SAKURA(23)

第一話
前回のお話

SAKURA分岐→ARUKASこちら

部屋を出てエレベーターに乗り込むと1Fを押した。
特有の機械音が鳴り、ふわりと体に重力が圧し掛かる
この感じあまり好きじゃない、僕は階数を知らせるランプを見つめた。
部屋に来るときより長く感じる。待たせてるという気持ちからだと思う。

階数を告げるベルが鳴ると扉が開く

が・・まだ10階だ。別の客が乗り込んできた。

ぐいぐいと押しやられた
おばさん軍団に・・しかも香水がやたらとキツイ

「ねぇー。ほんとに安原さんの奥さんってどうかしてるわよ」
「でしょでしょ。伊藤さんの旦那さんだってそうなのよ」

井戸端会議が始まったようだ・・
あきらかにセレブな格好をしたおばs 奥さま軍団だった。
そのうちの一人がツンツンと隣の人を叩く、

「あら?見て。いい男じゃない?」
「んまぁー。食べちゃいたいわ」

コソコソと話してるようだがガッツリと聞こえている。
ゴメンだ・・勘弁してください。逮捕しますよ?思わず警察手帳を出しそうになる。
僕は俯き拳に力を込めた。早く早くと念じながら。

奥さま軍団が3Fで降りた。どうやらラウンジ・バーに行くようだ。
このホテルは最上階と3Fにある。最上階はかなり高い。
それでも僕の給料だと3Fでも無理だ。
これはネットで調べた。

1Fに着くとふぅ~と息を吐き出し、深呼吸。腕を交互にあげ服の匂いを確かめた
・・・ちょっと匂う。。

急いでみるくさんの所へと向かった。

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僕を見つけるとまた手を振ってくれた。

「すいません。お待たせしました。」

ソファーから起き上がるみるくさん。

「んーん。でも、ほんと梅ちゃまって変わってるね。」

「すいません。最初にみるくさんから連絡が来たほうが好きなもので」

「みるくだって梅ちゃまからだと嬉しいよ?」

みるくさん・・
少し頬を膨らませ
巻いた髪の毛を指先に絡めながら上目遣いに問いかけてきた。

「えへ。ドキドキした梅ちゃまもかわいいね。
じゃ。貰うね。」

「あの。送っていきますよ」

「ダーメ。また迷子になったら困るもん。」

「そうですね・・」

ハハハと愛想笑いをし、頭を掻いた。

「おやすみなさい。みるくさん。」

「じゃね。梅ちゃま」

彼女がドアを出て行くまで見送った。
なんだかとても忙しい一日だった。部屋に戻ってゆっくりしよう。


梅垣は自分の部屋へと向かった。だが、さっそくホテルのお世話になった。
カードキーを部屋に置いたまま出たためロックがかかっていたからだ。

「お噂通りおっちょこちょいですね。
おっと、失礼。」

フロントクラーク峰岸のその言葉で
へこんだ梅垣だった。



━━━━━あれから

みるくさんからの連絡はなかった。。
最初に聞いていればこんな想いはしなかったんだろうか━━━━━

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

芹沢さんの安心だぜぇ~にズキュンとなったままの俺は足を止めてしまった。
「ん?どうしたの?」そう振り向きながら俺の所に戻ってきた芹沢さん。

「いや・・芹沢さんにそういう一面があって、
驚いたというか・・可愛いというか
もっと好きになったというか・・」

真っ赤になる芹沢さん

うわーこの表情・・

「あたし・・」

「どうしたんです?」

俺は俯いた彼女の顔を覗きこんだ。

SAKURA(24)

※二つを纏めてみました
どっちみち梅ちゃまアウトですが。。

AKI'sミステリー→こちら

特別読みきり:『華へ水を』
芹沢美久→こちら
九条鷹矢→こちら
MILK→こちら メンバーさまのみ

読みきり一覧→こちら
登場人物一覧その1→こちら
登場人物一覧その2→こちら

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