日脚が伸びたからか、
数週間前と比べ同じ気温であっても、
寒さの感覚が和らいだように感じた休日。
久しぶりに友人の子供達、
二人の兄弟を遊びに連れ出すことに・・。
一年半前、彼らの父親は
家族を置いて女に奔って出て行きました。
それを責めるつもりは毛頭ありません。
ただ、子供達とも交流があったので
ずっと気掛りでいました。
久しぶりに会った子供達は
少し大人びたように見えました。
しかし、そう見えても弟の方はまだ幼く、
彼は僕にべったり・・。
「君らはもう小さい子じゃないんだから・・。」
困惑して見せても無邪気な弟はおかまいなし・・。
僕には父親のように振舞おうなどという
気負いはありませんが、
きっと久しぶりのお出かけに
嬉しかったのでしょう・・
そのまま甘えさせてあげようと、
僕は彼に手を引かれなすがまま・・。
ベンチに座ると、
弟は僕に背をもたらせながら、
「あのさ、Takaくんは、ぼくのこと嫌い?」
目を見ずにボソッと尋ねてきました。
「嫌いな訳ないじゃん。
何で?嫌われていると思ったの?」
「そうじゃないけどさ。聞いてみただけ。」
愛されたいんだ・・そう思いました。
無邪気な背中に負われた傷を垣間見たとき・・、
僕が小さい頃、
当時かなり高齢だった祖父の手を取り、
同じように引っ張り連れ廻した
思い出が蘇りました。
祖父の疎ましそうな顔は記憶にありません。
僕は愛されて育ったんだと・・。
僕は彼らの手を取り、人目も憚らずに
ショッピングモールを一緒に走りました。
彼らの母親に禁止されている“ゲーセン”に向って。
ナイショだよ・・。
揚げもちのおろしあんかけ。
もちは低温の油から揚げ始め、
少しずつ温度を上げ中心まで軟らかく、
外はカリッと香ばしく揚げます。
鍋にだし200mlと
酒大さじ1強、味醂大さじ1を煮立たせ
アルコール分が飛んだら、
醤油小さじ1強と塩ひとつまみで味を調え、
水溶き片栗粉でとろみを付けます。
あんに水気を絞った大根おろしと
もみ海苔を加えサッと温めたら、
揚げたてのもちにかけます。
わさびを添えて出来上がり。
熱々で、ほんのり甘い優しい味に、
ピリッと効かせたわさびがよく合います。
