こんにちは。どこ野鉄夫です。
さあ前回の続き、N会長からの挑戦状に取り組んでいきましょう。
まずはこちら。
森。
むせ返るような緑の濃い匂いが、今にも漂ってきそうです。
そして徹底的に素朴な非電化ローカル線。
線路とホーム以外、全部木と草できてるんじゃないか?
どこの山奥だよ。
日本の原風景と言ってもいい景色の中で、こちらも原始的な疑問が浮かびます。
……それを当てるのがこの遊びだったな!
そうそう、遊びだって事を久々に思い出したぞ!(気軽さをアピール)
まず赴いたのは栃木県にある、わたらせ渓谷鐵道。
線路や駅の素朴さと、何より名前の通り深い山あいを走るローカル線という点で真っ先に浮かびました。
さあ出発とほぼ同時に到着。
(いつかライブでやったら、目的地に到達する地図上の異様なスピードをお見せして気持ち悪がらせたい)
いい感じだが、微妙に違うか……。
(それにしても最近は写真を絞るのに便利な項目が登場していて有り難いですGoogle先生)
全線を捜索、失望の撤退。
早速いつものように全く分からない状態に戻りました。
これは難儀だな……。
いま一度、問題写真を拡大↓
駅の手前で分岐した線路が草に埋もれている。
これは、もう使われていない線路なのか……?
季節によって、線路が出てきたりするのか?
(配線略図ではどんな表記になるんだろう)
そして「S」の標識。
なぜかホームから離れた場所にミラー。
様々な謎がまぶされている中で、まずは「S」標識の検索へ。
若干フォントは違うけど、これだ。
調べてみると運転規制区間を示す標識とのこと。
↑にあるように風(強風注意)などの規制が生じる可能性がある区間の、始点に設置されるようです。(終点はシンプルな黒丸)
結局出てきたのは、上記を含めて4つのみ。場所や路線の特定には至らず。
うーむ。
ここでハッと思い浮かんだのが、前回の西大山。
九州旅道中のなかで、他の名物駅に寄ったんじゃないか……?あえて名物駅でギリギリ分からないような画角を狙って……???
すかさず熊本県〜鹿児島県の山あいを走る肥薩線の嘉例川(かれいがわ)駅へ急行。九州最古の木造駅舎で有名な駅です。(去年も登場)
(正面から見たところ)
さあ、、、中はどうだ?
クーッ!!違った!!!
いい読みだと思ったのに!!!!!!
他の有力駅も当たり、矢継ぎ早に「九州 木造駅舎」検索を発動するも該当なし。
問題写真↓
屋根はかなりいい感じなんだけどな……
ただ、ホームの素朴さは段違い。
これはやはり、ローカル私鉄ということか……?
(JRだと、どんなローカル線でも嘉例川なみのホーム舗装具合)
ここで一旦視点を切り替え、ずーっと微妙に気になっていた要素。
この吊るされた飾り。
ここから糸口を掴むことはできないか?
これは何だ?何という物だ??
…ぼんぼり?提灯??
絶対違うだろうなと思いながらも、それ以外の言葉が全く思い浮かばず。いや絶対、他に何かあるんだよ呼び名が……わからないけど!!!
自分の語彙力にゲンナリしながらの検索。
ぼんぼりと提灯の違いは、足があるかないかだそうです!(ある=ぼんぼり・なし=提灯)
いや〜勉強になったな〜
(風前の灯)
うーむ、かと言って闇雲にどこかの路線を捜索するのも確率が悪すぎるし……
やはりローカル私鉄の木造駅舎で丹念に検索していくしかないか。
なんでまた「わ鐵」を選んでるんだろう…捜索記録に残っていたんですが、捜査疲れでよく覚えてません。まだ未練があったのかな…。
もちろんSUKAの重ね塗り。伝統芸。
次は、困った時の小湊鐵道。
今まで何度も捜査に訪れ(本当にそうだったのは1回だけ)、やはりホームが素朴だった気がします。
んんー???
あの駅の森………!
すかさずタップ。
これは……唐突に来たかっ???
Googleマップで確認を急いだ時に出てきた画像。
出たっ!!!
これだ、これを探していたっ!!いや厳密にはそうでもないけどっ!!!
とにかく絶対間違いない!
(あれ風鈴だったのか…)
さあ、元の写真↓
ついに辿り着いた写真↓
小湊鉄道・月崎駅、最後は風に誘われるように確保!
いやー、意外と近場だったか!!
しかも山奥ではなかった……。
実のところ、西大山駅を思いついて九州へ向かうまでは、あの針葉樹林の感じから「これは東北のローカル線(膨大)かも知れぬ…」「中国地方だったら遭難」と諦めかけたものです。
間違えはしたけど、たまにやる調べた路線をズラズラ羅列する感じの捜索にならなくてよかった!
さあ、最後の1枚。
雨に煙るローカル線。
線路脇にあるオレンジの停止位置目標はJR東日本の証。
待合室の絵?が気になります。
奥に見える白い鳥居も。
そしてもっと気になる線路の先。
……すごい草生えてますけどここ走ります??
まず浮かんだのは、会津の山深い地域を走るJR只見線。
全国屈指の風光明媚さを誇るローカル線ですが、それだけ自然環境も厳しく、なんと2011年秋の豪雨災害からいまだ復旧できていない区間があります。(時間をかけて工事は進んでいます)
(Wikipediaより)
問題写真の雰囲気から高原ぽいかなと思ったのが、その理由。
会津盆地から捜索開始。
最近も出てきた磐越西線とはひとつ隣の、只見川沿いを走ります(あちらは阿賀野川沿い)。途中にあった若宮駅。
……やはり会津盆地は広い!山が遠い!要注意!
そのまま山間部に突入も、今度は山が迫ってきて問題写真のような景色は出て来ず。
もしやと思って不通区間を見てみましたが、
ああ………。
これは胸が痛みます。
はやく復旧して、またこの駅に列車がやって来ますよう…。
(2022年夏に、いよいよ復旧・全線再開通のようです)
さて、お隣の磐越西線にも当たりはなく、今度は越後平野に下りることにします。
狙いは飯山線。
ここは日本有数の穀倉地帯だぞ……!
越後田沢駅。
クーッ!奥にある陸橋を見つけた時、かなり盛り上がりかけたんだけどな!!
問題写真↓
山に靄がかかってるのが、すごく高原っぽいんだけど……
「高原」でハッと思い出したのが小海線。
ここはどうだ?(佐久広瀬駅)
違う……。
もう分からない。
最初から、分かってない。
いよいよもって、東北の膨大なローカル線へ出掛けるしかないのか……?
暗雲立ち込める中、ずっと引っかかっていた要素に藁にもすがる気持ちで注目します。
この待合室。
何というか、開放的な気がする。
今まで見てきた山間部・高原そして豪雪地帯の駅は、おしなべて堅牢な造りだった。
これは、もっと温暖な地域ということか?
そこでさらにハッ!と閃いたのが。
今回1問目・小湊鉄道の近隣を走るJR久留里線。
(乗換路線図アプリより)
今度こそどうだ?……房総半島シリーズでハシゴは十分ありうる線じゃないか……?
すかさず「久留里線 待合室」検索。
あっ!!!
けっこうすぐ出てきたぞ……!!!
これだ。間違いない。
このブログにお邪魔して、どこの駅かを確認します。
めぐって下さってありがとうございます!
では元の写真↓
ようやく辿り着いた写真↓
JR久留里線・平山駅、どうにか寒い地域から戻ってきて確保!
うーむ、これも房総半島の景色だったとは…!
また早とちりから遠回りの捜索をしてしまった!
もっとスムーズに到達できる道もあったはずだけど…当たったからまあいっか!忘れよう忘れよう!!!
しかし、、改めて今回の2枚を並べてみると。
これが同じ地域とは……。
こんな奥深い写真をお撮りになられるN会長が、このブログが廃止になると、もう二度と写真を送る事ができなくなる。
勿体なさすぎると思いませんか?そうでしょう皆さん!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今回は以上です。
さあ、やる事はやった。
なぜか僕の中の角さんがチラリと出たりもした。
あとはこれをご覧になったN会長が、実際に自分の写真が捜索されていく模様をどうお感じになるか。
そして。
ノブさんに間を取り持って頂き、N会長から書面が届きました。
【一時休戦文】
貴君の執念に敬意を表する。
私は今なお「どこ鉄」廃止論者としての態度は変えていないが、その執念と努力は全日本人に見てほしいとも思うものである。
つまりはこのブログを通して、執念と努力のすばらしさが理解され、ひいては日本人の健全なる精神育成に寄与する可能性を認めざるを得ないものである。
1億総「撮り鉄」化は食い止めなければならないとも思うが、このブログの功の部分も見直さなければならないのかもしれない。
ひとまず木村先生への陳情は取りやめようと思う。
しかし功を認めるからとはいえ、罪を許してはならない。
なぜなら楽しい鉄道旅行は駅に停まるたびに画角を考える旅行ではないからである。
したがって私はこれからも「どこ鉄」を監視し続け、内容チェックに努めるつもりである。
貴君の執念に学ばせてもらったからには。
2021年9月 楽しい鉄道旅行を取り戻す会 会長 N
------------------
N会長、お会いしたことはありませんが、おそらく昭和の叩き上げの人物なのでしょう。(勝手に板垣退助のような風貌を想像)
頑固一徹の中で、それでも一部僕のことも認めてくださる懐の深さも見せて、、
休戦か!!!!!
おそらくこれは「貴君もたゆまぬ努力をせよ」というエールなんだと受け取りました。
ありがとうございますN会長!
今後も気を引き締めて、がんばります。
繋いでくれたノブさんもありがとうございます!
イニシャルが同じなのは絶対に偶然だろう!!!
という事で皆様、今後も絶景から殺風景まで、引き続き写真をお待ちしております!
お読みくださり、ありがとうございました。
ではまた!