子どもが食べたお菓子の袋を片付けない理由 | 家庭を子どものBASEに 佐伯和也公式ブログ

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※3年前の記事を再アップしてます

 

 

佐伯さん

ご本の出版楽しみにしております。

 

子供にイライラしちゃう理由、すごくわかります。

 

わかるんですが、やはり娘の態度にイライラが募っております。

 

具体的には些細なことですが、ミロの飲み残しのマグカップを1日、2日と経っても片付けず、カップの数が増えていきます。

 

 

 

更に、ゴミ箱あるのにいれず、スナック菓子の殻が机に散乱。

 

服は脱ぎっぱなし。

 

その上めっちゃ不機嫌な顔してリビングに座ってテレビを占領します。

 

 

 

これって何なんでしょう。

 

 

 

もう2歳上の中1の兄、我慢の限界でママの言うこと聞けよーと見かねて言ってくれたんですが、2人の喧嘩に発展し、激疲れしました。

 

もう娘に振り回されています。

 

 

 

娘は、私の人生は台無しだとか、希望がないとか、友達も親も誰も私を必要としないとか、孤独だとノートの切れ端に泣いている女の子の絵を描き残したのを見たことがあります。

 

その時もショックでしたが…最近は反抗的な態度にもショックを受けています。もちろんイライラも怒りも感じます。

 

何かよい対処法があればブログなどでご紹介下されば幸いです。

 

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

 

この質問は、出版応援団でいただいたものなんですが、僕が返した答えがコレ。

 

 

ほったらかしにしてイライラするなら、子どもに不満を持つ前にちゃちゃっと片付けちゃうといいですよ!

 

 

 

ふざけてるわけではなくて、大真面目に答えてます。

 

というのもね、

 

「イライラしてるのは自分」

 

なので、そのイライラを解消するために、

 

「子どもに片付けさせる」

 

ってやると、子どもは片付けないので、イライラはいつまで経っても解消されない。

 

 

 

しかも、

 

「子どもが散らかしたことや、モノに対してイライラする」

 

っていうんなら、

 

「自分の感情の制御権を子どもに明け渡している」

 

っていうことですよ。

 

 

 

自分の都合や気持ちとは関係なく、

 

子どもが散らかす

イライラする

 

ってなるわけですから、自分の感情を子どもに支配させ、子どもにコントロールさせているんです。

 

 

 

「娘に振り回されている」

 

って書いてくれているけど、

 

「娘を使って、自ら回りに行っている」

 

んです。

 

 

 

ここ、理解しにくいところだと思うから、もっぺん書くけど、

 

「イライラする原因」

 

 

「子どもにある」

 

のであれば、

 

「自分がイライラするかどうか」

 

は、

 

「子どもによって決まる」

 

ってことよね。

 

 

 

イライラする原因が子どもにあるなら、自分がイライラするかどうかは子どもによって決まる。

 

これって言い換えれば、

 

「自分がイライラするかどうかを、子どもが決めている」

 

ってことでしょ?

 

 

 

自分がイライラするかどうかは、自分で決められる。

 

感情自体を抑えるのは無理やけど、感情が起こる原因を取り除いたり、回避したりすることは、自分でも工夫ができます。

 

 

 

毎回このパターンを繰り返しているなら、

 

「子どもに言っても片付けない」

 

ってのはよく分かってるやんか。

 

 

 

言っても片付けないのを分かってて、子どもに言って、片付けさせようとしてる。

 

で、子どもが片づけないことと、自分がイライラすることは自動的に繋がるんだから、

 

「子どもを使って、自分からイライラしに行っている」

 

んです。

 

 

 

片付けないの分かってるでしょうし、片付けないことでイライラすることも分かってるでしょうから、自分で分かっててイライラしに行ってる。

 

 

 

「この子は、言っても片付けないんだな」

 

って認める。

 

 

 

呆れたり、見下したり、

 

「ざまぁみろ」

 

っていう意味じゃないよ。

 

 

 

「部屋を片付ける」

 

っていうことに対して、親と子どもの間で価値観が違うんです。

 

 

 

「この子は、部屋を綺麗にすることに興味が無い」

 

ってことを認める。

 

 

 

どっちが正しくて、どっちが悪いわけじゃない。

 

だって、部屋にお菓子の袋が落ちてても、気にする人が気にしてるだけで、誰かが怪我をしたり、死んだりしない。

 

子どもがいなくなったり、家計に対して深刻な打撃を受けるわけでもない。

 

 

 

これは何も問題じゃないのだ。

 

親と子どもで気にしてることが違うだけ。

 

価値観が違うだけ。

 

 

 

しかも、親がイライラするのは、

 

「お菓子の袋を片付けるべき」

 

で考えているから。

 

 

 

「べき」

 

を手放せば、

 

「~したい」

 

が出てくる。

 

 

 

「お菓子の袋が散らかってても、服が脱ぎっぱなしでも、本音はどうでもいい」

 

のかもしれないし、

 

「部屋を綺麗に保っていたい」

 

のかもしれません。

 

 

 

「部屋を綺麗に保っていたい」

 

のであれば、子どもに命令したり、子どもがそれに従わないからって、子どもにキレるのは筋違いだよね。

 

 

 

例えば、ゲームをしたい子どもが、親がゲームをしないことに対してキレたら、

 

「え、なんで?」

 

ってなるやんか。

 

 

 

部屋を綺麗に保っていたいのは、自由にしたらいい。

 

でも、それを自分(=子ども)にまで押し付けられたら、そりゃ子どもはキレるし、反発もする。

 

 

 

だって、子どもにとってはそこに価値を感じないし、どうでもいいから。

 

部屋を綺麗に保っていたい親が正しいわけでもないし、部屋が散らかってても平気な子どもがおかしいわけでもない。

 

価値観(=大事にしたいこと)が違うだけ。

 

 

 

親の価値観を押し付けるから、子どもは反発し、精神的に不安定になったりしてる。

 

だから、親の価値観の押し付け(=命令したり、従わないとキレたりすること)をやめれば丸く収まる。

 

 

 

もし、親が

 

「部屋を綺麗に保っていなければならない

 

って思っているなら、

 

「部屋が散らかっててもOK」

 

って思えるようになりたいし、

 

「部屋を綺麗に保っていたい

 

って思っているなら、そうしたい人が動いたらいいやんか。

 

 

 

そういう意味での

 

「ほったらかしにしてイライラするなら、子どもに不満を持つ前にちゃちゃっと片付けちゃうといいですよ!」

 

でした。

 

 

 

うちも、「出したものを出しっぱなし」は、僕が気になるので僕が片づけます。

 

片付けさせようとしたら、僕がイライラするし、そのイライラをぶつけてしまって、家族が責められたような気持ちになったり、家族から反発を受けたりして、誰も幸せにならない。

 

 

 

僕は僕で、すぐに僕が動けばすぐに出したものを片付けられて、スッキリする。

 

「出したら、片付けないといけない」

 

を手放したわけね。

 

 

 

出したものを片付けないと生きていけないほど、この世界は厳しくないから、出したものを片付けても、片付けなくてもどっちでもいい(笑)

 

出したものを片付けられないと生きていけない世界なら、今頃日本の人口は3分の1くらいになってるよ。

 

 

 

知らんけど。

 

 

 

 

 

子どもの反抗期については、この辺の記事を読んでみて。

 

「反抗期」だと思っている人がいたら、めちゃくちゃ間違ってるから、目ん玉飛び出るよ(笑)

 

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