京大 生活の乱れは高血圧になります | 京都のニュースを京ことばで

京大 生活の乱れは高血圧になります

不規則な生活をした状態で、塩分のおーい御膳を摂ると、特定の遺伝子が働いて高血圧になるちゅう仕組みを、京都大学の研究グループがマウスを使った実験で初めて明らかにしたんでっせぇ。
ヒトにもおんなじ働きをしはる遺伝子がおますんや。ほんで新たなお薬の開発につながると期待されていますわ。
この研究は、京都大学大学院お薬学研究科の岡村均教授やらなんやらのグループがやらはった。
実験は生活のリズムをつかさどる遺伝子をなくしたマウスを使こうて行われたんや。

このマウスと普通のマウスに、塩分のおーいエサを与えたトコ、普通のマウスは血圧が変わらおへんどしたのに対して、生活リズムが乱れたマウスは高血圧の状態が続いたんやて。

原因を調べたトコ、生活リズムが乱れたマウスほな「副腎」と呼ばれへん器官の外ねぎの部分で、特定の酵素を生み出す遺伝子の働きが活発になってやはった。

この酵素の作用で、塩分を尿として排出しはるのを抑えるホルモンが、通常の5倍から10倍に増えた結果、体内に塩分がたまり高血圧になることがわかったちゅうことどす。
生活リズムの乱れが高血圧を呼ぶ仕組みを明らかにどしたのは初めてどす。

ヒトかておんなじ働きをしはる遺伝子があり、研究グループは、お薬の開発につなげたいと言うてはりますわ。岡村教授は「人間かて夜更かしや塩分のおーい御膳が高血圧になると考えられから、生活リズムを整え、食生活に気をつけることが大事や」と話していますわ。

この研究結果は、アメリカの医学雑誌「ネイチャー・メディシン」に掲載されまんねん。

出典:NHK京都 http://www.nhk.or.jp/kyoto/lnews/05.html