メール打って歩く
私は毎日、満員電車で通勤しています。帰りの電車の中をいろいろ観察すると、10人中5名ほどは、携帯電話とにらめっこしていますね。若い方はだいたいメール打ってますね。おじさんは、どうもゲームやっていることが多いように感じています。
ただ、ちょっと携帯メールでイライラしてしまうことがあるのです。
電車から降りて、階段を目指して歩いていると、すごくスローに歩いている人が数名います。混んでいるので、追い越すのも難しい。「ちょっと、早く・・・」 とイライラしてしまうのです。
するとその人、歩きながら携帯のメール見てて、自然とスローになっているんですね。歩きながら携帯のメールを読むと、どうもワンテンポゆっくり歩くようです。
たわいのない話でした。
NGOも不景気?
とある省の方から電話があり、「今の不況で、NGO経営は厳しくなっていますか?」と聞かれました。
なんでもある議員関係者に説明する必要があったようです。
詳細な調査をしていないので、なんとも言えず・・・口ごもってしまいました。しかし、NGO関係者との雑談の中で、いろいろな印象を聞いていましたので、それを少しだけお伝えしました。
大手NGOの方々はかなり敏感に反応しておられる様子が伝わってきます。顕著な収入ダウンはないが、常に状況の進捗を観察し、すぐ対応できるよう内部的に会議を重ねているような印象を受けます。しかし、規模が少し小さくなると、あまりそういったコメントは聞かないです。
ただ、企業のCSR担当の方からは、悲鳴のような厳しい声を聞くことがあります。「予算が半減」「会議で予算請求でかなり厳しいコメントをされた」といった声も聞きました。
おそらくNGOも景気の影響を受けないわけはないのですが、少しタイムラグがあるのかもしれません。
BOP
今、2009年度計画の調整で、バタバタしています。なかなか収入も厳しいものがありますが、この不景気でどのNGOも、来年の収入の組み立てに苦労していることと思います。
皆さん、BOP(Bottom /Base of Pyramid)のことご存知でしょうか。これはもともと『ネクスト・マーケット 「貧困層」を「顧客」に変える次世代ビジネス戦略』を書いた、C・K・プラハラードが使い始めたようです。(このあたり詳しい方は教えてください。)
世界には、一日5ドル未満で生活する「貧困層」が約40億人いると言われており、ビジネスの対象として彼らを無視してはいないだろうか。 だが、実のところ彼らは「消費者」であり「顧客」になりうる。テクノロジー、製品、サービスを適切に活用し、ビジネスモデルそのもののイノベーションを起 こすことによって、未開の市場を切り拓くことができる、という主張の中で、この40億人の貧困層を、BOPと呼んだのです。
援助の課題はもっと真剣に討議されるべきですが、援助機関だけで、貧困問題を解決するには限界があるのは、多くの人が指摘するところです。それに変わり企業がBOPを消費者におきかえ、彼らに安価で便利な消費財やサービスを提供することで、貧困問題が減少する。そんな意識が強く働いています。
私はこの話題に関心をもちつつも、先進国の大企業がその市場に乗り込んでいくだけでなく、その国の企業や中小企業の成長も考えつつ、すみわけが必要かなと思いました。また、南のNGOの中にも、起業家的資質の強い団体もあります。これらを加えて議論をする必要があるなと感じています。
グローバル・ジャスティス運動について
昨日、神奈川大学で、「NGOと社会運動はどこへ向かうか-グローバル・ジャスティス運動の可能性」に発題者として出てきました。発題者は私以外に、「札幌自由学校『遊』」の越田清和さん、司会が藤岡美恵子さんでした。
私はNGOのグローバル・ネットワークの現状をいくつか例に出し、組織的に確立してしまったNGOネットワークをグローバルにネットワークするより、より個人や小さなグループが参加できる、テーマ別、時限的で柔軟なネットワークが、グローバル・ジャスティスを社会運動としてつくるとき、重要であることを問題提起しました。文学的な言い方で、「Solid=固形」のネットワークでなく、「Liquid=液状」のネットワークであることが、今後国家機関に対抗する意味でも重要ではないかと問いかけました。
実はその中でISO26000のマルチ・ステークホルダー・エンゲージメント(MSE)の手法が始まっていることと、その際に、ステークホルダーとしての代表制の課題が出てくることも指摘しました。MSEは、ステークホルダー間で妥協できる前提の内容のものはいいのですが、激しく利害がぶつかる協議では、あまり通用しないのではないか、また政府がステークホルダーを動員する都合のいい、手段になりやすい指摘もありました。 いろいろ、考えさせられました。帰りは、横浜・白楽の駅で飲みながら、議論を続けました。
GCAP-Japan設立総会
GCAP-Japanの設立総会が今日ありました。
GCAPとは、Global Call to Action for Povetryの略で、2005年にあったイギリスのG8サミットにおけるNGOの活動の中で生まれた、世界の貧困を考える世界で一番大きなネットワークです。その日本グループはすでに「ほっとけない世界のまずしさ」という団体を通して2005年につくられ活動を続けてきたのですが、その団体が解散するにあたり、新生GCAP-Japanとして、今日設立されたということです。
会場には、主に関東のNGOが多かったですが、50名近い参加者が集まり、運営規約、役員の選出、今後の活動イメージのシェアが行なわれ、夜は懇親会に流れていきました。私も今回は、運営委員に選出され、しばらくは、GCAPが軌道に乗るまでをお手伝いさせていただきます。
GCAP-Japanの一番のこれからの役割とは何かなと考えると、やはりMDGs(国際ミレニアム開発目標)の実現だろうと思います。多くの市民と接し、きっかけをつくり、ハードルの低い参加の場をつくることを、日本社会でどう実現するか、それが大切。ですね。
スタディツアー
昨日、マイチケットの山田社長が、フラリと事務所に来られました。(山田社長はいつもアポナシが多いのですが)マイチケットは、NGOのスタディツアーを主催ツアーとして、代行することで有名です。NGOと一緒にいろいろな開発途上国のツアーを組んでおられます。 http://www.myticket.jp/index.html
最近スタディツアーの参加者が少なくなった、というコメントを数名から聞きました。事実私がかかわっているNGOのツアー参加者も、けっこう人数的には厳しいものがありました。ツアーが増えたこと、不景気、リスク管理などの状況が、ツアー参加者の伸び率を押さえ込んでいるのでしょうか。ぜひ、読者の皆さんのご意見もお聞きしたいです。
山田社長は、熱帯病の現状把握と、そのための対策について、NGOなどを対象にセミナーを毎年企画実施しています。「人気が高いのは、値段でいうと13万~15万円あたりですね」「けっしてツアーが下火ってことないと思いますよ」と強調されていましたが。
ISO26000 CDコメント終了
ISO26000ってご存知でしょうか。知っているひとは知っている、知らない人は知らない(あまりまえ)。この詳しいことは、以前のブログ http://ameblo.jp/janic/entry-10142899088.html でも紹介しました。
3月3日に、今年度最後の国内委員会があり、委員会が採用し、ISOの総会にあげるコメントが決まりました。全部で146のコメントが出され、NGOステークホルダーからは32コメント案を出しました。実際にNGOのコメントで通ったのは、今カウント中ですが、多少修正文になったものも加えると半分くらいでしょうか。
このコメントの調整をするために幹事団体が2月中に5回も会議をし、かなり激しい議論をしました。しかし、この5回の会議が一番自分としては勉強になりました。マルチ・ステークホルダー・エンゲージメントは奥が深い、と実感しました。
ジャニックラボラトリーが終わりました
2009年03月04日13時15分23秒janicのブログに投稿したものです。
詳しいことは、ここからわかります。http://www.janic.org/modules/tinyd2/index.php?id=64 さてすでに時間がたってしまっていますが、JANICラボラトリーが終了しました。
20名の熱心な方々が応募くださり、1月13日から2月17日までの毎週火曜日、6回のゼミを終了しました。みんな最初はカタイ感じもあったのですが、毎回食事兼飲み会が展開されるようになり、打ち解けていくようになりました。
実施したテーマです
今開発援助で何が課題になっているのか ( 講師:大橋 正明)
「住民参加」の今、を検証する ( 講師:野田 直人)
プロジェクトは誰のものなのか ( 講師:下澤嶽)
気候変動と貧困 ( 講師:鮎川 ゆりか)
アフリカの未来と課題 ( 講師:舩田 クラーセン さやか)
援助のトレンドはどこへ向かうのか ( 講師:遠藤 衛)
最後の日みんなに全体を通した感想を聞きましたが、「講師が最前線の人で、刺激的だった」「テーマの選び方がよかった」「結構難しかったが、勉強になった」と比較的好評でした。討議があまりできなかった、時間が少なかったという反省はありますが・・・・。国連大学の皆様にもお世話になりました。私の久しぶりに参考文献に目をとおし、大学生になったような気分でした。
NGOの地域格差
最近、あちこちのNGO団体を訪問させていただくことが増え、勉強になっています。それにNGOの事務所というのは、その団体の歴史、考え方、雰囲気がよく伝わってくるので、資料とは別の意味で参考になります。その中で最近強く感じることがあります。それは関東圏(ときには関西圏)以外の、NGOの基盤の弱さです。
たとえばNGOが資金集めをする場合、関東圏以外のNGOは非常に呼びかけ対象先が少ない、または資源が非常に限られています。また大手ドナー、企業CSR、ODA関係の情報は圧倒的に東京に集まっていて、その偏りは非常に大きいものだと最近感じます。
もちろんウェブなどから情報は以前より得られるようになってきていると思いますが、やはり実感としては遠いところで起きている・・・・といった心の距離をもたれているように思います。(私も田舎の出身なので、精神的な距離というのはよくわかります。東京はなんかわからないけど、スゴイところ、となりやすいですよね。)ですから、東京のNGOが「こうするともっと資金が集まりますよ」といっても、資金力、情報力、またリソースの薄さから、必ずしも関東圏とはあわない事情がよくあると思います。
地域のNGOの人たちは、長い人間関係、信頼関係の中から資金をつくっており、それも「正しいことをすれば、資金は集まる」といったすっきりしたものではないのではないかと思います。
このままいくと、関東圏のNGOとそれ以外のNGOの組織的格差、価値観の格差、一方通行な技術論(NGOは管理とはこうあるべきだ・・とか)が確立してしまうのではないかと感じることが日々多くなってきました。
片方で、地域のNGOの人びとの資金集め、活動づくりにはどこか、人間関係の深さ、コミュニティの中で生かされている感覚が強いと同時に思います。たとえば、事務所を訪問されるボランティアとスタッフの関係は深い感じがしますし、楽しそうです。また日常的なつながり、例えばスタッフ運動会に招待されたとか、地元の商店街で募金箱を扱ってもらっているとか、生活にまでひろがっているような気がします。(それもそれで大変だと思いますが)そういったところを地域のNGOの良さとして、悠々自適に活動を展開できないものでしょうか。東京のNGOがあまりにもプロ化してきているので、そんなこと、最近思います。
災害続き
ミャンマーのサイクロン、中国の地震と災害が続いています。亡くなられた多くの方々の冥福を祈るとともに、被災者の方々への1日も早い救援活動を祈ります。
JANIC に関係するNGOの多くがこの救援だ活動に関わり始めています。G8で忙しいとはいえ、この状況に対してJANICが何もしないわけにはいかないと、5月 12日に「ミャンマー・サイクロン支援NGO情報交換会」を開催しました。30名くらいの方々が急な呼びかけにもかかわらず、参加してくれました。また情報提供をしてくださった皆さんありがとうございました。またまとめて募金も始めました。
http://www.janic.org/modules/smartsection/
ミャンマーにも中国にもちょっと困った共通の現象がありました。政府の対応が微妙だったことです。「物資は受け取るが、専門家はいらない」といった態度です。これには、この政府が人道支援団体やNGOへの信頼関係を十分もっていないことと、その国の情報管理姿勢の一面を物語っていると言えます。
私もバングラデシュで数回の救援活動をしたことがありますが、「現地政府に物資だけを渡す」という行為は、NGOではアカウンタビリティの問題からありえないことです。緊急救援活動時は非常に混乱しており、残念ながら物資の横流しや横領が発生しやすい状況です。そういった状況下、しっかりと現場に入り、直接住民に適切に手渡したいということは、NGOにとって活動する上で最低限の条件になるだろうと思います。
国連で、国家主権を無視してでもミャンマーで活動をすべきというフランスなどの政府の主張があったという報道が先ほどテレビでされていました。問題の立て方としての関心はあるものの、常識的に考えてそこまでの立ち入りは問題ありでしょう。政府が認めていない状況下での活動は非常に効率が悪く、また第2次的な問題を引き起こします。現地政府の説得なり、納得をしてもらうための働きかけをあきらめないことが重要だと思います。
人道支援は「中立」というイメージの旗のもと行なわれてきた歴史がありますが、ある政府にとっては、そう見えない「介入」ととらえられるのでしょうか。







