身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法 -7ページ目

身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

我孫子道院 道院長のブログ

少林寺拳法は1947年10月25日、香川県多度津町でその産声を上げました

 

開祖は敗戦直後の不正と暴力が横行する社会を見て、

祖国復興に役に立つリーダーを育てていくことを志し、

拳技を主行とした人づくりと、人づくりによる国づくりの新しい道として、少林寺拳法を創始されたのです

 

今日はその創始の日から77年目

 

「少林寺拳法の易筋行の「易」という字は、変わるということだ。われわれは日々新たに変わっていったらいい。昨日までの君たちと今日からの君たちとは、ちがうんだ」

とおっしゃられた開祖

 

77年経った今でも、人間の身心の改造と平和的手段による社会変革を目指すのが少林寺拳法のあり方です

 

変わることを恐れず、正直者が馬鹿を見ない社会に変えていきましょう

 

図らずも今週末は、衆議院選挙です

必ず投票に行きましょう!

 

 

少林寺拳法は1947年10月25日、開祖の自宅の一室、
写真の五畳半道場からはじまりました

 

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『105』

10月5日は、達磨大師のご命日

達磨大師は、いまからおよそ1500年前に、インドから中国の嵩山少林寺にに渡り、
釈尊の正しい教えと、その行法(座禅行・易筋行=拳法)を伝えたというお方で、
金剛禅総本山少林寺の本尊でもあります

 

本山をはじめ各道院では、その祖師達磨大師の命日の前後に、「達磨祭」を執り行うことになっていて、我孫子道院でも今年は10月5日に達磨祭を実施しました

 

 

達磨祭は
達磨大師を礼拝し、その遺徳を偲ぶと共に、拳士一人ひとりがいっそう拳禅一如の修行に精進し、
「達磨の子」として七転び八起き、不撓不屈の精神と本当の強さとやさしさを身につけることを互いに誓い合う儀式です

 

 

初学の人は、
「少林寺拳法を学びに来たのに、

鎮魂行や達磨祭などやるのはなんでだろう?

何の意味があるのだろう?」

と疑問に思うかもしれませんが、

それは修行を通じて、自分で悟っていくものです

 

各種儀式の意義などは

道を学びはじめた時点での自分の物差しでは測れないと思ってください

 

別の言い方をすれば、修行とはその自分の物差し、度量衡を拡大していくことでもあるので、修行を積んでいく過程の中で、
「あ、こういう意味があったんだ」「このためにやっていたのか」と気づくことがあるでしょう

 

不立文字、教外別伝という禅語のとおり

言葉や文字によらず心と体によって理解する

体験を通して自ら見出すことが大切なのです

 

 

また達磨大師といえば

梁の武帝との問答が有名なので、

達磨祭の法話では、

「達磨大師を見習って、どんな権力にも迎合したり、忖度したりせず、いつでも、誰に対してでも、いいものはいい、悪いものは悪いとはっきり言えて、悪いことであれば、それをやめさせる力=本当の強さを身につけるのが、達磨の弟子である拳士の目指すところだよ」といったことをお話ししました

 

 

「ダルマ受身」で。七転び八起きの教えを体得体解⁉

 

奉納演武

 

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『107』

猛烈な暑さも一段落して、ようやく9月らしい過ごしやすい気候になってきました

 

そんなこの季節、我孫子道院に新たな仲間が加わったのでご紹介いたします

9月度(厳密には8月末に登録=905期)の新入門は、Y・Sさん

 

 

Y・Sさんは、本が大好きで、文学部に通っている大学生1年生の女の子

彼女の入門で、我孫子道院の一般部の女性学生拳士は

大学生が二人、高校生がひとりとなりました

(ママさん拳士や少年部の拳士を含めると、女性拳士は13名在籍しています)

 

力や体格に頼らない少林寺拳法は、女性に最適の武道です

 

涼しくなってきたことですし、彼女に続いて、少林寺拳法をはじめてみませんか?

 

毎年言っていることですが、

秋は少林寺拳法をはじめるのにベストシーズンなんです

 

なぜなら……

 

「スポーツの秋に少林寺拳法」

少林寺拳法は、各人の年齢・性別・体力・体格に合わせた修練が可能で、子供たちは育てる拳法、青少年は鍛える拳法、中高年は養う拳法に取り組んでいます。

仲間とともに護身の技術を学びながら、上達する楽しみがあるのが特徴です。

伝統ある精妙な技術を学び、合理的な筋骨の運用法と攻防の技術を、力より技術として学び、身体のポテンシャルを開発していく少林寺拳法は、スポーツの秋にピッタリ。

 

「学問の秋・読書の秋に少林寺拳法」

拳禅一如・力愛不二の法門である少林寺拳法では、理知も力と考えています。

技法の修練だけでなく、理性的に人間性の深さを究明し、物心両面で生活を豊かに楽しくするために、
豊富な教材を活用し、さまざまな哲理も学びます。

読書の秋にもピッタリ!

 

「芸術の秋に少林寺拳法」

少林寺拳法の技法は、剛柔一体の合理的な技の運用によるスタイルの美しさとスピード感があります。

「真・善・美」は同一のもの。

力や体格に頼らず、術理と理合、理法を重視する少林寺拳法は、機能的な美しさも課題の一つとしています。

 

「食欲の秋に少林寺拳法」

修練をしたあとは、食事が一段と美味しくなります。

稽古でいい汗をかいて、秋の味覚を一層美味しくいただきましょう。

もちろん、稽古後のビールやワインなどの一杯も格別です。

 

というわけで、我孫子道院では、

10月の新入門、体験者、見学者を大募集中。

 

充実した人生を送るためには
「やりたいことは先送りしない」のが鉄則です。

 

少林寺拳法に少しでも興味・関心がありましたら、今のうちに、ぜひ一度道場にいらしてみてください。

 

お問い合わせは、メール、お電話でお気軽に。

 

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『105』

 

 

 

9月1日に行われた昇格考試で、

我孫子道院の中学生拳士、T・O君が准拳士初段に合格いたしました!

 

これで、晴れて黒帯の仲間入り

 

 

昇格考試は、もちろん普段の稽古の延長にあるわけですが、

少林寺拳法の准拳士初段の考試は、実技審査に加え、学科のレポート、そして当日行われる筆記試験もあるので、入念な準備が必要

 

今回のT・O君も、6月から3ヶ月間、受験に向けてスケジュールを組み、計画的に取り組んできました

 

技法でいえば、級拳士のうちに学ぶ法形(技)の数は、剛法と柔法合わせておよそ110技!

これらをすべて見直し、少林寺拳法の哲理、金剛禅の教えも総復習しなければなりません

 

自分は何ができていて、何ができないのか

何が足りていて、何が足りないのか

こうしたことを自らに問い、自らと向き合う昇格考試に向けた準備は、まさに禅の修行そのもの!

 

T・O君もかなり苦戦し、

ラスト一週間は相当プレッシャーを感じていたようですが、

周囲の励ましもあり、当日はなんとか合格

 

翌日、真新しい黒帯を締めることができました

 

 

武道における黒帯は、たしかに大きな目標かもしれません

しかし、黒帯がゴールなわけではないのです

 

武道における、最初の段位が

なぜ一段ではなく初段なのか

 

初段を允可されてからが本当の修行のはじまりであり、

もう一度初心に戻って、精進しなさい

という意味が込められているからにほかなりません

 

指導者としての第一歩を踏み出したことを自覚し、

後進のお手本になれるよう、心新たに修行に励むことが求められます

 

とくに肝心なのは、ここで歩みを止めないこと

昇格考試前、とくにラストスパートは、文字通り全力で駆け抜けたことでしょう

でも、考試が終わったとたんに止まったらいけない

陸上の100m走だって、マラソンだって、ゴールラインを切ってもすぐには止まらない

ダッシュし続ける必要はないが、ジョグはしばらく続けてほしいところ

 

そうすることで、この3ヶ月取り組んできた修練が、数か月後に芽を出して、「黒帯らしくなってきた」といわれるようになってくるはず⁉

 

そうなるまで、キープオンでいきましょう!

 

 

初段の初日は、鎮魂行の主座を担当

 

 

基本のリードもお任せしました

 

T・O君、おめでとう~~~

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『103』

8月1日付で、我孫子道院から

新たに権中導師1名、少導師3名の僧階が補任されました

 

(もう一人は残念ながらこの日は欠席)

 

僧階とは、金剛禅総本山少林寺のいわゆる僧侶としての資格で

自分自身の修行に精進することに加えて、

拳禅一如・力愛不二の法門にして、自己確立・自他共楽を目指す道である、金剛禅の布教者になることを志して、

金剛禅総本山少林寺の僧籍に編入された者に対して与えられる資格です

 

布教者になる以上、教義や哲理を深く学んでいるほうが望ましいですが、たとえそうではなくても、金剛禅(少林寺拳法)の教えに共鳴し、この道を他の人にも広めたい、伝えたいと思った人は、すでに布教者としての第一歩を踏み出しているともいえます

 

そのうえで、正式に僧階補任者として辞令を交付された拳士は、

僧階辞令、輪袈裟とともに授与された「僧階教本」をテキストに問法修学に励み、より自信をもって道を説けるように、自分を磨いてまいりましょう!

 

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『104』