luggage

スーツケース
荷物はソレひとつだけ
それだけ持って部屋を出た。。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


スーツケースに自分のモノだけ詰め込む

これは違う。。

これも違う・・

思いのほか少ない荷物になんだか寂しく思う
部屋には二人で揃えたものばかりだけど

ほんとにいるものって案外少ないんだね
そう思うとさっきの寂しさよりもクスリと笑いが込み上げてきそうになる

過ごした月日よりも
過ごした思い出のほうがいいんだって

そんなことを聞いたことがある
わたしたちも最初はそうだったよね?

送ってくか?

あなたは言うけれど、そんなことされると
わたしは、またあなたに傾いてしまう


んーん。いい。。


精一杯に背伸びする

じゃ

うん。じゃ...
わたしはあなたの顔を見ず、そのまま背を向けた

なんだか背中に視線を感じる

外に出るとさっきまで曇ってた空から
ポツリ

ぽつりと頬に触れた雨

泣かないって

わたしは泣かない!

だけど溢れる涙は止まらない

見上げた空はどんよりと色濃くその色がわたしに堕ちてきそうだった。

そのまま・・そのまま堕ちてくればいいのに..

そんな気持ちになってしまう

明日。。


明日は晴れるといいな

さよなら

そう呟きながら雨のなかを歩いた

<FIN>

※あ!別に今そういうんじゃないですよ!
久しぶりに切な系を書いてみました(笑)

特別読みきり:『華へ水を』
芹沢美久→こちら
九条鷹矢→こちら

読みきり一覧→こちら
登場人物一覧その1→こちら
登場人物一覧その2→こちら

お帰りの際にぽちっとお願いします
携帯の方は→こちらへ

人気ブログランキングへ

にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(愛欲)へ
にほんブログ村