・一度上がった視力は下がる のか?に関する質問と回答
こんにちは。ビジョントレーナーの出口 隆です。
さて、皆さんから「 一度上がった視力は下がるのでしょうか? 」 というご質問をよく頂きますので、今回はその質問と回答をこの場をお借りしてお伝えして行きたいと思います。
「一度上がった視力は下がるのか?」 これは、視力低下にお悩みの親御さんや 大人の方であれば、誰でも一度は抱く疑問ではないかと思います。
結論から言いますと、「おおー!視力があがった!回復した!!」と思って油断してしまい、視力低下の原因を改善しない、視力トレーニングを全く行わなくなった…。ということであれば、一度上がった視力は下がります。
これは、近視などの視力低下の原因から考えると、分かりやすいと思います。
なぜ、一度上がった視力は下がるのか?
私共の視力トレーニングで、一度 視力が下がったお子さんや 大人の方は数多くいらっしゃいます。
しかし、その一方で「視力が回復した!」と油断され、視力低下の原因を改善しないまま過ごされ、視力トレーニングも全く行わなくなった…。
という方の中には、折角メガネ要らずの視力まで回復されたものの、数か月後には視力が下がることになり、またメガネをかけなくてはならなくなった…という方も中にはおられます。
というのも、現代社会における近視などの視力が下がる原因のほとんどが、ザクッと大まかに分けると
だからです。
パソコンやスマホ、タブレットの普及に伴い、大人だけでなく 小さなお子さん( 幼稚園や小学低学年 )でも近視になる方が急増しています。
これは、小さな画面を見続けていると、まばたきが少なくなるだけでなく、眼球を上下左右、斜めに動かす動作が少なくなるからです。
私達は、遠い物を見る時や 近くの物を見る時、ハッキリ物が見えるように目が自動的にピントを合わせているのですが、その目のピントを合わせる働きをしているのが 目の筋肉です。
そう、目のピント調節は目の筋肉の役割なのです。
ですから、目の筋肉が運動不足などによって衰えると、目のピント調節機能も衰えてしまうため 視力が下がります。
もしあなたが、このブログで公開している視力トレーニングで「物の見え方が変わった!」「視力があがった!」という場合は、視力が下がった原因は「 目の運動不足 」「 目の酷使 」「 強いストレス 」である可能性が非常に高い でしょう。
そのため、たとえ視力が上がったとしても、視力の下がる日常生活の原因を改善しない限り( 視力が下がる物の見方や姿勢、ストレス、視力トレーニングなど )は、また 目の運動不足などを招くことになります。
結果、一度上がった視力は下がります。
これは、筋力トレーニングやダイエットに置き換えて考えると、分かりやすいかもしれません。
ダイエットもリバウンドする。
例えばダイエット。
もし、太ってしまった原因がストレスによる食べ過ぎ。が原因だとしたら、その原因を改善しない限りは 一度減らした体重を維持することは困難でしょう。
仮に、厳しい食事制限や運動で痩せたとしても、太ってしまった原因を改善しない限りは、またリバウンドしてしまいますよね?
スポーツ選手や格闘選手のような体形になりたい! モデルのような体系になりたい!と思って、筋トレやスポーツジムに通い 引き締まったボディを手に入れる。
だとしても、やはり、継続し続けないことには筋力や体系を維持することは難しいのではないでしょうか。
それと同じように、視力が下がる原因が目の運動不足や 目の酷使であるならば、原因を改善しない限りはいくら視力があがった!としても、また視力は下がる可能性は高い と言えます。
強いストレスでも視力は下がる
ここで、視力が下がる原因の1つ「●強いストレス」 について言及しておきます。
実は、視力が下がる( 近視や 乱視など )原因には「 精神的ストレス 」も大きく関係しているのです。
しかし、なぜストレスで視力は下がるのか?
というと、ストレスは「 水晶体(すいしょうたい:カメラのレンズの役割 )」、「 毛様体筋( もうようたいきん:目のピントを合わせる働き )」、目を上下左右に動かす目の周りの眼筋や 脳の機能を低下させる働きがあります。
とても緊張する場面では、体の筋肉も強張り いつものパフォーマンスを出せなくなりますよね?
それと似たように、目にも同じようにストレスの影響を受けるのです。
ですので、長時間パソコンや スマホ、携帯ゲームをし続ける。ということは、目にも強いストレスを与えることになるため視力が下がる要因の1つとなります。
視力が下がる原因が 目の運動不足や目の酷使だけでなく、強いストレスであるか?どうか? は、どうやったら分かるの?
と思いますよね。この場合は、眼科や視力センターなどで
角膜カーブの変化を調べてもらうと分かります。
角膜カーブは目のトラブルのバロメーターとなります。
もし、「 角膜カーブに変化は見られないものの、近視度数や乱視度数は悪化している 」 場合 は、ストレス性近視であることが考えられます。
ですので、もし 眼科や 視力センターなどで目を調べてもらった時、お医者さんや 視力トレーナーの方に上記の質問されてみて下さい。
尚、このストレスによって視力が下がる要因ですが、小さなお子さんにも見られます。
特に、たくさんの塾を習っておられる場合、それがお子さんに負担・ストレスになっていると視力が下がる。
など、大人だけでなく、親から子への精神的なストレスも近視や乱視といった視力低下を進行させる、視力が下がる大きな要因になっていることも、明確に分かってきています。
現代人はみんな、何らかのストレス( 環境のストレスや 食べ物のストレス、人間関係といった精神ストレスなど様々あります )を抱えながら生きています。
それらのストレスは親だけが抱えているのではなく、お子さんも同様にストレスを抱えています。
そのため、近年の近視対策に私共は、カウンセリングを行い 必要な場合は、ストレス対策も盛り込んだりもしております。
今後益々、近視対策の中にはストレス対策も盛り込まなければならない時代になっていくと、痛感しております。
視力が下がるのを抑制し回復する方法
では、視力が下がる原因および、一度上がった視力も下がる理由をお分かり頂いたところで、視力回復法もご紹介したいと思います。
視力が下がる対策法1:体を温める
昨今、大人はもちろん、小さなお子さんもストレス性近視が増えております。
また、ストレスによる乱視・緑内障・白内障の方も非常に増え続けています。
そのため、ストレスとなる原因を取り除く必要があるのですが、ここでは主に、自分では感じていないような身体的ストレスに対する視力が下がる対策法をご紹介いたします。
それは、タイトルにもある通り、
「 目だけでなく体も温める 」 です。
実は、地球温暖化に伴い特に夏場では、日中は勿論、夜でもクーラーをつけなければ寝苦しい日々があります。
そして、夜でもクーラーをつけて寝ている人に、視力が下がる傾向もみられるんですね。
お子さんで、
体温が35度台の方、または「 日ごろは体温36度台なんだけど 最近は35度台である。」という方は、特に視力が下がる傾向が強く見られます。
というのも、
体温が下がる。ということは、免疫力も低下します。同時に、血液の流れも悪くなり、目や脳への血流も低下します。
そう、
目や脳への血流低下による視力低下 です。
目は体の一部であり、臓器の1つですから当然、体の冷えによって血流が低下すれば大きな影響を受けます。
そのため、体を冷やさない、体を温めることが視力が下がる対処法の1つと言えます。
詳しいやり方は、以下に公開していますのでぜひ試してみて下さい。
体を温める詳しい対処法はコチラ
視力が下がる対策法2:姿勢
ストレス性近視の対策として、もう1つが
重力ストレス です。
近年、パソコンやスマホ、携帯ゲームが普及したことによって 長時間、
前かがみの姿勢を取り続ける人が増えています。
実は、
前かがみの姿勢を取りつづけたり、うつ伏せで寝たりすると、重力の影響で眼軸(がんじく:角膜から網膜までの長さ)が伸びてしまい、結果、近視や乱視が進行します。
眼球は目の奥に吊り下がっただけですから、前かがみやうつ伏せで寝ると、重力の影響でどんどん垂れ下がってしまうのです。
更に、
前かがみの姿勢は 首の筋肉にも負担を与えるため、首コリや肩こりの原因にもなり 眼や脳への血流低下の原因にもなります。
結果、
目の機能低下によって視力が下がることになります。
ですので、長時間 前かがみの姿勢を取ることは避けるよう姿勢には気を付けて下さい。
以下に、パソコンやスマホを長時間使用する際に気を付けるべき、視力が下がる対処法を公開していますので、ご参考下さい。
パソコンによる目の疲れ対策・姿勢
視力が下がる対策法3:睡眠不足を改善する
視力が下がる対策法3つ目は睡眠です。
これは、ストレス性近視・乱視の方の多くが 睡眠不足であるケースが多く見られるからです。
睡眠は、唯一目が休めることができる習慣です。
また、私たちの体は自律神経のバランス、つまり、
起きて活動している時は交感神経が優位に働き、寝ている時は副交感神経が優位に働く。
これらがバランスよく働いていることによって、健康を保つことが出来ています。
しかし、夜遅くまで起きて朝はいつも通り起きる。など、睡眠のリズムが乱れると、交感神経と副交感神経のバランスも乱れます。
そう、本来であれば 寝ている時に休息の神経:副交感神経が働くことによって、私たちは熟睡することが出来ます。
ですが、自律神経のバランスが乱れてしまうと、布団の中に入っても活動の神経:交感神経が優位に働いてしまうため、なかなか寝付くことが出来なくなります。
すると、どうなるのか?
というと、
体が緊張している時間がより長くなってしまうため、体を休めることが出来なくなります。
その結果、「 寝ても寝ても疲れが取れない… 」 ということが起きてしまうんですね。
と寝ている間 副交感神経が上手く働かないため、寝てはいるものの体は緊張している、活動しているため疲れが取れないからです。
繰り返しますが、
睡眠は、唯一“目”が休息できる大切な習慣 です。
睡眠リズムを整え しっかり睡眠をとることによって、寝ている間に、目の筋肉も休ませることが出来ます。逆に、睡眠不足によってしっかり睡眠がとれなければ、目の筋肉を休ませることが出来ないため、近視や乱視の進行も進みます。
尚、寝る時間の目安は
●午後10時~午前2時まで。
理由は、成長ホルモンが最も分泌される時間帯だからです。
成長ホルモンは、ダメージを修復してくれる役割を担っています。
睡眠をとることによって、日中に傷ついた細胞を修復してくれるため、目にも良い影響を与えてくれます。
詳しくは、以下の記事で解説していますので、ぜひともご参考下さい。
ダメージをの1つが、成長ホルモンなんですね。
目の若返り図る秘訣
ということで、一度上がった視力は下がる のか?に関する質問と回答をお送り致します。
今回の記事の内容がお役に立てましたら嬉しく思います。
視力アップ推進委員会
アイトレーニング視快研・育視(イクシー)グループ
九州・山口カスタマー本部