いよいよレギュラーシーズンも佳境に差し迫ってきたプロ野球。
今年の戦線は最後までセ・リーグもパ・リーグもなんとも熾烈な争い。
マジック5で迎えた西武がソフトバンクとの直接対決でまさかの3連敗でかわされたり、
3位の阪神にマジックが点灯したり・・・。
ちなみに、残り試合の関係上、首位・中日にマジックが点灯したことは皆無で、3位に
マジックが点ったことはセ・リーグでは初の現象だそうです。
さてさて、そんな近年稀にみる死闘を繰り広げているにも拘らず、現在のプロ野球は
日本企業と共通したある問題を抱えています。
それは、国内の空洞化という問題。
日本ハムのダルビッシュ有投手、そして楽天の岩隈久志投手。
ともにWBCで日本代表としても大活躍した日本の看板エース2人がメジャーリーグに
大変興味を抱いており、早ければ来年からメジャー移籍を希望しています。
それに、ソフトバンクの川崎宗則選手、ヤクルトの青木宣親選手・・・
メジャーを志望する有名選手が後を絶ちません。
このままでは、日本のプロ野球は『メジャーへの養成学校』と揶揄されかねません。
同じく日本企業も同様の問題に苦しんでいます。
『企業努力ではすでに限界を超えている』 (by 鈴木修・スズキ会長)
予想を遥かに超えた円高 や、労働者派遣法の見直し は企業の悲鳴や、不満の声と
してニュースで紹介されています。
日本企業の国内空洞化を防ぐためには、法人税率の引き下げや、為替相場の是正が
欠かせませんが、プロ野球だって12球団が一致団結して魅力向上に努めないと、とても
厳しい“冬の時代”が到来してしまうかも知れません。
今はどのチームも本当に面白い試合をしてくれています。
クライマックスシリーズを目前にして、いち野球ファンとして、もっと多くの人が(昔のように)
野球に注目してくれたらなって思っている近頃です。