チック・コリアをまた聴いてる。
最近のお気に入り。
ジャズ・スタンダードとクラシック。
好きな曲を自由に弾いている。
そして喋っている。
あたかもリビングルームに親しい友人を招いてホームコンサートをしているかのよう。
そんなリラックスした演奏の中にも現れる創造性の煌めき。光輝くチックらしいフレーズとコードボイシング。そして複雑なクロスリズム。
ため息が出る。
本当に不出世の天才だと思う。
しかも2018年だよ!
3年前だよ!
いったいどんな肉体、精神なのかと思う。
どんな「じいさん」だよ!本当に!
素晴らしい。
どんな芸術も、伝統、歴史と現在の私のぶつかり合い、あるいは融合から出来ている。
チックは伝統へのリーチが長く深い。
(クラシック音楽も、ジャズもどちらも徹底した研究と愛着の痕跡が感じられる)
そして、もちろん、チックの「自分」も非常に強力。
とてつもなく強力。
「これが俺の音楽」という、明快で他の追随を許さない確固とした個性。
それらがぶつかって生まれる音楽の、なんと美しく楽しく魅惑的なこと。
このアルバムの中の白眉だと思うのは
ワルツ・フォー・デビーとジサフィナード。
僕も大好きなエヴァンスとジョビンの名作。
どちらもあまりにも有名だし、ジャズやワールド・ミュージックのファンにとっては「イメージ」が出来上がっている曲。
チックだってそのイメージを共有しているはず。
その上でどんどん超えていく。
使い古されたサウンドではなく、新しく、自分色にこしらえる。
そして「なにかしら特別な」「一期一会」な音楽体験へと書き換えて行く。
これは勇気。
そしてこだわり。
そしてホスピタリティ。
僕は(そして誰もが)チックのようには弾けない。
けど、この姿勢を学びたい。
そして人間の精神力は
老いないこと
枯れないこと
の証明だ。
2018年(おそらく76歳?)のチックに勇気をもらう。
最後までありがとう!
■ピアニスト/作曲家 保坂修平
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