昔のテレビではよく、
「骨髄移植」
のドナー募集のCMが流れていたものです。
最近はほとんど見かけず、流れているのは遺伝子ワクチンの接種促進のためのCM。
“あなたのため、みんなのため・・・”
だなんて言っているのを見たのですが、本当は
医療機関のため、製薬会社のため、そして金融資本家たちの世界支配のため。
このように言い換える必要を思っている次第です。
それはさておき、骨髄移植だなんていうと、現代医療の粋を集めた大掛かりかつ、最高峰の究極の手術。
こうしたイメージがあるのではないでしょうか。
提供者からもらい受けた骨髄を患者の骨の中に埋め込んでいく。ずい分、スゴイことを
「するものだな」
なんて私自身もそう思っていた次第です。
だってそうですよね。骨髄は骨の中にあるのだから、上手に骨を割り、その中に提供を受け骨髄を移植していく。
その工程を思うと、まさに究極の手術。この表現がピッタリなのではないだろう?
以前の私はこのように思っていたのです。
でもよくよく調べてみると、実際はかなり違うもの。
提供者から抜き取った骨髄液をカテーテルという管を使って、胸の静脈から血管に向けて送り込む。
点滴や輸血のような形で、ドナーからもらい受けた骨髄液を注入していく。
このような方法で行われていることが分かったのです。
骨髄移植手術という言葉の響きからは、あまりにホド遠い。そんな印象を受けてしまう。
あなたはこの事実をご存知でしたでしょうか?
でも、ココでちょっと疑問に思うことがあります。静脈に流し込んだ骨髄液。それがどうして骨の中の正しい場所にきちんと
「納まっていくのか?」
どういうわけだか、骨髄液は骨の中の定位置に向けて、まっしぐらに血管の中を駆け抜けていく。
このような考え方のもとに骨髄移植手術は行われているのです。
あたかもサケが生まれた川へと遡上するかのように、胸の静脈に入れられた骨髄液は、生まれ故郷の骨の中の場所を目指して遡上していく。
他の部位や臓器には目もくれらず、一心不乱に目的の場所へと進んでいく・・・。 そんなマンガやおとぎ話のようなことが果たして本当に
“あり得るのだろうか?”
そんな疑問を覚えてしまうわけなのです。
何を自信に、何を根拠に、こうした行為が行われているのか?
現代医療はこうした問いに対して、どのような回答を示しているのでしょうか?
■根拠はどこに・・・
『ガン呪縛を解く』の中で、著者の稲田芳弘氏はこの疑問に遭遇し、
「骨髄バンク」
に質問してみたときの様子を記しています。
電話で上記の内容を尋ねてみると、電話に出た所属の専門医は、そのメカニズムはいまだ研究中で
“説明できない”
このような回答だったそうなのです。
つまり骨髄移植とはよく分からない、いまだよく分かっていない。いわば、当てずっぽうのような状態のまま実施され続けている。
「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」
「当たるも八卦当たらぬも八卦」
そんな方式のまま、骨髄液が注入され続けているのが現状・・・。
この事実に驚愕するのは、私だけなのでしょうか?
患者にも、ドナー提供者にも多大なる負担を強いながら行われている様子が、著書の中で克明に記されているのです。
日本における骨髄移植は、幹細胞移植・臍帯血移植を含めて、累計で
“4万件”
を越える数字となっていて、この間ずっと提供者・ドナー募集が盛んに呼びかけられ続けているのです。
前出の稲田氏は、ドナーを必要としているのだとしたら、まずはその成果の概要を先に示すべきであろう。
こう前置きした上で、
「いま提示されているデータは、さまざまなかたちで報告されてはいても、要するによく分からない。でありながら、ドナー募集のキャンペーンだけが盛んに繰り広げられている。『あなたを必要としている人がいる』と言われても、その人がその後どうなったかを教えてくれなければ、どこか空しい気分になってしまうのも当然である」
このように問題点を指摘するのです。
■前段階として・・・
骨髄移植手術に当たっては、その前段階においてビックリするような処置を受けなくてはなりません。
それは致死量レベルといわれるくらいの
“抗ガン剤”
の使用、患者はこれを行わなくてはならないのです。
それは血液の病気である白血病、それをもたらす病原細胞。その病原を根絶やしにするための措置として、モノスゴイ量の抗ガン剤が使われているのです。
抗ガン剤に加えてもうひとつの処置があって、それは全身への
「放射線照射」
通常、人体は1000ミリシーベルトの被爆で嘔吐や脱毛などの症状が現れるといわれています。
4000ミリシーベルトの被爆で、治療を行わなければ約半数が死亡する。
7000ミリシーベルトの被爆で、治療を行わなければ全員が死亡する。
このようにいわれているのです。
でも骨髄移植の際に浴びせられる放射線量は
“12,000ミリシーベルト”
この量を数回に分けて分割で照射する。このような破天荒な行程があるのです。
こうして病気の原因と考えられている白血病細胞を徹底的に破壊しようとする。そのまま何もしなければ患者は死亡してしまうのですが、そこにドナーから提供された
「骨髄液や造血管細胞、臍帯血」
などを移植する。
移植するわけだから、この手術は有効であると現代医療は考えている模様・・・。
移植により健康な造血システムを新たに作り出すための手術が骨髄移植。
こういうことになるのです。
いわば古いビルを壊して、まずは
“さら地”
の状態を作り出す。そしてそこに新たなにビルを建設しよう、これと似た形の移植手術というわけです。
■事前把握を!
問題は本当にそれで多くの人の命が助かっているのかどうか?
ココにあると思うのですが、稲田氏の指摘にあるように、誰が納得できる。そのような結果の詳しい報告は、今のところ
「ハッキリしない」
模様です。
オリンピック選手が白血病から奇跡の復活を果たしたことがクローズアップされ、ドナー登録をする人も増えているようですが、手術の内容や結果の詳細については上記の通り。
またドナー提供者の側も、入院を余儀なくされるといったハードルがあることは比較的よく知られています。
骨髄液の採種作業においては、何ごともなくスンナリ終わる人もいれば、痛みに悶絶。男性であっても大声で泣いてしまうほどの激痛に苦しむ。
こうしたケースもあるようです。
今のところドナー提供による死亡例はないようですが、軽~重の後遺症が残ることもあるようです。重度の後遺症を負い、骨髄バンクなどの対応に怒りをあらわにされている、こうした方もいらっしゃる模様です。
後遺症が残った場合の補償は程度に応じて、300万円~1億円。死亡した際は、一律1億円だとのこと。
骨髄移植手術を受ける側も、ドナー提供者になる場合も、こうしたものであることを知った上で、どうするかの判断を下す。
決してテレビなどが流している、感動秘話につられて判断してはならない。
このような必要があるのではないかと思うのですが、あなたはいかが思われますか?
■ガンとガンもどき
ガンの診断においてよく言われることですが、ガンか?ガンでないか?の判断は極めて、
『難しい』
ものといわれています。
診断を下す人によって、バラバラの見解が出やすい。
こうしたこともよく指摘される事がらといえるのです。
※参考:『手術で犠牲にならないための確認事項・思わぬリスクと回避法を簡単チェック!』
また、抗ガン剤にしろ、放射線の全身照射にしろ、ガン細胞だけを都合よく叩いてくれる。
そうしたものでは決してありません。
正常な細胞をも同時に叩き、破壊し尽くしてしまう。いわば、無差別であることが、問題視され続けているのです。
ガン1つとってしても、さまざまな捉え方があることも事実です。現代医療はガンを
“悪の病巣”
このように決めつけて、切除や消滅のための抹殺行為を繰り返していますが、
日本の自然医療の最高権威ともいわれる森下敬一医師は、『血液をきれいにして病気を防ぐ、治す』(講談社α新書)の中で、
ガンとは
「体内が有害物質で汚染された警鐘」
であると指摘しています。
血液が有害物質で汚染されてしまうと、やがて
『敗血症』
を起こしてしまいます。
敗血症は血液に細菌類が繁殖してしまうといった異常事態を示す症状で、かかってしまうとわずか1週間程度で死亡に至る。
実に恐ろしい病気であると解説されるのです。
森下医師はガンの発生とその肥大化は一種の猶予期間であると指摘しています。
敗血症という致命的な症状を回避する目的で、人体があえて行う浄血装置こそがガン。血液の汚れを一か所に集めることでガン腫をわざわざあえて作り出していく。
それにより、肺血症による処刑の時期を先延ばしにしようとしている。
体を生かし続けようとするための猶予措置こそがガンの意味であると解説するのです。
つまりは血液を清浄化するための延命措置がガンなので、ガンにかかったことが分かったら、
「まず食生活を始めとする生活習慣など、自分のやってきたことすべてを反省することから出発すべき」
こう強調しているのです。
現代医療はガン細胞は正常な細胞が突然変異することで、無尽蔵に細胞分裂を繰り返していく。
このことを大前提にしています。
そして血液は骨髄で作られている、このことをも動かしがたい事実であるとして、骨髄移植などを行い続けているのです。
でも、森下医師は、血液は骨髄で作られるものではなく、主に
“腸”
で作られると主張しています。
そしてガン細胞は細胞分裂で増殖するのではなく、食べものの汚染が血液を汚し、その汚れた血球が融合し合うことでガンは形成されていく。
このように指摘しているのです。
※参考:『ガンを巡る2つの学説・異なる主張の重要部分を比べてみる自然派医療考!』
■ガンの本質とは?
森下医師は、ガンにかかることの本質は、生き方を見直す貴重でありがたい
「大切な機会」
であると述べています。
ガンや心を含めた体に対して、謙虚な気持ちを持つことが何よりも大切。このように指摘するのです。
嘆き、恐れ、悲しみで心を覆い尽くすのではなく、
“人間的成長”
に向けた貴重な機会と捉え直して、これまでの生き方を見つめ直す。
それがガン治療にとって欠かせない重要なポイントであると繰り返し指摘するのです。
新潟大学名誉教授の故・安保徹医師も、ガンは生き方の誤りを教えてくれる、大切な機会であると述べています。
過度に体を緊張させ続け、無理にムリを重ねてきた。その結果がガンであると指摘しているのです。
そして安保氏も、ガンを敵視することなく、必要以上に脅えないこと。この重要性を強調しています。
そしてガンがコワイのではなく、本当に怖いのはガンが発見された直後に始まる
「ガン治療こそが恐ろしい」
このような警告を発していたのです。
ガンに向き合う方法は人それぞれなのでしょうが、何を選ぶかの判断は私たち自身の選択になります。
ガンにならないように、普段から食を含めた生活環境に可能な限り気を配る。
このことも不可欠になるのでしょう。
そして実際にガンになる前に、なった場合はどうするのか?
この点を前もって調べ、考え、自らの立ち位置をしっかり定めておくことも大切。
現在、日本人の2人に1人はガンになるといわれる状況です。
なってからでは冷静な判断がつきにくくなってしまうので、あらかじめ考えておく。
この必要を痛切に感じています。
■参考文献
■無肥料無農薬米・自然栽培と天然菌の味噌・発酵食品の通販&店舗リスト
■自然食業界キャリア15年のOBが綴る