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『しのゼミ』

日常で出会った「気付き・笑い・学び」を綴っています

外勤先から大学病院に戻る途中。

図書館があるのでちょっと立ち寄って,本を返して借りた。

そうして,いざ大学病院へとクルマを走らせると・・・・・

後ろからものすごい勢いのクルマが,自分を追い抜いていく。

このクルマ,確か自分の次に図書館の駐車場から出てきたような記憶が・・・。

追い抜いてどこへ行くかと思ったら,その先の「ブッ〇オフ」の駐車場に止まった。

「図書館」から「ブッ〇オフ」行き?



「図書館」から「ブッ〇オフ」に向かうと聞いて,あなたは何を思ったでしょうか?

直感で次の中から選んでください。

A) 図書館で見つからなかった本なんて,たとえブッ〇オフに立ち寄ってもあらへんわ!

B) 図書館で借りた本を,ブッ〇オフに売りさばきに行くとは太てえ奴!

C) あまりに図書館の本に感動して,その本をブッ〇オフで買い求めようとは何て純真なヒト!













似非占いのしのゼミです。

「図書館」から「ブッ〇オフ」行きと聞いて直感で思い浮かんだ風景は,

あなたの深層心理であるところの「CO2削減度」がわかります。

「図書館の本」といういわば公共物の扱いに,

どれくらい関心を持っているかがポイントです。



A)を選んだあなたは・・・・・・「米国タイプ」。

現実と理想のバランスをとるのがうまいと思っているあなた。

合理的なあなたは,幅広い視点でものごとを捉えることができます。

しかし,いざ行動に出ようとすると,なかなかうまくいきません。

実利を求めるあなたは,なかなか周囲の意見に耳を傾けたり,同調することができません。

それに,表面的には他者に同情を装っても,内面ではしっかり計算が働いています。

そんなあなたはCO2削減には表向きには賛成です。

けれども,実際にはエアコンの温度を18度に設定していたり,冷え過ぎた部屋でセーターを羽織ったりする矛盾行動がよくあるでしょう。



B)を選んだあなたは・・・・・・「中国・インドタイプ」。

努力を積み重ねて,競争に勝つのが好きなあなた。

今のあなたがあるのは,競争を勝ち抜いたからだという自信があります。

しかし,それがともすると自意識過剰になりがち。

それに,あなたが当然だと思っているのに,周囲には全く理解されないことが時として起こります。

そんなあなたの心情や行動を説明するのは下手だし,根回しのようなややこしいことも苦手。

周囲には,自分の名前や影響を広めようとするスタンドプレーに映ってしまいます。

そんなあなたは,CO2問題なんてもうちょっと先に考えればええんちゃう?と先延ばしにしたり,

CO2削減よりも新エネルギーの開発を・・・などとほざいて,自己中心的なふるまいをしがちでしょう。



C)を選んだあなたは・・・・・・「日本タイプ」。

これでもかって精一杯努力してるのに,アピール下手なあなた。

政治とか取引などに疎く,結局は正直者がバカを見るような状況に追い込まれることが多いでしょう。

そんなあなたは人目を気にする余りに,周りの状況や空気に流されがち。

肝心の理想と言うか目標を失ってしまうことも多いでしょう。

CO2削減には真面目に取り組んで,エアコンの温度を28度に設定しているあなた。

周囲の雑音やモチベーション希薄化を乗り越える工夫が今後は必要でしょう。





似非診断な故,真偽のほどはマッタク保証しません・・・

▼手帳がないし記憶もない

この週末から大事な手帳がみつからない。

いつどこで失くしたのかわからない。

先週末の食事で一杯やる前にメモしていた記憶が最後。

ということは,食事後の帰宅途中に落としたか・・・どっかに置いといたか・・・。

さしあたっては,今週の予定だが。

確か,会議やアポはなかったように思うけど・・・・・自信はない。



▼赤裸々な内容です

自分は手帳を胸ポケットに入れて,すぐに取りだせるようにしている。

手帳に書き込まれているのは細々とした予定。

その他には,病院での会議内容や電話や会話のメモやブログ下書きや自分の目標など。

こんなふうだとメモ魔のような印象を与えるが,実はメモはけっこう苦手。

聞きながら書くことが要領よく出来ないタイプ。

なので,メモがうまくできるように今まさに練習中といったところか。

内容としては,読まれたらけっこう恥ずかしいものもある。

たとえばブログに書こうと思っている会話内容など。

殴り書きなので,多分読めんと願うのみである。



▼法的問題はございません

ちなみに,落とした手帳には重大な個人情報は含まれていない。

電話のメモと言っても,診断の催促や結果の問い合わせなど,病理ではよくありがちな内容が多い。

たとえば「7/15○○さん生検08-1234,△△医師より催促」てな感じ。

患者さんの名前は書いてあるが,個人の特定ができない様に名字のみにしてある。

仕事柄,個人情報の扱いにはメッチャ気を使っているというか,使わざるを得ん。

すべては「個人情報保護法」のせいと言おうか,おかげと言おうか。

それにしても,万が一にも学生のテスト結果や患者さんの医療情報などが含まれていたらと想像すると,ゾッとする。



▼見つかっても問題です

「これ,ちゃうの?」と妻に手渡された手帳。

「あ~コレコレ,どこにあったん?」

「玄関の靴箱の中」

先週末に酔って帰宅した時に,手帳を靴箱に入れたらしい。

どうも最近は,酔っ払った時の行動が理解できんっちゅうか。

「ところで・・・」と気になって訊く。

「えっ?」

「中身,読んでないやろな?」

「はっ?」

「読んどらんナ!」

「読んどらんことにしとくわ」

・・・・・・・・

たとえ落としものが帰ってきても,気が休まることはない。

「い~い?今日は空手だからね」と母。

「えー,ヤダ」とみー。

「ちゃんとお父さんに連れてってもらってね」

「イヤッ・・・行かない!」

「じゃあ行ってくるからね」

母はかねてからの用事で,この週末の日は外出である。

ということは,この日のちー(長女小4)とみー(次女小1)の空手練習の送迎は父の仕事になる。

ちーは何よりも空手が好きで,風邪をおしても練習に行くタイプ。

一方のみーは,姉のマネをして道場入りしたが,やる気があんまり無い。

とくにこの日は付き添いの母がおらず,益々行きたくないらしい。



練習開始30分前になってもグズグズしているみー。

かたやさっさと着替えて帯締めて,準備万端なちー。

DNAの魔術はすばらしく,姉妹でもこんなに違う。

みーを何とか空手に連れて行くにはどうしたものか?

こんな時は母の一言が利くのだが,不在の今日は当てには出来ん。

父がいくら言いきかせてもウンとは言わぬ。

しょうがない・・・このままちーだけ連れて行くか。



「そうや,お母さんにメールしてみよう」とちー。

最近になって覚えた携帯メール。

何かの用事で使いたくってウズウズしていたちー。

早速,母に「みーは空手行くの?」と送信してみた。

そうすると,程なくして母から「まだそんなこと言ってるの?」という返信がきた。

ちーとみーは二人して,食い入るように返信メールを覗いている。

何気ないメールのやり取り。

しかしそれが始めての経験だったら,こんな風に興味津々で楽しいものになる。



「もう一回メールしてみよう」と言う話になって,

「みーが空手行くかどうか,お母さんが決めてください」と送信すると,

すぐに「行った方がいいよ」という返信がきて,

「あー,返事来た来た」とうれしそうなちーとみー。

こうして,みーは「お母さんに言われたから」と,空手の準備をし始めた。



多分メールなんてすぐに目新しくなくなって,

こんな効果なんて直に期待できなくなるんだろう。

しかし,効き目薄れる=子供の成長と考えられなくもない。

困った時にはこんな「遠隔操作」を使ってみるのも一法。

「泣き別れ」

意味:左右の肝管(=胆管:肝臓で作られた胆汁が流れ出る管で,十二指腸に至る)の合流できない状態。

肝管が合流する場所は一般にガンができやすいと言われている。

ガンができると胆管を狭くしたり塞いだりするので,胆管の画像検査では左右肝管が一本に合流していないように見える。

これを「泣き別れ」と呼び,主に胆管ガンの画像診断で使われる。

使用分野:胆管ガンを扱う内科・外科関係(この分野の医師くらいしか意味が分からない)

汎用性:メッチャ低い



泣き別れた胆管からの生検(細胞を少しかじり取ってくること)材料が病理に提出されてきた。

たとえ「泣き別れ」ていても絶対にガンとは限らないので,病理の出番となる。

その材料を顕微鏡で見てみるとガン細胞がたくさん含まれており,

結局は疑われていたように「胆管の腺癌」と病理診断された。

元々は左右の肝管が合わさって一本となり,十二指腸に流れ込んでいた胆管。

その合流部辺りがガンによって塞がれてしまい,

その上流の左右の肝管は合流できないままになっている。

見ようによっては肝管の合流がガンに邪魔されているような,

ガンによって無理やり肝管が引き離されたような,

そんな状況が「泣き別れ」。

それにしても,

「泣き別れ=がん」とはなかなか洒落ている。

誰が言い出したかは知らないが,

なんとも言えぬ物悲しい響きがあるし,

キラリと光る名付けセンスがある。



旗織り上手の天帝の娘・織姫は元来の働き者。

牛追いの彦星もまた働き者であった。

天帝は二人の結婚を認めたが,夫婦になるとじきに織姫は機を織らなくなり,彦星は牛を追わなくなった。

とうとう天帝の逆鱗に触れた織姫と彦星は,天の川を隔てて引き離されてしまった。(ウィキペディアなどより)

この七夕伝説の場合,

織姫・彦星が左右の肝管
天帝がガン

と見れば,これも広い意味では「泣き別れ」状態と言えるか。



「七夕なのでみんなで飲みに行きましょか」とM技師。

「いいっすね」と自分。

こう暑くっては飲み会を断るような理由はない。

しかし,その前日になって「電子カルテの件で,どうしても打ち合わせにつきあって欲しい」云々との依頼。

打ち合わせは飲み会当日の夕方から。

よりによって何でこんな遅くにと思うがしょうがない。

「明日の飲み会,申し訳ないけどパスで・・・」と自分。

「そうですか,じゃあまたの機会にしますか」とMさん。

こうして楽しみにしていた飲み会は,都合によりキャンセルと相成った。

この場合も,

病理のみんなと自分が左右の肝管
打ち合わせがガン

・・・こうすればメッチャ広い意味では「泣き別れ」?

「頬」

意味: 顔面のわきの部分

読み方: ほお?ほほ?

英語: cheek



頭頸部外科で咽頭がんの手術が行われている。

その手術室から,取りたてほやほやな患者さんの細胞が病理に到着である。

手術中に提出されてきた細胞を,顕微鏡で覗いてすぐに診断する「術中迅速」検査。

今回の提出検体は,「頬」に悪性細胞がいるかどうか顕微鏡で見てくださいというもの。

残念ながらがんが手術で取りきれたかどうかは,外科医の「眼」をもってしても判断しかねることがある。

これは,浸潤したり転移したりするがん細胞の性格上,ある程度はやむをえない。

そんな時に出番なのが,病理が行う「術中迅速」である。



今回の検体が入れてある袋には,「頬」と書いてあった。

少しかじり取った「頬」の細胞の中に,がん細胞がいないかどうかを顕微鏡で見る。

がん細胞がいなければOKだし,いればもう少し広めに手術で取ったりする。

よくよく見た結果,今回の細胞にはどうやらがん細胞は混じっていないようだ。

やれやれ・・・よかった・・・



「がん細胞,マイナスです!」と連絡するために,インターホンを手にする。

インターホンを介して,手術室の外科医に直接結果を伝えるためである。

しかし・・・・・

「頬」って書いてあるけど,

これって,ほほ?

それとも,ほお?

「ほほにがん細胞いません」と言おうか「ほおにがん細胞いません」と言おうか,どっちにしよう?

くだらん事だが,迷いだしたら気になって仕方なくなった。



近くにいたM技師を捕まえて聞くと,

「それは,ほおでしょう?桃井かおりの映画って“もうほおづえはつかない”って言いましたでしょ?」

Mさん,古すぎっちゅうか,年がバレるよ・・・

「いや,ほほですよ,ほほえみとか言いますしね。元々は“ほほ”で,それが言いにくくって“ほお”に変わったんちゃいますか」とG技師。

なるほど,確かになぁ。

「ほほ」が音便化して「ほお」となった・・・っちゅうのは,もっともらしく聞こえる。

「でもG君,辞書には“ほお”に意味が載ってるよ」とMさんの逆襲。

確かに辞書には“ほお”の方に意味が書いてあって,“ほほ”には「ほおを参照」となっている。

結局どっちやねん・・・というより,どっちでもええらしい。



そんなことより,早く「術中迅速」検査の結果を伝えなければならぬ。

いろいろ教えてくれたMさん・G君両者の顔を立てねばならぬので,ここは「ほお・ほほ」を使うのは避けよう。

こういう時に便利なのが英語だが,英語では「cheek」というらしい。

あんまり聞き慣れん言葉やし,これは使えない。

まぁしょうがない,今回は音読みの「きょう」と言ってみよう。



「病理で,術中迅速の結果です」とインターホン越しにしゃべり始める。

「ハイ,お願いします」と,伝令役の若手医師が答える。

「神経断端,マイナスです」と,提出検体ごとにがん細胞の有無を伝えていく。

「ハイ,神経断端マイナスです!」と大声で復唱する若手クン。

インターホン越しに伝えられた結果を,大声で手術室の全員に伝えるのが彼の役目。

「リンパ節,マイナスです」

「ハイ,リンパ節マイナス!」

いよいよ「頬」の出番である。

「きょう,マイナスです」

「ハイ・・・・・えっ?」

戸惑う若手クン。

・・・やっぱ,“きょう”じゃ分かりにくいよな。

きょうって言われても,「今日・胸・境・峡」とかいろいろあるからなぁ。

「あの・・・きょうって言うのは,ほほって言うかcheekって言うか・・・」

「ハイ,わかりました」

その後に若手クンが大声で伝えた「頬」が素晴らしかった。

「ほっぺ,マイナスです!」

ナルホド・・・・・勉強になりました!。