「泣き別れ」
意味:左右の肝管(=胆管:肝臓で作られた胆汁が流れ出る管で,十二指腸に至る)の合流できない状態。
肝管が合流する場所は一般にガンができやすいと言われている。
ガンができると胆管を狭くしたり塞いだりするので,胆管の画像検査では左右肝管が一本に合流していないように見える。
これを「泣き別れ」と呼び,主に胆管ガンの画像診断で使われる。
使用分野:胆管ガンを扱う内科・外科関係(この分野の医師くらいしか意味が分からない)
汎用性:メッチャ低い
泣き別れた胆管からの生検(細胞を少しかじり取ってくること)材料が病理に提出されてきた。
たとえ「泣き別れ」ていても絶対にガンとは限らないので,病理の出番となる。
その材料を顕微鏡で見てみるとガン細胞がたくさん含まれており,
結局は疑われていたように「胆管の腺癌」と病理診断された。
元々は左右の肝管が合わさって一本となり,十二指腸に流れ込んでいた胆管。
その合流部辺りがガンによって塞がれてしまい,
その上流の左右の肝管は合流できないままになっている。
見ようによっては肝管の合流がガンに邪魔されているような,
ガンによって無理やり肝管が引き離されたような,
そんな状況が「泣き別れ」。
それにしても,
「泣き別れ=がん」とはなかなか洒落ている。
誰が言い出したかは知らないが,
なんとも言えぬ物悲しい響きがあるし,
キラリと光る名付けセンスがある。
旗織り上手の天帝の娘・織姫は元来の働き者。
牛追いの彦星もまた働き者であった。
天帝は二人の結婚を認めたが,夫婦になるとじきに織姫は機を織らなくなり,彦星は牛を追わなくなった。
とうとう天帝の逆鱗に触れた織姫と彦星は,天の川を隔てて引き離されてしまった。(ウィキペディアなどより)
この七夕伝説の場合,
織姫・彦星が左右の肝管
天帝がガン
と見れば,これも広い意味では「泣き別れ」状態と言えるか。
「七夕なのでみんなで飲みに行きましょか」とM技師。
「いいっすね」と自分。
こう暑くっては飲み会を断るような理由はない。
しかし,その前日になって「電子カルテの件で,どうしても打ち合わせにつきあって欲しい」云々との依頼。
打ち合わせは飲み会当日の夕方から。
よりによって何でこんな遅くにと思うがしょうがない。
「明日の飲み会,申し訳ないけどパスで・・・」と自分。
「そうですか,じゃあまたの機会にしますか」とMさん。
こうして楽しみにしていた飲み会は,都合によりキャンセルと相成った。
この場合も,
病理のみんなと自分が左右の肝管
打ち合わせがガン
・・・こうすればメッチャ広い意味では「泣き別れ」?