空想俳人日記
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第47回まちの宮市なまおとライブご案内

 今週末の日曜日、2026年1月18日(日)新年最初の開催となる「第47回まちの宮市」が行われます。
 寒さが厳しい季節ですが、心はポカポカ温まる、そんな素敵なテーマをご用意して皆さまをお待ちしております。

今回のテーマは「ほんまち本のまち」
 1月のまちの宮市のテーマは、「ホンマチ本のまち」です。
 会場となる「本町商店街」にかけて、みんなの「推し本」をシェアしたり、これまで知らなかった新しい本との出会いが生まれたりする…そんな場を作りたいという想いから、このテーマを設定しました。
 いつもの賑わいの中に、「知的なワクワク」や「新しい物語」が生まれる。
 そんな1日にしたいと思います。
当日は、オリナス一宮にて特別企画、大人が読む絵本「めくり庵」をオープンします!



・空調完備でポカポカ!
・スタッフの「推し絵本」をズラリと紹介
・その場でゆっくり試し読みOK
・もちろんお子様も大歓迎!

 そして、この日、AMIは、本町2丁目11時から、なまおとライブに出演します。



第47回まちの宮市AMIなまおとライブ
2025年1月18日(日)11:00~
本町2丁目ステージ



 AMI、2026年最初の「まちの宮市」での演奏です。よろしくお願いします。

https://www.facebook.com/ami725/


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玄関のお正月飾りを治めてきたのだが

 風がメチャ強かった日曜日(1月11日) 。横井ビルと我が家に飾ってあったお飾りを治めに、あつたさんではなく、たかくらさんに行って来た。どう違うかは、ブログ記事「初詣THE2026」を読んでね。
 で、知らなかったのだが。あつたさんやたかくらさんで発行している破魔矢やお守りは受け付けるけど、市販されている正月飾りは受け付けません、とな。



 はああん、気持ちは分かるよ。あつたさん発行のもの以外を受けたら膨大になる。そう言いたいんだろう。でも、みんなスーパーやコンビニでお正月の注連飾りを買ってるぞ。これを、正月過ぎて、持て余して、生ごみと一緒に出せ。そう言いたいのか、ヤマトタケルノミコトは。



 そしたら、彼は言った。持ってくればよろし、と。今の神社が間違っている。だから、ボクは持っていった。
 熱田神宮も。ヤマトタケルには逆らうことはできないだろう。


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下町新春でいらいぶ2025年1月ありがとうございました

 先週末の土曜日(1月10日)は、新年最初の下町さん、「下町新春でいらいぶ」に出演させていただきました。 
 この日の午前は、新美南吉記念館で開催中の企画展「絵に描かれた昔の岩滑」観てきましたが、このことは昨日のブログ記事『企画展「絵に描かれた昔の岩滑」観てきた』をご覧ください。
 そして、午後は、下町さんでの「下町新春でいらいぶ」に出演してきました。
 14時スタート。AMIはトップバッター。

下町新春でいらいぶ2025年1月01 下町新春でいらいぶ2025年1月02

 その前に記念撮影。

下町新春でいらいぶ2025年1月03 下町新春でいらいぶ2025年1月04

 はい、AMIの演奏、以下の通り。



(^^♪ アミムメモのうた(AMIテーマソング、おさわりバージョン)
(^^♪ 一月一日
(^^♪ ぼくの住む星は(オリジナルソング)

下町新春でいらいぶ2025年1月05 下町新春でいらいぶ2025年1月06 下町新春でいらいぶ2025年1月07

(^^♪ 風になりたい(川村ゆうこ)
(^^♪ 雪の華(中島美嘉)
(^^♪ 笑い飛ばそう(参加型オリジナルソング)

下町新春でいらいぶ2025年1月08 下町新春でいらいぶ2025年1月09 下町新春でいらいぶ2025年1月10

 以上でした。ありがとう。

下町新春でいらいぶ2025年1月11 下町新春でいらいぶ2025年1月12

 演奏後はノンアルコールビールで乾杯。

下町新春でいらいぶ2025年1月13 下町新春でいらいぶ2025年1月14

 2番手は、G×Gさんたち。ギターとベース。ギター、サウスポーなんだ。全曲ハマショーを熱唱でした。

下町新春でいらいぶ2025年1月15 下町新春でいらいぶ2025年1月16

 3番手は、ふるーる。さんたち。そうです、ダディも参戦です。しかも、エレキでしたよ。
 はい、ここでAMIは早退です。2月も出演します。2月1日1(日)です。


下町新春でいらいぶ2025年1月 posted by (C)shisyun

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特価台の黒カレーヌードルをナンで食った

 特価台に黒カレーヌードルがあった。たぶんブラックフライデーの時の品だ。

特価台の黒カレーヌードルをナンで食った01

 その特価台の黒カレーヌードルを何で食った?

特価台の黒カレーヌードルをナンで食った02

 もち、特価台の黒カレーヌードルはナンで食った!
 以上。


特価台の黒カレーヌードルをナンで食った posted by (C)shisyun


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企画展「絵に描かれた昔の岩滑」観てきた

 先週末の土曜日(1月10日)、AMIは、半田のDaddy's下町の心で演奏してきましたが、その日の午前を利用して、新美南吉記念館で開催中だった企画展「絵に描かれた昔の岩滑」を観てきました。
 その前に早いお昼飯。半田といえば、いつもの魚べい。
 いっただっきま~す。以下を頂きました。

企画展「絵に描かれた昔の岩滑」観てきた01 企画展「絵に描かれた昔の岩滑」観てきた02

🍣えんがわ軍艦~まぐろ~サーモン~海鮮ユッケ~あぶらかだぶら間違い~あぶらかれい~こはだ~煮あなご~アボカドシュリンプ

企画展「絵に描かれた昔の岩滑」観てきた03 企画展「絵に描かれた昔の岩滑」観てきた04 企画展「絵に描かれた昔の岩滑」観てきた05

 11時04分ごろ始まる魚べいのテーマに乗せて踊りましts。
 この日は動画は撮ってません。

企画展「絵に描かれた昔の岩滑」観てきた06 企画展「絵に描かれた昔の岩滑」観てきた07

 さて、そして、新美南吉記念館さんへ。



 遠山館長さんが述べられてる通り。ここには、南吉さんが生きていた戦前の風景が描かれています。

企画展「絵に描かれた昔の岩滑」観てきた09
企画展「絵に描かれた昔の岩滑」観てきた10

 中でも、冬至の生家を描いた絵には、隣にお風呂があって、南吉さんは、そのお風呂につかりながら、あの素晴らしい『小さな星』もつ綴られたそうな。

企画展「絵に描かれた昔の岩滑」観てきた11

 この絵を描かれた石垣藤九郎さんは、南吉さんより4歳年下らしく、でも、当時のことを思い起こして絵を描かれたそうです。
 ステキな絵を鑑賞してきました。
 午後からの、下町さんでの演奏についてのブロク記事は、明日UPしますね。


企画展「絵に描かれた昔の岩滑」観てきた/a> posted by (C)shisyun

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桜えび天ぷらせんべい

 これも、みっちゃんからのお土産。なんと田丸屋の「おいしいわさびの塩」が使われてるんだって。

桜えび天ぷらせんべい01 桜えび天ぷらせんべい02

食べてみた。

桜えび天ぷらせんべい03 桜えび天ぷらせんべい04

 サックサクじゃん。しかも、わさび塩がいい味こいてる。絶品なり。


桜えび天ぷらせんべい posted by (C)shisyun


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AMI-REN気まぐれライブ配信vol.72ご案内

 明後日の水曜日(1月14日)は、AMI-REN(AMIの練習)の日。そして、AMI-RENの日に、「AMI-REN気まぐれライブ配信」をすることになりました。
 2020年6月から、AMIは、「オリジナルソング」「南吉童謡」「オリジナルインスト」とライブ配信をしてきました。で、この2023年4月に、一通り終了となったわけですが、いきなり止めてしまうのも「なんだかなあ」。
 そう、ちょっと寂しいので、ふんじゃあ、AMI-RENで練習する曲の中から1曲、ライブ配信しちゃおうよ。そうなったのであります。コピー曲が殆どだと思うので、Facebookのみです(YouTubeの監視は強力だから?)。
 ところが、どっこいしょ。前回vol.71のご案内でも述べましたが、ブログ記事「AMI-REN気まぐれライブ配信Facebook削除事件」にあるように、これまでの「AMI-REN気まぐれライブ配信」のうち、vol.5~vol.8の4回分、何者かの手により削除されてしまいました、と書きましたが、このたび、vol.1~vol.63までの全てがFacebookの手により削除されてしまっておるのです。いくら気まぐれとはいえ、私たちの青春の一ページどころじゃない、「全てのページに渡る青春を返せえ!」です。ちなみに1か月たったら自動削除するそうです。



 ということで、幻の第5回~第8回だけじゃない、第1回~第43回の削除にもめげることなく、これからも、気まぐれに「AMI-REN気まぐれライブ配信」は続けていきます。策は講じております。
 ということで、その第72回・・・。今回も、いつもの午前10時からの予定です。

AMI-REN気まぐれライブ配信vol.72
日時:2026年1月14日(水)10:00~(時間は多少前後します)
場所:Facebook



 何卒よろしくお願い申し上げます。

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おいしいわさび醤油

 これ(右)、みっちゃんからのお土産。ボクは、毎朝ゆでたまごに田丸屋わさびのおいしいお塩(左)をかけて食べてるんだけど。



 こんなんあったんだ。わさびの辛味が効いた醤油パウダー。
 ゆでたまごにかけてみた。



 おっ、うまいじゃん。ひょっとすると、鮪の刺身にかけてもいいかもねえ。


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AMI-REN気まぐれライブ配信vol.71ありがとうございました

 週半ばの水曜日(1月7日)は、AMI-REN(AMIの練習)の日でした。
 そして、この日は、「AMI-REN気まぐれライブ配信」の第71回を午前の10時から行いました。ライブ配信をしたのは、新年を迎えたので、『一月一日』。題名でピンと来ない方もいるかとは思いますが、かつてお正月番組「新春スターかくし芸大会」の最後にみんなで歌っていた「♪としのはじめのためしとて~♪」というのです。詳しくは動画をご覧くださいませ。



AMI-REN気まぐれライブ配信vol.71-01 AMI-REN気まぐれライブ配信vol.71-02
AMI-REN気まぐれライブ配信vol.71-03 AMI-REN気まぐれライブ配信vol.71-04

 さて、ライブ配信後、練習。週末のライブやらいろいろ。
 そして、お昼飯。ミヨジャのフードコート。リンガーの500円券と100円引き券ががあったので、ぎょうざ7個セット、ニンニク抜き、ごはんセットを注文。

AMI-REN気まぐれライブ配信vol.71-05 AMI-REN気まぐれライブ配信vol.71-06

 いっただっきまーす。
「ぎょうざ増量中だって、8個あるよ。ほら、1/2/3/4/5/6/7/8個」
 そしたら、みっちゃん、
「私の9個あるよ」って言うから、みっちゃんのを指さし点検しながら、ボクの指がぎょうざに突き刺さりそうだったから、
「わかったわかった、私のも8個だよ」と。
 それを見ていた隣のスーちゃんラーメン食べていた人が、喧嘩しないでねと思ったらしく、私たちを宥めてくれました。いい人も、ミヨジャにはいます。恐怖のおばあちゃんも、ミヨジャにはいますが。

AMI-REN気まぐれライブ配信vol.71-07 AMI-REN気まぐれライブ配信vol.71-08 AMI-REN気まぐれライブ配信vol.71-09

「いつもの別添えの餃子ソースないのかな」
「ぎょうざ増量でないんじゃないの」
 ひょっとすると、お店の人、忘れてるかも、思ったけど。
 実は。ここで、NHK朝ドラ『ばけばけ』の話を聞こうと思ったら、みっちゃんの知り合いが隣の席から「こんにちは」。食事中は聞けませんでした。
 ハイ、ごちそーさま~した後、車の中で聴きました。ヘブン先生と夫婦になるのはいいけど、女中時代の20円のお給金どうなるの。

 センターに戻って、午後からも、いろいろ練習しましたよ。
 以上でした。


AMI-REN気まぐれライブ配信vol.71 posted by (C)shisyun

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川上未映子『夏物語』

 またまた練読、川上未映子作品だ。読み終えるのに、2025年~2026年と、跨いでしまった。年末年始が第二部の強化週間になったよ。

川上未映子『夏物語』01 川上未映子『夏物語』02 川上未映子『夏物語』03

 読んでて、あれあれ、前回読んだ芥川賞受賞作員『乳と卵』と同じじゃないの。
 いや、地の文は、『乳と卵』と違って標準語。

第一部 2008年 夏
川上未映子『夏物語』04
 まず、冒頭の「貧乏」とは家に窓の数が面白い。
 あと、東京へ姉の巻子と娘の緑子が来る、同じだが、まず地の文は大阪弁ではない。それと、『乳と卵』に比べて、心理描写が大人になっている。さらに、目を見張るのは、巻子と銭湯へ行くシーン。『乳と卵』にはなかった、金髪の女性と刈り上げ男っぽい二人の描写と、その刈り上げのジャンダーに対し、かつて同級生だった山口か、この描写までは、普通だったけど、いきなり川上未映子ならではの錯乱描写。『乳と卵』にはないので、いやはや、ボクも錯乱状態だあ。
 そして、例の緑子の喋らない、ノートに書く界隈用ノートと、日記風「命をつなぐ」が自分のあ課にあることの気持ち悪さ、「厭」だ、が綴られ。
 中華料理屋のシーンになる。前半は、ずっと芥川賞作品『乳と卵』をおさらいしながらも、その時に言葉足らずだった文章を改めてかみしめた。先に述べた、風呂屋で見たジャンダーの男らしい女性、その錯乱じみた回想も。
 そう、知らんかったけど、この作品『夏物語』は、『乳と卵』の登場人物を再登場させつつ、8年後の夏子を主人公に据え、生まれること、産むこと、生きることについてより深く、生殖倫理のテーマに踏み込んだ長編作品なのだ。
 ただ、この作品の前半は、『乳と卵』の再読ではあるが、『乳と卵』よりも分かりやすい分、『乳と卵』に会った、大阪弁での人間臭さは、抜けてるかな。何が言いたいか分からない作品だけど、『乳と卵』のあの文章は好きだな。これは、それが整理されている、そんな感じ。
 けどな、主人公の夏子が姉の巻ちゃんが銀座に行く日、巻ちゃんの娘の緑子と遊園地に行く。緑子が最後に夏子と観覧車に乗りたがる話。ええ話やねん。その夕暮れ時の空を見て、夏子が子供の時に楽しみにしてたブドウ狩りの遠足、お金がなくて、お休みで、泣いて泣いて。そしたら、巻ちゃんがおうちでブドウ狩りをさせてくれた、これ、メチャ感動したわ。

第二部 2016年 夏~2019年 夏
川上未映子『夏物語』05
 それで、前編がおしまい。後半は、あれから8年後。姉の巻子の豊胸手術や、その娘の卵子騒動も鳴りを潜め、主人公である夏子がメインとなる。この後半が前半と異にして面白い。
 勿論、前半の姉の巻子やその娘の緑子も登場するが、まずは書店時代のバイト仲間とのやりとり、一発出版され作家入りした彼女の出版社の編集者とのやりとり、そんな話を通して、主人公夏子が、好きな相手もいないのに、「子どもが欲しい」と。最初は、前半と比べて違和感があったが、「乳と卵」から発展すれば、そうか、良き伴侶も相手もいないけど、自分の子どもを産んでみたい、自分の子どもと出会いたい、伴侶がいなければ叶わぬことなのか、普通に結婚して子供を産むプロセスを経ないと、我が子を育てることができないのか。これは、究極の命の誕生を、愛情やら性欲やら、そういうこととは違う観点で描いている、例えば、人間ではない動物たちは、それを何も考えることなく子孫繁栄を行っているが、人間は、欲望や理性や道徳や、いろいろなしがらみで、命の授かりに制限がもたらされている。
 そんな中、AIDで生まれた逢沢氏とのやりとりは興味深い。ボクは、単純に、主人公夏子に精子提供者を明確にして子供を生みたかったら、この逢沢氏とセックスすればいいのに、そうおもってしまった。が、逢沢氏には同じ境遇の善さんがいるみたい。ああ、もったいない。
 でも、読み進むと、意外にも。その善百合子と偶然出会って、彼女の過去を知ることになるのだが、その前に、夏子は、精子提供をする個人サイトの男と接触するのだよ。彼女の希望を精子をもらったら自分で子宮に注入すること。でも、その男、自分の精子は凄いとか、その裏付け話したり、皿には懐妊率を高めるには、酸性だかアルカリ性だかわけわからん屁理屈を述べ、チンチンをマンマン入れて生中だしするのが一番だって。なんだ、この男、性交したいだけじゃん。
 そんな男が気持ち悪くなり、千円テーブルに置いて、喫茶店を出で自宅に戻る駅を降りると、善百合子がいるので後をつけるのね。公園のベンチに座った彼女は、「何か用なの」と。この場面での善百合子の父親から受けたレイプの話がすごい。種無し父親だから、誰かのわからぬ精子で母親が生んだ彼女を、父親や、その仲間たちはレイプし続けた。彼女は言う、唯一救われたのは真の父親からレイプされたのではないこと。彼女は、子供を欲しがるなんて、自己中の欲求でしかなく暴力でしかない、生まれたくない子だっているのに、という考え方に、そうか、AIDで生まれた彼女のこれまでの人生を考えれば、そうなるわ。
 そうして、夏子は、熱にうなされる日が続く。でも、8月31日は、姉の巻子の娘の緑子の誕生日、久しぶりに大阪へ帰る約束。実は、その前に、逢沢氏(彼も誕生日が8月31日)に、「もう会いません」と。
 ところが、8月31日に大阪へ着いた夏子は、かつて半年ばか過ごした港町で過去の自らを辿りながら、住んでいた家も見つける。このあたりがクライマックス。そこへ、逢沢氏から電話。「30分だけ会ってくれませんか」と。緑子の誕生日に大阪へ夏子が行くことを知ってて、大阪まで来ていたのだ。巻子と緑子には19時に食事の場所で落ち合うことにして、会うのだ。おおおお。「善さんとは別れた」とか「夏目さんに会って、本当は真実の父親捜しなんかよりも、知らされる前に亡くなった育ての父親に、ボクの父親はあなただと言いたかったことに気が付いた」とか、そんな話を、昔はなかった大きな水族館(これ、海遊館じゃないの)に隣接した大きな観覧車に二人で乗って。彼の育ての父親が、良く遊園地に連れて行ってくれて、たいていの乗り物は、逢沢氏だけが乗ったのに、観覧車には父と乗った話。そこで、ボイジャーの話、これがメチャいい。そして、思い出す第1部。夏子が緑子と遊園地へ行ったとき、いろいろな乗り物を緑子だけが乗ってたのに、最後に観覧車は、緑子が夏子と乗りたいと言って二人で乗った場面を。
 そういえば、夏子の作家として唯一出版された小説、内容はよくわからないが、死んだ者たちが何度も生まれ変わって死んで輪廻転生だけど、でも、一直線なんだと、以前、逢沢氏が感想を述べてたが、観覧車って、一見輪廻転生だけど、時間は刻々と過ぎるのだから、同じじゃない、直線を描いている、そんな気がしてきた。この小説にとって、観覧車は、テーマである命に大いに関係する。そして、ボイジャーの果てしない旅、一人の人間が死んでも、すべての人間が生物たちが滅んでも旅をし続ける、それが命というものかもしれない。
 いいじゃん、いいじゃん。そうして、もうわかるでしょ。夏目夏子がかけがえのない存在だと気づいた逢沢氏は告るよ。
《もし、いまも夏目さんが子どものことを考えているなら、僕の子どもを産んでもらえないだろうか。》
《夏目さんがもしいまでも子どもを望んでいるなら、会いたいと思っているのなら、僕と子どもを》
 逢沢氏は『郵便配達は二度ベルを鳴らす』じゃないけど、二度、告げるんだけど、夏子はその場では返さない。
 その後、いろいろなシーンがあるが、結局、夏子は、最初はタイミング法(排卵日など医師の指導の下に、通常の性交渉を行うこと)を、それでも懐妊しなかったので、人工授精にステップアップして、やっと逢沢氏の子を産む。3200gの元気な女の子。夏子は一人で育てる。父親には、会いたいときには会う、と。
 人間は性欲でオスとメスが交わる。もちろん、ほかの生き物たちも同じだとは思う。でも、人間だけじゃないか、生まれた子供に対し「こんな子いらなかった」とか「なんで生まれてきたんだよ」という自己中の親がいる。しかも、自分が成し遂げられなかったことを子どもに託す。自然界では、そんな生殖行為はなしにごく自然に子供を育てる。
 ここでも、父親とは関係なしに、ごく自然に自分の子どもを育てようとする夏子。この本で学んだのは、夏子が異常じゃない。彼女はごく自然な生物だということ。愛し合ったと思う逢沢さんの子を生めたことも素晴らしい。それは、ボクたちに、結婚を愛情の果てではなく、多種多様な人がその後生活を保障してくれる人の種だと打算的に思うことの方が異常だよ。人間だけだよ。昨今、それなら、子どもは産まない、結婚もしない、善百合子が多くいるのも分かる。ただ、若気の至りで性欲で子どもができてから考えればよろし、そうも思う。でないと、子どもを産む機会、育てる機会がなくなる。大事なのは、子どもが出来て、自分たちも子育ての中で親も学んで少しずつ親になっていけばいいのだ。
 以上、子どもを産むとは、命を授かるというのは、考えさせられた後半じゃったよ。
 芥川賞作品『乳と卵』に登場して姉の巻子とその娘の緑子のことを描いて終わってしまったことに対して、この作品で、おそらく、主人公の夏子自身が命というものに対して悩んで生きていく、そんな作品に著者さんは仕上げたかったのではないか、そう思う。この『夏物語』は、まさに、そんな主人公である夏目夏子の人生なのだ。人生であり、命をつなぐということは何なのかを問う物語だとボクは思う。


川上未映子『夏物語』 posted by (C)shisyun


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