菅野貴夫の野球電鉄 -62ページ目

菅野貴夫の野球電鉄

俳優・菅野貴夫のブログです。
「どこ鉄」とは、友人から送られてきた鉄道写真を、それがどこで撮られたものかを推理・検索・悪戦苦闘しながら解いていくシリーズです。

珍しく連続投稿です。


非日常なことがあると書きやすいのかな。



先ほど岩手から帰って参りました。



ここ二年で3回目の陸前高田でした。自分にとって大切な場所で大切な人たちがいて、大切な節目になっています。

{8DCD16B3-DBC8-45D0-8C93-9938F3BD1826:01}

のどか。静か。

鳥の声と水の音だけが聞こえてきます。



{E1AE6536-65EE-4584-8798-ACB2512F8E47:01}
親戚たちが柿をもいでいる横で、畑のダイコンを抜き、白菜やジャガイモと一緒に猫車で家まで運びました。ねこぐるまって。触ったのも、その単語を口に出したのも、いつぶりだろう。





{5EC02C5F-0039-4A48-BFC2-DAA02E397C5B:01}
穏やかな谷あいの、出口のほうでは、三陸復興道路の建設が進んでいます。


陸前高田の有名なベルトコンベアも解体が始まって、高台の新興住宅地の土台もできつつあり、少しずつ変わってきています。
もちろん小さなことから大きなことまで、問題も多くあるようです。チラホラ話は聞きましたがインターネットの世界に書くのはやめておく。



{BF73CAA6-1C97-4638-AC67-435D897E16DE:01}
昨日Facebookで上げた、本当に綺麗なリアス式海岸の風景。
ひたすら浮かんでる黒い粒は、カキの養殖のブイと知りました。三陸は日本有数の名産地と。
カキ食べたい。申し訳ないが柿より牡蠣食べたい。舞台の稽古やってるとなかなか食べられない。生ガキとか当たったら怖いし。

そんなことをグダグダ言うと、地元の人は決まって言います。

「そりゃ、ホントにうめえやつを食ったことねえからだ」


ケースは違えど、旅行すると全国いろんなところで言われる言葉ですね。



ああ羨ましい。ホントにうめえもん。



鰻の三重県とか、伊勢海老の千葉県とか、そして牡蠣の三陸海岸とか、
一般的に知られてるイメージと違う土地で名産品なのか!に萌えます。僕が知らなかっただけかも分からないけど。
その土地にとっては、当たり前のこと。




そして夜は向かいの真っ暗な山から聞こえてくる鹿と思しきガサガサした足音に驚き、翌朝は枯れた川の水たまりに生息するイワナの大群に驚き、従兄弟のタケシが鮭をまるまる一本、包丁でさばくのに驚き。


東京に暮らしているとヒューマンサバイバルには多少の耐性がつきますがネイチャーサバイバルはからっきしだなと思い知ります。




で、ここからが本分(笑)


両親の車で途中まで送ってもらい、東北本線の花泉駅というよく知らない駅から東京へ帰ることにしました。


来るときは新幹線の「くりこま高原」という駅で拾ってもらったんですが、新幹線は高いので在来線で粘れるだけ粘って、飽きたり疲れが我慢できなくなったら新幹線に飛び乗ろうという計画でした。



結果、在来線だけで帰ってきました。
待ち時間も含めて10時間ほど。いやー飽きない飽きない。




{25FB32BC-E427-43D4-B0F4-EDBF36C52186:01}
大都市・仙台にて、その後のローカル普通列車乗り継ぎを考慮して1時間ほどブラブラ。演劇活動以外で来るのが新鮮。しかし無計画がたたって、知り合いに会うことはできません。


でも時間堂でも縁の深いダスケちゃんこと原西忠佑氏や、大学野球サークルの戦友古郡英一氏と連絡を取り合っただけでもちょっと嬉しかったです。


さらに南進南進。



ローカル列車長旅のいいところは、駅や車両よりも、今後も立ち寄ることのないような、縁のない小さな街や人々の空気を、ほんの少し感じられることです。



大きな駅から乗ってきた高校生や勤め人が、ちりぢりに小さな駅で降りていったり、
逆に小さな駅から乗ってきた人々が、大きな駅で降りるのか別の線へ乗り換えるのか、散っていったり。
ここで暮らしている人たち。その空気を感じたい。



僕は、お土産に買った生わかめとタケシがさばいた鮭から取って親戚の女性たちと母親が仕込んでくれた出来たてのイクラの温度が上がり過ぎないでくれるといいなと気にしながら東京へ帰る鉄道好きの俳優です。




高校生の男女グループ、女の子たちが先にボックス席に座ったあとで男の子が座ったら「オメーは座るんじゃねえよ!」とか小競り合いを始めます。


鉄道好き36歳は「オメーら早く付き合っちゃえよ」と思いながら、旅人面をして文庫本をめくります。



あー楽しかった。



ありがとうございます。




お久しぶりです。


10/30、おやつの時間堂  松井美宣企画「十色庵で演劇と遊ぶ」
無事に終わりまして。
{79D95ECA-5584-4751-B4FC-3CB837E4B619:01}



ご来場くださった方々、ありがとうございました。楽しんでもらえたら嬉しいです。

お手伝いに来てくれた女神、松井くんをはじめ劇団員のみんな、お世話になりました。


演出家も脚本も用意されてない中でやるのは、新しい気持ちでした。
劇団員同士で一人芝居の感想を言い合ったり、即興のフィードバックは繰り返し重ねたりしましたが。みんな頼りになります。


{E6FABA11-CF3E-4CBC-9F17-363F89251430:01}
松井君の一人芝居。
すごい絵。


{30DD7929-FC52-4BAC-B988-B6954582D65E:01}
自分のは、よくわからないですね。
これで本当にいいのか、という気持ちと、どうせ自分でやるんだから何やったって全部正解だ!という開き直りと。



月が変わって、陸前高田の朝。
{F9A7A02E-2863-4333-B25B-16C4D91458B3:01}

祖父の三回忌で、法事も無事に終わり、親戚17人で御飯を食べました。



静かな山あいに、子どもたちの声が響きわたります。


少しはきれいになって、東京へ帰ります。




こんにちは。
書く書く詐欺の者です。



後ろを見る前に前のほうがいろいろ決まってきたので、今後の活動を告知させていただきます。


何かで読んだんですが、「前」と「先」って、どっちも過去にも未来のことにも使いますよね。


だからどうだって事も、ないです。




さてまずは10月23日(金)。

らまのだ  リーディングイベント
「ちゃんとした夕暮れ」「まど」

会場:下北沢ARENA
19:00/21:00 
 上演時間は1時間程度を予定しております。

料金:1000円


「らまのだ」は夏の芝居屋風雷紡で共演した森田あやちゃんが、新たに立ち上げた個人ユニットです。なんと初めて演出をするとのこと。
11月の本公演へ向けた先行試写会のようなリーディングイベントで、素敵なカフェで飲んだり食べたりしながら、ゆったりとリーディングを楽しんでもらう感じです。
この下北沢アリーナは何度か行ったことありまして、すごくオシャレだけど、オシャレプレイス恐怖症の僕でも居心地の良いお店なのでご安心ください。


{B81BDB7E-A578-40EB-AAB3-DA8D88438192:01}
懐かしい麦わら三兄弟の写真。左があやちゃんです。





そして10月30日(金)。

おやつの時間堂  松井美宣企画「十色庵で演劇と遊ぶ」

会場:時間堂スタジオ toiroan十色庵
時間:19:30開演

料金:1000円(別途ワンドリンクオーダー制)



時間堂主宰の黒澤世莉と劇団員直江里美が豊橋に滞在製作に行っている間になんか面白いことやっちゃおうぜと、松井美宣が立ち上げた企画です。

{514914BA-572D-4570-A412-5A5035DEBEB0:01}

演劇をつかった遊びや即興芝居、全国各地のワークショップで感動とカタルシスを味わうメニュー「私と歩くと」、さらには劇団員の一人芝居などご用意して、お待ちしております。

最終的にお客さんも混じって一緒に遊んじゃえばいいんじゃない?と勝手に思ってます。松井君のもと、みんなで作っている企画なので。
ただ、一人芝居の出し物が何をやったらいいのかまったくわかりません。ホント自分でこれを人に伝えたい!とか無いので。
誰か「お前はこれをやれ」と無茶ぶりして!



どちらも1日かぎりのイベントですが、ぜひぜひ、かなり気軽にお越しくださいませ。

心からお待ちしております。





個人的には「鉄道写真をライブで当てる」ってのをやってみたいんですが、それは作品ではないのでまたの機会に。だいたいニーズがあるかわからんし。





ちょっと振り返り。

先週は時間堂でもお世話になっている作家オノマリコさんのユニット・趣向の次回作「THE GAME OF POLYAMORY LIFE」のリーディングに参加させていただきました。

{654DDDA4-54F3-4FA9-97C5-C26270DF7ED2:01}
会場のKAAT神奈川芸術劇場。
すばらしく綺麗な施設だね。


本公演は来年の1月、このKAATで上演されます。
先日のリーディングでもすでに面白かった作品が、さらにブラッシュアップされてくるに違いありません。リコさんは本当すごい作家さんですよ!




{DDDE8A0A-00F8-4A0B-B98E-E963A5029527:01}
ヒマつぶしに一人で秩父に行ってきました。この武甲山が好きなのです。

自然の代表格である山が、石灰石採取というインダストリアルな目的で削りに削られている風景。圧巻です。



何を見るでもなく2時間ひたすらに歩いて。
帰りに特急レッドアローに乗ってビールを飲んだのは出費でした。


大事な、出費でした。

前回書いたとおり、趣味の話です。


さるシルバーウィーク、ほうぼうへ出かけていた友人たちから鉄道にまつわる「ここどこだー?w」な写真が送られてきました。
お芝居の本番を控えていたので稽古をする傍ら、チクチクと探索していたのは言うまでもありません。


ここまでの成果をバーッと、記していきます。




まずはいきなり前提をはずれますが、シルバーウィークよりずっと前、もはやお盆の風雷紡の本番直前に、野球仲間のマサシ君から送られてきたこれ。
{53DFA6FE-6A4D-4BDD-970B-A57FAD543693:01}
車両を見て南海電鉄であるのは一目でわかりますが、これが難波だと脊髄反射で当てられなかったのはまだまだ未熟だということです。

南海の難波は、日本の私鉄ナンバー2の大駅なのに(No.1は阪急梅田駅)。

決め手は車両の向こうに見える波型の屋根でした。これが特急ホームの画像と一致。




さて次は、大学の芝居サークル仲間のブン屋から送られてきたこれ。
{ABD2871E-2C00-4A88-9FE3-BEF5185832D4:01}
以前にもこのシリーズに出演してくれました、JR九州813系ですね。東京じゃ考えられないハイグレード車両です。東京の電車が悪いんじゃなくてね、人が多すぎるから、ロングシートで定員多くするしかないからね。


サブ情報として佐賀県在住のカリスマ司法書士・峰氏を襲撃しに行くと知っていたので、鹿児島本線の博多(おそらく飛行機で行っただろう)~鳥栖(鹿児島方面と佐賀・長崎方面の分岐点)を捜索。


当たりなし。



ここで僕が注目していた点を整理すると、
・行き先表示がブレているものの「荒尾」行きと推測(荒尾は普通電車の終着駅として有名)
・《荒尾行き=鹿児島本線の下り列車》が止まる、下りホームの幅がとても広い
・ハイボール飲みながら旅行してるの羨ましい


そこで捜索範囲を荒尾の手前まで広げて、

見つけました。この幅広ホームは、大牟田駅。ストⅡで言うとまずダルシムを倒した気分。




いっぽうで、風雷紡で共演した高嶋みありさんから強力な刺客。
{493AE026-D9EC-476B-AA97-DE21DE90CFD5:01}

これはね、シビアですよ。

とりあえず左側のTOBAの公告から、近鉄電車と推定。


しかし近鉄はJRをのぞいて日本一の、500キロもの路線距離を持つ私鉄なので、雲をつかむような話です。屋根の形とかもいろいろ調べたけど、わかりません。


そこでSっ気の強いみありさんに(風雷紡での川島芳子役の印象かな)心の中で芝居よろしく土下座して、同じ駅の第2写真をいただきました。
{2B68A3B8-22F6-4FA9-8440-79BFD3A4932C:01}

ちっ、やるな…


車両が近鉄だと確定したくらいで、一見めぼしい情報はありません。

よし、穴の開くほど見つめてやる、ということで画面左側にクローズアップ。
{C42157CB-D802-4F2F-8C84-2ECE6CFF6B47:01}


ほう。ここは3番線で、しかも行き止まりになってるんだな(電車のすぐ奥、黒い物体は車止めです)。
行き止まりってのはとても大切な情報。

終端駅を探していこう。しかも一枚目の写真から、およそ都会の駅ではないはず。




ここで、まあ結果から言うと99%幸運だったのですが、うちに所属してある雑誌「鉄道ファン」の駅特集で近鉄の橿原神宮前駅が載ってたので、とりあえず見てみることに。
{0EF622B4-215B-4671-8A6A-F7CF250231E9:01}
…あれ、3番線…行き止まり…

ここじゃん。


{2F2518B0-7AE0-4937-9B9C-EFFE3C4FE9BA:01}
ストリートビュー。
一枚目の写真と屋根が同じ。

というわけでタナボタの橿原神宮前駅、正解。


最後はこれ。(ここまで呆れずに見てくれている人はいるのでしょうか)
{19AFB55C-3305-4E01-8101-36BABCB90DEC:01}
これもブン屋から。

なんだか公告みたいな質感の写真。
これも難しかったです。

高架でホームに柵があることから、まずは新幹線の駅だと推定。


はじめ、鹿児島中央駅と答えて間違えました。

鹿児島にもテレビ塔があるので「え、ほんとに間違ってるの?」と混乱しました。


しかしよくよく考えてみると、鹿児島中央駅は2面4線のホーム構成。
東京でいうと急行と各停が待ち合わせする駅のような、線路が分かれてホームの両側にくる構成です。
新幹線の主要駅は、ほぼこの構成です。


この写真ではホームからすぐ壁になっている、すなわち線路をホームが挟む構成の駅。
友達と駅で反対の方向だからと別れて、ホームにのぼったら向こう側に見えるもんだからどうしていいか気まずい、アレですよ。

さらに写真中央を見ると、柵のガラスに車両が映っています。

{24F15A68-5F1C-4F64-9D63-DB6318219FEA:01}
この帯はN700系のなかでも新大阪~鹿児島中央でしか走ってない西のN700です。


というわけで、西日本の主要ではない新幹線駅を探します。どんな捜査でも、有力な情報で絞っていったほうが能率もやる気も上がりますからね。


で、やっと見つけました。
{13AD0A32-363A-4A11-9E8E-85D97BE9DCD6:01}
ストリートビュー。
この出っ張った階段の建物と電波塔。


九州の出水駅!



最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございました。




次の記事ではお芝居の振り返りをします。たぶん。


ご無沙汰しております。


あっという間に9月も終わりなわけですが。
{7A09B1E3-BFC8-471C-9792-43263BE3C06A:01}




9月の8日でハッカが終わってから、9月26日(土)の時間堂レパートリーシアター・ワークインプログレスまで、こまごまと走ってまいりました。

ワークインにご来場くださった皆さま、ありがとうございました。
お芝居や、十色庵という空間、カフェなど楽しんでもらえていたら嬉しいです。


今回は
・やぎさんと永遠(作・オノマリコ)
・熊(作・チェーホフ)
・言祝ぎ(作・イトウワカナ)

の三本立てで、僕はやぎさんと言祝ぎに出演しました。

やぎさんの相手役は直江里美。
ローザの全国ツアーを回った仲はダテじゃなく、余計なこと考えずお芝居に集中できる相手です。お互いの出すものや多少のミス的なものも「ああ、そう来るのね」と落ち着いてやり合えたかなと思います。
まだまだ、いろんな設定や関係性でできる本ですね。


熊は直江と穂積凛太朗。
初めての「台本持ちながらやって、途中で止めて演出を受けてもう一回やったり、要するに稽古を見せる」という試みだったんですが、いかがだったでしょうか。けっこうエキサイティングかなと個人的には思いました。演出のせりさんが次第にエンジンがかかってくるのが観れてよかったです☆


言祝ぎはヒザイミズキと阿波屋鮎美と三人芝居。
6月の十色庵一周年イベント以来でした。
あの時は脚本の面白さを伝えるために最大限やった感じでしたが、今回はより、三人の個性というか、俳優が演じるキャラクターでのやりとりが増えたかなと、観てくれた方のご感想や実感を振り返って、そう思います。

今後も11月あるいは12月に、同様のワークインプログレスをやる予定ですので、ご都合あいましたらぜひ。


そうそう、レパートリーシアターでは様々な本を、キャストを替えてやる可能性もあるわけですが、この英一という役は誰にも渡したくないというのが本音(笑)まあ実際、國松卓がやっても、相当いい感じになると思います。


前回今回と、LGBTの人びとのことを多少なりとも勉強したわけですが、彼ら彼女ら(男とか女とか超えてるひともいます)は、いちばん深いところの葛藤を経ているせいか、その言葉がいちいち150キロのストレートのようにズドンと心のミットに突き刺さってきます。そんな重いこと書いてない記事でも、なんだか泣きそうになってしまいました。


{DB557A8A-85E7-4E5A-BE05-96B66998499C:01}
珍しく衣装で自撮り。




そんなこんなで今年の出演もひと段落、ですが、来月の10月23日にリーディングイベントに参加させていただく予定です。お声をかけて頂いてありがたい。がんばります。


その次は前述のレパートリーワークインと、来年は2月あたりに、なんか出るような。






大きな転機が、すぐそばまで迫ってきているような、そんな気がします。機会は自分で作る、あるいは来たチャンスは一発で仕留める。そう自分のケツを叩きます。
{D607092E-4FD5-4ED6-8130-D50ED697DBFD:01}





次回は、趣味の話をタップリと書く予定です。


よい1日をお過ごしくださいませ。