【PC】ドラゴンクエスト3 そして伝説へ…(HD-2D版) 感想
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満足度雑談僕が「ドラゴンクエスト3」をはじめて遊んだのはSFC版だった。ただ、オリジナルのFC版もある程度は知っている。子供の頃、友人の家で、友人が遊んでいるのを隣で見ていたからだ。当時、僕はRPGを自分の手で遊びたいとは感じていなかった。文字が多くて、すごく頭を使うゲームに見えた。でも、隣で見ている分には面白かった。アクションゲームとは違って忙しくないので、話したり感想を言ったりできるのが良かった。友人が操作をしながら解説をしてくれ、それが物語のイメージを膨らませてくれた。ストーリーの全てを追っていたわけではないけど、重要なシーンを見逃した時には友人もセーブをやり直して解説付きで見せてくれた。そのこともあって、自分でSFC版を遊んだ時には既に物語の仕掛けも知ってしまっていた。それでも今度は自分の手で物語を改めて解き明かしていくことが面白かったことは覚えている。そんな思い出深いゲームだ。HD-2D版HD-2Dのゲームをはじめて遊んだのだけど、想像していた以上にグラフィックが綺麗だし、描き込まれている。キャラクターはドットの2Dだけど、マップは奥行きのある3Dだ。細かいオブジェクトが密度高く配置されているし、光と影の表現も強調されている。遠景がぼやけているのも美しい。演出も、メラの魔法は炎の球が飛んでいく様子が表現されているし、イオの魔法は光が爆発する演出がイメージにぴったりだ。豪華版のドラゴンクエスト3だ。子供の頃、こうなって欲しいと思っていたゲームの完成系をやっているという感覚がした。ゲーム内容ゲーム性はあまり変わってない気はする。ただ、一度に出てくる敵の数は増えたし、複数回攻撃してくる敵も多い。素早さを上げて先攻して敵を減らしても、残った敵からでも結構痛手になるダメージを受ける。なので、なるべく最初のターンでできるだけ敵に何もさせずに倒し切りたい。ブーメランやムチ、魔法など、グループ攻撃や、全体攻撃できる手段をメインに、討ち漏らしそうな敵に単体攻撃を仕掛ける。そういう戦術になりがちだった。ところで、1ターン目で敵を少し討ち漏らした場合、2ターン目は全員機械的に「たたかう」を選ぶことになりがちだ。このとき、ボタン連打で「たたかう」を選ぶのは面倒くさかった。オートバトルにもう一つ「あとはまかせた」みたいなコマンドを用意してくれたら嬉しかったかもしれない。コマンド式RPGの面倒くさいところはこういうところだ。「もうここから先は結果が見えてるから省略で良い」というところを省略できないところだ。ところどころ、難しいところもあった。船を手に入れてあちらこちらへ行けるようになったあたりで、ボスが強力になった。ヤマタノオロチ、ボストロールには苦戦した。しかし、装備を見直したり、レベルを上げたりと、ボスを倒すために対策を練って、挑むのはやりがいがあって面白かった。ダンジョン攻略ダンジョン攻略はやや緊張感に欠けた。全般的に、MPが多すぎるように感じた。以前やった記憶はそこまではっきりとはおぼえていないけど、リソースを管理しながら進むゲームだったような気がする。(昔のRPGはほとんどそのタイプだった。)MP残量を気にしつつ、魔法の効果のあるアイテムを使うなどの方法で節約しつつ進める。残量が厳しくなったら、どこかで「今回は一旦帰るか」と引き返しの判断を行う。次のチャレンジでは、一度行った脇道をスキップできたり、レベルが上がっている分楽に戦えて強さを実感できる。そういう楽しみかたは、今回のリメイクでは、軽視されているような気がして、そこは残念だった。確かに魔法をじゃんじゃん使っていけるのは、気楽だし、魔法使いの本領が常に発揮されるというのも悪くはないんだけど。わくわくしたところ旅の扉をくぐって、新たな世界へ踏み出していく場面、船を手に入れて世界が広がる場面はわくわくした。小さな世界から世界がどんどん広がっていくときめきは、昔やったときと同じだった。SFC版以上に、気持ちが盛り上がったのは、ラーミア復活の場面だ。世界中を巡ってオーブを集める目的は明示されなかったような気はする。しかし、その世界を旅した苦労が目に見える形で結実する、というのに感動した。オーブを祭壇に並べて、不死鳥が蘇る。きらめきながら翼をはためかせるラーミアの高貴な姿はとても美しかった。もっとラーミアで飛び回るシーンはあっても良かったなと思う。「ちょっと違うな」と思ったところ (今更ですがネタバレあります。)記憶は定かではないのだけど、「ドラゴンクエスト3」って、何者でもなかった少年が魔王を倒すために旅立ち、世界を救う冒険の途上でいつしか「勇者ロト」と呼ばれるようになる、まさに「そして伝説へ…」という話だったと思う。「何物でもなかった者が、自分の力で最初の勇者になり、勇者たちの始祖になる」という話が少年の自分には刺さった。しかし、そういう設定が変更されているようだったのが残念だった。主人公自体が「勇者の子孫」だとルビスから呼びかけられていた。プレイヤーとともに旅立ち、プレイヤーとともに「勇者」に育っていったと思っていた主人公が、はじめから血統により選ばれし勇者だったのだと知らされた。それは、かなり「がっかり」な改変じゃないかと思う。それだと、「1」や「2」の主人公と変わらないじゃん、始祖感ないじゃん、というのが大いに文句を言いたかったところだ。パーティドラゴンクエスト3の鉄板パーティを言えば、「勇者・戦士・僧侶・魔法使い」だ。パーティを組もうと考えると、まずその組み合わせが思いつく。しかし、新しく遊ぶからには、ちょっと違う組み合わせで楽しみたい。とはいえ、魔法が使えないと敵を一掃するのにも苦労しそうだし、僧侶がいないと回復がしんどい。そう考えると僧侶と魔法使いは外せない気はする。では、戦士だけでも他の職業で、と考えた僕は、勇者、盗賊、僧侶、魔法使いというパーティで旅に出た。鉄板パーティとそれほど変わらないのがちょっと残念だった。旅の途中で転職をした。回復が足りなかったので、盗賊は一旦僧侶になり、最終的には武闘家になった。(戦士を避けているだけの転職になっている気がする。)僧侶は、せっかくなので新職業を試そうと、一旦魔物使いになり、最終的には賢者となった。魔法使いは、最初の転職で賢者になった。(悟りの書は、2冊あった。)勇者、武闘家、賢者、賢者という、最終的には特色のない鉄板パーティに収まってしまった。そのおかげか、終盤もそこまで苦労せずに進めることができた。計算外だったのは、経験値のインフレがそこまで進まなかったことだ。転職をしなかった勇者とそのほかの仲間とのレベル差が10以上開いたまま冒険を終えてしまった。余談ところで、SteamDeckで遊んだのだけど、毎日寝る前に少しやるか、と思っていたら、布団に入るとすぐに眠くなるので、クリアまでに8ヶ月くらいかかってしまった。このスタイルで遊ぶのには向いてないな…。満足度★★★★子供の頃、思い描いた「豪華版ドラゴンクエスト3」という内容で、十分に堪能できた。楽しかった。© ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX© SUGIYAMA KOBO℗ SUGIYAMA KOBO