雪模様の雲が立ち込め、


儚い春雪が舞う空に、


桜の樹形がぼんやりと映じられています。



枝が、木全体が、


薄墨に数滴の紅を垂らしたような


淡い赤紫色がかって見えました。



近づくと小さな芽が


少し膨らんでいるようです。



再び離れて樹形を眺めると、


赤紫がかった木全体がエネルギーを蓄えて、


一斉に咲く準備をしているようにも見えました。



魚介のスパゲティ。


SIMPLE MINIMAL-スパゲティ・ペスカトーレ


ソースとパスタの茹で上がりが


同時になるように逆算して


パスタを茹で始めます。



ソース材料(主なもの)


・ニンニク 1片

・アンチョビ 1/2枚

・一味唐辛子 一振り

・トマト中 1個

・ムール貝 7~8個

・エビ 4尾

・ホタテ貝 2個

・小イカ 4杯

・長ネギ 10㎝

・パセリ 大さじ1


フライパンにオリーブオイルと


みじん切りのニンニクを入れ弱火にかけます。


ニンニクの香りが立ち始めたら、


一味唐辛子、アンチョビを入れます。


アンチョビを潰し火が通ったところへ、


パスタの茹で汁をレードル1杯分注ぎ


火力を強めたら、


ざく切りのトマトと掃除をしたムール貝を入れ


蓋をして1~2分煮ます。


それぞれ下ごしらえした


小イカ、ホタテ貝、エビと、


斜め薄切りにした長ネギを投入し、


再び蓋をして1~2分煮ます。


みじん切りのパセリを振り入れ、


具材の塩分を考慮して塩、胡椒で調味します。



硬めに茹でた麺を加え全体を和えたら、


好みでEXVオイルをひと回しかけて出来上がり。



トマトやムール貝のダシをはじめ、


魚介の旨味が混ざり合い


最高のパスタソースになります。


今回の具材の配合は


決定版と言っていい程の美味しさです。

凍返る陰鬱な空模様。



寒さと暖かさ・・移ろい易い天気も


春らしい天気ならば、


こんな日もまた春らしい天気だと、


諦念しつつも上目遣いで雲を一瞥します。



出会いと別れ・・


春は人の感情も揺らぐよう・・。


暖かさの後に押し寄せる寒波は身に沁みます。



春愁の夜の肴に・・


イカの共和え。


SIMPLE MINIMAL-イカの共和え


少量の油で刻んだネギと生姜を炒め、


濾したスルメイカの肝と


醤油大さじ1くらいと味醂大さじ1弱くらい、


酒大さじ1くらいを加え肝に火を通し、


軽く濃度がついたところに


バター大さじ1を溶かし込みます。


濃度や味をみて調味してソースを準備します。



イカを硬くならないようにサッと茹で、


食べやすい大きさに切って、


肝バターソースと共に盛り付けます。


刻みネギと七味唐辛子をかけて出来上がり。


全体を和えて頂きます。



今回は綺麗に盛り付ける都合上


イカを別に茹でましたが、


普段は肝と一緒に炒めます。



見た目は決してよくありませんが、


見た目を裏切る驚きの美味しさです。



冷え込む今夜のもう一品。


大根と豚バラ肉の煮物。


SIMPLE MINIMAL-大根と豚バラ肉の煮物


下茹でした大根と豚バラ薄切り肉を、


千切り生姜とダシ、味醂、酒、醤油で、


コトコト煮込んでしっかり大根に染みたら


温かい大根の煮物の出来上がり。

日脚が伸びたからか、


数週間前と比べ同じ気温であっても、


寒さの感覚が和らいだように感じた休日。


久しぶりに友人の子供達、


二人の兄弟を遊びに連れ出すことに・・。



一年半前、彼らの父親は


家族を置いて女に奔って出て行きました。


それを責めるつもりは毛頭ありません。


ただ、子供達とも交流があったので


ずっと気掛りでいました。



久しぶりに会った子供達は


少し大人びたように見えました。


しかし、そう見えても弟の方はまだ幼く、


彼は僕にべったり・・。


「君らはもう小さい子じゃないんだから・・。」


困惑して見せても無邪気な弟はおかまいなし・・。


僕には父親のように振舞おうなどという


気負いはありませんが、


きっと久しぶりのお出かけに


嬉しかったのでしょう・・


そのまま甘えさせてあげようと、


僕は彼に手を引かれなすがまま・・。



ベンチに座ると、


弟は僕に背をもたらせながら、


「あのさ、Takaくんは、ぼくのこと嫌い?」


目を見ずにボソッと尋ねてきました。


「嫌いな訳ないじゃん。


 何で?嫌われていると思ったの?」


「そうじゃないけどさ。聞いてみただけ。」


愛されたいんだ・・そう思いました。



無邪気な背中に負われた傷を垣間見たとき・・、


僕が小さい頃、


当時かなり高齢だった祖父の手を取り、


同じように引っ張り連れ廻した


思い出が蘇りました。


祖父の疎ましそうな顔は記憶にありません。


僕は愛されて育ったんだと・・。



僕は彼らの手を取り、人目も憚らずに


ショッピングモールを一緒に走りました。


彼らの母親に禁止されている“ゲーセン”に向って。


ナイショだよ・・。




揚げもちのおろしあんかけ。


SIMPLE MINIMAL-揚げもちのおろしあんかけ


もちは低温の油から揚げ始め、


少しずつ温度を上げ中心まで軟らかく、


外はカリッと香ばしく揚げます。



鍋にだし200mlと


酒大さじ1強、味醂大さじ1を煮立たせ


アルコール分が飛んだら、


醤油小さじ1強と塩ひとつまみで味を調え、


水溶き片栗粉でとろみを付けます。



あんに水気を絞った大根おろしと


もみ海苔を加えサッと温めたら、


揚げたてのもちにかけます。


わさびを添えて出来上がり。



熱々で、ほんのり甘い優しい味に、


ピリッと効かせたわさびがよく合います。