身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法 -26ページ目

身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

我孫子道院 道院長のブログ

今週、2月14日はバレンタインデーでした。

翌日、2月15日は釈尊入滅の日=涅槃会であることは知っておりましたが、

ここだけの話、浅学ゆえバレンタインの起源はつい2~3日前まで知りませんでした(汗)。

 

「セイントバレンタインデー」「聖バレンタインデー」という言葉も聞いたことがあるので、
サンタクロース=セイントクラース(「聖(セント)ニコラオス)と同じように、人物が由来になっているのかなと想像はしていたのですが……

 

調べてみると、バレンタインも、古代ローマのバレンティヌス司教の名前が由来の言葉でした。

 

バレンティヌスさんは、3世紀のローマの人で、

当時のローマ帝国皇帝・クラウディウス2世は、「若者が戦争へ行きたがらないのは、故郷に残る家族や恋人と離れたくないからだ」という理由で、兵士たちの婚姻を禁止していたとのこと。

そうした中、皇帝の意向に逆らって隠れて多くの兵士たちを結婚させていたのが、バレンティヌスさん。

そのことを知った皇帝は、バレンティヌスさんに二度と法に背かないよう命じます。

しかし、バレンティヌスはそれにも従わなかったため、西暦270年(?)の2月14日、処刑されてしまいます……。

そして、後世の人々は、彼の勇気ある行動を讃え、愛の守護聖神「聖バレンタイン」としてまつるようになり、それが2月14日=バレンタインデーの起源だそうです!

 

少林寺拳法では、「本当の強さ」とは、

①いいことはいい、悪いことは悪いとはっきり言え、悪いことであればそれをやめさせることができること。

②相手を倒す強さではなく、うぬぼれではない自信と勇気と行動力を持ち、拠り所とできる自己を確立すること。

と教えていますが、

皇帝に命令されても、自分が正しいと思うこと(愛の尊さ)を貫き通したバレンティヌスさんは、まさに「本当の強さ」を体現した一人でした!

 

そう考えると、21世紀の民主主義国家になっても、権力におもねへつらい、忖度するヤツなんて情けないにもほどがある。

ちょっとはバレンティヌスさんを見習って欲しい、とチョコを食べながら鼻血が出そうになりました。

 

というわけで拳士の皆さん、

少林寺拳法の技の修練を通して、うぬぼれでない自信を身につけ、
正しいことを守るためには、たとえ国家が相手でも、一歩も引かないような本当に強い人間になることを目指しましょう!

 

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『107』

今日 2月15日は釈尊の命日「涅槃会」

釈尊は悟りを開いたのち、45年の伝道の旅を続け、

最後に

「弟子たちよ。すべてのものは移り行く。怠らることなく精進せよ」

と言い残して息を引き取ったそうです。

 

「すべてのものが移り行く」という、釈尊の縁起の理法を現代に生かすことは、

自分は必ず変えられると信じて、良くなろうと努力(修行)を怠らないことからはじまります。

 

ただ「桃栗三年 柿八年」という言葉があるとおり、

果樹だって実がなるまでの期間はそれぞれ違う。

 

人間だって、同じように修行してもその努力が実るまでは、一人ひとり時間差がある。

しかしタイミングは違っても、続けて行けばいつか必ず花が咲き、実を結ぶはず。

 

そうした自分の可能性を信じて、ずっと修行を続けるのが、釈尊の遺言なのではないだろうか。

 

自分を信じて、怠らず励みましょう!

 

 

 

「桃栗三年 柿八年」

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『105』

連休初日の1月8日、

2022年の新春法会を執り行いました。

 

(※法会(ほうえ)とは、「教えを説き聞かせる集い」のこと。
少林寺拳法の新春法会は、拳士達と新春を祝うとともに教典唱和や法話などを行い、
心新たにして一年の第一歩を踏み出すための儀式です)

 

・開式の辞

・導師献香

・教典唱和

と進み、

・門信徒代表 挨拶

今年はS拳士(少拳士二段 今年から我孫子道院「助士」に任命)が代表者に。

 

続いて精勤賞の表彰

精勤賞は、昨年 年間を通して月平均10回以上参座した拳士が対象。

今回の受賞者は13名でした。パチパチパチ~

 

そして道院長年頭挨拶。

今年は

「自分自身を大切にし、まず自分が明るく、楽しく、幸せになろう」

と呼びかけました。

「ただ待っていても幸せにはなれないので、幸せになるための工夫と努力をしていきましょう」

「そして自分が幸せになるだけでなく、半分ぐらいは他人の幸せを考えて行動できるようになってください」

「昨年の自分の幸せ度が5だとしたら、今年は幸せ度=10を目指す」

「そうしたら、『半ばは他人の幸せを』と考えたとき、他人の幸せも2.5→5.0まで増やすことになる」

こんな話をさせていただきました。

 

このあと奉納演武を行い、さらに年末に入門手続きを済ませてくれた

新入門のTさんファミリーを紹介して、新春法会は閉式。

 

↑ Tさんファミリー、親子4人の自己紹介。

親子拳士、ファミリー拳士が多いのも我孫子道院の特徴ですが、

2022年はさらにファミリー拳士を増やしていきたいと思っております!

 

もっとも「道院是一家」「以武会友」が我孫子道院の合言葉なので

(「道院是一家」=「同じ道院で少林寺拳法をを学ぶものは皆兄弟」

「以武会友」=「武(拳)を以って、友に会う」という意味)、
単身での入門も大歓迎!

 

法縁各位、そして地域の皆様、

今年も我孫子道院をどうぞよろしくお願いします。

(合掌)

 

 

・お餅つき

新春法会のあとは、境内でお餅つきもやって、みんなに配りました。

つきたてのお餅は格別ですね。

 

・おまけ

当日朝の様子

まだ境内(子ノ神大黒天)には雪が残っておりました……

 

・おまけ2

日の入り前の道場からの景色。

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『109』

今年の我孫子道院の稽古納めは、12月25日=クリスマス当日に行ないました。

 

 

当日はまず午前中に、年内最後の昇級考試。

三級の受験者が4名、六級の受験者が1名で、

5人とも見事に合格!

 

 

新たな茶帯が4名、緑帯が1名誕生しました。
おめでとうございます。

(さらなる精進を期す)

 

続いて鎮魂行に使う教典の巻物、「my教典づくり」

 

My教典を使って、鎮魂行の主座も積極的にやっていけるようになりましょう。

 

午後は、最初に2021年後期(7~12月の入門者)の入門式。

 

 

ワタシ(道院長)は、金剛禅の布教者として、

「毎年、10名は新入門者を」というのを自分自身に課しているのですが、おかげさまで2021年は12名の新入門者を迎え入れることができました。
ご多分に漏れず、我孫子道院も新型コロナの影響を少なからず受けたなか、目標を達成できたのは密かに誇りに思っております。

 

来る2022年も、拳士各位の満足度を高めることに一層尽力するとともに、新たな同志獲得のため工夫を凝らし、寺門繁栄に励んでいきます。

 

そのあとは全体稽古。

基本から法形演練を一通り行なったあと、

拳士一人ずつ、「自分の好きな技」を実演・発表!
(得意な技、上手な技、自信のある技ではないのがミソ)

 

そして最後は毎年恒例、

「煩悩退散 108本突き」で締めくくり!

 

稽古のあとは、拳士全員で道場の大掃除(写真は撮り忘れ……)を行なって、

最後は「阿羅漢会」で楽しいひとときを。

 

今年も曲折浮沈の一年でしたが、

善き仲間とよき法縁に恵まれて、充実した道院活動を行えたと自負しております。

 

皆さま、1年間ありがとうございました。

来年も変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。

 

新年は1月7日(金)が初稽古。

1月8日(土)に、新春法会(+餅つき?)です。

 

どうぞよいお年をお迎えください。

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『108』

 

 

 

 

 

 

ここ一ヶ月、

香取神社の朝市での演武披露や、

「おやこで護身術体験」などを実施してきたこともあり、

11月は一般部と少年部合わせて、

4名の新しい仲間が増えました!

 

 

左から、

親子での修行を念頭に、まずは先行してお父さんから入門されたT・Tさん。

その隣が、20代の社会人で、「護身練胆」が目的で入門されたS・Kさん。

そして、身体開発と集中力を身につけたいという小一のY・Sくんと、

「おやこで護身術体験」の参加者で、「体験が楽しかった。心と体を鍛えたいと思った」といって入門してくれた小六のK・Tくんです。

 

少林寺拳法では、創始の翌年、1948年から入門期生を数えはじめ、

1949年の10月からは、一ヶ月=一期でカウントし、

2021年11月度の入門者であるこの4名は、872期の入門です。

 

入門の動機は、上掲のようにそれぞれ違いますが、

動機、きっかけはじつのところ何でもかまいません。

 

修行を通して、徐々に自己確立・自他共楽を目指していってもらえればいいのです。

 

また少林寺拳法の修練は「組手主体」といって、二人一組で行なうことを原則としています。

したがって、同じ時期に入門した仲間がいるというのは、

より自分を伸ばしやすくなります。

そういう意味で、同期がいるというのは大きな強味ですし、同期の拳士は大事にしていきましょう。

 

さらにいえば、

道場選びとは、仲間選びでもあります。

明るく、溌剌とした仲間がいれば、自然とモチベーションも高くなり、修行もはかどり、継続しやすい環境が得られます。

 

というわけで、道場を選ぶ際は、流派やアクセスの良さだけでなく、

第一に、いい仲間が得られそうな雰囲気の道場を選ぶことが肝要!

 

我孫子道院は、その点でももちろん自信があります!!

 

今月中なら、「2021年に、少林寺拳法をはじめた」といえるので、

師走ではありますが、いや師走だからこそ、駆け込む形で入門してみませんか?

 

白帯・新入門が多いこの時期だからこそ、おすすめです。

とりあえず、年内に見学だけでも……

ご来院、お待ちしております。

 

◆おまけ◆

道場のある、子ノ神大黒天の大銀杏

 

景観の良さも我孫子道院の自慢です。

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『107』