中級者向け。褒める時と、褒めない時 | 家庭を子どものBASEに 佐伯和也公式ブログ

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子どもが思う存分遊ぶ(ゲーム含む)ことで、知的好奇心が育ち、それが勉強にも繋がっていく

「子どもを褒めて育てなさい」

 

みたいな本、人気ですよね。

 

それは基本的には賛成です。

 

 

 

アドラー心理学では、

 

「褒めても、叱ってもいけない」

 

って言いますが、褒められて気分が上がれば嬉しいし、モチベーションにも繋がります。

 

 

 

今日の話は、コミュニケーションの中級者向けの話です。

 

中級者向け、というのは、

 

 

・子どもが何が好きで、何が嫌か、大体把握してる

 

・ポジティブなところと、ネガティブなところの両方を見ることができている

 

・自分の大切にして、自分の人生も楽しめている

 

・子どもに気持ちや考えを伝える時に、怒りの感情を使う以外の伝達方法もできる

 

・子どもの表情や行動から子どもの気持ちを読み取ることができて、それがあながち外れていない

 

 

みたいなことができている人向け、っていうことね。

 

 

 

僕は、子どもを褒める時と、褒めない時は、明確に区別しています。

 

子どもがどれほど素晴らしいことをしても褒めない時もあれば、全然しょーもないことをしても、「いいねぇ」って言ったりします。

 

この区別をする基準のうち、最も大きな基準のうちの一つは、

 

「子どもの気持ちが上がるかどうか」

 

です。

 

褒められて嬉しいかどうか、とも言い換えられます。

 

 

 

『褒める』ということ一つとっても、目的を考えることができます。

 

褒める目的は、大きく分けると3つくらいでしょうか。

 

1.親が自分の気持ちを伝えたいから

 

2.子どもの気持ちを高めたいから

 

3.塾などでマニュアルで定められている

 

 

 

3は論外だとしても、1と2を混同しちゃっているのを切り分けてみましょう、というのが今日の記事の趣旨なわけです。

 

マニュアル化されている賞賛なんて手放してしまえ!って思います。

 

一般的には、1のことを『褒める』と言って、2のことは『勇気付け』って言われています。

 

 

 

親がすごいと思ったことを伝えたとしても、子どもは喜ぶとは限りません。

 

例えば、子どもに「上手くおしっこできて偉いね!!」って最大限の賞賛を持って言ってみてください。

 

物心ついている年齢以上であれば、おそらくバカにされたように感じます(笑)

 

でも、わざとふざけて言ってみたりして、子どもを使って遊ぶこともできます(爆)

 

逆に言えば、親がすごいと思っていなくても、何気なく言った一言が子どもの気持ちを高めたりもします。

 

 

 

「1と2を明確に区別する」というのは、親が思ったことを伝える時の基準と、子どもの気持ちを高める時の基準を設けよう、っていうことです。

 

これはやる人それぞれで考えてもらったらいいと思うんですが、僕の場合は、大ざっぱに書けば、

 

 

1.自分が思ったことを伝える⇒僕の感情が動いた時のみ伝える

(=親の価値観が明確化されている)

 

2.子どもの気持ちを高める⇒子どもが注目を求めている、または、子どもの価値観に合致する(やりたいことやってる)時のみ伝える

(=子どもの価値観が明確化されている)

 

 

ということです。

 

 

 

親の価値観に沿った言葉であれば、親の感情が動くので、その感情の動きを以て、子どもに影響を与えることができます。

 

また、子どもの価値観に沿った言葉であれば、子どもの感情を動かしていくことができます。

 

この二つの考え方が、基本的な『褒める』と『勇気付け』をする基準です。

 

 

 

 

 

冒頭にもチラッと書きましたが、親か、子どもの価値観が満たされているけれど、あえて褒めない時、というのがあるんですね。

 

褒められても、勇気付けされても、どちらでも子どもの感情は動きます。

 

いい気分になります。

 

 

 

その反面、「人は、満足すると動かなくなる」という傾向もあるんですね。

 

気持ちが満たされて、心がいっぱいになると、もうそれだけで幸せだから、「もうこれで十分」って思っちゃう時があるんです。

 

そうすると、動かなくなってしまう。

 

もう十分にやり切っている場合はそれでも構いません。

 

けれど、まだまだ全然子どもの実力が発揮されていないのに、子どもがそう思ってしまうことがあります。

 

 

 

だから、子どもがもうちょっとやりたそう、って思えば褒めないし、やり切った感がある時は、もう褒めてしまってそのことを完了させる、なんてことをしていたりします。

 

 

 

ただし、これをする時に、注意点があります。

 

「今、子どもが取り組んでいることが、子ども自身がやりたいことである」

 

っていうことです。

 

 

 

もし、子どもがやりたくないこと、例えば、勉強や、宿題などをやっている時に、「もうちょっとできそうだから、褒めない」ってやると、子どもはエネルギー切れを起こします。

 

褒めない方が前に進むことができるのは、「やりたいことをやっている」という前提があるから、です。

 

褒めた方が前に進むことができるのは、「やりたくないことをやっている」からです。

 

 

 

そこを見極めて、褒めたり、褒めなかったりを使いこなしていくと、子どもとさらに仲良く、気持ちの良い関係が築けるかと思います。

 

参考までに♪

 

 

★ イベント情報 ★

 

◆関東◆

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【終了】DAY1:8月28日(日)10~16時@東京八重洲

【終了】DAY2:9月11日(日)10~16時@東京八重洲

DAY3:9月25日(日)10~16時@東京八重洲

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10/2(日)10:00~12:00

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10/1(土)10:00~13:00

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◆関西◆

 

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11月18日(金)15:00~17:00@兵庫武庫之荘

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◆東北◆

 

○3イベント開催!

【満員御礼】10月21日(金)10:30~12:30@仙台

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【受付中!】10月21日(金)午前の部終了後~18:00頃@仙台

10月21日佐伯さんを囲む座談会&子育て相談会

 

【満員御礼】 10月21日(金)19:00~21:00@仙台

「量子論的引きよせの法則講座~間違っていたかも!私の引き寄せ…~」

10月21日佐伯和也さん講演会 量子論的引きよせの法則講座 ~間違っていたかも!私の引き寄せ~

 

山田和佳子さんが、僕をどうして仙台に呼んでくれたのか、書いてくれました。

私が佐伯和也さんを仙台にお呼びするワケ①

私が佐伯和也さんを仙台にお呼びするワケ②

私が佐伯和也さんを仙台にお呼びするワケ③