【第4回再放送】が終わって市販された、

特別機動捜査隊 スペシャルセレクション<デジタルリマスター版> [DVD]

の作品から抽出しました。

市販品なのですが、東映chで再放送済みで、当方も視聴したことがあるため、過去のブログ記事に補足する形にとどめます。

 

 

※ 特別機動捜査隊 まえがき

捜査担当班の詳細については、wiki特捜隊-キャストを参照、また、(本放送)とはNETでの放送、(再放送)とは東映chでの放送を指します。出演者については配役名を略していますが、本文で書くこともあります。なお、出演者をもっと知りたいときは、リスト特捜隊で検索。

また、1963年公開の、映画版・特別機動捜査隊全2作とは趣が異なることに注意。

なお、オープニングやエンディングで配役名表記がされない作品については、従来の「発声のみの役名については平仮名表記」の原則だと平仮名だらけの文面となります。そこで役名・地名等は、検証本その他を引用、あるいは当方での当て字により、以下表記します。

配役名表記が有るため、従来の「発声のみの役名については平仮名表記」「オープニング・エンディングの表記と、劇中発声・表記が異なるときは、後者を優先」する原則に戻り、以下本文を表記します。例外は、その都度(備考)で示します。

 

☆・・・#658  はみだした青春

特別機動捜査隊(第658回)はみだした青春

 

 

 

(収録DVD)・・・VoL5、disc5、2021年9月8日発売

(本放送)・・・1974年6月12日

(脚本)・・・元持栄美

(監督)・・・伊賀山正光

(協力)・・・無し

(協賛)・・・無し

(助監督)・・・中津川勲

(劇中ナレーター)・・・無し

(捜査担当・オープニング表記)・・・矢崎班

谷山部長刑事(和崎俊哉)、岩下刑事(岩下健)、保田刑事(船水進)、

桂刑事(佐竹一男)、田坂刑事(倉石功)、矢崎主任(亀石征一郎)

 

(出演者・エンディング表記)

・・・配役名を省いた、ゲスト全出演者名を以下に表記

中村俊男、大林隆介、伴藤武、滝めぐみ、松本紘一、井野口一美、松下昌司、

佐川二郎、高野隆司、町田政則、舟久保信之、田口和政、川瀬修三、木挽輝香

高木哲也、芦川エミ、丹羽たかね、奥野匡、渡辺千世、宮内順子、堀井永子

 

(過去のブログ記事)・・・

#658 はみだした青春

 

 

 

(補足視聴録)・・・

 

約3年ぶりの再見でしたが、(過去のブログ記事)の通り、前半は興味を惹かれる内容だったのですが、後半は押せ押せの展開でまとまりにくい印象は、やはり変わりませんでした。

さらに、当作は矢崎班登場の3作目。アクション重視の#654 矢崎班 緊急出動せよ【スペシャルセレクション】 、#656  熱風への復讐【スペシャルセレクション】 、を経ての当時の社会問題にもメスを入れた倫理的作品であります。すなわち、「動→静」の転換でもあるのですが、メリハリがついているかというと、後半のまとまりにくい展開も有り、むしろあっけにとられた印象。その典型が「ラストの意気投合の場面」で、いくら墓参の場面が有ったとはいえ、双方の溝が埋まったとは到底思えないのであります。ここいらへんは、構成というより演出面での力の入れ方になるので、取調室の場面をあと2,3分でもいいので多くとり、真情の追及にあてた方が良かったと考えます。実際、後年の矢崎班作品になりますが、#686 陽のあたらない坂道 での矢崎主任の取り調べについては、リメイク原型作#144  倒産【スペシャルセレクション】 より勝っていた、深みを加えていた効果も出ていたので、創意工夫の余地はあったでしょう。

 

まあ、そういいながらも当作の功労者は、(過去のブログ記事)でも触れましたが、均を演じた中村俊男(旧芸名は菅野直行)に尽きます。

特捜隊での中村俊男を【第3回再放送】から遡ると、菅野直行の名義では、

(1) #457 マンガの世界をゆく (本放送・1970年8月5日)

(2) #596 高円寺 吉祥寺 国分寺 (本放送・1973年4月4日)

(3) #617 若者よ 夜明けを探せ (本放送・1973年8月29日)

であり、中村俊男に改名後は

(4) #654 矢崎班 緊急出動せよ (本放送・1974年5月15日)

を経ての当作出演でありました。

正直、上記では端役にすぎず、(3)に至っては、登場して間もなく死亡するという役柄。それが当作では主演を張り、オーバーアクトながらも「歪んだ学生生活」の波にのまれた一学生を演じ、何とか自分なりの道を見つけようとする姿勢に転換したのは、作品の評価とは別に好感が持てるところでありました。

そして、当作の後も、三船班ストーリーで、実際に起きた事件の築地八宝亭一家殺人事件(1951年2月22日発生)をベースに制作された#711 ある幻想の女 でも、主演しています。この点では、当作での好演が認められての抜擢だったように思えます。

 

現在は中村ブンと改名して、歌手活動が主になっているようで、「ブンの掲示板」によると、2020年10月24日に中野区にてコンサートが行なわれたようです。

 

なお、菅野直行、中村俊男、の生年月が違うということを考える方もおりますが、改名、年齢訂正などは芸能に関わる人としてはよくあることです。

正直、生年月の違いの正確な理由などは、身内や芸能関連の人ならともかく、自分のような一私人には到底わかりようもありません。

ただ各人知りたいことに個人差があることは承知していますので、浅学非才な自分よりも、上記の「ブンの掲示板」にて質問されるのがベストではないでしょうか!? 「餅は餅屋」ではないですが、菅野直行、中村俊男、中村ブンのファンの方々ならお詳しいと考えます。これを持ちまして#654 矢崎班 緊急出動せよ【スペシャルセレクション】 での、自分の回答とさせていただきます。