身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法 -32ページ目

身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

我孫子道院 道院長のブログ

間違いであってほしい……。

 

昨日、本山から一通の訃報があり、

そこには「綾南道院 道院長 加藤 義秋 様がご逝去されました」と。

 

加藤義秋先生 本部期生71期 大範士九段

 

加藤先生は、少林寺拳法の三法(剛法、柔法、整法)のひとつ、整法=全身のツボ・経絡を活用する経絡法の第一人者であり、本山・本部の「整法・圧法専門委員会」に指名され、活殺自在の当身技、羅漢圧法、羅漢締法、そして活法の整理、統一化と資料作りにご尽力された先生。

 

私とは10年前からご縁があり、目をかけてくださるようになりました。

 

 

2012年には、『月刊秘伝』(2月号)で、合計8ページの特集記事も組まれました。

 

 

加藤先生の道場、綾南道院とご自宅は、高松空港のそばあり、

「飛行機で高松に来ることがあったら、いつでも寄ってください」とおっしゃられて……。

 

ずうずうしいワタシは、お言葉に甘えて、帰山するたびにご挨拶に伺い、筆舌に尽くせぬ高段者科目の羅漢圧法などの妙機を、一手二手とご指南いただいておりました。

 

 

東洋医学の神髄、経脈医法に基づいて、筋肉、骨格、神経などに対し、合理的な攻撃を加えて、気絶させたり、激痛を与えて転倒させたり、動けなくさせたりするのが、少林寺拳法の当身、そして羅漢圧法。

 

 

「少林寺拳法は三法揃っているから素晴らしいんだ」

「剛法、柔法だけでなく、道院長なら整法・圧法もしっかり身につけておくように」とよくおっしゃっていた加藤先生……。

 

また羅漢圧法などの技術だけでなく、人間的な魅力、度量もあふれている先生で、開祖のことや板東先生のお話を聞くのも楽しみでした。

 

我々にも開祖の教えとして、

「人を粗末にするな。人を粗末にすると、自分も粗末にされるぞ」

「世話になった人を裏切るな。一生付き合え」とよく語っておられ、いつも笑顔で迎えて、よくしてくださり、本当に感謝の気持ちで一杯です。

 

加藤先生に最後にお目にかかったのは、今年の新春法会・師家承継式での帰山のとき。

「また、5月の道院長講習会で帰山します」とご挨拶したのですが、
コロナ禍で道院長講習会が中止になって、それが最後のお別れになるなんて……。

 

「第三世師家をしっかり支えてやってくれ」というのが、加藤先生のラストメッセージでした。

 

あまりにもショックでさみしく、言葉になりませんが、

加藤先生、本当にありがとうございました。

心から、ご冥福をお祈りいたします

 

再合掌

 

少林寺拳法の稽古の進め方を記した「科目表」(カリキュラム)や、学科の学習に欠かせない「読本」(テキスト)の英語版も用意しております。

 

 

道院長本人は、英語は“からっきし”ですが、
語学に堪能な門下生が複数おりますので、
母国語が日本語以外の方も受け入れております。

 

 

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『102』

例年とは違う夏休みですが、

我孫子道院では、今年も「少林寺拳法サマースクール」と題して、

長期体験入門者を募ったところ、

コロナ禍で、稽古にもいろいろ制約があるにもかかわらず、こんなに参加者が集まってくださいました!

 

 

しかも、このうち5名はすでに正式に入門の手続きを!!

 

 

サマースクールに先駆け、6月から道場に通っていた
小学1年生のK・S君は、元気いっぱい、やる気十分の男の子。

 

 

こちらは父娘で入門してくださった、N・Kちゃんと、S・Kさん

7月に入門したNちゃんは、驚くほど筋がいい小学1年生の女の子。

お父さんのSさんは、空手、合気道、キックボクシングなどの経験があり、「Nちゃんと親子演武を組んでみたい」ということで入門。

 

 

こちらはお友達同士で「少林寺拳法サマースクール」に参加してくれた女性二人組。

ベネズエラ出身のG・Tさんと、語学が堪能なF・Kさん。

彼女たちも857期として、正式に入門してくれました。

(道院長の語学力は、日本語以外、不自由なレベルですが、外国籍の方の入門も歓迎です)

 

もう一組、母娘で体験中のKさん親子も入門を前向きに検討中とのこと!

 

密を避けるために、稽古の時間をずらしたり、手指の消毒、換気、マスク、etc.と制約のある中、新しい仲間を迎えることができて、本当にうれしく思います。

 

しかし、制約が多い時期だからこそ、拳禅一如の修行を通し、身心自在の境地を目指す少林寺拳法の価値は高まるというもの。

 

STAY HOMEで、家にいる時間、地元にいる時間が増えた今だからこそ、運動不足を解消し、心の健康を保つために、少林寺拳法をはじめてみませんか?

 

まだまだ当面は「少林寺拳法サマースクール」を続けますので、興味のある方は是非ご参加ください。

※我孫子道院は、冷暖房完備の専有道場です※

(参加費無料。レンタル道衣も用意しております!?)

(道衣の左袖に着ける、袖章)

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『111』

 

少林寺拳法は、もともと禅僧の護身練胆が目的の行であるので、

無手が建前。

あからさまな武器を使う武器術はないが、相手が武器を持っている場合を想定し

仏弟子にふさわしい法器を使う技法も伝えられている。

 

法器には、独鈷、如意棒、錫杖などがあり、

教範には、如意棒が「法器の中では一番活用されているものである」と記されている。

 

 

そんな如意棒、

じつは、前々から如意棒が欲しい、如意棒を作ってみたいと思っていたので、

STAY HOME期間の手すさびで、今回如意棒作りにチャレンジしてみました。

 

 

こちらが素材となる原木(木の種類は???)
切り出してから半年ぐらいは日陰で寝かせて、乾燥させるそうです。
(Special thanks Y・K先生)

 

この原木の皮を、スクレーパーで剥いて、

 

ペーパーで表面を磨きます。

 

ペーパーをかけたら、クルミ油や椿油で仕上げていく。

ワタシは、A・Y先生のアドバイスで、蜜蝋(ビーワックス)を塗り込んでみました。

 

 

 

かなり渋い、いい色に!

 

最後に房紐をつけて完成!!

 

はじめてにしては、上手にできたと思います。

 

 

※我孫子道院では、千葉県の「新型コロナウイルスから体育・スポーツを安全に再開するためのガイドライン」をベースに、
感染防止に気を配りつつ、修練を行っております。

具体的には
・道場に来る前に自宅で検温(37.0度未満であること)
・体調が普段とは違う日は、迷わず稽古を休む
・道場に入ったらまず手洗い(タオルは各自持参)
・マスクの着用
・道衣は小まめに洗濯する
・アロマディフューザーによる、抗菌・抗ウイルス作用の強い精油の拡散
・道場の窓を開け、換気を行い、人と人との距離を適切にとる
以上の予防策を実施しながら活動中。

 

コロナ禍で、気が付かないうちに身心に疲労が溜まっている人も多いと思います。

広義の意味で護身術であり、『護心術』でもある少林寺拳法を学んで、身体と心の健康を保ちませんか?

今年も夏休みに「少林寺拳法サマースクール」と題した、長期体験入門者(無料)を募集します。

興味のある方は、ぜひご一報ください。

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『105』

我孫子道院では、
4月7日の緊急事態宣言発令以降、
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため道院活動を休止してまいりました。

 

この間、約30本の動画修練プログラム製作し、門下生に配信。

 

 

 

また週末には、LINEのグループビデオ通話を使って、オンライン稽古を実施してまいりました。

 

 

 

しかし、明日5月25日には、千葉県も緊急事態宣言が解除される見通しに。

また、我孫子市では4月27日以降、市内居住者の新型コロナ感染者は確認されておりません。

 すでに市内の小中学校は、6月1日から授業再開という発表がありましたので、

我孫子道院の道場での稽古も、6月1日から再開するつもりです。 
(一部制限付き)

 

まだまだ楽観はできませんが、
自粛期間中に「身体を動かしたい」「身心を鍛えて強くなりたい」「地元に仲間が欲しい」「新年度、新しいチャレンジを」といったことを考えていた方の入門、体験、見学も受け付けますので、興味のある方はぜひご一報ください。

 

様子を見ながら、三密をさけつつ慎重に、できる範囲で楽しい稽古になるよう工夫し、励んでまいりましょう。

 

皆さん、お待たせいたしました!

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『103』