*** Simone siesta *** -3ページ目

*** Simone siesta ***

私は黒猫のシモーヌ

一昨日、昨日と…
夜、私が畳の上で、涅槃仏のよう寝ていると、カリ~、カリ~、カリ~っと音がする。

ネズミが天井裏をかじるような音だ。
伸び上って見ると、タンスの上から私を観察しているシモーヌの両手が、右、左、右、左…と、グーパーグーパー。

爪とぎじゃないみたい。
手の先だけ「乳モミ」。
 ※猫が仔猫の時に、母親の母乳を押し出す動作で、成猫になっても、仔猫気分に時によみがえる。

顔はポーカー・フェイスなのになあ。

実は先日、首の後ろを撫でてやった時も、口では「ニィ~ィ(嫌~だ~ぁ)」と言ったくせに、少ししたら、目はとろんとして、やがて横になり、指先が交互にグーパーグーパー。

「嫌よ、嫌よも好きのうち」というやつだな。

とは、思ったんだが、私は性格上、表面上でも嫌と言われることをするのも難儀と思ってしまう、親心のない性格なので、ここ何日がナデナデもしていなかったのです。

だから、タンスの上で、カリ~、カリ~っと音がしても、そのまま無視をしていて、寝ていた。
そのうちに、ブツブツ言いながら降りてきて、体をあっちに擦りつけたり、こっちに擦りつけたりして、意を決したのか、腹を見せて仰向けに横たわった。

「遊んでください」
と、見えたので…
私も神主のように、その辺に転がっている「猫じゃらし」をブンブンブンブン。
シモーヌは、小躍りしてピョンピョン。
こういうのが、楽しいのかな?

それから、一時間もつき合わされた。
昨日の夜も、一昨日の夜も。

懐いていない癖に、意外と寂しかったんだな…猫と言うのは、変な性格だな。

いや、よく考えると、大概は私の方が面倒くさがっているから「この人間は、全然、懐かない・・・」と思っていると思う。
そして「遊んでいる」のではなく、きっと「可哀そうだから、遊んであげてる」と思っているだろう。

それから、布張りの椅子の上で満足そうに毛づくろいを始め、後ろ足の内側を舐めている時に、丸まりすぎて、バランスを崩し、真ん丸のまま、そのまま椅子から落下して「ニャァァァアア」と言っていた。

バカだ。

こういうところを、写真に収めたい気がする。

こんな文字ばっかりじゃ、つまらない。

でも、私のカメラは10年前に1万5千円で買ったデジカメなんだけど、よく映らない。
アイフォンの方が、まだマシなんだけど…。

夜の営みは「夜10時」、「和室の昔ながらの赤い光の電球の薄明りの中」の、「黒猫」。

これは、一眼レフという代物なら、撮れるの?
それとも、撮ってから、ソフトで細工するの?

(シモーヌの寝言)

私は、たぶん2012年終わりごろ、東京の住宅街の中の公園の片隅で生まれた。
兄弟は、誰かに貰われていったのもいたし、死んでしまったのもいたかも知れない。

すぐに寒い季節になったけど、一番の悩みは、お腹が空いていたこと。
だけど、ある時、知らないオジサンがきて、公園で時々、ご飯をくれるようになったの。

私は、まだ子供だったけど、この人だけはいい人だと思って、信頼を寄せていた。
「今度、家に連れて帰ってやるからな…」
いつも、そういってくれたの。

私はオジサンにだけは抱っこされたり、ナデナデされたりするのは許していたし、車で来てくれた時は走って行って車に飛び乗ったものよ。
でも、オジサンは中々家には連れて行ってくれなくて…。

暖かい春になったら急に胸がワクワクしてきて、素敵な雄猫も現れて、猫生でも一番輝いていた時だった。
私は、夏の盛りに4匹の子供を産んで、一生懸命に育てていたんだけど…そのうち3匹は、いつの間にかいなかったのよ。

秋になるころに、見たことのないオパサンが現れたの。
大好きなオジサンと話していたかと思ったら、オジサンが私と子供を優しく抱き上げて箱に入れた。
ついにオジサンと一緒に暮らせるのかと思ったんだけど、違ったみたい。

後のことは目まぐるしくて、よく覚えていない。
私の子供は、どこかに連れて行かれて、私は手術台に乗せられて、とても痛い思いをしたの。
殺されるかと思った。

でも、オバサンと暮らすようになってから、次第にそのオバサンも悪い人ではないと分かってきて、悲しかったけども、猫のお友達も出来て、暮らしも落ち着いてきたところだったのに、今度は別のオバサンが来て、私は、今の新しいオバサンの家に連れてこられた。

どうしてなの???

そこには、猫も一匹もいなくて、新しいオバサンは前のオバサンと違って、顔色が悪く、肉付きのない頬がそげて、目つきが悪くて、とっっっても意地悪そう。
嫌だ…。
とても、いい未来が待っているとは思えなかった。

もう、お仕舞だ。

一か月、意地悪そうなオバサンと暮らしているけど、私はまた、どこかにやられるのかも知れないし、痛い手術をされるのかも知れない。

とりあえず、今のところ新しいオバサンのところで嫌な思いはしていないし、オバサンなりの変な作り笑顔で愛想してるし、少しは信用してもいいような気がしているけれども…。

それでも、時々、窓の外を見ると別れた子供のことや、優しかったオジサンのことを思い出して、声をあげて泣いてしまう。
(飼い主の戯言)

まだ、雪の残る2014年2月の暮れ。
一頭の女の子の猫を貰いに行きました。
女の子といっても、もう、子供も産んだことのある、およそ一歳半になる大人(猫?)の女性です。

理由は…2010年の暮れに亡くなった愛猫に瓜二つだったから。

その猫が亡くなった時に「必ず、この家に帰っておいで」と呼びかけて、荼毘にふしました。
そして、そっくりの猫がいたら、どんな猫であっても飼うことを決めていました。


そして、いたのです。
違う猫なのに…当人(猫)からしたら迷惑な話でしょうね~。
ペルシャと日本猫の混血で、半長毛の黒猫です。

名前は…当然、前の猫と同じ名前をつけられました。
シモーヌ。
こんな気取った名前は、もともと私がつけたのではありません。
嫌なんですけど、かつて15年も呼んだ名前ですから、どうしても、その姿を見るとそう呼んでしまいます。
本人(猫)も「やけに呼ばれるけど、その変な名前、私の名前なの?」といったところでしょう。

彼女は実は、人間と一緒に暮らしたことがありません。
東京のある町の片隅で生まれ、道で育ってきました。

で…私とシモーヌは、今は微妙な距離で共存中。
写真はまだ、驚いてしまうので控え中(私が写真下手という話もあります)。

********

部屋に入ると、まずはサッと逃げますが、その正体が私だと分かると15分位してソロソロと出てきます。
それからあと、私のシモーヌの距離は1.5~2mです。
それ以上遠い時は、近寄ってきますし、近い時は遠ざかっていきます。

どうしてでしょう?

それでも強行して近づき、触ると迷惑そうに「ニィ~ィ(やめて~ェ)」と言いますが、撫でていると目を細めてゴロンとなります。
とりあえず、嫌なのかも知れないので、あんまり触らないようにはしてます。

それにしても、前の子と違って、凶暴な態度が全然、ありません。
前のシモちゃんは、基本的には母が飼っていたのですが、ベタベタの甘えん坊だった反面、気に入らないことには、すぐに暴力をふるうところがありました。

とにかく、正直、私のことを気に入っているのか…嫌っているのか、はっきりわからず…。
こんなものかな?というところでしたが…。

昨晩は、私が本を読んでいると、もう少し近寄ってきて、ワザワザお腹をみせてくれました。
おおおっ!!(歓喜!!)
ホイホイと機嫌を良くして、触ろうとしたら逃げましたが…。

そのあと、また来て、立ちあがって毛糸玉を自分で投げたり、噛んだりするところも披露してくれ…
「おや?、私のことを嫌っているわけではなさそうだ」と実感しました。

私は元々は、テリア犬やラブバードなど、向こうから激しく「好き!好き!好き!」と体当たりアピールの子達と暮らすことの方が多かったので、この子との暮らしでは、比較的奥ゆかしいハニカミがちな愛情表現から、気持ちを読み取るという勉強が出来そうです。



アイフォンで、そそくさと撮ったので、酷い写真ですが…。
元々、黒猫って難しいですよね(^_^;)