身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法 -26ページ目

身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

我孫子道院 道院長のブログ

先週の土曜日、
我孫子道院の専有道場がある、子ノ神大黒天の境内で、

恒例の「お花見稽古」を行ないました。

 

 

ここは我孫子市内の隠れた桜の名所でして、

毎年この時期、満開の桜の下、春を全身で感じながら、稽古に励む日を設けています。

 

今年は、川崎稲田道院の綾邊道院長とそのご門下の2名の拳士と、松戸上本郷道院の植竹道院長もゲスト参加してくださいました~

 

 

少林寺拳法では、「人は可能性の種子であり、誰もが成長する因子を有している」と教えていますが、
少林寺拳法に入門し、昇級や昇段を経験したり、大会で入賞したりしたことのある人は、すでに拳士として花が開いているともいえるでしょう。

 

しかし、「開花結実」という言葉があるとおり、花が開いただけではまだまだ修行の半ばでしかありません。

 

修行の成果が実を結び、次世代に種をまいてこそ、拳士としては一人前!

 

お花見稽古で花を愛でながら、

花も実もある「花実兼備の拳士」になることをみんなで誓い合いました。

 

 

先週がちょうど満開だったので、今週はさすがにピークは過ぎてしまいましたが、
この週末もまだまだ桜が楽しめそうです。

 

お花見がてら、我孫子道院に稽古の見学、体験にいらしてください。

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『104』

 

 

 

本日、3月21日でまん延防止等重点措置も解除となり、

市内の中学校の部活動も活動再開するのに合せ、

我孫子道院でも、春のキャンペーンとして、

3月25日(金)~4月30日(土)まで、一ヶ月体験入門者を募集します!

 

 

期間中、お好きなタイミングからはじめて、約一ヶ月、少林寺拳法の稽古を体験してみてください。

 

体験期間中に、「入門してみたい」と思った人は、その時点で入門していただくことは可能ですし、

2~3回体験して、残りの体験期間はキャンセル、あるいは4月末まで通って、入門しないというカタチでも、構いません。

入門する・しないに関わらず、一人でも多くの人に少林寺拳法を知ってもらい、触れていただくことが目的ですし、

入門するにしても、「これはいい」と納得ずくで入門していただきたいと思っているからです。

 

今日から4月一杯参加を受け付けます。

 

参加費はもちろん無料!

 

希望者には、道衣の貸し出しも可能です。

 

(レンタル道衣は、数とサイズに限りがあります)

(道衣がなくても、Tシャツやジャージなど、運動しやすい服装であれば体験できます)

 

いままで武道や武術に縁がなかった方、スポーツの経験がとくにないという方でも大歓迎。

 

身体を整え、呼吸を整え、心を整える『行』としての少林寺拳法で、

身心をリカバリー&リフレッシュし、新年度を迎える準備をしてみてはいかがでしょう。

 

新1年生(小学校、中学校、高校、大学生)、そして新生活を迎える方を中心に、

社会人や主婦、ご年配の方でもウエルカム。

兄弟、親子、お友達同士での体験もおすすめです。

 

少林寺拳法ならではの、年齢・性別・体力・身体の固さ、運動経験などを考慮した、一人一人に合わせた修練カリキュラムを体験していただけます。

 

※稽古前の手洗い、マスク着用、換気などにご協力ください※

 

お問い合わせ、お申し込みはこちらまでお気軽にどうぞ

我孫子道院ホームページ

http://abiko.kongozen.com/

 

 

 

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『108

まん延防止等重点措置が3月6日まで延長され、
修練にも制約を受けるケースが増えております……。

 

稽古の機会が減ってしまったという人は、

この期間に「如意棒」を作ってみるというのはどうでしょう?

 

如意(棒)というのは、

仏門で法要の際、導師が手にする法具のひとつ。

全長30〜40センチ程度の木製で、蓮などの形を模した「孫の手」のようなものが一般的。

 

しかし少林寺拳法の如意棒は、

教範やカッパブックスの写真を見ても、

蔓が巻きついた、ネジネジ状の木が用いられています!
(このネジネジの溝が、刀の鍔代わりになり、相 手の武器が流れにくくなるためという説がある)

 

 

少林寺拳法は禅門の行、もともと禅僧の護身術であるため、
武器を使う技はありません。

その代わり、僧侶が携帯する如意棒、錫杖、独鈷(金剛杵)などの法器を使った技法は伝わっています。

 

そしてその如意棒は「法器の中で一番活用さてれる」と教範に書かれているのに、仏具屋さんに行っても「孫の手タイプ」しか売っていないし、武道具屋でも見かけない(昔、イサミで赤樫を削り出した如意棒を売っていた?)……。

 

というわけで、如意棒が欲しい人はDIYにトライ!

 

「えっ、自分で作るの?」と二の足を踏むかもしれないが、

やってみるとけっこう簡単。

 

唯一、手こずるとしたら、素材の原木探し。

逆にいえば、原木さえ見つかれば、如意棒作りは出来たも同然!?

 

如意棒づくりに適した、ちょうどいい太さ・長さのネジネジの木は、なかなか都合良くは生えていてくれません。

 

蔓が食い込んでいるちょうどいい木はどこに生えているのか?

 

いろいろ調べてみると、つる植物は林縁の植物で、垣根や林のふち、河川沿いの林のような裸地と森林の間でよく見かけるとのこと。

林縁なら森の奥深くまで潜る必要はないので、雑木林や里山などを歩いて、蔓が生えている場所を探してみましょう。

(意外に高い場所で見つけることも!)

 

見つかったら60センチぐらいの長さに切り出します。

教範によると、(如意棒は)「尺八寸を定寸とする」と記載されています。
尺八寸は、約54.5センチ。人により多少長短があるので、もう少し短くてもOKだが(実際は50センチぐらいが使いやすい!?)、切り出すときはやや長めに切って、あとで調整するのがおすすめ。

 

 

切り出したら、半年~1年ほど寝かして乾燥させます。

木材の強度は、含水率が低下するほど、上昇することが明らかとなっていますので……。

頑強さで知られているルイ・ヴィトンのハードケースは木製で、
含水率1%以下のポプラの木で組み立てられています!!

 

 

はやる気持ちを抑えて、木から水分が抜けるのを待ちましょう。

 

乾燥させたら、樹皮を剥きます。
ワタシは「粗皮削り」というツールで、剥いております。

 

 

皮が剥けたら、紙やすりなどで表面を整えましょう。

 

 

 

あとは亜麻仁油、クルミ油、椿油、水性工芸漆などで仕上げていく。

 

 

ワタシは蜜蝋(ビーワックス)を塗り塗りして、ナチュラルな仕上がりに。

 

最後に房紐を付ければ完成!!!

自然木が素材なので、一本一本個性的。

 

 

原木探しと、乾燥期間で……

という気分になってしまうかもしれませんが、

散歩しながら八方目の練習をしていると、意外に身近なところでネジネジの木が見つかることも!

 

ネジネジの木さえ見つかれば、もうこっちのものなので、

まん防期間に新しいことにチャレンジしてみるのもいいのでは?

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『104』

今週、2月14日はバレンタインデーでした。

翌日、2月15日は釈尊入滅の日=涅槃会であることは知っておりましたが、

ここだけの話、浅学ゆえバレンタインの起源はつい2~3日前まで知りませんでした(汗)。

 

「セイントバレンタインデー」「聖バレンタインデー」という言葉も聞いたことがあるので、
サンタクロース=セイントクラース(「聖(セント)ニコラオス)と同じように、人物が由来になっているのかなと想像はしていたのですが……

 

調べてみると、バレンタインも、古代ローマのバレンティヌス司教の名前が由来の言葉でした。

 

バレンティヌスさんは、3世紀のローマの人で、

当時のローマ帝国皇帝・クラウディウス2世は、「若者が戦争へ行きたがらないのは、故郷に残る家族や恋人と離れたくないからだ」という理由で、兵士たちの婚姻を禁止していたとのこと。

そうした中、皇帝の意向に逆らって隠れて多くの兵士たちを結婚させていたのが、バレンティヌスさん。

そのことを知った皇帝は、バレンティヌスさんに二度と法に背かないよう命じます。

しかし、バレンティヌスはそれにも従わなかったため、西暦270年(?)の2月14日、処刑されてしまいます……。

そして、後世の人々は、彼の勇気ある行動を讃え、愛の守護聖神「聖バレンタイン」としてまつるようになり、それが2月14日=バレンタインデーの起源だそうです!

 

少林寺拳法では、「本当の強さ」とは、

①いいことはいい、悪いことは悪いとはっきり言え、悪いことであればそれをやめさせることができること。

②相手を倒す強さではなく、うぬぼれではない自信と勇気と行動力を持ち、拠り所とできる自己を確立すること。

と教えていますが、

皇帝に命令されても、自分が正しいと思うこと(愛の尊さ)を貫き通したバレンティヌスさんは、まさに「本当の強さ」を体現した一人でした!

 

そう考えると、21世紀の民主主義国家になっても、権力におもねへつらい、忖度するヤツなんて情けないにもほどがある。

ちょっとはバレンティヌスさんを見習って欲しい、とチョコを食べながら鼻血が出そうになりました。

 

というわけで拳士の皆さん、

少林寺拳法の技の修練を通して、うぬぼれでない自信を身につけ、
正しいことを守るためには、たとえ国家が相手でも、一歩も引かないような本当に強い人間になることを目指しましょう!

 

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『107』

今日 2月15日は釈尊の命日「涅槃会」

釈尊は悟りを開いたのち、45年の伝道の旅を続け、

最後に

「弟子たちよ。すべてのものは移り行く。怠らることなく精進せよ」

と言い残して息を引き取ったそうです。

 

「すべてのものが移り行く」という、釈尊の縁起の理法を現代に生かすことは、

自分は必ず変えられると信じて、良くなろうと努力(修行)を怠らないことからはじまります。

 

ただ「桃栗三年 柿八年」という言葉があるとおり、

果樹だって実がなるまでの期間はそれぞれ違う。

 

人間だって、同じように修行してもその努力が実るまでは、一人ひとり時間差がある。

しかしタイミングは違っても、続けて行けばいつか必ず花が咲き、実を結ぶはず。

 

そうした自分の可能性を信じて、ずっと修行を続けるのが、釈尊の遺言なのではないだろうか。

 

自分を信じて、怠らず励みましょう!

 

 

 

「桃栗三年 柿八年」

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『105』