(2020/10/24改訂)
単純なコード進行。
少しでもオシャレなサウンドを工夫してみたい。
そんな時のヒント!!
「トニックディミニッシュのチャンス」の巻!
メロディがメジャーの二度あるいは七度とき、
それは。
トニックディミニッシュのチャンスです!!!
トニックディミニッシュとは??
この用語、合ってるのか、普通に使われてるのかあまり分からないけど、明快シンプルなので、使っていきます。
要は、Cのキーの一度の和音、
つまりC。
のとき、
Cdimを、代用して使うこと。
これがトニックディミニッシュ。
明快シンプルですね!
このコードで、メロディが二度つまりレ、あるいは七度つまりシの時、Cdimを使うとサウンドが良いというお話です。
例えば、ミスティの一小節目。
これは七度。
だから、例えばキーがAbならAb dimにするといい。ボイシングとしては、ルートのAbにたいして、
下からAb B D G
これにEを足したり、
Gのトライアド弾いたり。
いずれもAdimプラスそのテンション(各コードトーンの全音上の音)。
例えばスター・アイズの一小節目。
これは二度。
キーがEbなら、Ebdimをバーンと弾きましょう。
ということ。
今日は、なぜ二度と七度なのかということを、少しだけ深掘り。
そもそもまず、ディミニッシュのコードトーンがメロディだったらを考える。
つまりC Eb F# A
がトップメロディのときはトニックディミニッシュではダメなのか?
もちろんダメではない。
けと、他の選択肢が優先するかな。
Cの時。
この場合、トニックディミニッシュもありかも。
ま、普通にC6、C7、CM7、Fm/C、Ab/Cなどの選択肢と並列的かな。
Ebの時。
これは文脈にもよるけど、ピアニスト的にはまず
C7#9が弾きたいな。
トニックディミニッシュ的解釈だとB/Cのような押さえもいい。
でもやっぱり#9行きたい。
F#の時。
これはルートとの関係で、強い主張のメロディだよね。C7#11とかCM7#11が、メロディの個性を活かせる気がする。
トニックディミニッシュだと、なんかね…
Aの時。
この六度は、不思議と牧歌的な香りがする。
スカイラーク冒頭とか。
この牧歌感は、やはりC6!
シンプルに。
そしてそして、二度、七度がトニックディミニッシュのチャンスだとしたら、同様にコードトーンの全音上のテンションである、FとAbは??
FはDb7/CとかFm/Cかな。
あるいはふつうに、Cを弾いて、このメロディのあたってる感を味わうかな。
いや、やはりBdim/Cです!
トニックディミニッシュではなくて、いわゆるドミナントディミニッシュの方が優先。
Abの場合。これもやはり、Bdim/C。
ドミナントディミニッシュがしっくり。
やはり、二度と七度が、トニックディミニッシュには合っているのです。
皆さんも鍵盤の前で、あれこれお試し下さい!
ピアニスト/作曲家 保坂修平
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ほぼ毎日ツイキャスでピアノ弾いておしゃべり。楽しいからぜひのぞいてね!!↓