10月5日は、達磨大師のご命日
達磨大師は、いまからおよそ1500年前に、インドから中国の嵩山少林寺にに渡り、
釈尊の正しい教えと、その行法(座禅行・易筋行=拳法)を伝えたというお方で、
金剛禅総本山少林寺の本尊でもあります
本山をはじめ各道院では、その祖師達磨大師の命日の前後に、「達磨祭」を執り行うことになっていて、我孫子道院でも今年は10月5日に達磨祭を実施しました
達磨祭は
達磨大師を礼拝し、その遺徳を偲ぶと共に、拳士一人ひとりがいっそう拳禅一如の修行に精進し、
「達磨の子」として七転び八起き、不撓不屈の精神と本当の強さとやさしさを身につけることを互いに誓い合う儀式です
初学の人は、
「少林寺拳法を学びに来たのに、
鎮魂行や達磨祭などやるのはなんでだろう?
何の意味があるのだろう?」
と疑問に思うかもしれませんが、
それは修行を通じて、自分で悟っていくものです
各種儀式の意義などは
道を学びはじめた時点での自分の物差しでは測れないと思ってください
別の言い方をすれば、修行とはその自分の物差し、度量衡を拡大していくことでもあるので、修行を積んでいく過程の中で、
「あ、こういう意味があったんだ」「このためにやっていたのか」と気づくことがあるでしょう
不立文字、教外別伝という禅語のとおり
言葉や文字によらず心と体によって理解する
体験を通して自ら見出すことが大切なのです
また達磨大師といえば
梁の武帝との問答が有名なので、
達磨祭の法話では、
「達磨大師を見習って、どんな権力にも迎合したり、忖度したりせず、いつでも、誰に対してでも、いいものはいい、悪いものは悪いとはっきり言えて、悪いことであれば、それをやめさせる力=本当の強さを身につけるのが、達磨の弟子である拳士の目指すところだよ」といったことをお話ししました
「ダルマ受身」で。七転び八起きの教えを体得体解⁉
奉納演武
本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『107』