SAKURA(22)

第一話
前回のお話

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ドアボーイは微笑みながら階段を降りて来た

「いらっしゃいませ、梅垣さま」

え?不思議そうな顔をしていると

「オーナーの九十九里浜さまより伺っております
遅かったご様子なので心配しておりましたが・・なるほど」

「あ。。や・・」

ドアボーイは、みるくさんに視線を一瞬落とすと恭しくお辞儀をした。

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「じゃ。梅ちゃま、楽しかったよ」

「あ、えっと。」

僕は、みるくさんに連絡先の交換を申し出た。
僅かな時間とはいえ、このまま別れるのも嫌だったからだ。
それにまだ『八つ橋紋次郎』決闘編の話が終わっていない。

だが 肝心の携帯が電池切れだ。さらに自分の携帯番号も覚えていない。
予約は僕一人だったし、交換するにもさすがに部屋まではまずい。
何よりこういう場所は宿泊客以外は通さないことになっている。
セキュリティの問題もあり、 部外者が平気で出入りするようなホテルは僕だって泊まりたくない。
なので番号をメモし渡すということで、またロビーで落ち合おうということになった。
みるくさんのを聞くのが手っ取り早いし、彼女もそうすると言ったが僕は断った。
連絡先を渡したあと女性から来るほうが嬉しいからだ。僕のポリシーでもある。
といってもこんな事は滅多にないが・・

「んー。いいよ。みるくもこのまま別れるのも
寂しいし?
じゃ、みるくここで待ってるね」

みるくさんは見るからに高級そうなソファーに腰を下ろした。
なんだかお人形のようでとても可愛らしかった。
僕は会釈するとそのまま微笑み返してくれた。

ドアボーイと入れ替わりベルボーイが僕のカバンを持つ。
その後ろに続きフロントで宿泊の手続きをした。

「 オーナーからは便宜を図るようにと言われておりますゆえ
何なりとお申し付けくださいませ。」

フロントクラークの峰岸が手続きを始めた。
峰岸と名札に記されていた

「オーナー?美園さんですか?」

「いえいえ。美園さまではございません
実琴さまでございます。」

「実琴?」

「さようでございます。美園さまの双子の妹
実琴さまでございます」

あ、あんな人が。。二人も
双子だからきっと似てるはず・・でもなんで僕なんかに・・

「梅垣さま。いかがなさいましたか?」

「いえ。」

大変だろうなとは言えず。何かあったら頼みますと言っておいた。
手続きを終えるとみるくさんのほうを見た。目が合い手を振ってくれた。
そしてエレベーターに乗り込んだ。

ベルボーイに促され部屋の前に着くと
重厚な扉を開かれた。最上階に近い夜景の見えるとても大きな部屋だった。

室内の簡単な説明をし終えると

「では、梅垣さま」と深々と挨拶した

僕は慌ててチップを渡そうと上着から財布を取り出そうとしたが、

「お気持ちだけで結構でございます。
当ホテルをご利用ありがとうございます。
では梅垣さま。失礼致します。」

そうして部屋を後にした。
急いでカバンから充電器と上着から携帯を取り出し、
とても大きなベッド脇のコンセントに差し込んだ。
そして、電源を入れる。
メモをするため筆記用具を探しているとメール着信音がした。
メールは瀬戸さんだった。

「梅!まさか迷子になってないでしょうね?
大畑警部が何度電話しても繋がらなかったらしいけど?
それとね、携帯の電池残量には気を付けること!」

図星だった・・
瀬戸さんには明日返信することに決めた。しかも早朝。
瀬戸さんは朝に弱い。思考が鈍っているはずだ。
大畑警部はメールは苦手なので明日電話しよう。こんな時間だし。
僕は自分の番号を紙にメモして、急いで部屋を出た。

SAKURA(23)

※MILK編ではああなっちゃいましたけど(謎
本編ではこうしました( ´艸`)

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