片思いという名の試練 -7ページ目

少しづつ前に




つい先日、サークルのブログを覗いたら、

彼が投稿をしていた。



この時期になるとサークルの一大行事で忙しくなるが、

「毎年辞めたくなる時もあるけど、行事が終わった後は

やっぱり喪失感がある」

「自分は根っからのサークル部員だ」

「この時期が好き」「冬が一番考え事に適している」

と書いてあった。




ああ、変わってない。

「喪失感」は自分と彼がサークルのことを話してた時

お互いよく使ってた言葉だ。





サークルに真摯に取り組んでいる彼が好きだったことは、

彼に告白をしたときに言ったことだ。



サークルにいる彼を愛しいと感じる気持ちが

遠くにいても、告白した後でも、よみがえってきた。



「この時期が好き」ということも。
サークルから駅までの帰り道のつめたい空気、

行事を成功させるために、自分と、仲間と向き合わなければならない時期。

そう自分に話す彼も、そう彼に話す自分も思い出される。



ブログのどの行からも、

そう思う彼の姿が思い出される。






***





先日の学会で、留学中の学会発表をすべて終えた。



日本から帰ってきて半月、学会発表の準備では、

思考的にも、感情的にも直前まで自分を追い詰めるので、

告白後の気持ちがかなりモヤモヤ残っていた。





発表が終わって、

肩の荷が下りたと同時に、

研究が一歩前に進んだと同時に、

告白後に思い悩んでいた前述のこと、

告白後のモヤモヤしていた気持ちも薄くなった。





特に、彼が書いたサークルのブログを読んだ昨日の夜から特に。



年末のサークルの行事まで、

ブログは頻繁に更新されそうなので、

一応こっそりチェックし続けるが、

彼のことを、彼を好きだった気持ちを優しく思い出すことが、

3週間目にして、前ほどは苦しくはなくなってきている。





「片思いでも、あの1年半は幸せだった」と断言することは

まだできないけど、少しづつ、思い出に変わるんだろう。











































自分が戦っていたこと


自分が告白の最後まで強く戦っていたこと、

告白が終わった今でも戦っていることは、

自分がゲイなのに、ヘテロに恋してたことだろう。





でもそういう事実以上に一番手ごわい相手は、

自分を必要以上に卑下する自分だろう。

自分の中のホモフォビアだろう。





この片思いをしていた1年半。

常に常に、自分の中の葛藤の原因は

その事実だ。

そしてその事実を受け入れること、

告白したらどうなるか、の覚悟を

この1年半かけてしてきたんだ、と

この1年半の日記を読み返して思う。

この1年半の気持ちを思い出すと、

まだ少し心が痛くなる。





ずっと時間をかけて覚悟をしていたから、

告白することで予想される痛みに対して、

心の準備をしてきたから、

告白した夜も、その後も

泣き崩れるようなことは全くなかった。

本当は、翌日の飛行機の中で泣きはらすかと思っていたけど。(笑)







一番印象に残っているのは、告白の時。

帰ろうとした彼を「あのさ」と言って呼びとめる。

彼は自分に屈みこむような感じで近づいてくれたけど、

反射的に自分から一歩遠ざかった。

「好きだったんだ」って

(少なくとも自分にとっては)大切なことを伝える直前、

自分から一歩後ずさりしてしまった。





たぶん、自分が告白したら、

彼が一歩引いてしまうんじゃないか。

だから一歩引くかもしれない彼を見るのが怖くて、

自分から先に一歩後ろに遠ざかった。

結構反射的だった自分の行動が、今思うと悲しい。





告白するまでの数日で一番つらかったのが、

女友達との電話の最中だった。

彼女は、自分が彼に告白兼カミングアウトをすることを

いつも心配してくれていた。

「彼が思いをわかってくれることを祈ってるよ」

という彼女の言葉には励まされていた。



「自分のカミングアウトが広まってしまったら、

もうサークルに顔を出せないかもしれない」

と彼女には打ち明けていたが、

「でも顧問のXX先生はいつでも(僕の名前)を愛してるし、迎えてくれるよ」と

彼女は優しく言ってくれたつもりだった。





ふとXX先生の優しい顔が浮かんだ。

学生同士の人間関係が顧問の先生の耳に入るとは思えないが、

自分がゲイであること、ゲイなのにヘテロの彼に告白するということは、

顧問の先生に伝わってしまうくらい、

それくらい大変な波紋を呼ぶのかもしれない、と怖くなった。

と同時に、カミングアウト、さらにはヘテロの後輩に告白した自分は、

もしかしたら周りから後ろ指を指されるんじゃないか、とつらくなった。







すでに3週間ほど経ったが、

告白した今の不安は2つ。





一つ目。

彼の中で、ゲイの自分に対する嫌悪感は生まれてないか。

「自分はゲイだ」と言ったわけじゃないけど、

事実上はカミングアウトした。





二つ目。

自分のそのカミングアウトは広まらないか。

自分の後輩で、彼の友人らに日本で会ったときに、

自分を見る目は変わっていないか。





まず二つ目から。

告白をした後の雰囲気では、

彼が、自分がゲイであることを面白おかしく言いふらすことは

まずないだろうということ。

だから彼を信じるしかない。





そして一つ目。

こればっかりはコントロールのしようがない。

時間が経って、どれくらいあの告白のことを彼は思い出しているだろう。

自分に対する嫌悪感は出てきてないだろうか。





一つ目の不安は、彼と来年の夏に日本で再開するときに、

二つ目の不安は、自分が来年2月に日本に帰った時に、

彼の友人の後輩に会ったり、サークルに顔を出したときの

後輩たちの反応でなんとなくわかるだろう。





つまり、今ここで悩んでも本当は仕方ないということ。

















































2週間が経ったけど

今朝彼からのOBOG宛のメーリスがPCに届いていた。

久々に「動いている彼」を想像した。


2週間経ってまず思うこと。

告白してよかった。

でも、


まだ全然忘れられない。。。

たまに無性に愛しいときがある。

そして、さみしい。

これが正直な気持ち。


かと言って、今までのように

彼の写真を見て、やる気を出したりする気にもなれないので、

今週末の学会発表のテンションが、今までの学会準備よりも弱い。

でもテンションがこのままではいけないので、無理にでもあげなきゃいけないのがつらい。



告白後3回も夢に出てきた。

最後に見たのはおととい。

図書館で見かけて、告白後「あ、気まずいな。でも平然と挨拶しなきゃ」

と夢の中ですら意識した自分。

結局、いつも通り挨拶できたが。



うーん。