2010年12月29日
年の暮も近付くにつれ、皆様もお酒を飲む機会が増えてきたのではないだろうか?
私も、連日飲みっぱなしである。
どうか皆様も飲みすぎには注意していただきたい。
お酒は時に怖い物である。
あなたの今まで積み上げてきたものが、酩酊により全てを壊してしまう可能性だってある。
飲み方によっては、美味しいお酒も嫌いになってしまうことだってある。
意外に思われるが、私がこんなにも愛しているウィスキーを飲み始めたのは約2年前のこと。
それまでは、学生時代に飲んだウィスキーの記憶の影響で、知らず知らずのうちに敬遠していた。
当時、仲間内で飲んでいた頃、罰ゲーム等でビールを一気飲みするようなことがあったが、お酒に潰されない体質の私は、罰ゲームとなるとビールジョッキでウィスキーを一気飲みさせられていた。
確か銘柄はREDだったと思うが、その経験が、私からウィスキーを永らく遠ざけた。
再会のきっかけとなったのが本日ご紹介するこちら。
No.11 CHIVAS REGAL(12年)
CHIVAS REGAL(王家のシーバス)という名のウィスキーが誕生したのは1891年のこと。
1801年創業のシーバス・ブラザーズ社は(現社名は1858年から)1843年・1923年と2度ロイヤルワラント(王室御用達の勅許状)を拝受している名門。
世界で初めて『12年熟成』の表示をつけたことでも知られる。
キーモルトにはスペイサイド最古の蒸留所ストラスアイラが使われている。
すっきりした麦芽の甘い香りから、ミカンやはちみつ、豚肉っぽさ、木の実・・・の様な味。(味の表現が毎回下手くそで申し訳ございません。ぜひ飲んでみて下さい。)
きっかけは、水戸にあるスナックだったと思う。
「おまかせ」で出てきた酒がシーバス12年だった。
私の記憶にあるウィスキーとのあまりの違いに驚かされ、どんどん填っていった。
その後、BAR SMOKE SALT(当時は店名ミントジュレップ)でシングルモルトという存在を知ることとなる。
お酒は時に怖い物である。
故にBARに行くことをお勧めする。
あなたの持っている偏見・意識が変わるかもしれない。
お酒の面白さ、美味しさ、etc・・・知ることができるかもしれない。
より一層あなたの来年が素敵な年になりますように・・・。
どうかお酒と上手なお付き合いを。
2010年12月27日
本日は記念すべき10本目のウィスキーの紹介日。
・・・であるが、私は今、不機嫌である。
なぜならば、突然パソコンがシャットダウンをして、たった今全てを書き直そうとしている。
特に今日は、長々と楽しく説明をしていた矢先の出来事であったので、私自身がシャットダウンしそうな気分になった。
読者の皆様がいなければ書き続ける気になることはなかったと思う。
ありがとうございます。
では、気を取り直して・・・
「グレンフィディックは世界一飲まれているシングルモルト」と昨日話をしたので、本日はフィディックについて掘り下げた話をしようと思っていたが、あまりにも寒い一日であったので、甘く優雅なウィスキーをゆっくりと飲みたい気分になり、こちらのウィスキーを選んだ。
No.10 Johnnie Walker(BLACK LABEL12年)
フィディックが世界一飲まれているシングルモルトであるならば、ジョニーウォーカーは「世界一飲まれているウィスキー」だと言える。
確かにジャックダニエルが単一銘柄としては世界一の売り上げではあるが、ジョニーウォーカーの赤・黒・青・金・緑・ファミリーラベル等、全てを合わせるとジャックダニエルの売り上げの倍程にもなる。
1820年創業のジョン・ウォーカー&サンズ社は元々は町の小さな雑貨店。
創業者のジョン・ウォーカーはブレンド紅茶からヒントを得、ブレンデッド・ウィスキー「ウォーカーズ・オールド・ハイランド・ウィスキー」を発売。
瞬く間に好評となり、これを機にウィスキー商へと転じた。
ウォーカー一族は、味も然ることながら商才もあり、ジョンの息子アレキサンダーが他のウィスキーとは異なる直方体のボトルに斜めのラベルをデザインし世界の注目を集め、更にアレキサンダーの息子ジョージとアレックが
キーモルトとなるカーデュの買収に成功し、「ストライディングマン」という英国紳士のオリジナルキャラクターで世界中に宣伝をした。(ジョニーウォーカーという銘柄にしたのもこの頃。)
釣りにゴルフに乗馬をしたりと、実に様々なストライディングマンが街のポスターに現れ、“born in 1820,still going strong”(ジョニーウォーカーは1820年に生まれ、今も尚力強く歩み続ける)というキャッチコピーで当時の人々を惹きつけていた。
そして、ジョニーウォーカーはそのスローガンの如く、今も尚力強く歩み続けている。
と、ここまでの文章がプツッと先程は切れてしまったのである。(まだ何か書いていたような気がするが・・・)
バックアップは済んだ。 かかってこい。
時に虚勢はむなしく、ウィスキーが私を落ちつけてくれる。
カーデュのまろやかなモルトの甘味に包まれて、タリスカー・ラガヴーリンのスパイシーさが少しずつ潮の香りと共に甘味に戻っていく。
従価税時代の代物だろうか、深みというかコクが強く感じられる。
寒かった一日も、パソコンの反抗も、最後には全てを許せる気分にさせてくれる大人なウィスキーである。
2010年12月26日
クリスマス、お疲れさまでした。
街を歩いていると、クリスマスを盛り上げようと、実に様々な人が明るく働いている姿を見ることができた。
これから年末年始にかけて慌ただしくなる方も多いだろうが、応援しています。 頑張ってください。
昨夜は帰国後さっそく、そんな頑張っているBAR SMOKE SALTに行ってきた。
かなりの量を飲ませていただいたので、どのウィスキーを本日のブログの主人公にしようか悩んだが・・・やはりこちら、
No.9 GRANT'S
この三角形のボトル。
見覚えのある方も多いのではないだろうか?
そう、グランツは世界で一番飲まれているシングルモルト「グレンフィディック」をキーモルトにしたウィリアム・グラント&サンズ社のブレンデッドウィスキーである(ブレンデッドウィスキーの定義や歴史などについては、また後日)。
実は、このウィリアム・グラント&サンズ社。
記念すべき創業最初の一滴が、今から123年前の1887年12月25日の日に流れた。(グレンフィディック)
元々ダフタウンで仕立屋をしていた父の仕事を継がず、20年間もの間ウィスキーの修行を積み、ようやく流れた命の水。
泣き崩れるほど嬉しかったに違いない。
そんなウィリアム・グラント&サンズ社にも倒産の危機が訪れ、モルトウィスキーの製造だけではなくブレンデッドウィスキー事業にも乗り出した。
グラント一族の誇りと願いを込めて命名したのがこの「グランツ」である。
ボトルが三角形になったのは1957年のことで、「ウィスキーは火(直火焚き)、水(良質な軟水)、土(大麦・ピート)から造られる。」というウィリアム・グラントの信念に基づいた意味合いを持っている。
他者とのブランド差別化を計るためにこのボトルとなった。
昨夜は、燻製のつまみもあったのでハイボールでいただいた。
深く甘い麦の香りは25種類ものスペイサイド・モルトを使用していることを裏付けているようだった。
1970年代のボトル。 中には何十年前のフィディックやバルヴェニーなどが入っていることだか・・・。
そんなロマンと多少の下話をしながら過ごした20代最後のクリスマスであった。


