現実を変えるには、信じていることを変える | 家庭を子どものBASEに 佐伯和也公式ブログ

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子どもが思う存分遊ぶ(ゲーム含む)ことで、知的好奇心が育ち、それが勉強にも繋がっていく

心理学では、僕らが認識できているのは、今、目の前で起こっていることのわずか3%程度に過ぎない、と言われています。

 

「視界に入っているものは、全て見えている」

 

という暗黙の前提を持っている人もいるかもしれませんが、実はそれは間違いです。

 

 

 

あるあるなのが、「スマホ、どこにやったっけ?」って探していたら、手に持っていた、っていうやつね。

 

手に持っていても、僕らは気付かないんです。

 

 

 

僕が大学院生の頃、就職活動を始めたんですね。

 

そこで気付いたのが「スーツの学生、こんなに多かったん!?」っていうこと。

 

就活生って、年がら年中いるはずなんです。

 

春はもちろん、夏は選考に苦戦している人がいたり、秋は留学帰国組がいたり、冬は早期開始組がいるわけですから。

 

でも、自分が就活を始めるまで、街中にゴマンといた就活生が目に入っていなかった。

 

 

 

同じ現象は、妊婦さんでも言えますよね。

 

自分が妊娠したら、街中に妊婦さんが増えた、っていうもの。

 

これも、妊婦さんが急に増えたのではなくて、自分が妊娠してなかったから、見えてなかっただけなんですね。

 

 

 

どうして、こんなことが起こるかと言えば、僕らの心理には「自分にとって重要なものしか見ない」という性質があるからです。

 

「見えない」じゃなくて、「見ない」ね。

 

妊娠したら、妊婦さんに対する重要度は高まるし、就活を始めたら就活生に対する重要度が高まります。

 

「今、起こっていることの3%しか見えていない」というのは、言い換えたら、「自分にとって重要な3%の事柄だけ見ている」とも言えます。

 

 

 

時々、メルマガに書いている「成績に一喜一憂する親は、子どもに関心があるんじゃなくて、成績に関心がある」って書いているのも、この心理効果の話なんですね。

 

子どもの成績が重要だと思えば、子どもなんてどうでも良くて、成績しか見えなくなります。

 

 

 

「何が重要か?」

 

という問い掛けは、

 

「何を信じているか?」

 

というようにも言い換えることができます。

 

その信じていることが見えてくるようになります。

 

 

 

「うちの子は、なんて出来が悪いのかしら」

 

って思っていたら、出来の悪さが重要なので、子どもの出来の悪いところばかり見えます。

 

すなわち、子どもの出来が良くなってしまうと困る、何かしらの理由が自分の中にあるんです。

 

だから、「うちの子は、出来が悪い」って信じ込むわけですね。

 

 

 

「うちの子は、全く勉強しない」

 

って思っていたら、勉強しないことが重要なので、子どもが勉強をしていない姿ばかり見ます。

 

だから、子どもが親の見ていないところで勉強していたとしても、宿題の結果などを見て、

 

「ほら、やっぱりあなたは勉強していない」

 

っていう証拠探しを始めます。

 

そうやって、「うちの子は、勉強していないに違いない」って信じ込んでいるんです。

 

 

 

「うちの子は、全く本を読まない」

 

って思えば、親自身の中に、子どもが本を読むと困る理由が何かあるんです。

 

「うちの子は、全く部屋を片付けない」

 

って思えば、親自身の中に、子どもが部屋を片付けると困る理由が何かあるんです。

 

 

 

僕らは「見たいもの」しか見ていません。

 

「3%しか見えていない」

 

っていうんじゃなくて、

 

「3%しか見たいものがない」

 

っていうことです。

 

 

 

そして、めっちゃ大切なのが、

 

「自分の見たいものは、自分で選べる」

 

っていうことです。

 

で、自分が見ている現実の通りに、望みが叶っていきます。

 

もうちょい正確に書けば、

 

「自分が見たいものを見て、望みが叶った部分だけ注目をしている」

 

っていうことです。

 

これが僕らが見えている『3%の現実』です。

 

 

 

 

逆に言えば、残りの97%は、自分が見たくないものであり、叶えたくないこと、なんです。

 

「いやいや、そんなこと言っても、子どもには勉強してほしいよ」

 

って思うかもしれませんが、その想いも嘘であることも少なくありません。

 

 

 

例えば、自分が子どもの頃、親から「勉強しろ」と言われて勉強していたとします。

 

その場合、親から言われたことを実行することが良いことだ、って思っていたりすることがあるんですね。

 

勉強をするかどうかではなくて、親の言いつけを守っているかどうかに重点が置かれる。

 

すなわち、子どもは親の言いつけを守っていると良い子で、親の言いつけを守らない子は悪い子だ、っていう認識が出来上がります。

 

もっと言えば、親が何も言いつけずに勉強をするのも良くない子だ、っていう認識を持っていたりします。

 

言いつけたことはしてOKで、言いつけていないことはしたらNG、みたいな感じで。

 

 

 

そうなると、自分が子どもに「勉強しろ」と言わないうちに勉強をされてしまうと困っちゃうんです。

 

「親は子どもに勉強させるものだ」

 

って思っていたりするから。

 

 

 

さらに、親の言いつけを守っていたのに、自分はあまり成績が振るわなくて、それで親を失望させていたら、

 

「親は子どもに勉強させるものだ」

 

と思いつつ、

 

「自分を超えるような成績を出してはいけない」

 

って思っていたりします。

 

なぜなら、子どもの成績が良くなると、あれだけがんばった自分が惨めに思えるから。

 

そして、親が必死に注いでくれた愛情が無駄だった、と自分が認めたように思えてしまうから。

 

 

 

だから、子どもが勉強を始めると困るし、それで良い成績を収めようもんなら、自分の親の育て方を否定しているような罪悪感を感じたりします。

 

そうなると、口では「子どもに勉強してほしい」なんて言いつつも、心の奥底では「子どもに勉強してほしくない」とか、「子どもに良い成績を収めてほしくない」って思っていたりします。

 

 

 

こんな感じで、頭で考えていることと、心で望んでいることが食い違っている場合、大抵、心で感じていること、信じていることが実現します。

 

「心の奥底で何を望んでいるのか」

 

っていうのは、専門的な掘り下げる技術が必要だったりしますが、今、目の前で起こっている現実を認めてみれば、比較的簡単に見えてきます。

 

「あれ、私は本当は、子どもに勉強をしてほしくないんじゃないか?」

 

とかね。

 

「あれ、私は本当は、子どもに学校に行ってほしくないんじゃないか?」

 

とかね。

 

 

 

僕らの心の奥底で信じていることが実現する。

 

言い換えれば、信じていることを変えてしまえば、実現している現実を変えていくこともできます。

 

そして、何を信じるのかは、自由で何でもありだ、っていうことです。

 

 

 

ただし、「子どもが学年トップの成績を収めてほしい」と思って、「この子は天才である」って信じ込めたとします。

 

それでも実現しないことがあります。

 

なぜかと言えば、「子どもが学年トップ」になったことによって起こる、困ったことを受け取ろうとしていないから、です。

 

 

 

例えば、「この子は天才である」って信じ込んでしまうと、もう「勉強しろ」って言えなくなるわけです。

 

だって、天才なんですから、そんな言葉、不要ですよね。

 

でも、「勉強しろ」って日夜繰り返し言っていることで、親としてのアイデンティティを保っていたり、自分のストレスを発散していたり、子どもとの交流が保てて安心していたりするんです。

 

それらのポジティブな側面もひっくるめて、全て手放さなければいけません。

 

しかし、「勉強しろ」って言っているポジティブな側面が自分にとって大切なものであれば、なかなか手放せないんです。

 

そうすると、「勉強しろ」が止められずに、「この子は天才である」って信じ込めなくなってしまうんです。

 

だから、実現しない。

 

 

 

「この子は天才である」って信じ込むことによって、起こる困ったことは他にもありますね。

 

例えば、よその親の前とか、先生の前で、自分の子がいかに天才か、話す場面もあるでしょう。

 

先生から「最近の息子さんは、あまり成績が良くないみたいですね~」って言われたら、笑いながら「大丈夫ですよ。心配はいりません。」って言い放たなければいけません。

 

なぜなら、「この子は天才である」って信じているんですから。

 

もしも、「そうですか~、もっとできると思っていたんですけどね~」みたいに対応するんだったら、それは「この子はやっぱり天才じゃないかも・・・」っていう疑惑が浮上してきます。

 

自分の中でね。

 

そうすると、「この子は天才である」という信仰は、脆くも崩れさっていきます。

 

 

 

また、「この子は天才である」って信じ込むことで、他の人の妬みや、やっかみにさらされるかもしれません。

 

「まったく、いいわよね、あそこのうちは」

 

なんて言われながら、仲間外れにされたりすることもあるかもしれません。

 

世間体が悪くなるというめんどくさいことも起こる可能性もあります。

 

 

 

「この子は天才である」って信じ込むことができたら、子どもは天才性を発揮していくわけですが、それに合わせて自分が怖れていることも合わせて引き寄せてしまう。

 

その両方を受け取ることができて初めて、実現するわけです。

 

 

 

僕らは、今起こっていることの3%しか認識していないわけですが、だからこそ、信じていることを自由に交換していくことができます。

 

しかし、信じていることを変えれば、見えてくる現実が変わって、必ずしもポジティブなことばかりではなく、今の自分にとって都合の悪いことも引き寄せてくることがあります。

 

『遊びの解放』

 

なんて、その典型ですよね。

 

「この子は好きなように遊ばせてもいい」

 

っていうのができることの背景には、

 

「この子は自分であれこれ考えているし、自分で多くのことができる素晴らしい存在だ」

 

っていう思い込みが必要です。

 

「この子は好きなようにやらせていると、ダメになるかも・・・」

 

って1ミリでも思っていたら、『遊びの解放』は途端に苦行になります。

 

 

 

なので、「本当は子どもにこうなってほしい」って思う場合は、

 

1.自分が何を信じているのかチェックする

 

2.それが実現している時に相応しい信念を考える

 

3.一つずつ、自分ができる範囲で信じられるようにしていく

 

っていう感じで、少しずつ自分の信念を変えていきます。

 

 

 

見えている、気付いている3%を変えることで、見えていない97%もごっそりと変わっていきます。

 

 

 

★ イベント情報 ★

 

◆関東◆

【開催中】親のためのコミュニケーション講座 プレ3期

DAY1:8月28日(日)10~16時@東京八重洲

DAY2:9月11日(日)10~16時@東京八重洲

DAY3:9月25日(日)10~16時@東京八重洲

詳細はこちら!

 

 

 

○座談会

兄弟喧嘩は、両方とも叱らない!

~子どもが喧嘩から学ぶ大切なこと~

9/13(火)10:00〜12:00

詳細はこちら!

 

 

 

【あと2名】 引き寄せを科学として考える量子物理学講座

【早割実施中!】10/2(日)10:00~12:00

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◆中部◆

 

○量子物理学が教えてくれる引き寄せの真実 in 多治見

9/30(金)10:00~13:00

詳細はこちら!

 

 

 

○こどもはみんな天才だ!トークライブ~天から授かった才能を生かす方法~ in 岐阜

10/1(土)10:00~13:00

詳細はこちら!

 

 

 

◆関西◆

 

○講演会「量子物理学が教えてくれる引き寄せの真実」

11月18日(金)15:00~17:00@兵庫武庫之荘

イベントページはこちら!(Facebook)

 

 

 

 

 

◆東北◆

 

○2イベント開催!

【満員御礼】10月21日(金)10:30~12:30@仙台

「ゲームは悪なのか?~遊びの解放の先にあるもの」

10月21日佐伯和也さん講演会 【ゲームは悪なのか? ~遊びの解放の先にあるものは~】

 

【満員御礼】 10月21日(金)19:00~21:00@仙台

「量子論的引きよせの法則講座~間違っていたかも!私の引き寄せ…~」

10月21日佐伯和也さん講演会 量子論的引きよせの法則講座 ~間違っていたかも!私の引き寄せ~

 

山田和佳子さんが、僕をどうして仙台に呼んでくれたのか、書いてくれました。

私が佐伯和也さんを仙台にお呼びするワケ①

私が佐伯和也さんを仙台にお呼びするワケ②

私が佐伯和也さんを仙台にお呼びするワケ③