【写真】あけぼの山農業公園の向日葵(2024-07-21 千葉県柏市) | (ShowZoh)ショーゾーのブログ

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千葉県柏市のあけぼの山農業公園

風車前の花畑には、四季折々の花が植えられ、訪れる人を楽しませてくれます。

 

今年も、ちょうど満開だった向日葵を撮りに行って来ました。

風車を背景に撮ると、後ろ姿の向日葵が多いですね。

風車側から撮ると、向日葵の顔が見えます。

向日葵は、花が咲くまでは太陽に顔を向けるように回るそうですが、咲いた後はその時の向きで固定されるそうです。面白いですね。

 

 

今回は、撮り方による写り方の違いについて少し触れてみます。

 

 

ポジションとアングル(高さと向き)

次の2枚は同じ位置から撮っていますが、違いはカメラの高さ向き

1枚目人間の目線の高さから正面向き2枚目は手を上に伸ばして少し高い位置から若干下向きに撮っています。

2枚目の方が、花畑の広さや奥行き感を感じられると思います。

 

次の2枚も、カメラの高さと向きの違いで、1枚目青空の広さと向日葵の華やかさ2枚目向日葵畑の拡がりを撮りたかったのですが、伝わりますか?

 

 

他にも、低い位置から上向きに撮る「煽り高さを強調したり、高い位置から見下ろすように撮る「俯瞰奥行きの拡がりを写し取る事ができます。

 

撮る時に、後ろに居る別の人や看板など、余計な物が写り込んでしまう事が有ります。

カメラを水平方向に構えると、被写体の後ろに有るものが写り込みやすくなります。

煽り俯瞰で撮る事で、アングルが上や下にずれるため被写体の後ろに有る余計な物を構図から外して撮る事ができます。

 

ポジション(=カメラを構える高さ)

  • ハイポジション高い位置で撮る
  • アイレベル目の高さで撮る
  • ローポジション低い位置で撮る

アングル(=カメラを向ける向き)

  • ハイアングル(俯瞰)見下ろすように撮る
  • 水平アングル(目高)水平に撮る
  • ローアングル(煽り)見上げるように撮る

 

 

画角(焦点距離・ズーム倍率)

次の2枚は同じ位置から撮っていますが、違いは画角ズーム倍率と言った方が分かりやすいかもしれません。

 

1枚目はちょっとだけズームしていますが、標準に近い84mm(フルサイズ換算)、2枚目望遠側にズームして270mm(フルサイズ換算)で、1枚目の左上の一群を撮っています。

1枚目に比べると、2枚目は手前や背景がボケやすくなっていて、ピントが合っている一群の向日葵が際立つように見えると思います。

画角は、焦点距離・ズーム倍率で変わります。広角と望遠の特徴は、ざっくりこんな感じです。

 

焦点距離が短い(=広角

  • 広い範囲が写る=全体的に小さく映る
  • 遠近感が強調される
  • 近くから遠くまで、ピントが合う範囲が広い

焦点距離が長い(=望遠

  • 狭い範囲が写る=遠くのものを大きく写せる
  • 遠近感が圧縮される
  • 手前や奥がボケやすい

次の2枚も、1枚目は全体的にピントが合っていて、平面的ですがたくさんの向日葵が咲いている全体的な雰囲気2枚目は、ピントが合っている向日葵の立体感が伝わりますでしょうか。

 

 

次の2枚は、同じ風車の写真でも、画角によって雰囲気がガラッと変わります。

 

1枚目のよう広角気味に撮ると、広い範囲が写りますので、向日葵畑の風景の一部として風車が配置されます。

2枚目は、風車をメインの被写体として、向日葵畑を前景にしています。

 

位置取り(向き)

最初に書いたポジションアングルは、主に上下方向の位置取りでしたが、最終的な構図フレーミングを決める際は、左右方向の位置取りも重要です。

被写体を正面から捉えるか、斜めから撮るかで、それぞれ違った表情を切り取る事ができます。

  

 

望遠で引き寄せるだけでなく、標準や広角で斜めの位置から撮ると、奥行きや遠近感が出ます。

 

実は、上の2枚目の写真には、右下に人が映り込んでいました。

最近の加工アプリは高性能で、消した跡を自然に補完してくれます。凄いですね!

 

 

構図(ここが一番書きたかった事)

写真を撮る時は、最初に何を撮りたいのか、どう表現したいのか、を決めます。

その上で、何を写し込んで何を写し込まないかの選択と、どう配置するかのバランスが構図です。

バランス良く配置するためには、上に書いた様々な要素を変えて調整して、思った構図を狙います。僕は、だいたい次の順番で決めて行きます。

  1. 位置取り(どこから撮るか=自分が動いて、撮る位置を探す)
  2. ポジション(カメラを構える高さ)
  3. アングル(カメラを向ける角度)
  4. 画角(ズーム)

ファインダーの中に、思った構図で風景を切り取る工夫も撮影の楽しみのひとつです。

ここまでの説明で使用した写真も、何をどう撮りたいかを考えて、構図を決めています。

 

今回撮った他の写真から、代表的な構図の写真を並べておきます。

   

被写体をド真ん中に置く「日の丸構図

全体を三分割してセンターを外す「三分割構図

二つを並べる「対比構図

斜めに配置する「対角線構図

遠近感が出る「消失点構図(放射線構図)」

上下や左右または周囲を手前の木などで囲む「トンネル構図(額縁構図サンドイッチ構図)」

 

構図は他にも色々有りますが、あくまで参考です。

コツは、

  • 撮りたいものが欠けていないか
  • 余計な物が映り込んでいないか
  • 配置のバランスが良いと感じるかどうか

だと思います。

これについては、以前の投稿の「考察」にも書きましたので、ぜひ見てみてください。

 

 

あけぼの山農業公園には、風車の横に池が有って、スイレンとハスが咲いています。

次の投稿で、その写真を紹介しながら、実際の構図の工夫についても触れてみたいと思います。