お酒で大失した話②

この間の大失敗から一週間。まだ一週間しかたっていないのか。

 

お酒を飲まないと時間が長く感じる。

 

6月3日の大失敗①から、過去にさかのぼることわずか18日前のできごと。

 

2022年5月15日 日曜日 家族で蕎麦屋に行きビールを3杯、ハイボールを3杯

 

普通に楽しい夕食だった。

 

家に帰ってNETFLIXでも見て飲みなおそう。

 

冷蔵庫を開けると、酒がない。

 

月曜日が休みの僕にとって、日曜日の夜は飲まない理由がない。

 

酒が足りない。

 

自宅にタクシーを呼んでいた。

 

タクシーに乗り込みコンビニまで、と言うかと思いきや

 

後輩の家に立ち寄り、自宅から30分かかる繁華街までタクシーを走らせるのであった。

 

よく行くフィリピンパブ。みんな顔見知り

 

明日休みだし上機嫌の僕は歌いたい歌を歌い。

 

飲みたいものを飲み、みんなが飲みたいものをふるまう。

 

シャンパンの音が響くところまで記憶がある。

 

断片的な記憶。

 

気が付くと帰りのタクシーの中だった。

 

「お客さんつきましたよ。」

 

支払いをしようとカバンを探すが。ない。

 

カバンがない。

 

もちろん中に入っている財布もない

 

携帯は?

 

ない

 

仕方なく自宅のインターホンを鳴らし

 

深夜3時過ぎ妻を起こす。

 

タクシー代だしてくれ。最高に機嫌の悪い妻から1万円をかり

 

タクシー代を払う。

 

支払いを終え、タクシーが行ってしまった後

 

深夜の自宅は静まり返る。

 

さて、どうするべきか

 

自宅の電話から自分の携帯を鳴らす。 

 

でない。

 

どうして探すべきか

 

そうだ。ipadだ。ipadで今携帯のあるところを探せるだろう

 

自宅の書斎にあるipadでリサーチをかける

 

あった!!

 

表示されたのは、自宅から30分繁華街のフィリピンパブの最寄の交番だった

 

酔っているので車でいくわけにはいかない

 

会社の仲間に家の電話から電話をする。

 

なんども着信をならし、ようやくつながり、事情をはなし、交番まで連れて行ってもらうことにした。

 

交番では、私のカバン、携帯がみつかった。

 

財布はない。かろうじて財布に入っていた免許証、保険証はあった

 

 

 

 

戻ってこなかったもの

財布本体、現金10万、クレジットカード5枚

 

 

カード会社に戻ってきた携帯でカードを止めるため電話をする。

 

 

「さきほど奥様からカードを止める旨のご連絡を頂いておりまして、お手続きは済んでおります。」

 

 

深夜に起こしたにもかかわらず、深夜に冷静にカードを止める手続きを粛々と行ってくれた妻

 

さすがである。感謝。

 

フィリピンパブのあと、どうやら近くの中華料理店にフィリピンパブの女の子数人とママをつれていったらしい。

 

途中でそのままカバンをもったまま席を立ち出て行ってしまったのだと。

 

交番のおまわりさん曰く、かばんは道端におちていたのだそうだ。

 

真相はわからない。

 

記憶がないのだから。

 

確実なことはいえる酒を飲まなければこの失敗は起きていない。

 

そしてここで深く反省をしていれば「酒の失敗①」は起きていない

のである。

 

このたった数日後 ①が起こるとはだれも想像していなかったであろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

酒で大失敗の話①

過去の禁酒ブログを見返して懐かしく思う今日この頃。

 

コロナ禍にすべてのことを擦り付け、お酒を飲む言い訳にしてきた2年間。いろいろな失敗を重ねた。

 

今日は自分の今後のために嘘偽りなく振り返り、再度自分の自信を取り戻すべく前に進んでいきたい。

 

失敗は多々あるが、ここ半年余りの短期間での大失敗3つをお話しします。

 

①新橋の夜

 

2022年6月3日

 

取引先の社長と新橋で飲む約束をした。

 

地元から久々の上京とありオシャレをして

 

新幹線はグリーン車に乗り込んだ。

 

コロナ禍のせいで約2年ぶりの新橋、飲み屋街。

ウキウキスキップ状態。

 

2年前に通った店はまだ営業しているだろうか。

 

顔も覚えていないがSNSでつながっている女の子に連絡を取った。

 

新橋の町は賑やかさを取り戻し、2年前と変わらない。

 

幸せだ。

 

クラブに行く前に混み合う町でやっと見つけた入れるお店。

 

焼き鳥を数本、生ビール3杯ハイボール3杯 

 

短時間にしては飛ばしすぎかと思うが、いつものペース

 

ものの40分程度でいつもの強い俺様に変身できた。

 

夜も21時すぎ クラブに向かった。

 

久々のクラブはごった返し、やっとこ店の中央に座った。

 

ハイボールを数杯のみ、

 

シャンパンを開けはじめたのは覚えている.....

 

朝、10時、先輩からのLINEメッセージで起きた。

 

アップルウォッチをしているために手に振動がきて運よく目覚めた

 

記憶がない。全く。シャンパンを開けたところから記憶がない。

 

記憶といえば、中国人の女性2人と話ししている情景

 

ファミリーマートでアップルウォッチで支払いをしている情景

 

その二つ。

 

恐る恐る財布をみると

 

30万円のカード払いの領収書

 

現金は一枚もない 確か7万円は入っていたはずだ。

 

やってしまった。

 

そのまま最悪の気分を引きずりながら岐路についた。

 

話はここでおわらない。

 

家に帰り体が動かず寝ていた私の脳裏に一瞬嫌な予感がした。

 

恐る恐る携帯電話のインターネットバンキングを開いてみた。

 

6月4日深夜 ATMで20万円おろしている。

 

なんてことだ。

 

中国人の仕業か

 

現金は27万円なくなった。

 

昏睡強盗とういうやつか。

 

ATMでおろしたのはおそらく自分自身だろうから、警察にいっても動いてくれないだろうと。

 

後輩の弁護士先生に言われた。

 

泣き寝入り。

 

今回の最新の失敗談だ。

 

領収書のある飲み代もバカみたいな金額だし記憶のない27万円はどこへいったのだ。

 

新橋の中国人には気をつけろ。昏睡強盗が流行っているらしい。

 

使ったお金を取り戻すべく禁酒をしようとおもう。

 

数年前のように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妻はもう寝ていた。

いや正確にいうと寝たふりをしていたのは明白だった

もうこの機会を逃したら正直に自分の気持ちをぶつける勇気すらももう2度と湧いてこないかもしれない。

「あのさ、なんでそんなに嫌がるの?俺のこと。」

「嫌いになった?」

「なんか悪いことした?」

妻の背中に向けてボソボソと普段では絶対に言いたくない自分の思っていることを一言一言ぶつけた。

「そんなに俺のこと嫌なら一緒にいれないとおもう。」

「ずっとこんなことで悩むのも疲れた。」

正直、妻にもう嫌いになったとか愛が冷めたとか言われるのが怖かったけど、でもずっとお互いに自分の感情を抑えて暮らしていくほうがよっぽど辛いと思った。

妻と僕の間に寝ている小さくてカワイイ愛娘は

電気がついていてもスヤスヤと幸せそうに寝ている。この子が2人の愛の確かめ合いの結果産まれて来たなんて今では信じられないくらいだった。

僕の独り言を背中で聞いていた妻。

長い時間の沈黙で妻が何を思っているのか考えると怖くなった。




「そういう気持ちになれない」


妻がついに口をひらいた。


続く…