令和元年6月24日(月)
金浦勤労青少年ホームを会場に、「消費税率引き上げ対策セミナー(第3回)」を開催しました。
今回のテーマは「税務対策〔中級編〕」です。
前回(6月19日開催「第2回」セミナー)でもお世話になった、
税理士法人 三浦相原事務所の所長で、税理士の三浦秀明先生にご指導いただきます。
今回は「中級編」ということで、当初は心配した参加者数ですが、むしろ今日の方がグンっと多いご参加をいただくことができました。
今日の内容は、前回から引き続きですので「2ndSTEP」からとなります。
「2ndSTEP」どうすればいい?事業者ごとの取扱いと業務フロー
1 軽減税率(8%)対象品目取扱事業者
2 商品を販売した際の業務フロー
3 レジ等の導入・改修
4 会計ソフトの改修
5 価格表示にもルール~メニューはどうなるの?~
6 販売方法により税率が異なるケース
7 当社は関係ないの?その他の業種の事業者
8 経過措置8%の話~軽減税率の8%ではない8%の話~
次に「3rdSTEP」です。請求書の作成。
1 軽減税率(8%)対象品目取扱事業者が作成する新形式の請求書
2 免税事業者は今後どうなるの?
今回のセミナーを受講することで、参加者の皆さまは具体的に何をしなければならないか明らかになったのではないでしょうか。
〔値付け〕
・商品ごとの税率を確認しておく
・適用税率と原価を踏まえて値付けをする
・メニュー等の価格表示の変更
〔仕入〕
・各品目の税率が正しいか確認
・仕入先からの請求書では税率が分からない場合は、仕入先に確認し、軽減税率対象品目は自社でその旨を記載
・請求書に基づき、8%と10%に区分し記帳
〔売上〕
・請求書や領収書に軽減税率対象品目である旨の記載、税率ごとに合計した対価を記載
・販売した商品を請求書に基づき、8%と10%に区分して記帳
・商品ごとの税率について従業員教育
〔申告〕
・税率ごとに区分して記帳された帳簿等に基づいて消費税額を計算
その準備として、
・複数税率に対応した会計ソフトの導入や改修
・複数税率に対応したレジやPOSシステムの導入・改修
・メニュー等の価格表示の変更
・軽減税率(8%)対象費品目とそれ以外(10%)に区分した請求書・領収書の書き方
などに心がけて10月1日を迎えた方が良さそうです。
最後に、秋田県商工会連合会の佐藤消費税対策相談員より、商工会でも全面的に消費税率の引き上げ対策に向けた支援を行っている点をご紹介しました。
さて、次回はいよいよ消費税率引き上げ対策セミナーのシリーズ最終回となります。
日時 7月2日(火)14時~16時
場所 金浦勤労青少年ホーム
テーマ キャッシュレス消費者還元事業
キャッシュレス還元事業に乗り遅れないよう、決済事業者が講師となって、キャッシュレス導入に向けた具体的なご提案をさせていただきます。
これまでも、これからも、商工会では皆様の経営に役立つ支援に精一杯応援していきます。どうぞ、お気軽に商工会へご相談くださるようお願いします。