どこ鉄95 〜人の力と執着心 | 菅野貴夫の野球電鉄

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俳優・菅野貴夫のブログです。
「どこ鉄」とは、友人から送られてきた鉄道写真を、それがどこで撮られたものかを推理・検索・悪戦苦闘しながら解いていくシリーズです。

こんにちは。

もう一月も終わりですね。



今回は(また)非常に長くなりましたので、単刀直入に始めていきたいと思います。



まずはムーチョ先輩の映像仕事における頼もしいスタッフ・てっしーさんからの1枚。

3人でのクルマの移動中に投下されました。

ほほう。

電化された路線で、枕木の感じが若干ローカル。

どこの地方だろう?



まず注目するのはこちら。

速度制限の標識、とりわけ下にある黄色とオレンジがJR西日本っぽい。(R225はおそらくカーブの半径)

これは以前にさんざん調べたのでピンと来ます。


(JR西日本の例↓)

うむうむ。


次に目に入ってきたのはここ。

大和街道。


地名っぽいの来たぞ!地名にしちゃ壮大すぎるけど!

踏切を横切る道の名前か?



検索。

どうやら伊勢から奈良県を経て和歌山までを結ぶ街道のよう。


まさにJR西日本のエリア(伊勢を除く)。

奈良県内を走る桜井線や、奈良県の王寺から和歌山へ至る和歌山線が、ややローカルな電化路線としてピタリと頭に浮かびます。



まずは奈良県側から五條あたりを見て、、、良さげな予感。てっしーさんは後部座席でどんな表情をしてたんでしょうねえ。フッフッフッ。



するとパイセンが「次のサービスエリアまでね」と急に制限時間を設定してきました。



あと数キロ。



クーッ、いつもならじっくりニヤニヤ調べていくところなのに状況が一変!(基本的に人からの無茶振りには乗っかってみるスタイル)



急がなければ。

家並みの感じから、山間部ではなくそこそこ拓けた土地だろうと推定、そして何より半径225メートルの右カーブ。

まずは和歌山線(まさに大和街道沿いを走る)だけでもザーッと見ていこう!

奈良県側からスピード重視で捜索し、和歌山側の平野に出たところ。

おや、非常に良いカーブを描いた駅があるぞ?



(クルマはサービスエリアへ入ってゆきます)



時間との勝負!




では元の写真↓


なんとか探し出した写真↓

JR和歌山線・岩出(いわで)駅、サービスエリアの駐車場に停まる瞬間に確保!



フゥー何とか間に合った!



まざまざと実力を見せつけたぞ!!!




なお実はこの後もう1つ、別の駅の写真をもらいましたが、



こちらのヒント写真の解読(語句検索のチョイス)で手間取ってる間にパイセンに先を越され負けたため↓

悔しいので記事にはしません!



(読者の方でもし解けた方には、メッセージ頂けたら正解を伝えますので、気が向いたらやってみてください。酔っ払った僕よりは早く解けると思います)





けっ!




さあ次だ次!

ふな蔵さんからの1枚。

貨物。


おそらく首都圏の駅。夜。


・天井は頑丈な鉄骨で覆われている

・柱にオレンジのラインカラー

・ホームに「7」の表記

・貨物列車が走っている区間

・貨物の向こうにもホームが続いてそう(そこそこ大きな駅?)

このあたりがパッと見た要素。



しかしオレンジ色のラインカラーは中央線を筆頭に東海道線、東北・高崎線(つまり上野東京ライン&湘南新宿ライン)があり、どれも貨物が走っている。かなりの広範囲。(探すのめんどい)



もう一つ、どうしても気になるものが。

吊り下げ式の広告看板。



これは何と言うんだ?


吊り下げ式?行燈式?

他にもぶら下がり、広告、看板、駅、ホーム等の語句を代わるがわる検索してもヒットせず。


もちろん予備校は調べましたよ?調べましたけど候補が多すぎてお話になりませんよ。さすが東大に700人以上送り込む超有名予備校ですよね。




…利用したことのある首都圏の主要駅(屋根が鉄骨で覆われた)を片っ端から思い浮かべても、、こんな看板なんてぶら下がってたっけ?

普段気にしてないだけかな?




とりあえず最初に向かったのは中央線の立川。

駅の上に大きな商業施設(エキュート)が入っているので頑丈な鉄骨で覆われているぞ!あんな看板なかった気がするけど!

やはりどこを探しても看板は見当たらず。



この1月だけで3回行った大宮駅(やはりエキュートがある)では現地でギロギロ探しましたが、やはり看板なし。




上野駅は貨物が通らないしな…

東海道線は貨物線が別にあるから、このようにホームを通過することは無いか…

ホームの「7」表記は7両編成の停止位置なんだろうけど、これらの路線はいろんな臨時列車も走るから特定は難しい…



そんな事を考えながら少しずつ可能性を絞っていって、ある駅に辿り着きます。

貨物も走っているし(写真で停まってるのはコンテナじゃなくてタキだけど)、駅舎が大きいから鉄骨で覆われた場所もあるんじゃないか…



駅の画像へアプローチすると。

あっ!ボカシの向こうにある看板の形!


これは来たぞ!!!



ここからマップ・画像検索・Twitter・動画などあらゆる検索を駆使して。



では元の写真↓


どうにか探し出した写真↓

逆方向からですが、予備校看板と隣の看板のデザインも一致ということで勘弁してください。


というわけでJR中央線(&横浜線・八高線)八王子駅、確保!



分かってから画像を探すほうが苦労した!




続きまして、蒻崎今日子さんからの1枚。

九州だな。



その理由はこちら。

奥のほうに写っている車両、黒いほうは787系、白いほうは885系ですね。皆さんご存知のようにJR九州を代表する特急車両ですね。



(蒻崎さんの故郷が福岡だということは熟知)



写真ではマンションも見えるので、それなりに都市部の駅か。

線路が若干複雑に入り組んでいることも確認。



まずは九州の大動脈・鹿児島本線から捜索を開始しようかと思った時、ある文字が目に入ってきました。

あの黄色いの、二日…なんとか?の、上り下りと見える…。



「二日…」がつく駅、知ってるぞ…太宰府に行った時に降りたぞ…!



おなじみ大先生の出番。


あそこだ。



すかさずズームイン。

しかし問題写真にあった歩道橋が、駅のどちら側にも見当たらない。


二日市ではないのか…確かに配線も二日市よりは複雑そうだな…



近くで配線の複雑な駅を改めて捜索。

あそこを見てみよう。



では元の写真↓


なんとか探し出した写真↓

JR鹿児島本線・南福岡駅、5分でわかったものの画像探しに20分以上も手を焼いて確保!



なぜ時間がかかったのか。

この駅の南側には、上記の配線略図にあるように巨大な車両基地(九州最大)が併設されています。


マップだとこのとおり↓

壮観。


Googleマップ画像での代表的な画角↓


蒻崎さん提供の別写真↓

(…これだけで解けたかな…どうかな…面白そう…ゴクリ)


とにかくこの駅のウリは南側にある広大な車両基地と、そこに留置してある車両たち。

何の変哲もない北側の端っこを、さも意味ありげにあんな画角で狙った写真はネットの画像には皆無。



(有名スポットの、あえて逆側を狙うのは去年某会長が繰り出してきた手法)



そりゃ皆さん瞬殺されたくないだろうから、特徴ありすぎの写真なんてもう送ってくれないよな…自分で蒔いた種だから仕方ないか…。


なお「二日…」表記の因果関係は謎のままです!





さあ今回ラストは、大野遙くん(鉄はる君)からの1枚。毎度恒例まだ解けていないまま書き始めています。

出た。絶望的な途中の景色。



普通、こういうのは車両が入って初めて「鉄道写真」になるんだぞ!!!



これじゃただの、


、、、、、



……そうか、これが「どこ鉄写真」か………



今さら悟りじみた事はさておき、去年の12月初めに貰ってから捜索を続けておりますが全く手ごたえが掴めていません。


なんとか鉄道要素を並べると、

・複線の電化路線(おそらく幹線クラス)

・架線柱の感じから直流電化路線

・築堤(土手)のある山あいの区間

・おそらく西日が当たっている(=西か南から狙った)


こんなところ。



真っ先に思い浮かぶのは、東海道線の熱海〜三島間。

ここは非常に険しい山あいで、丹那トンネルを抜けたあとに築堤の上を走る東海道線を、よく新幹線の車窓から見ています。


行ってみよう。

お、ここはどうだ?


違った。



でもいい感じだ!




(当区間これにて終了)




次は、中央本線の相模湖駅以西。

直流電化の幹線で、西日の差しそうな山あいもふんだんにあるぞ!



捜索開始。

ここはどうだ?


鬱蒼。


航空写真で見たのと、ストリートビューで降りた時のイメージが全然違う。


というかあんなみみっちい畦道をこれからずっと探していかなきゃならないの……??


もしストリートビューがない畦道だったら、ノーチャンスだぞ…?!

去年の公演前だったため捜索は一旦打ち切り。


今年に入ってから改めて中央本線沿いを捜索開始。とりあえず甲府盆地まではコンプリートするぞ!




もう、どれがどれだったか分かりません!


頭がおかしくなりそうだ!


中央本線、甲府盆地を越えて長野県境付近まであらゆる土手に空いた穴を見続け轟沈。



その後、東海道本線の関ヶ原付近の捜索に移ったあたりで記憶を失ったようですね。

この区間も直流電化の幹線・山あいの険しい地形なので。


しかし一向に成果は上がらず予感もせず。


本当に、こんな場所を見つけられるのか……?



そして先日。

前述のムーチョ先輩&てっしーさんと一緒にいる時にこの写真を見せると、お2人は捜索を始めてしまいました。


特にてっしーさんは「線路 土手」などの語句検索から早々とJR湖西線(こせいせん)に照準を絞り、ちょっとした隙にもストリートビューをガン見しております。


湖西線は、文字通り琵琶湖の西側を走る路線で、

湖東を走る北陸本線&東海道本線のバイパスとして敷かれた高規格路線のため、踏切がなく高架や土手が非常に多い路線です。


くそぅ非常に良い目付けだ……


てっしー「すごい良い感じの土手があるんだけどストリートビューがないんだよね…ほらここ」

ああやめて!俺みたいな事を言って!!

先に見つけられちゃうと、いよいよ鉄夫の立つ瀬がなくなる……!!!



ひとつだけ望み?があるとすれば、湖西線は線路の西側に山があるため、問題写真のような西日の当たり方はしないのではないかという推測。

……いやいや、人のことをああだこうだ言っている場合ではない!


と言いながらてっしーさんの影響で僕も検索してみたり↓

(検索能力がお2人より劣っていることを痛感したのみ)




さて本日。

ここまでの記事を書きながら、これからどうしたものかと考えます。



そこで思い出すのは去年の大晦日、「赤目」の千秋楽が終わったあとにさっそく楽屋で写真を見て、ウンウン唸っていた時のこと。


共演者のももちゃん(百花亜希さん)と野村亮太くんが、写真を見てアイデアをくれました。



ももちゃん「高尾山のほう?」

非常に良い目付けです。確かに京王線の高尾山口付近は山あいであり、土手の上を走っています。しかし残念ながら、

この区間は単線であるため、このとおり架線柱が狭いです。



そして野村くん「秩父のほうじゃない?」


ありうる。非常に良い推理です。


しかしここで僕は、略図大先生とマップから



該当しそうな山あいの区間(飯能〜西武秩父)はやはり単線である事を理由に、まともに捜索をすることはないままこの日を終えてしまいました。



……



改めて今日。



西武秩父線、ちゃんと調べてみようか…

駅のそばで線路が分岐する場所(複線に見える瞬間)だけでも見てみよう。



一駅一駅辿っていくも、

駅付近には踏切があることが多く。



すっかり慣れた失望をまた繰り返すのか…と思いかけたその時。

ん?

ここ、単線の線路が分岐したあとの土手の下を、細い道が通っている……





では元の写真↓


ついに、ようやく、やっと辿り着いた写真↓

っっっしゃあーーーー!!!!!!!


西武秩父線・正丸(しょうまる)駅付近の土手、執念の確保!!!!!



いやー、大変な問題だった。



そして野村くんありがとう!!!!!

野村くんの一言がなかったらもっと苦労してた、いや辿り着けてなかった可能性もある……!



何しろJRの幹線だとばかり思っていたし!

すごい遠くまで調べたけど思いのほか東京から近かったし!

クゥーまだまだです!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


今回は以上です。



いろんな方々のおかげで、楽しくエキサイティングに捜索をすることができました。ありがとうございます。



読んでくださる方も楽しんでもらえたら幸いですがどうでしょうか。



最近アプリの仕様が変わって、

こんな画面が出るようになりました。


はい目はショボショボです。お気遣いありがとうございます。



ではまた!