シチリアを旅するなら。。。

シチリアを旅するなら。。。

日本では手に入りにくい、シチリアの現地情報満載でお届けしています。
現地オプショナルツアー、シチリア家庭料理教室のご案内など。
旅の予定がある方も、シチリアの雰囲気を味わいたいだけの方も、ぜひお立ち寄りください。。。

シチリアを旅するなら。。。  北の杜文庫

 『シチリアの風~アーモンドの花咲く島より』

 ほんともこ著

 北の杜編集工房・税別667円

 お問い合わせ:TEL022-222-6309

 http://www.kitanomori.jp/contact.html




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$シチリアを旅するなら。。。

きのう「長いお別れ」を紹介させていただいた流れで、
大人の夏休み読書特集としまして、
今回もおもしろかった本について
 
澁川祐子さんの
「味なニッポン戦後史」
戦後の日本人が何を食べてきたのか?
何を食べさせられてきたのか?
味覚と社会をつないだ角度から紐解かれた内容で、
興味深いお話盛りだくさんでした。
 
 
祖母の隠し味だった味の素はいつの間にか
食卓から退場したのに、
私が子供の頃は自家製麺つゆだった実家で、
今は麺つゆを大量消費してる実状が
表で明らかにされててびっくりしました。
こちら
化学調味料ならぬ、うま味調味料の世帯当たりの年間支出額の変遷ですって↑
そして
めんつゆの販売量の変遷。
実家で麺つゆを使うようになったのは、
今はもういない嫁さんの影響だと思うのですが、
出汁は取らないまでも、
粉末だしと酒しょうゆ砂糖で味付けしてた母が、
麺つゆを使うことが普通になったほど、
近年麺つゆが日本家庭に浸透してたんですね〜。
 
小さな醸造所で丁寧に作られるものは別ですが、
大手食品メーカーの物には、
「調味料アミノ酸等」の表示の下
化学調味料だからと毛嫌いされた
味の素と同じ原料のグルタミン酸ナトリウムが使われている可能性が高いのに、
「多くの人がいかにも人工的な感じがする白い粉をなんとなくイメージで避けているにすぎないということだ亅と書かれてて、
ほんとほんと
日本はイメージに弱いからね〜と思ってしまいました。
 
お話は味の素におさまらず、
・もともと日本の食事は主食でお腹を満たすためにお新香が添えられるくらいだったものが、
いつから和食の基本は一汁三菜となったのか?とか、
 
・日本社会は食べ物が健康に与える影響を過度に信じるフードファディズムがちであるとか、
 
・中学生の頃大流行りだったサントリーはちみつレモン誕生話とか、
 
・1980年代ブラックでコーヒーを飲む人は10%未満だったのに、
 今は半分近くの人がブラック派になってる話や、
 
・戦後、日本人はもっと栄養ある食生活をするべきだーと、
 1950年代は「一日一回フライパン運動」が展開された程なのに、
 今は特に若者層で目標量を超える脂質がとられてるとかね。
 
おもしろいお話があふれてました。
 


「アンチエイジング」とか「長寿」とか「〇〇に効く」とか
本質はいざ知らず、つくられたイメージが大切なんですよね〜日本人って…。


 
 
日本の学校も夏休みになったのかしら?
長ーいと思っても
すぐ終わっちゃうんですよね。
 
長いと言えば
イタリアの学校の夏休みは3か月ありますからね、
それで「えーーーーっ!」となって、
「宿題もないよ」で、
さらに「えーーーーっ!」となってしまって、
言いそびれてましたが、
イタリアの夏休み事情、さらに驚くべき事実が隠されてまして、
な、な
なんと
それは
日常的な塾や習い事もみんな夏休みになるということ。
 
日中子どもだけになっちゃう子のための
サマーキャンプや
語学塾みたいなのはあるにはありますが、
学校がやってる間にしてる習い事やスポーツクラブは
学校が夏休みになると、それも夏休みになっちゃう。
 
宿題もないし
塾もクラブもなくて
ほんとに何もない。
 
この辺の子供たちは、教会がやってるサマースクールや
スポーツクラブ主催のサマーキャンプに参加するか、
おじいちゃんおばあちゃんちに行く感じ。
 
サマースクールやキャンプもおじいちゃんおばあちゃんちも
遊びが基本なのでね
 
夏休み3か月の間に
その前の9か月間学校で教わったことを
みーんな忘れちゃって新学期を迎えてる感じです笑い泣き
 
小学校の先生で
「本を読むように」って言ってくれた先生もいたけど、
終了式で校長先生から
「夏休み中も、早寝早起き規則正しい生活を送るように」
なんて言われることもなくて、
ほんとに自由。
 
 
責任のあり場には殊に厳密なイタリア社会、
夏休みは完全に学校の管轄外ですよーってことなのでしょう。
 
その点
日本の先生って
ほんと大変ですよね。
 
と、話がどんどん横道にそれていきそうなので
今日の本題
 
大人の夏休みのための本の紹介です。
 
日本に出発の際、
機内で時間を忘れるほど夢中になって読める本がいいなーと
本棚を眺めて鞄に詰めた一冊
シチリアにいらした方から頂いてたもの。
 
行きの機内で読み始め
実家に着く前に寄り道してる間に読み終えて、
いいお話だったので、
実家の母にも読んでもらおうとあげたら、
母も夢中になって読んじゃったみたいで、
滞在中に返されて、
シチリアに一緒に帰ってきました。
 
 
日本→シチリア→日本→シチリア
日本ーシチリア間を一往復半してた間は丸善のカバーがしてあったのですが、
読了して改めて本棚に納めるにあたり
カバーを外したら、
「わーこんな表紙だったんだ」とちょっとびっくりした表紙でした。
 
表紙はともかく、
アラ50とアラ80の親子が夢中になって読み進められて、
ほっこりさせられた本でした。
 
中島京子さん
いつもあたたかい目線で弱者を見つめてくださってる方だなぁと思ってまして、
最新作「やさしい猫」も楽しみ。
 
 
何より
私の手元に置いていってくださったKさん
ありがとうございました!
 
スピッツ好きの方から
スピッツの「猫になりたい」という歌の中に
「シチリアの浜辺の絵葉書」というところがあって、
どんなところかなーと検索したら、
このブログが引っかかりました。
というメッセージを頂きましてね。
 
何処かの誰かの何かに引っかかったらいいかなーと思って、
地味ながらずーっとやってるブログなので、
とーっても嬉しかったです。
 
メッセージを頂いてから
バタバタしてたのですが、
昨日、「猫になりたい」海で聴きました♪
 
昨日行ったシチリアの浜辺はこんな感じ↑なのですが、
 
♪目を閉じて浮かべた密やかな逃げ場所は
 シチリアの浜辺の絵葉書とよく似てた♪
 
は↑じゃーないなー。どんなかなー?と
スマホにあるシチリアの浜辺並べてみました。
 
 
 
 
 
夏場のギラギラしたのだと、
どうもしっくりこない。
 
パラソルなんかなくて
人っ子一人いない
閑―な浜辺
 
 
 
 
 
家にあった絵葉書も出してみました。





どんな浜辺が描かれていたのでしょうね。