NGOのアナログマインド
NGO、市民社会、グローバリゼーションとかとか、国際協力にかかわって20年以上の視点で、自由につづります。
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オフグリッド生活への道 (8)

現段階での我が家の、自家発電の基本的設計図を紹介すると以下のようになる。金額も大枠での推定です。

(ただ、まだ設計段階なので、最終決定でなく、工事もしていないし、単なる構想だと思ってください。)


(1)太陽光発電パネルはパナソニックのHITを使用。244W×12枚=2.928kW 2極列。パネルから接続箱までは純正品を利用する。(1枚あたり約5万円、計60万円) 我が家の使用電気量は年平均2.08kwなので、だぶん大丈夫です。

(2)縦ハゼつかみ金具(パネルを屋根にとりつける金具類)(13万円)

(3)チャージコントローラー(充電スタイルを一定にする)は国産品(開発中)4000Wを 使用。(推定13万円)

(4)バッテリーモニタはリビングまたはキッチンなど目の届 く室内へ設置。4万5千円)

(5)電力検出ユニット(2万円)

(5)外物置(内寸;W1455×D670×H1435)を 建物北側に設置。その内部へ、充電コントローラー、バッテリー、インバー ターを設置。(4万円くらい?)

(6)バッテリーは再生フォークリフト390AH。計算上の 容量約19kWhの半分くらいだけ使うイメージ。(50万円)

(7)インバーター(日本製、正弦波 3000W 48V単三100v)(26万円)

(8)LPG非常用発電機は将来設置できるように配線だけしておく。分電盤の横にカラのBOXをつけて配線または配管だけしておき、切り替え開閉器は発電機を設置した ときに取付する。

(9)取り付け・配線費用見込み(32万円)

(9)その他費用 (3万円)


合計すると 207万5千円程度。


う~ん....。
もう少しバッテリー、パネル、コントローラー、インバーターのクオリティを下げれば、30万ほど安くなるかも。

もう少し交渉するつもりです。



オフグリッド生活への道(7)

オフグリッドへの道(6)からずいぶんと時間が経ってしまった。すいません。

その後バッテリーをどう選ぶか、一番コアな問題で四苦八苦していました。

もちろん鉛バッテリーよりもリチウム・バッテリーを薦める人が多く、実際にかなりの種類が売り出されています。しかし非常に高い。

私の家の電気消費量から考えると、一日の平均使用量の2.08Kwhの4~5倍の20kwhくらいはほしい。そうなると200万円、300万円近くかかることもある。でも、でも....やはりリチウムでしょう、という思いが捨て切れませんでした。鉛バッテリーの5倍近い、寿命なのです。

今回の家の設計士の方に相談して、提案をしてもらいました。ところが....

ある日設計士から電話がかかってきて、「すいません。バッテリーの大手メーカーに聞いたんですが、バッテリーはそもそも電気を充電・売電が同時にできるように設計されているので、安全性や持続性を保障できないと言われてしまいました。どうしましょう....」   そ、そうなのか。

そうならば、田中優さんがおすすめしている、「自エネ組」のバッテリーを真剣に検討してみる必要がある。
(自エネ組 → http://jiene.net/)

設計士が、自エネ組を通して134万円のフルセットの自家発電装置を販売している大塚尚幹さんに連絡をとってくれた。
「いやー、いろいろと丁寧に教えてくれました。先方の話では、フォークリフトの中古バッテリーがいけそうだということです。」

ということで、こころの中で「よし、決めよう」と、フォークリフトで使われていた中古の大型鉛バッテリーを導入することで自家発電のセットを考案してもらうことになった。

オフグリッド生活への道 (6)

今バッテリーのことを調べているが、なかなか奥が深い。
調べてひとつだけいえることは、販売されているバッテリーは、バックアップ用、もしくは売電を前提にした場合のバッテリー(オングリッド)のものがほとんどで、完全自給を前提につくられているものは少ないということだ。

その前に、DIYで発電する場合の基本的設計図の確認をしてみようかと思う。

簡単に言うと、

 発電(太陽光パネルで発電)
      ↓
 チャージコントローラー(充電スタイルを選択し、一定にする。メーターで発電量をチェックできる)
      ↓ 
 バッテリー(電気をためる)
      ↓
 インバーター(周波数を安定させる/変化させる装置)
      ↓
 電源切り替え機(これは電力会社から電気を引く場合)
      ↓
 ブレーカー(電気の漏電、過剰使用を防ぐもの) 
      ↓
 タップ(コンセントの受け口)

といったシステムらしい。

しらべてみると、コントローラー、インバーターもいろいろとあり、ピンキリだとわかった。

オフグリッド生活への道 (5)

太陽光パネルについて調べてみた。

太陽光パネルは大きく分けてケイ素(シリコン)を原料とするシリコン系と、 シリコンを使わない化合物系がある。市場の大部分を占めるのが結晶シリコン 系の太陽電池。さらにそれらは単結晶シリコン太陽電池と多結晶シリコン太陽 電池に分かれる。
結晶シリコンモジュールの場合、10年経過で90%、25年経過で80%の出力を保証するメーカーが多い。

太陽光発電設備は一般的に法定耐用年数が17年と定められているが、これまでのソーラーパネルで期待される寿命は20~30年とされている。また、ソーラーパネルはリサイクル可能とされている。

太陽光発電メーカー37社あり様々だが、市場でやはり人気があるのは発電量 や信頼感ということで、パナソニック、東芝、シャープあたりが人気がある。 。ソーラーフロンティアも安さで人気があるようだ。

平均的な導入コストが、1K当り40万~50万らしい。
4kWのシステムを一 戸建住宅に導入すると200万円前後(4kW×50万円の場合)がかかることになる 。

ただ、国や地方自治体の補助金、余剰電力の買い取り制度などを利用すれば 、10年~15年程度で導入コストを回収できると言われている。

補助金システムだが、
(1) 1kW当たりの補助対象経費(税別)が 2.0万円を超えて41.0万円以下の場 合 … 2.0万円/kW を補助
(2) 1kW当たりの補助対象経費(税別)が 41.0万円を超えて50.0万円以下の場合 … 1.5万円/kW を補助 の二通りになる。

もちろんパネルだけでなく、太陽電池モジュール、架台、パ ワーコンディショナ、接続箱なども対象となる。

例えば私がパナソニックの住宅用ソーラーパネル「HIT244α」を設置するとする。
希望kWhは3.0とする。

244W(14kg)(135,000円)が13枚必要になり、175万5千円になる。 補助金が4.5万円あので、171万円ということになる。ウーン、やっぱり高いなぁ。

オフグリッド生活への道 (4)

電気のことって、高校でやって最後。アンペアとかボルトとか、正直思い出せない。

そこでしっかり、復習してみた。

A(アンペア)
一度に流れる電気の量のこと。水道でいえば、大きい蛇口は大きなアンペア、小さい蛇口は小さなアンペアということになるかな。

V(ボルト)
電圧。電気が流れる強さ。水道でいえば、小さい蛇口でも、おおきく開けば、勢い良くでてくるならば、Vが大きいことになる。

W(ワット)
1秒に使う電気の量のこと。水道でいえば、大きな蛇口で、大きく開けば、Wが大きくなる。小さい蛇口で、小さく開くとWは小さくなる。水の量が減るから。

Wh(ワットアワー)
総電力量のこと。Wに使った時間をかけたもの。1000Wh=1kWhになる。

DC(直流)
時間がたっても電圧が一定。乾電池やパッテリーなどの蓄電池は直流。

AC(交流)
一定の周期で電圧が変動。電圧を変えられるので、送電線で送るのに使われる。多くの家電が交流。

直列
バッテリーを直列でつなぐ。個数に応じて、電圧が高くなる。(これやったな、中学のとき)

並列
バッテリーを並列でつなぐ。個数に関係なく電圧はそのまま。だから、家電は並列がいいだね。

少しだけ、思い出したが、はたしてどれだけわかったか。

ちなみに私の家の一日のワットアワーは、平均2.08Kwhです。(少ない!!)

オフグリッド生活への道 (3)

最近、再生可能な発電で一番ポピュラーなのが、太陽光発電。
今でも屋根に取り付けられた太陽光パネルは珍しくない。

これらはどういったシステムで取り付けが進んでいるのか、を知らなければならない。
ちょっと勉強してみた。

最初に調べてみたのが、「再生可能エネルギー固定価格買い取り制度」だ。
これは、2012年7月1日に日本政府が新たに採用した、エネルギーの買い取り価格(タリフ)を法律で定める方式の助成制度である。技術革新が進むにつれ、価格調整ができ、多くの民間人の参加を促進するための制度だ。

この制度では、太陽光発電による電気が、自宅等で使う電気を上回る量の発電をした際、その上回る分の電力を、1キロワット時あたり38円(一般家庭)で、10年間固定で 電力会社に売ることができる制度である。10年から15年ほどで、投資した機材の元がとれる可能性がある。

また、太陽光パネルの買取価格とともに補助金があり、1kWあたり20,000円、または15,000円となっている。

この制度に基づく電気の固定価格買取契約を締結 し、電力会社に電気を売る(売電)ためには、それぞれの設備について、設置場所の地域を管轄する経済産業局へ申請し、経済産業大臣の認定を受ける必要がある。

出力10kW未満の住宅用では、ビジネスとして利潤を上げるというより、節電の効果として考えられるという。ただ、我が家はもう節電する必要はないのでは...。

2013年の時点で、130万軒近い設置数だと祝えて折、全世帯の約5%になる。住宅用としては世界一らしい。

結論をまとめると、
(1) この制度は売電が基本設計となっている
(2) 長期に元がとれる制度になっている
(2) そのため、オフグリッドでなく、足りない電力は、電力会社から買う必要がある
(3) 電力会社に接続しないと、補助も受けられない??

おそらく太陽光パネル、バッテリー等は、こうした制度を前提として技術開発が進んでいると理解する必要がありそうだ。

となるようである。



オフグリッド生活への道 (2)

オフグリッドに関するサイトや経験値のある友人のアドバイスを聞くと、「まず使用電力を減らすことが先決」とある。

つまり、消費電力がかかっている電灯、電化製品を見直したり、減らすことが重要なポイントだという。

今私の新しい家の設計に関わっている設計士の人も「え、オフグリッド??? 電気を完全自給?マジですか?」と最初は驚いた。

私の妻は、異常なほどの電気節約モードの人間で、
「同時に二つ以上の電灯をつける必要はない」とすぐ余分な電灯を消す、
「待機電力が気になる」とコンセントのコードをすぐに抜く、といった徹底ぶりで、もちろん原発は大反対である。

そのせいか、わが家の電気使用料は以前から少なく、妻は毎月送られてくる電気ご使用量のお知らせを眺め、勝ち誇った顔をしていた。

設計士から「それではお宅の電気使用料の傾向を知りたいと思いますので、1年分の領収書を送ってください」といわれた。改めてそれをスキャンしてわかったことだが、かなり使用量が少ない。

家の中で一番の電力消費製品は、冷蔵庫だ。それ以外は、時々使う電子レンジ、パソコン、携帯充電、そして電灯が玄関に2つ、部屋に4つ、トイレに1つで計7つだ。暖房はおもに灯油ストーブで、炬燵は使わない。もちろんエアコンはなく、夏はときどき扇風機を使う。

引っ越してきたとき「エアコンつけたいね」と私がいったとき、妻の顔がひきつったようになったのを覚えている。夏は確かに暑いので、半裸状態で生活している。

今日は特別に公開します。

契約容量は最初30Aだった(2013年8月まで)、妻の主張で20Aになっている。

2013年 8月  87kwh 2523円
2013年 9月  71kwh 2031円
2013年10月 71kwh 1929円
2013年11月 79kwh 2083円
2013年12月 54kwh 1570円
2014年 1月 60kwh 1680円
2014年 2月 56kwh 1600円
2014年 3月  63kwh 1756円
2014年 4月 43kwh 1364円
2014年 5月 52kwh 1624円
2014年 6月 57kwh 1773円
2014年 7月 57kwh 1770円

この数字を見て、設計士の人は、「電力自給ありえるかも...」と驚いた。

そうだったんだ、俺たちの消費電力って、極端に少なかったんだ、普通じゃなかったんだなぁ、妻はすごいなぁ、というかそれに慣れてしまっていた自分がすごいなぁ、と関心した。

ということで、オフグリッドの話は、少し現実味を持ってきた。







オフグリッド生活への道 (1)

NGOのこととは関係ないが、今オフグリッド生活に真剣に切り替えようかと考えている。

オフグリッドとは、電力会社の送電線(グリッド)を家につけずに暮らすこと。
つまり電力を自給する生活を意味する。

こうした意識をもったのは、皆さんもわかるとおり、2011年に福島の原子力発電所のメルトダウン事件があったからだ。世紀末を思わせるこの事態に、多くの人もそうだったように、強い危機感と、こうしたことに無関心だった自分を強く反省した。原発の問題はいろいろと周辺で知っていたのに、自分の中で後回しにしていたことを後悔した。

だが、どうだろうか、日本の政策はなかなか脱原発に向かわない。
政策を変える力とノウハウは、残念ながら自分の中には湧き上がるものがまだない。

You Tubeで田中優さんが、「オフグリッド」を実践していることを知り、がぜん関心が湧いた。
https://www.youtube.com/watch?v=T57RLzDJru0

また、こうした実践をしている人たちのネットワーク「自エネ組」があることも知った。100万円程度の投資で、自己責任で電気が自給できると謳っている。
http://jiene.net/concept.html


じゃあ、真剣に考えてみようかな、、、、と今、その準備を進めているところである。

いろいろと電気のことを勉強し始めているので、ここに徐々に書き溜めて生きたいと思う。

地域のフェアトレード ショップと卸NGOの関係

前からちょっとつぶやいてみたかったことがある。

静岡県でフェアトレードショップの関係者と付き合い始めて、ショップ経営の厳しさを強く感じている。
地域でフェアトレードショップを2年以上続けることはきわめて難しい。
「あまり利益は考えてないから」というなんらかの事情で余裕のある人か、「つらいがもう少しがんばってみる」と理想のために忍える活動家によってなんとかもっているのが実態である。

また多くの店は、フェアトレード商品だけでなく、カフェ、エコな商品、レストランなどを併設しながら、一部にフェアトレード商品を置いているのが実態だ。

残念ながら地域にいると、東京の卸NGOさん(もしくは東京のフェアトレード卸団体)の商品は条件が多い。
ドットが大きい、卸値が8割にもなるものも商品によってはある、ショップに理解が少なく対応が冷たい。

地域のフェアトレードショップが生き延びるためには、東京の卸NGOの商品だけで経営したら、まさしく自殺行為で、どれだけオリジナル商品を増やすか、他の系列の商品で補うかにかかっている。

卸NGOとフェアトレードショップは相互依存の関係で、卸NGOはショップの繁栄なしにはその成長はない。
しかし、卸NGOの短期的な利益追求のため、多くの地域フェアトレードショップは、数年でつぶれる状況に置かれている。というか実際浜松でもこの5年で2件が閉鎖し、1件はフェアトレード商品が棚から消えた。

卸NGO側も真剣にフェアトレードショップの繁栄とwin-winの関係を考えないと、互いに成長が期待できない悪循環の中にいると最近よく思う。

海外との関係はフェアなのに、国内のショップとの関係はフェアになっているのだろうか。





「参加」についてまた考えました

今、大学の学生の有志と、毎週国際協力の勉強会をやっています。

先週のテーマはPRA(Participatory Rural Appraisal)でした。知っている人には懐かしい響きですね。90年代に一世を風靡し、「住民参加型開発」の重要性を気づかされたキィワードでした。

PRAの考え方を発展させていくと、必ず「形ばかりの住民参加」に問題があり、「住民が主体的に参加」したものがよい、といった評価方法に議論が向かいます。これに違和感がずっとありました。

前回の勉強会で私がコメントしたことを簡単に整理すると

(1) 「参加」の重要性は、開発を持ち込もうとする外部のものがよく使う用語である。
(2) 外部の開発が一方的だったり、住民の関心が薄かったり、開発がその後持続的にならない問題に陥
   り、80年代頃から「住民参加」の重要度が増してきた考えである。
(3) 「住民参加」は、そもそも特定の活動に対して、「部分」であることが前提であり、活動の最終決定権
  (オーナーシップ)は外部の開発推進者側にある。住民側は最終決定権は有さない。
(4) ゆえに形ばかりの参加も、理想的と思われる参加も、この前提に立てば、同じ限界を持つ。
(5) 住民は自らの生活を自分ですでに成り立たせており、現在の生活をさらによくするための方策のひとつ
   として、外からの開発に関心をもつ。住民側から見れば、「参加」という意識ではなく、むしろ「利用」「受
   容」という言葉こそ、住民側の視点に近い。
(6) PRAの評価はむしろ住民の「参加度合い」よりも、開発事業の「利用」「受容」の度合いによって評価す
  るほうが適当と思われる。

以上です。

数年前、PRAの勉強会にある専門家を招いて参加の意味を議論した際に、「完全な参加」を述べる姿に違和感がありました。あれからモヤモア考え続け、今私の立場は以上のようになってきています。

難解ですいません。

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