歌伴の時心がけてること11 | 保坂修平のピアノ音楽

保坂修平のピアノ音楽

東京藝術大学楽理科卒業。ジャズピアニスト、作曲家。

(2020/10/25改訂
「そのイントロじゃ、歌いにくい…」
「俺のイントロ、なんで歌い出しが合わないのだろう」
「イントロ、こわい…」
こんな人たち!必読!
「アウフタクト」について。

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歌伴シリーズ11回目。

今日からしばらく、イントロについて扱って行きたいと思います。
 
イントロをどう出して良いかわからない。
ボーカリストから歌いにくいと言われる。
イメージがない。
 
こういう風な苦手意識を持ってる人は多いのでは。
 
ジャズの歌伴においてイントロ出しは鬼門の一つ。
 
僕もキャリアの始めの頃は本当に苦手でした。
 
 
今日のトピックは
 
「アウフタクト」
についてです。
 
曲の冒頭一小節目の「前に」ついている音符のことです。
 
このアウフタクトの感覚は、英語などのヨーロッパ言語の世界では、体に入ってるヤツらしい。
 
それらの言語の「歌」はかなりの確率でアウフタクトがある。
一説によると日本語の(そして古来の日本の歌の)感覚にはアウフタクトがないらしい(間違ってたらすいません🙇‍♂️)。
 
本題に戻ると。
アウフタクトの音にも色々なパターンが。
例えば…
 
■一拍
酒と薔薇の日々
ジャスト・フレンズ
アイ・ラブ・ユー
サマー・タイム
バット・ビューティフル
 
■二拍
オールモスト・ライク・ビーイング・ラブ
オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート
 
 
■三拍
枯葉
アイ・ウィッシュ・ユー・ラブ
アイム・フール・トゥー・ウォント・ユー
 
■一拍目裏から
ドント・ゲット・アラウンド・マッチ・エニーモア
ゼイ・キャント・テイク・ザット・アウェイ・フロム・ミー
ワット・アー・ユー・ドゥーイング・ザ・レスト・オブ・ユア・ライフ
 
■アウフタクトのないもの
フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン
アイ・キャント・ギブ・ユー・エニーシング・バット・ラブ
 
などなど。
今後お話するのは、イントロのさまざまなパターン、主にコード進行についてだが、まず前提として、アウフタクトがどうなってるか??
問題があります。
 
まず、ここを押さえる!
つまり、曲の出だしを、知る!
 
 
基本は、
 
「歌のアウフタクトにピアノのフレーズがかぶらない、邪魔しない」
 
です!
 
そのための黄金のキメが
 
4分音符、付点2分音符
いわゆる「ジャッジャーン」。
これを、冒頭の1小節前に弾くこと。
トニック始まりの曲ならドミナントを。
Cの曲ならG7をあるいは、Db7。
(譜例11-1)
 
これが、上記パターンのうちほとんど大丈夫。
 
避けた方がいい(絶対ダメではないけど)のが、
「一拍目裏からパターン」の曲!!
 
めんどくさいが細分化すると
 
テンポのある場合
冒頭2小節前の4拍目裏でブレイク!!
バラードの時は
冒頭1小節前の1拍目でうち伸ばし、か、ブレイク!!
 
が、良いです。
(譜例11-2)



 
つまり
「ドント・ゲット」の場合、歌い出し直前の4拍裏のブレイク。
「レスト・オブ・ユア・ライフ」は1小節前の1拍目にうち伸ばしかブレイク。
 
ということです。
 

「歌伴の時…」過去記事はこちらです。↓

歌伴の時心がけていること【過去記事】



最後までありがとう。



ピアニスト/作曲家 保坂修平

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