【PS5】都市伝説解体センター 感想 | モノモリ-・ゲーム・ダイアリー

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※ストーリーの核心には触れずに書いてます。

 

 

概要

人の残留思念が見える特異な体質を持った大学生、福来あざみは、都市伝説解体センターの所長、廻屋渉に出会い、その所員として相棒のジャスミンこと止木休美とともに都市伝説の調査を行っていく、という話。

 

横スクロールアドベンチャー

プレイヤーはあざみを動かして関係者から話を聞き、時に念視をもちいてヒントを得る、という感じ。

最初にSNSで噂を集め、当事者に話を聞き、都市伝説を特定して、最後に推理によって都市伝説を「解体」して真相に迫っていくゲームだ。

証拠をあつめるのに、何度か話を聞かないといけないのだけど、一通り話を聞いた後は、あざみが、「このことを○○に報告しよう」とか「○○を調べてみよう」と方針を言ってくれるので、意外にフラグを立てるのに困ることはなかった。導線が良く、進行はスムーズだった。

 

 

都市伝説

「都市伝説」というテーマは少し古めかしい感じがするけれど、現代の都市伝説がSNSの噂から生まれていくという着眼点も良かったし、動画配信者たちを巻き込んで事件が起こるというところが現代的で面白い。

ここにSNSでの誹謗中傷により心が蝕まれていく人たちの苦しみも描かれていて、社会的テーマも含まれているところもまた良かった。

 

ストーリー

全6話の連続ドラマみたいな構成だ。

各話とも面白いけど、最初に方向性が示される第一話が印象深かった。

それとなくプレイヤーにも真相が示唆されるので、「多分こんな話なんだろうな」という予測可能性を持たせつつ、最後のエンディングでぐりっとひねりを加えてくる、という作り方が良い。

 

そこで流れてくるエンディングテーマの妖しさとも合っていて、一つ一つの話が終わった時の満足感が高かった。

エンディングで特にいいのが、エンディングテーマのサビの部分にさしかかって女性のボーカルがはいるところで物語に転調が生じる、というところだ。毎話このエンディングが楽しみだった。

 

また、各話が合わさって一つの大きなストーリーになっているのだけど、最後の話の終盤からの盛り上がりはかなり良かった。二転三転して、その真相は…!という感じで、全く目が離せずのめり込んでしまった。

伏線回収も素晴らしいし、ご都合主義に見えたところが実はそうではなかった、など仕掛けはとても巧いと思った。

 

カットシーン

ドットで表現された作品なのだけど、カットシーンが豊富で、しかもどれも綺麗だった。

主に青と白の2色で光と影を表現しているのだけど、すごく良い。

 

ホラーパートでは、ここに赤の色味が入ることで迫力が強調されるのが良かった。

キャラクター

メインの3人のキャラが良かった。

あざみは天真爛漫で臆病だけど、心優しく、人のために踏み込んでいく姿勢が非常に好印象。かわいい。

あとフリルの多いフリフリの服装をネタにされていたのも面白かった。

ジャスミンも良かった。クールなヤンキー風なんだけど、熱いところもあってカッコよかった。

SNS調査の際のあざみーとの掛け合いは特に良かった。

廻屋渉も解体シーンの動きが怪しさに満ちているのが良かった。

トロフィー

トロフィーは、ストーリー完了=トロコン、みたいな感じだった。

プラチナトロフィーはなし。

 

感想まとめ・私的評価

ストーリーよし、キャラクター良し、グラフィック良し。

ラストの盛り上がりは非常に良し!

アドベンチャーゲーム好きなら是非。

 

【追記】

ところで、最近テーマソングの危機解体のミュージックビデオが公開された。

クリア後視聴推奨なのだけど、名場面集のようになっていてすごくいい。

あざみとジャスミンのダブルアタックのところがちょっと笑える。

改めて、このゲームはカットシーンが良かったよなあと思ってしまった。

 

 

 

 

 

都市伝説解体センター

公式サイト:https://umdc.shueisha-games.com/

開発:墓場文庫 販売:集英社ゲームズ

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