兄弟喧嘩は、ほっとく | 家庭を子どものBASEに 佐伯和也公式ブログ

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子どもが思う存分遊ぶ(ゲーム含む)ことで、知的好奇心が育ち、それが勉強にも繋がっていく

兄弟喧嘩は、子どもたちに任せて好きなだけやらせてあげればいい。

 

兄弟喧嘩を通じて、

 

 

・感情の表現方法

 

・気持ちの伝え方

 

・険悪なムードになった時の様子

 

・仲直りする方法

 

・喧嘩の前後での関係性の変化

 

・喧嘩しても仲良しになれるという信頼感

 

・感情を思いっきり出せる、相手への信頼感

 

・体と心の痛み

 

 

など、子どもは実に様々なことを学びます。

 

 

 

 

兄弟喧嘩に限らず、夫婦喧嘩もそうだと思いますが、喧嘩は「相手を貶めるため」じゃなくて、「自分の正義を貫き通すため」に行われます。

 

だから、兄弟喧嘩を止め続けると、子どもは自分の正義を貫けなくなるか、ずっと乱暴な方法でしか自分の正義を貫けなくなります。

 

一度でもいいから、兄弟喧嘩を最後まで見守っててみてください。

 

兄弟であれば、数時間後とか、次の日になれば、何事も無かったかのように遊んでいたりします。

 

この経験がすごく大切なんです。

 

喧嘩⇒仲直りのプロセス。

 

 

 

親が介入するのであれば、喧嘩を止めるのではなくて、気持ちの代弁をしてあげることと、致命的な怪我を避けることです。

 

喧嘩は感情的になるけど、いつかは止まるんですが、感情表現の技術が低いと自分たちの感情を表現できるようになるまで長引きます。

 

僕は最後までほっときゃあいい、と思っていますが、親の方が我慢できない場合は、介入してさっさとお互いの気持ちを言葉にして、解決を図ってしまうのも一つの手です。

 

 

 

でも、『課題の分離』の考え方を採用するならば、親に危害や被害が加えられない限りは、ほっといたらいいです。

 

親に危害や被害が加えられた場合は、遠慮なく怒ればいい。

 

「うるせー!!」

 

みたいな(笑)

 

怒らなかったとしても、親が何で迷惑しているか、言葉にして伝えてみるのもいいかもしれません。

 

しかし、子どもたちも感情的になっているでしょうから、冷静な言葉で収めようとするよりも、こっちも感情をぶつけた方が早く収まるかもしれません。

 

だって、こっちも被害があったんですから。

 

 

 

大人だから、親だから、って別に感情を抑えて冷静に対処する必要なんてないんです。

 

大人と、子どもの違いの一つは、人生経験の差によって、冷静に対処できることが増えていること、です。

 

言い換えれば、感情的になる場面が子どもよりも少なくなっている、っていうのが大人の一つの特徴です。

 

 

 

これは「大人は冷たい、ドライだ」って意味じゃありません。

 

色々なことを経験して、一度、感情をしっかり味わった体験があると、もうその体験ではなかなか感情が動かなくなります。

 

なぜなら、もうそのことについて、知ってしまったから、理解してしまったから、です。

 

 

 

子どもの頃にハマったパズル、何度も頭を悩ませて失敗を繰り返して解いていくのが楽しかった。

 

でも、大人になったら「あぁ、それはこうするんでしょ」って一瞬で解けてしまう。

 

大人になって成長したから、感情が動くハードルが子どもの時よりも高くなっているんです。

 

 

 

でも、親も感情が動いた時は、それは自分が今向き合うべき課題とか、今経験を積むことができるチャンスなので、ぜひ表現してみてください。

 

兄弟喧嘩は、家の中で起こると、間違いなくうるさいですからね。

 

いや、兄弟同士の怒鳴り合いをBGMで心地よく聞ける人もいると思いますが(笑)

 

 

 

繰り返しますが、兄弟喧嘩の基本的な関わり方は『見守り』です。

 

喧嘩してても止めもしないし、制裁もしない。

 

ほっとく。

 

ほっとくけど、一応見てはいる。

 

なぜなら、彼らは自分の主張を通すために喧嘩をしているのであって、そこから様々なことを学ぼうとしているのですから。

 

 

 

 

 

一方、親によっては「子どもが不機嫌な状態でいるのが、こちらもザワザワする」っていう人もいます。

 

これは、子どもは親の気持ちの引き金になっているだけで、子どものせいでザワザワしているんじゃありません。

 

親自身の過去の何かの体験が思い出されているだけなんです。

 

 

 

「人とは仲良くしなければいけない」

 

っていう学習を過去にしていたとすると、兄弟喧嘩を見ていると、親の持っているこの教えに反しているから、ザワザワします。

 

また、自分が過去に親から怒鳴られた体験によって、対人恐怖(そういう性格ね)を持っている人は、昔の怒鳴られた体験とリンクして、ザワザワします。

 

また、自分が喧嘩で相手をひどく傷つけてしまった経験のある人は、「また起こるんじゃないか」っていう恐怖で、ザワザワします。

 

 

 

他にもあると思いますが、基本的には過去の出来事が思い出されて、それでザワザワしています。

 

言い換えれば、兄弟喧嘩は、自分が過去に残してきたザワザワする課題をクリアするチャンスでもあります。

 

親の課題のクリアね。

 

 

 

「どうしてザワザワするんだろう?」

 

っていうところを入口にして、自分の過去の体験を掘り下げていって、解消しきれていなかった気持ちにアクセスする。

 

あまりに感情が深い場合は、カウンセリングを受けてみてもいいかもしれません。

 

でも、これは無理に解消しなくてもいい課題だとも思います。

 

兄弟が喧嘩してて、こっちが勝手にザワザワしているだけで、それで親の人生が行き詰まっているわけではないでしょうからね。

 

 

 

 

 

ここまでまとめれば、

 

1.兄弟喧嘩は、相手を傷つけたいわけじゃなくて、自分の正義を主張したいだけ

 

2.子どもたちは兄弟喧嘩から様々なことを学び取る(しかも、2人同時に学ぶからお得ですよね!)

 

3.親にも被害が降りかかってきた場合は、怒っていい

 

4.親が兄弟喧嘩にザワザワする場合、そこに未完了の課題が残されている。

 

5.その課題は今すぐ解消しなければいけないわけではない。

 

ってことです。

 

 

 

さらにまとめると、

 

『兄弟喧嘩は、ほっとく』

 

です。

 

ほっといたからって、それは育児放棄ではありませんよ。

 

だって、子どもたちは兄弟喧嘩から様々なことを学んでいるのですから。

 

でも、もしものことがあった時のために、見ておいてあげるくらいはしててもいいかもしれません。

 

 

 

兄弟喧嘩については、こちらの記事も読んでみてください

 

兄弟喧嘩はほっとくのがいい?

 

 

 

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