どこ鉄 TTT 〜解ける時は突然に | 菅野貴夫の野球電鉄

菅野貴夫の野球電鉄

俳優・菅野貴夫のブログです。
「どこ鉄」とは、友人から送られてきた鉄道写真を、それがどこで撮られたものかを推理・検索・悪戦苦闘しながら解いていくシリーズです。

こんにちは。


「まん延防止ナンチャラ」って一体何なんだろうと訝しんでいたら、結局よく分からんうちに3度目のKJSですか。何やら明かりまで消すようで、てんやわんやな感じになっていますね。ワクチン接種が少しずつ進んでいる事がせめてもの希望か。

この1年間、、いろいろな方面に積もる気持ちはギリギリ置いといて、このブログはこのブログなので今回も敷かれたレールの上を走っていこうと思います。こちとら、わきまえてるんでね。
どのくらいの期間かって?軌間はもちろん1067mm。狭軌だよ狂気。






さあ鉄道の写真に集中しましょう。




まずは、いつも豊富なレパートリーで助かっております加瀬鉄道写真館ご寄贈のこちら。

ふむ……。



海老名かな?



写真の奥のほうに、
この駅から繋がっているであろう歩道橋の降り口が見えたのが、そう思った理由です。
茂みに隠れて見えないけど、間には広い空間がある。ただの空き地というよりは、鉄道関連の敷地な気がするし…


海老名駅は小田急線とJR相模線の乗り換え駅で、小田急の車両基地などを挟んで長い跨線橋で両線の駅が繋がっています。また現在、小田急が最も開発に力を入れている街でもあります。


海老名、2年前くらいに初めて行きましたが栄えっぷりに驚きました。デカい商業施設に加えイオンシネマとTOHOシネマ両方あるし。(行く方を間違えて焦りました)
最近オープンしたばかりで現在話題もちきりのロマンスカーミュージアムも、ここ海老名にあります!行きたいっ!!


さあ行ってみよう!(地図で)

ほら、良い感じだ!





結果 〜見事な空振り〜




まあ毎度のことです。初球からフルスイングしたほうが相手バッテリーは頭を悩ませますからね。





(海老名が本命だと思ってたから悩む)




写真に戻ります。
落ち着いてみると、おそらくこのホームはJRですね。特にホーム端の赤いラインが、今までの経験上。

海老名のJR相模線は4両編成のローカル線なので、写真のような規模感はありませんでした。↑よく見ると黄色い、10両編成が止まる位置っぽい表記があるし!
念のため小田急側も見ましたが、再開発中だけあって、このように年月を感じさせる駅舎ではありませんでした。



さてJRで、駅前に広い敷地が広がっている場所……


やはり車両基地が近くにある駅かな?



というわけで、該当しそうな駅を思いつくまま探していきます。



幕張、上中里、田町とSUKAを積み重ね。


車両基地のある駅は、問題写真よりも線路や施設の密度が濃かったな…それに朝ラッシュじゃない限り必ず車両が複数置いてあるし。

元の写真はそんなにギッシリしてないというか、空き地が多そうな印象。



そこで思いついたのが、機関区の跡地を再開発している新川崎。
あそこなら、再開発したのは広大な敷地の一部で、スカスカの線路もまだ残っていたような……



では、元の写真↓

探し出した写真↓

バッチリ。



横SUKAもとい横須賀線(&湘南新宿ライン)・新川崎駅(神奈川県)、確保。



ここを走る列車はほとんどが15両編成ですが、湘南新宿ラインの一部で10両編成もあるため、あのホームの表示があったんですね。




お次は、どこ鉄ファミリー大野遙くんから、久しぶりの1枚。
ほほう、非電化のローカル線ですね。
「こんど遠出をするから仕込んできますぜ」との予告どおりだ。


右側にはキッチリ消された文字が。
何となくJAっぽい建物だな。


写真奥のほうで、ホームが両側にありますね。
すなわち単線区間で行き違いのできる2面2線の駅。

そして最も注目したのはここ。
「転轍器 S」で検索開始。


転轍器(てんてつき)というのは、線路のポイントを切り替える装置で、要するに↑コレのことです。


調べてみると、このようにSと書いてあるのは「スプリングポイント(発条転轍器)」とのこと。


Wikipediaより↓


えー、分かりやすく説明しますと、

こんな感じです。

スプリングに関しては完全にデフォルメしてるので(画力の限界)ご了承ください。



要するに、電気を使わずスムーズに行き違いができる構造にしている、という事です。


で、一般的にはY字の分岐になるケースが多いんですが、
今回は元の写真で片方の線路がまっすぐなので、右側のような構造ではないかと推測します。
ちなみに小さく書いたような配線だと、どっちも分岐側に行けないのでスプリングポイントは使われず、普通に電動のポイントになります。



さて解説が長くなりましたが、まだスタートライン。


スプリングポイント検索で、ローカル線を当たっていきます。
の前に、もう一つ着目するのがここ。

どんよりした空の下で、桜が咲いていますね。



この写真が送られてきたのは4月19日。撮影は中旬くらいとみていいでしょう。

東京の桜はいつ頃だったかと自分の写真フォルダを見てみると、神田川沿いの満開を撮ったのが3月25日。




東京よりだいぶ遅い。

……東北かな?




というわけで「スプリングポイント」検索で、おもに東北方面の路線に注意して。



うむ、結果的に水郡線ではなかったけど、いい感じだ!




もう一気に行っちゃおうということで、そろそろ菓子折りを持って挨拶に行ったほうがいい配線略図.netさんを軸に北へ北へ。もちろん電化路線には見向きもせず。



しかし、該当なし。





うーむ、それならば!!




略図さんに載っていなかった(※)、残り少ない非電化ローカル線をピンポイントで「○○線 スプリングポイント」で検索。




したら。

オヤー??





オヤオヤー???



すごい勢いでこれじゃね??

場所が完璧なうえ駅名までご丁寧に!!!すごいよ!ありがとうございます!




ささ、というわけで元の写真↓


ありがたい投稿から、出来るだけ元写真に似た画角を目指して↓

さすがに完璧。




釜石線・土沢(つちざわ)駅、人様の力ばかりを頼りに確保!!!




釜石線とは、またはるばると行ったもんだ……。


それにしても前半のスプリングポイント解説のくだりは何だったのか。まあ、どこ鉄なんて毎回こんなもんですね。




※これはぜひ言っておきたい事ですが、

鉄道の「配線略図」というのはそう簡単に書けるものではありません。

例えば僕が「地元・京王線の配線略図を作れ」と言われたとして、、毎駅毎駅チェックするだけでも大変なのに(時間も労力も交通費も)、ところどころに保線用車両の引き込み線はあるし、地下区間は何度も電車で行き来しないと絶対分からないし、あげく車両基地なんて線路が膨大なうえ広いから見えない所も多いし、、、無理です。


それをJRから私鉄まで全国規模でやっていらっしゃる略図さんを家で寝そべりながら利用させて頂いている事に、ひたすら畏敬の念と深い感謝はあれど、不満などあろうはずがありません!

どこ鉄だとどうしても「無かったから別の方法で…」という構成になるので、フォローと言うのも大変おこがましいですが書かせて頂きました。





(…もしかしたら僕が一番おもしろい使い方をしてるんじゃないかな…)という思いもありつつ、今回ラストの写真に行きましょう。





神出鬼没のなかがわ かぐみさんからの1枚。

ふーむ。



単線の電化路線ですね。

・枕木はコンクリートで砂利も新しい

・線路幅は一般的な狭軌

・架線柱はシンプルな造り

・周囲にはマンションや住宅がけっこうな密度で建っている

・背後には山



→ミニマムな都市型私鉄か?




真っ先に思いついたのは、小田原から出ている伊豆箱根鉄道・大雄山線。





すかさずアプローチ。

うむ、この駅ではないけど、いい感じだ!!






全線捜索、フルスイングの空振り。




シンプルな架線柱がレールを再利用したものに見えるので「レール架線柱」の語句も駆使しながら(レールと架線柱の間にスペースを空けると多分ひどい検索結果になる)、他のミニマムな都市型私鉄を引き続き捜索。


前回の遠州鉄道ももちろん、福島交通も↓

古めかしい……



近いかと思ったが全然違うな!!




また、写真のホームが低いように見えたので、路面電車の車両が郊外まで走っている福井鉄道に照準を絞るも、見当外れ。これはいいセンだと思ったんだけどな…


流れで北陸の私鉄を当たるも手ぶらで帰宅。




うーむ!




写真からでは地域が全く絞れない!!




全国津々浦々のミニマム私鉄でSUKAる中で、気になっていた要素。

この、赤白のシマシマ。


これは非常停止ボタンなどの緊急用設備の表示なんですが、どうもJRならではの表示っぽい気がする……




JRの単線電化ローカル線か?

確信はないけれど、この線でいってみよう。



思いつくままに東北の仙石線・西日本の播但線・加古川線・可部線(最近新しく開通した区間がある!)などを当たるも、、、成果なし。




もう!別の方法だ別の!

このシンプルな架線柱。



最初レールかと思いましたが、よく見ると新しい鉄骨ですね。

おそらく「H鋼」というやつだ。最小限の材料で最大限の強度を発揮する型だって、どこかで勉強したぞ。



「H鋼 架線柱」で検索。



こちらのページで出てきたのが。





和田岬線か……。



でもあそこは工業地帯を走ってるし、駅前に川崎重工のデカい工場があったはずだから、違うんじゃないかな……まあ見てみるか……



↓↓↓ギヤー!

出たーっ!!!!



元の写真↓

和田岬線・和田岬駅(兵庫県)、結局のところ「H鋼 架線柱」の検索のみで到達。




和田岬線は、JR西日本の山陽本線(神戸線)の兵庫駅から1駅だけちょろっと出ている路線で、朝晩しか電車の走らない、まさに工業地帯に勤める人々のためだけの路線なんですね。



それが、こんな住宅地の中にあるとは知らなんだ……!

川崎重工の工場は、駅前じゃなく路線の根本のほうだったか!

そして和田岬駅の背後にある青屋根は、三菱重工の工場群でした。



以前の回で真っ先に和田岬線を疑ったものですが、いざ本当にその路線が出されても全然分からないものですね。イメージと実際のずれが大きい。



だからこそ、どこ鉄は面白い(僕にとって)。

こんな事のために全国全路線乗り潰して覚えてやろうとか、全く思いません。



今後もウンウン唸りながら皆様からの写真と格闘し、余計な鉄道知識を押し付けていこうと思います。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜


というわけで今回は以上です。



長くなってしまいましたが、最後までお読みくださり、ありがとうございました。




前回最後に載せた写真はまだ戦いにも入っていません。




次回は必ず!