社会保険労務士試験(SILCExam) どうやって8割取ってんの?

という、テーマBlogとなっております。 合格者の頭の使い方をぜひ参考にしてみてください。

右側に見える"THEME"より、適当に拾い読みしていただければと思います。

(テキトーですので、資格学校の解答解説集等と一緒に見ていただければ幸いです。

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「第39回社会保険労務士試験の講評」について反省の弁&懲りずに予想revised

「アァーーッ! 下手こいた~~っ!」(言わずもがな小島よしお)


先日のエントリに関してですが、さすがにサンプル数1ですと独りよがりなものに過ぎんよなといった感じです。そもそもネタ気取りで書いたつもりでしたが、実際、明らかに的外れなものを放置しておくのは少々恥ずかしいことですし、訪問された方の混乱を招くものだと思われます。


というわけで、反省の弁その他のエントリとなります。


まぁ最後まで読もうなんていう物好きな方は少ないと考えられますので、一応私なりの結論改訂版としましては


合格基準は

選択式 総得点28点以上かつ各科目3点以上(ただし、労一は2点以上)

択一式 総得点44点以上かつ各科目4点以上


となる可能性が高いと思っておりますが、一部妄想ベースであることをお断りさせていただきます。


そして以下、その結論の背景(反省の弁含む)となります。



「いやぁ~~~っ!」(例によって織田裕二風)

なにやら調べましたところ、LECがネ申ぶりを発揮し、第3回模試で選択式社一の問題を「ズバリ的中」させたようですね。

http://www.lec-jp.com/sharoushi/kaito/kouhyou.html

模試(特に最終模試)というのは資格学校がその威信をかけて作成している予想問題でもありますので、本試験日の昼頃からLECは得意得意という感じだったでしょう。


こちらの講評自体も、どこぞのチンピラが自分の感覚だけで一部書いたものとは違って、大いに妥当性があり、刮目に値するものです。"社会保険労務士試験 講評"といった検索フレーズで訪問されるような方は、すなわち本試験実施後1週間が経とうとしていますがいまだ本試験のことを忘却の彼方に葬り去りたいとは思っていないないしはそれができないものと推定されますので、合格についての確信の程度その他の事情には各々相違はあることと思われますが、ご確認いただくことをお奨めさせていただきます。


さて、件の模試における選択式社一の平均点がどの程度であったかどうかについてはわかりませんが、合格者レベルの(合格へのモチベーションの高い)受験生の多くが受けているであろう模試において(やや難問と思われる問題における)的中が見られたということは、本試験の結果に大きく影響しそうです。


これにより、択一式においてある程度の高得点かつ選択式社一2点以下の受験生はほとんどいないものと考えられますから、少なくともこの科目の2点救済可能性はかな~り低くなったとはいえそうです。まぁ先日書いたとおりA,B及びEを正答するのは容易だと考えられますし、LECをはじめ、救済なしと見ているところがほとんどのようですし、救済待ちの方も救済はないものと考えておいた方が、合格発表日のショックは小さく又は喜びは大きくなることでしょう。と、平成16年度の第36回試験において選択式国年救済(その可能性はあるものとされていましたが結局ナシorz)待ち経験者は語る。


それと、ここまでの的中をされてしまったということは試験委員にとってもう一つの課題が生じてしまったこととなり、来年度の試験にも影響するかもしれないということは別の話です。


そして個人的に意外に思えたのが、選択式労一の成績が低いとかいう話。


まず、目的条文については特に音読学習しているはずなのでなんとかなったものだと踏んでいましたが、やはりA「発達」の出来がかなり悪いらしいですね。 改正論点については、たった67ページしかない社労士V8月号の「法改正ノート」にもばっちり載っていますので、法改正講座を受講された方(って合格を本気で目指す多くの方はそうだとは思いますが)はちゃんと押さえていたはずだと思われましたが、なかなか得点が伸びなかったようですね。


(ついでに、社労士Vの連載「法改正&演習問題」(担当:井出和幸先生、I.D.E.社労士塾)、その7月号のトピックが社労士法で、演習問題の問6が選択式問題の出題なのですが、そのDにおいて「和解の交渉」が抜かれていたことに気づきました。あと、特定を取ったばかりの、あ、紛争解決手続代理業務試験に合格し(、かつ社会保険労務士法第14条の11の3第1項の規定による紛争解決手続代理業務の付記を受け)たばかりの講師は法改正講義において結構力を入れていたとかいないとか。)


で、「労一は社労士法だから救済はないかもよ。だって社労士試験だろ」という心配ないし煽りの意見も見られましたが、そんなもんは「社労士法ってのはそもそも社一だろ」というのと同程度に根拠レスの主張ですから、救済待ちの方はそんなに心配しなくてもよいものと思われます。


(私の合格した一昨年度には「(選択)労基(安衛)法なんて社労士の基本だし、特定社労士制度も開始されることもあって、こんなもん救済してたら特にあれこれ言ってきた日弁連にバカにされるどころか制度運営の適切性を問われることになる。だから救済なんかネェ」とかいう主張も見られました。結果、救済入りましたよね。ていうかここのところ毎年度のごとく労基安衛の救済ってあるのですけどね。今年度も択一において救済可能性が否定できないとも話がありますがどうなんでしょ?)


とはいえ、社労士法というのは職業専門家としての社労士にとって常識中の常識であるということは言うまでもありませんし、また、社労士はもちろんその他専門職集団においても倫理規則等が重視されている昨今、これを機に社会保険労務士法令を確認してみるというのはどうでしょうかなんてことも思います。なにやら、ごく一部で「社労士試験は厚生労働省の若手職員が片手間で作成している」とかいうデマが流れているようですが、社会保険労務士試験の問題の作成及び採点を行う社会保険労務士試験委員は大学教授等である旨の規定がちゃんと設けられていますし、少なくとも社労士法、同施行令及び同施行規則において試験科目として労一と社一を区別するような規定はありません(上記LECの講評にもあるとおり社労士法の労一における出題実績は現にありますので、試験事務規程にもそのような区別はないのでしょう)。



さてまぁそんなこんなで、私が第39回社会保険労務士試験対策に用いたのは、いずれも安価で手に入れた社労士Get6月号、社労士V7月号及び8月号の計3冊だったのですが、これらはいずれも効果的であったはずだと思われます。ただし、先日のエントリのとおり、択一式の労働統計対策としての役立ちの程度は、私の学習が不十分だったか、著しく低かったように思われました。


それを理由として、私は択一式の一般常識は「やや難」ぐらいなのかなと思ったわけですが、多くの受験生は「常識的に考えれば解ける労働統計問題」に適切に対処できていたらしいですね。ですから、択一式一般常識の救済可能性はないと言えるのでしょう。


昨年度の統計問題は、少なくとも私は妙な受験テクニック(今年度の問題には妥当しなかったもの)と勘で対処せざるを得なかった記憶があり(それとたしかまぐれ当たりもアリ)、社一部分が平易であったとはいえ3点救済が入ったことから多くの受験者もそうであったように思われましたが、今年度の統計問題はその点、非常に良問でした。昨年度試験を見て、統計問題がここまで多くて良いものかなんてことを勝手に思ったのですが、今年度のような問題でしたら歓迎されるべきですね。


その反動か、あまり悩まなくても高得点が期待できる国年の成績がそこまで良くなかったとか。私としては満遍なく知識を問われた厚年の方が苦労しましたし、〔問 6〕の改正論点を間違えました(恥)。


国年に話は戻りますが、〔問 1〕にしても若干細かいところであるとはいえ、平成12年度の選択式問題文にも見られた箇所ですからね(あ、7年度前の問題って解いてないか?)。その他もよくある結論や規定まんまが答えになっているものが多い、っていうのも結局はオレ的感覚に過ぎないわけですけど。


そして懲りずに合格基準の総得点を含め予想をするわけですが、

救済に関してはまぁ既述のとおり、選択式社一及び択一式一般常識の可能性は低いと見るべきです。


総得点についての考察ですが、まず


1 資格学校は基準を辛めに予想する傾向があること、

2 今年度の試験は選択式試験は概ね平易で、択一式試験はそのほぼ全ての問題がヤマ勘でなくても正答を導出できる問題であったため、高得点を期待できる受験者はより高得点を期待できたこと、

2の2 高得点者らが「オイ、なんか余裕で9割取っちゃったけど、オレって何位だよ、二桁とか行っちゃうんじゃねぇの?」と調子に乗ってこぞって合否診断に自分の成績を送りつけたことが予想されること


とまぁ、2および2の2はやはりあいかわらずの妄想ベースですが、今年度の資格学校の合否診断の平均点には例年に比べ上方バイアスが存在すると思われ、その調整が必要となりそうなので、やはり基準の択一式総得点は44点以上(救済なし)となるのかなぁなんて思っております。


選択式は、救済が入るとその分だけ総得点が下がる傾向があります(0.X~1ポイント没問扱いとなっているかどうかわかりませんが)。そして先日のエントリでは救済科目が2つあると考えていたため、7割(28点)基準から1点は減るんじゃないかと考え27点としていたのですが、社一の救済可能性が低いことが考えられ、選択式の平均点は高いという話ですから、これは28点のままいく可能性が高いように思えます。



そんなわけで合格基準は、先日のエントリのものに、調べてみて明らかになった事情を加味した


選択式 総得点28点以上かつ各科目3点以上(ただし、労一は2点以上)

択一式 総得点44点以上かつ各科目4点以上


となる可能性が高いと思っております。



というのがまぁ管理者のネタ投入であるわけですが、私も(そもそも関係ないので)今年度の社労士試験については忘れることとしましょう(それでも継続教育的な意味で解いてみてよかったと思っています)。

第39回社会保険労務士試験の講評

タイトルのような検索フレーズで飛んでくる方が多いようですので、
ひとまず一昨日はお疲れ様でした、と申し上げさせていただきます。


なにやら皆さま社労士試験ヒョーロンカをお望みのように思われますので、
それに乗っかってみましょう。

(思えば久方ぶりのエントリだということにつきましては、小島よしおフレーズが妥当することでしょう)


といったわけで、まぁ、タイトルの件について書いてみようかと思いますが、私は社労士受験業界に身をおくものではございませんので、憶測含みの講評(というか雑感)になってしまうところ、何卒よろしくお願いいたします。


昨年度試験においては疑義ある問題が含まれておりましたので、今年度の試験委員におかれては(同一人であろうがなかろうが)その件につき散々釘を刺されていることが想像されました。

したがって、今年度試験の問題は素直な問題が作成されることが予想され、また期待されていたはずです。


その結果としましては、あくまで私が昨晩解いてみた印象ですが、その期待を裏切らないものとなっていたように思われます。


ですから、資格学校その他が張っていたはずの"社労士試験のヤマ"(*1)は少なからず当たっていたであろうことが推察されますし(*2)、素直に勉強してきた方々におかれては結果が伴っているのではないかということも考えられます。


(*1)独学者におかれても、それは模試を利用することでアクセシブルなもの。ちなみに、試験直前においてはこのフレーズの検索件数が多かったようです。

(*2)一週間ほど前に、(ブックオフで105円だったため)事前に入手してあった社労士Get6月号のプレ自己判定模試を解いたのですが、的中していた問題が結構見られたような気がします。


さて、論点となりそうなのは難易度の高いと思われる科目であると考えられますので、それを中心に見ていきます。



●選択式試験について

全体的に基本論点及び改正論点から構成されていたため、得点しやすかったように思われます。

そのなかで、〔問 5〕社一が「やや難」であったかと思われますので、いわゆる2点救済の可能性を残すところだと思います。


とはいえ、文意を汲み取ればA,B及びEは簡単に埋められたはずですし、後述のとおり択一式は平易な問題を多く含んでおり、高得点者が比較的多数存在することも予想され、選択式において合格者数を調整する必要性は比較的低いと考えられますので、過度な期待は禁物であると言えます。
(ちなみに私はDを間違えてこの科目は4点でしたorz ついでに〔問 8〕国年のEも間違えたことも暴露させていただきます。えぇこんな数字知りませんでしたけど何か)


なお、"2007 社一・労一に2点救済"という検索フレーズで飛んでこられた方がいますが、少なくとも、私には労一の救いようがわかりません(だって目的条文と改正事項ですぜ)。それでもせいぜい、Aにおいて「⑬ 発達」と「⑭ 発展」の2択で悩む人が、多く見積もっても全体の3分の2程度いるかといったぐらい(その他見当違いの選択をする人が10%程度存在しているとしても正答率は半分は超えるようなもの)で、他の4問は容易に埋まる(正答率は平均で8割を超える)ように思われます。


それでもこうやって検索されるぐらいですから、ないとは言い切れません。
ただ、このレベルの科目を救済するとなると国年の救済可能性にも言及しなければならないような感じがします。


残りの科目については平易な問題でしたので、さすがに救済可能性は考えられません。



●択一式試験について


全体として、市販の問題集等に載っているような素直な問題が多く含まれ、正誤の判断に迷うような問題は少なかったため、問題演習を多く重ねてきた受験生にとってはかなり得点しやすかったように思われます(*3)。また、昨年度の選択式論点が今年度の択一式に多く登場していたようにも思われます。


(*3)特に今年度試験に関しては、選択式試験において壊滅的ショックを与えるような難問・奇問が出題されることはないと予想されたため、択一対策重視が合格に直結しやすいとみた資格学校・講師も多かったことが考えられ、またそのようにみていた受験生も多かったと考えられる、というのが私の勝手な妄想。


正答肢がはっきりした問題が多く、問題用紙を見返しても、消去法でなんとか正答に辿りつくといった問題はかなり少ないようです。分量は60ページと多かったわけですが、そんなわけで意外と短く済んだという方も結構おられるのではないでしょうか。


そのなかで、一般常識は「やや難」であったように思われます。


労一に関して、統計の問題では数字の暗記よりも資料の読解に重点が置かれているようで、緊張して焦りがちな本試験中においてあきらめずに冷静で常識的な判断力を維持できたかどうかが問われる問題のように思われました(社労士Vの8月号「白書対策」で予習してみたのですが、その数字の暗記は全く役に立たなかったように思えました)。正答肢を提示されて「この肢どこかが間違ってるんだけど…」と言われれば、その点について指摘できるというような性格のものでしょう。


また社一に関して、例年出題される平易な横断問題の代わりに沿革の問題(〔問 7〕、正答肢が児童手当法というのがまた微妙)が出題されており、この問題は比較的得点しにくかったと思います。


その他全般的に見て、この科目の問題には一ひねりが加えられており、解答しにくく感じた(手ごたえを感じなかった)方も多くいるのではないかと思います。とはいえそんな方々の中でも、答え合わせをしてみたら意外とよくできていたという方も多く含まれているのではないでしょうか。


他の科目については、概ね平易ないしは並のレベルであったように思われます。


3点救済があるかどうかについては、一般常識においてなされる可能性は否定できませんが、かなり微妙なところだと思います。他の科目における救済は考えられません。


さて以上は、他人の意見(検索ワード・フレーズを除く)及びデータを全く参考にしておりませんし、昨年度の合格基準につき私は大外ししたという記憶がありますので、ネタの域を出ないとするのが正直妥当なところだと思います。

ボーダーに関して最初に言えることは、少なくとも昨年度は厚生労働省にとって(特定人を合格させたいという意図がなかったと仮定すれば)社労士試験の歴史の中で最もくちゅじょく的な(by イチロー)基準であったように思われますので、下がるということはまず考えられません。


で、合格基準の予想(はよそうなんていうのはよそう)ですが、

世陸の予想屋、織田裕二ばりに、結論の背景に関しては上記から汲み取っていただけることを期待し割愛させていただきますと、


選択式 総得点27点以上かつ各科目3点以上(ただし、労一及び社一は2点以上)
択一式 総得点44点以上かつ各科目4点以上(ただし、一般常識は3点以上)


ぐらいにまとまるのではないかと思います。





ここからは試験とは全く関係ありません。


ふと見ると"DC拠出の仕訳"というフレーズでの検索があったことに気づきました
ここ数ヶ月も月一ぐらいで"中退共掛金 仕訳"というフレーズでの検索があったようです。


これは適当に


(借)確定拠出年金掛金 ×××  (貸)現金預金     ×××

とか

(借)中退共掛金     ×××  (貸)現金預金     ×××


というふうに費用処理しておけば、文句は出ないはずです。

って、こんな下部までスクロールしてくる人間はいるのかね?



8月31日追記

草葉の陰から(@ホリエモン)から見たところ、この検索フレーズで来た方はいないので

全く影響はないことと思われますが、過年度の『勘定科目別仕訳処理ハンドブック』(清文社)を

パラパラっとしたら、中退共の掛金の拠出について、


(借)保険料       ×××  (貸)現金預金     ×××

または

(借)福利厚生費    ×××  (貸)現金預金     ×××


として処理する旨の項目がありましたので、追記いたします。

DCアドバイザーのシケタイ [番外] 機は熟していると思われますが…

BlogPetのジクロルベンジジンがなんかムカつくわけですが、さてまぁDCアド受験予定者の大方は、一度や二度くらいは過去問を通し見してみたことでしょう。


あ、そうでなくてもまだ間に合うかもしれません。私自身、試験1週間前までほとんど過去問をこなしていませんでしたから。瞬発力が何より重要です。


まぁいずれにせよ、試験要綱が現在閲覧できないようですので正確にはわかりかねますが、試験と試験の合間の休み時間が結構長く取られており、その時間が大変重要な勉強時間になると思います。ぜひともその時間を活用し、食い下がれるように心がけてください。


その時間において具体的に行うことは過去問の最終確認になりますので、それまでに(理想としては)大半の過去問について、ざっと見れば「ああこんな問題だったな、こんなふうに解く問題だったっけな」という感じにささっと処理できるようになっている必要があるということです。


さて、実際に受験するに際して、キーワードはおそらく「速い、寒い、狭い」となることでしょう。



<速い>

以前 にも書きましたとおり 、DCアド試験は90分で50問を処理しなければならない試験であり、1問にかけられる時間は平均して1分半程度だと思われます。


構成としましては、脊髄反射的とは言わないまでも大体20-30秒ぐらいで処理可能な問題も多くありますが、ゆうに3分はかかってしまいそうな問題も含まれています。


具体的には第2分野の最後の方に「繰上返済」の問題が出題されることと思われますが、この問題は特に資料解読に時間を要すると思います。


ここで、まぁなんと言いますか、私自身得意としており、これを読まれている方の多くがそれを得意とするところであると推察されることですが(期待込み)、とりあえず「よくわからないから後回し、めんどくさいから後回し」を心がけてください(←ちゃんと過去問を繰り返しやっておくことが前提となります。そうでないと悲惨なことになること請け合いです)。とりあえず目安としては開始50-60分までに全問に目を通し、そのうち20問程度は確保できていると思えるようであればOKであると思います。


さて、とはいえその種の時間のかかるというのは問題は一番最後に残しておくと厄介です。焦って解けるものも解けない、道筋は立てられたけど結局答えを出せなかった、なんていう事態が想定できるからです。残り15分ぐらいまでに、ちゃんと片付けるか、シカトして適当にマークするかの判断をつけておくべきでしょう。


最後は見直しも兼ねながら、適当又はテキトーにマークしていき、最終的に空欄を避けるようにするという過程になります。


ところで、もしかしたら途中退室するツワモノというかキワモノが存在するかと思いますが、気にしないで時間いっぱい使ってください。粘り強くできる限り多くの納得できる解答を導き出し、かつ、わからない問題についても何とか肢を削って(あとはマグレに期待し)とにかく洩れなく解答するというのが最強です。


まぁ、Presto vivace - Adagio maestoso - Allegro non troppoの急-緩-急ってな感じになりましょうか。

特に第3楽章の形式については、「見直し」及び「最終的に空欄を避ける」以外の部分について、その内容は第1楽章の進行により多く影響を受け、その順序には、「見直し」部を含めた上で、ブーレーズ的な「管理された偶然性」の手法が用いられています。

また、途中退出者についてはケージ的な「偶然性」の要素となっています。(謎)



<寒い>

関東地方は最近寒くなりましたが、明日以降また一段と冷え込む模様です(しかしなんでしょね。たった今、蚊を一匹捕まえましたよ)。



mosquito


昨年の12月試験を受験されたThe企業年金BLOG のtonnyさんの体験談によりますと、まぁ当日の天候にもよりますが、とにかく寒い環境で試験を受けなければならない危険性が高いと思われます。


試験自体はマークシートということで助かりますが、電卓を扱わなければならないという点で、手がかじかんでしまっていてはお話になりません(←というのは言いすぎですが、非常に辛いことには変わりありません)。


というわけで、試験当日は温かい服装を心がけ、携帯溶解炉じゃなくて携帯用カイロを持っていかれることをお奨めします。

電卓を叩く手側のポケットに忍ばせておけば、試験中においても余裕で使用できることでしょう。


全般的な寒さにつきましては、あまりに寒かったらこれはもう笑うしかありません。テンションアゲアゲで愉快になってしまってください。



<狭い>

電卓を使用する試験において危惧されるべきは机の狭さでしょう。私の記憶がたしかならば、明治大学和泉校舎の受験会場に関しては机が狭かったように思われます。


私の場合は、当時かばんに入れていた、ちっこいポケット電卓(GTキーがなく早打ちもできないものorz)を使ったかと思います。まぁそんなもんで十分でしょう。


calculator

私が現在メインで使っているCASIOのJS-20WT ですと、少々オーバーサイズになってしまうかなとは思われるところですが、せいぜいこれくらいのサイズ(17.5cm級)ぐらいまでならばアクセプタブルでしょう。


結局のところ使い慣れたるものが良いのかなと言えますけれども、机の広さ(狭さ)についてもご考慮ください。



で、ナニはともあれ。


結局4肢択一(社労士試験よりもまぐれ当たりしやすい)で、6割取れればまぁ受かる(社労士試験は6割必要ないわけですがw)という試験であることを踏まえて、気楽に臨まれることを期待しております。

が目に入るわけですから(BlogPet)

silcexamは その結果として「DCプランナーの講評もジクロルベンジジンされたら見てよね」的なエントリ が目に入るわけですから、期待外れもいいところです。 とか書いてた?

*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「ジクロルベンジジン」が書きました。

ジクロルベンジジン

えーとですね。


私はブログを日記的にマターリ進行させるのが不得手であるため、

憂鬱なエントリを永らく最上部に放置してしまっていました。

(それをみて気分ワルーな方もいらっしゃったことでしょうね。私もその一人です。)



そんな中、BlogPetの「ジクロルベンジジン」(イヌ型、製造許可物質。労働安全衛生法第56条第1項、令第17条、令別表第3の1(第一類物質))が一行エントリを書いて、


>「ジクロルベンジジンは、割合が変動しなかったよ。」


などと申しております。

最近ですね、


労働安全衛生法施行令の一部を改正する政令等の公布について
(化学物質等に係る表示及び文書交付制度の改善)


というものが出されましてざっと見てみましたが、ジクロルベンジジンがらみでは、まぁ基本的に「表示・文書交付について改善がなされますた。経過措置もあるでよ」ぐらいのようです。


して、我がジーク(あ、BlogPetのジクロルベンジジンのことです)が伝えたかったのはそのことのようです。

(↓こういうことしてくれればよかったのに…)

つパンフレット:化学物質等の表示・文書交付制度のあらまし



ところでジクロルベンジジンってのはどういうものかというと、顔料中間体という、インクの原料のようです。

中労災のWebページ には、ジクロルベンジジンがどんなふうに危ないのかについての情報があり、

http://www.jaish.gr.jp/anzen/gm_ab/gm_abindex.html#56-1


危険有害性情報:遺伝性疾患のおそれの疑い
          発がんのおそれの疑い
          呼吸器への刺激のおそれ
          水生生物に非常に強い毒性
          長期的影響により水生生物に非常に強い毒性

http://www.jaish.gr.jp/anzen/gmsds/0138.html


という危険有害性があるとのことです。



さて、今回の改正の趣旨は、まぁ一番上のリンク先を読めばわかることですが、「化学品の分類および表示に関する世界調和システム(GHS)」に関する国連勧告を踏まえて、表示・文書交付の対象物質を「健康障害を生ずるおそれのある物」だけでなく「危険を生ずるおそれのある物」にまで拡大したということで、これに伴い法第57条 第1項等が改正となりますね。


で、「危険」と「健康障害」って何が違うの?というふうになろうかと思われますが、それぞれ法第20条法第22条 を見てみると、大ざっぱに言って「怪我」と「病気」と捉えておけばよさそうです(定義条文法第2条 第1号の「負傷」と「疾病」に対応します)。


そして、それらの発生を防止するために行うのが「安全」と「衛生」の確保であり、それらに関する技術的事項を管理する者が「安全管理者」と「衛生管理者」なのでした。


また、安衛法は「職場における労働者の安全と健康を確保するとともに、快適な職場環境の形成を促進することを目的」しているのでしたね。


と、久々に社労士チックなことを書いてみました。



それと、調べている過程で見つけたのですが、


「分社化に伴い分割された事業場における安全管理者等の兼務について」(平成18年3月31日 基発第0331005号)

http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/roudou/an-eihou/dl/ka060331005.pdf


企業の分社化によって、それまで一の事業場であったものが事業者を異にする二以上の事業場に分割された場合において、従来の安全衛生管理のシステムやノウハウが活用されるよう、安全管理者等の兼務を認めたもので、なるほどなと思いました。

ジクロルベンジジンは(BlogPet)

ジクロルベンジジンは、割合が変動しなかったよ。 でsilcexamは出題しなかった。

*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「ジクロルベンジジン」が書きました。

第38回社会保険労務士試験 合格基準のサプライズ2

何気なく見直したら、またまたこんなん出てましたけど、


第38回(平成18年度)社会保険労務士試験の合格基準及び正答

(1) 合格基準
   本年度の合格基準は、次の2つの条件を満たした者を合格とする。
   ① 選択式試験は、総得点22点以上かつ各科目3点以上(ただし、労基法及び安衛法、労災保険法、雇用保険法、社保一般常識、厚生年金保険法は2点以上)である者
   ② 択一式試験は、総得点41点以上かつ各科目4点以上(ただし、労基法及び安衛法、労働社保一般常識は3点以上)である者
   ※ 上記合格基準は、試験の難易度に差が生じたことから、昨年度試験の合格基準を補正したものである。


選択雇用法救済?

えええええええっっっっっっ~~~~~????



いったいどんな特定人を合格させたかったんでしょうか?なんていう陰謀論まで飛び出しそうな悪寒。

第38回社会保険労務士試験 合格基準のサプライズ

こんなん出ましたけど、



第38回(平成18年度)社会保険労務士試験の合格基準及び正答


合格基準
   本年度の合格基準は、次の2つの条件を満たした者を合格とする。
   ① 選択式試験は、総得点22点以上かつ各科目3点以上(ただし、労基法及び安衛法、労災保険法、社保一般常識、厚生年金保険法は2点以上)である者
   ② 択一式試験は、総得点41点以上かつ各科目4点以上(ただし、労基法及び安衛法、労働社保一般常識は3点以上)である者
   ※ 上記合格基準は、試験の難易度に差が生じたことから、昨年度試験の合格基準を補正したものである。


…ナニコレ。



ということで「合格基準評」を行ってみたいと思います。



<選択式>


総得点については救済科目の多寡が大いに影響するみたいですね。

それにしても22点というのは、取れなかった人のほうが少ないんじゃないの?というのがデータに基づかない個人的な印象です。


「老基法及び安衛法」はBをW正答するよりもパターナリスティックな措置が取られました(ていうか、Bが疑義問であることを直接認めないその姿勢は素敵です(疑義問でないことを認めない私は見苦しいですか、ああそうですか))。


「厚年法」の2点救済は「総得点22点以上」に並ぶほどのサプライズです。「厚年法2点以上」かつ「総得点22点以上」という措置よりも、「労災法1点以上」OKにして、「総得点27点以上」とかにしたほうが格好がつくんじゃないか?というのがデータに基づかない(ry



<択一式>


まずは総得点、「41点以上」。ついに6割を切りましたか。こんな基準にするなら、選択労災法1点の高得点者を救った上で、総得点44点以上とかにしてしまったほうが見栄えがしたのではないかな?というのがデータに基づか(ry


「老基法及び安衛法」の3点救済はいいとして、「労働社保一般常識」の救済って? 普通に社一部分だけで4点は確保できるようなレベルの問題だと思いましたが。

私はむしろ「厚年法」を救済すべきかなとは思ったわけですが、それをしてしまうと合格人数が増えすぎてしまうというので見送ったということでしょうかね?というのがデータに基(ry


それと「厚年法」の3点救済なしというのは、静岡県での連絡漏れ→W正答という措置も影響していると思われます、というよりもこっちが主因でしょうか。これを行ったうえで3点救済をしてしまうと、静岡県の受験者には他の9問中2点を取ればいい人が出てしまいますからね。



<まとめ及び感想>


総じて、選択式「労災法1点救済」をしなかったことにより、このような驚くべき合格基準になってしまったのでしょう、といのがデータ(ry


シンジラレナーイ!と予想ガイデスが同時に北 (字余り)

第38回(平成18年度)社会保険労務士試験の講評

本エントリのタイトルにあるようなワードで検索してこのblogに辿りつく方が結構いらっしゃいます。もう30何時間後の発表ですからボーダー付近の方は気もそぞろという感じなのでしょう。


で、その結果として「DCプランナーの講評も公表されたら見てよね」的なエントリ が目に入るわけですから、期待外れもいいところです。


そんなわけで遅まきながら軽い講評をしてみましょうかねと思い、久しぶりにエントリを書いてみます。



第38回(平成18年度)社会保険労務士試験の講評


<選択式>


総得点に関しては、まぁ28点ぐらいは取っておいてよ、ということであまり問題となるところではないと思われますので、専ら論点は救済科目の有無についてでしょう。


「社一」には大いなる議疑問が含まれており、「労災法」は難しいので、これら2科目については2点救済があることでしょう。


ちなみに、「労基法・安衛法」についても疑義問(B)がありますが、試験センター「社会保険労務士試験の試験問題誤りについて 」においては疑義問としては取り上げられませんでした(*)。このことから「Bは③か④のどちらか一方のみが正解になる」と推定されるわけです。

私は一応本則どおりの④が正解だと考えた わけですが、もちろん法附則の③が正解である可能性も否定できず、こればかりはふたを開けてみないとわかりません。


(*)合格者数の調整の観点からわざわざ疑義問として取り上げる必要がないと判断された場合には、実施者サイドには積極的に公表するよりもうやむやにするインセンティブの方が強いと判断されるので、そのため公表されなかったのかもしれません。それに伴って、「これで勘弁してね」という意味合いで総得点が27点以上となることも考えられます(国家試験って怖いですね)。または予想外の2点救済が行われる可能性も否定できません。


<択一式>


私が解いてみたところ、正答肢の導出について皆目見当がつかないというような問題は少なかったように感じられました(あ、私としてはもちろん、勘で当てたとか間違った理由付けで正解したというものもありますよ)。実力者はかなり(8割以上)取れる、地道に基本事項・過去問を重視してきた人も結構(7割以上)取れる問題であったというのが、データに基づかない個人的な感想です。


というわけで、総得点としては昨年度試験の「43点以上」よりも高くなると思われ、「44点以上」といったところではないかと思います。


3点救済の科目の有無については、はっきりとはわかりません。


受験者平均の低かったと聞く「労基法・安衛法」について、高得点者のうちで4点キープできなかった人の割合はそこまで多くはなかったんじゃないのかな、というのがデータに基づかない個人的感覚であるわけですが、それに基づくと、救済は「まぁ無きにしも非ず」というところであまり期待はできないのかなと思います。


「一般常識」については、労一が難しく社一が簡単という、昨年度と同じ構成でしたが、5点又は6点の得点比率が多かったのではないかというのがデータに基づかない個人的な感覚です。したがって、救済はないのではないかと思われます。


「厚年法」については、個人的にはなかなか苦労したところで、また個人的に疑義ありと思われる問題が2問(問3問8 )ありますので、3点救済が「まぁ無きにしも非ず」という程度(とはいってもその可能性は「労基法・安衛法」よりもさらに薄い)である鴨というところです。



<番外>


きょうび可能性がどうしたとかいうのもどうかと思う観点からは、


選択式 総得点 27点以上(各科目3点以上。ただし、労災法及び社一は2点以上。)

択一式 総得点 43点以上(各科目4点以上。)


の潔さの右に出るものはないと感じます。



<合格発表について>

社会保険労務士試験センター 社会保険労務士試験オフィシャルサイト


でも発表が行われますが、


官報


の方が早いです。

「号外(256号)」に載ることになります。

たしか午前8時半ぐらいから閲覧できると思います。

DCアドバイザーのシケタイ [7] 第3分野の出題分析

第3分野の出題分析


<時事、統計及び金融論:10問弱>

・時事、統計:2問

・M2+CD:1問

・資金循環(マネーフロー):1問

・日銀短観:1問

・企業物価指数と消費者物価指数:1問

・実質金利と期待インフレ率から名目金利を導出:1問

時事、統計は難しいですが、その他概ね出題パターンが決まっていますので、3回分解けば高得点が狙えると思います。


・その他

金融政策、在庫循環、株券ペーパーレス化法についての出題がありました。



<投資及び運用商品:20問強>

・ポートフォリオ:7問程度

設例問題とその他。シャープレシオ、リターン、リスク等の計算。出題パターンが決まっていますので、ほぼ確実にとれそうです。


・危険回避的・中立的・愛好的な投資家:1問

設例問題の一部として出題される個数問題ですが、時間をかければ確実にとれます。


・元本確保型商品:1~2問

どういった商品が元本確保型商品に該当するかしないかをざっくりおさえておく必要があります。


・その他

金融商品に関する問題が主ですが、パターンがちょっとよくわかりません。

例を挙げるよりも過去問をご覧じろでして、非常に多くのテーマが出題されています。

FPの勉強をされたことがある方にとっては得点源となるかもしれません。


特筆すべきところは、債券関連の問題。

第7回と第9回においては5~6問出題されていまして、第8回には2問出題です。

もし第11回に出題が多く、第10回と第12回に少なければ、第13回試験で多く出題される出題可能性は高いです。

債券に関する一般知識、債券の価格・最終利回り、マコーレーのデュレーション、修正デュレーションが出題されています。


また、インフォメーションレシオやトレーナーの測度についても押さえていた方がよさそうです。

こうしたパフォーマンス測定指標についての試験対策本としては、DCプランナー試験勉強にも使える


基礎から学べる投資・運用関連数式集/砺波 元
¥2,100
Amazon.co.jp

でおつりが来ますが、これじゃ簡略化されていてなんのこっちゃワカランという場合には、同著者の
資産運用のパフォーマンス測定―ポートフォリオのリターン・リスク分析/砺波 元
¥3,150
Amazon.co.jp

が入門としてよいかと思われます。
ともにきんざいのDCプランナーWebページにおいてDC関連書籍として挙がっております。
DCプラ1級を受けたいけど計算問題苦手だよという方は、前者ぐらいは持っておいてもよいかと思われます、ポケットリファレンスとして使えますしね。
以下は少々蛇足。
それと、私としてのお奨めとして、以下の2冊を挙げておきます。ともに身になる本だと思います。
前者は統計が直観的に理解できるようになりますし、後者はExcelでファイナンスが実践できます。

新・涙なしの統計学/D. ロウントリー
¥1,680

Amazon.co.jp


道具としてのファイナンス/石野 雄一
¥2,520
Amazon.co.jp

ついでに↑の同シリーズですが、私の現在の積読本。なかなか骨の折れる本です。

(最近、角藤版TeXを久しぶりに入れたので、これを元に何か書けたら書くかもしれません。)

道具としての統計解析/一石 賢
¥2,310
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以上、蛇足終わりです。

<リスクマネジメント、コンプライアンス:20問程度>

・ERISA法と401(k):1問

・投資商品に対する顧客の適合性:1問

・確定拠出年金制度における個人情報の保護:1問

・運用商品の選定・提示とその除外:2問程度

・運営管理機関関連:4問程度

・資産管理機関:1問

・投資教育と情報提供:2問

・事業主、運営管理機関の行為準則と罰則:1問

・アドバイザリー契約、コンサルティング契約における留意事項:2問程度

以上は大体出題パターンが決まっていますが、運営管理機関関連に関しては、業務、業務委託、廃業、禁止行為等々出題が多岐に渡っているので注意が必要なところでしょう。


・その他
そのほかは3回中1回しか出題されないものがばかりで、出題パターンがよくわかりません。
証券取引の損失補填の禁止についての問題が第7回と第8回には出題されたのですが、第9回には出題されていません。
これは傾向として出題されなくなったのか、それでも3回中2回は出題されるのかは不明ですので、第10回以降の出題傾向と併せて考慮してください。
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