280P「この惨劇はまだまだ終わらない」
中山七里さんから直接聞いたことを思い出す。
「すでに頭の中にあるものを書いているだけ」
このカエル男シリーズもそうだったのか!
カエル男!?有働さゆりは、以前に医療刑務所から脱走し行方知れず。
刑法第三十九条、精神疾患を抱える殺人犯を無罪にした人権派弁護士、烏森、木嶋、津万井の三人の弁護士が相次いで何者かに猟奇的で残虐に殺害される。遺体のそばには、これまでのカエル男的な稚拙な犯行声明文が残されている。
古手川刑事、渡部警部、法医学教室の光崎教授、キャシー、真琴、御前崎教授、御子柴弁護士等々。主役を張るくらいの蒼々たる贅沢なメンバーも出てきて活躍していく。
物語がだんだんと盛り上がっていったので、読む手がけっして止まらない。
このシリーズの完結は、切ないラストシーンとなった。
これでほんとうに終わってしまうのか!と思うとなにか少し寂しいような気がした。
<目次>
一 引き摺る
二 啄む
三 乾かす
四 誘う
五 射殺す
エピローグ
中山七里さん
1961年、岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』にて第8回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞を受賞し2010年デビュー
