ジョブ・クラフティングという技法を使って、ウェルビーイングとワーク・エンゲイジメントが高い幸せな働き方をしていきたい。
「仕事のなかに自分のひと匙を加えてみる」働きがいを高める仕事術。
例えば、社内副業は副業として自分の強みを発揮し関心に沿った業務に従事することができる。そうできると、元々の部署の仕事にも役立ち仕事の捉え方が変わっていく。
ジョブ・クラフティングは、仕事の捉え方を変えて幸せな働き方につながる。自分の仕事を主体的に捉え直すことによって、自分らしさや新たな視点を入れてやらされ感ある仕事をやりがいのあるものへと変えていく考え方だった。
ジョブ・クラフティングとは、自らの仕事体験をより良いものにするために、主体的に仕事そのものや仕事に関係する人たちとのかかわり方に変化を加えていくプロセスのことだ。
ジョブ・クラフティングには三つの形式がある。(物理的変化、認知的変化)
1 業務クラフティング 業務内容や作業方法を自分で見直したり、自分の得意な事を業務に入れられるよう工夫をする。
2 関係性クラフティング 人との関係性や質を変化させる。積極的に挨拶をする、誰に対しても感謝する、呼称を変えるなど
3 認知的クラフティング 仕事に関するものの見方を変える。ディズニーランドのカストーディアル・キャストなど、マクロとミクロの視点を持つ。
ジョブ・クラフティングが注目されるのは、
1 ワーク・エンゲージメント(仕事に関連するポジティブで充実した心理状態)を高める。仕事から活力を得て(活力)、仕事に誇りとやりがいを感じ(熱意)、仕事に深く集中している状態(没頭)
2 仕事のミスフィット感を小さくするため。仕事の中でも自分が興味持っていることに少し多めに時間を使ったり、自分の強みを活かせるように仕事のやり方を変えてみたりすることができる。
ミドルシニア層では、自身の変化や仕事の変化に向き合うことが多くなる。そうした変化への適応にはジョブ・クラフティングは有効だ。例えばポストオフ経験者を対象にした調査で、ジョブ・クラフティングを行った人の方がワーク・エンゲイジメントが高いという結果が出ている。
定年後再雇用や他の仕事への転身でも、ジョブ・クラフティングの実践が身についていることがプラスに働く。また、仕事以外でもクラフティングを行うことがウェルビーイング(幸福感)を高めることにつながる。
<目次>
はじめに仕事に向き合い、働きがいを自ら高めていくために
第1章 ジョブ・クラフティングの基礎
第2章 ジョブ・クラフティング・マインドセット
第3章 最初の一歩を踏み出し、習慣化を図る
第4章 業務全体を俯瞰する
第5章 ジョブ・クラフティングを継続・発展させる
第6章 定年も見据えたジョブ・クラフティングの方策
第7章 職場や組織からのサポート
参考文献
おわりに
高尾義明さん
東京都立大学教授。博士(経済学、京都大学)。1967年生まれ。大阪市出身。京都大学教育学部を卒業後、大手素材メーカーに4年間勤務。その後、休職して京都大学大学院経済学研究科修士課程に入学。博士課程への編入試験合格を機に退職し、研究者の道に進む。九州国際大学経済学部専任講師などを経て、2007年4月から東京都立大学(旧名称:首都大学東京)大学院社会科学研究科経営学専攻准教授。2009年4月より同教授。2018年4月より同大学院経営学研究科教授
【No1809】50代からの幸せな働き方 働きがいを自ら高める「ジョブ・クラフティング」という技法 高尾義明 ダイヤモンド社(2024/06)









