・よくある質問「眼鏡屋の視力測定と学校の視力測定結果が違うのですが?」
こんにちは。ビジョントレーナーの出口 隆です。
私共のところに多く寄せられる質問の1つ「 眼鏡屋の視力測定と学校や職場での視力測定の視力が違うのですが、どれが本当の視力ですか?」今回は、この質問内容についてお答えして行きたいと思います。
つい先日も、視力トレーニングを行っていらっしゃるお客様から、
「 眼科では視力0.8 だったのですが、眼鏡屋の視力測定では 視力0.5と言われました。眼科で0.8だったので娘と喜んでいたので、眼鏡屋での視力測定の結果に娘も少し落ち込んでいます。」
これは、もしかしたら、あなたも同じようなご経験があるかと思います。
視力は測り方でいくらでも変化します。
まず、眼鏡屋の視力測定と学校や職場での視力測定では、視力判定の結果が違うことは良くあります。
そう、あなただけではないのです。
というのも、視力は場所や人など その場の緊張感、その日の体調、視力を測る人、視力の測り方でいくらでも変わるからです。
そのため、同じ日の午前中に眼科で視力測定をして 0.8 だったとしても、午後に眼鏡屋さんで視力測定をしたら 0.5だった。ということも、十分あり得ます。
また、学校や職場、眼鏡屋で視力測定を行う時、Cマークがハッキリと見えなくて、半ば当てずっぽうで「右、左、上、下」など答えた経験はあるのではないでしょうか?
このように、ご本人が見えている。という主観を数字で表すため、どうしても視力測定の結果が変わるケースもございます。
「眼鏡屋の視力測定と学校や職場での視力測定の結果が違うのは分かった。じゃあ、どうすれば良いのか?」
ということで、1つ「 見える基準 」をお伝えしておきます。
視力測定の“見える基準”
「 3秒以内にハッキリと見えるかどうか。」です。
これは、国際基準で定められているものなのですが、よく視力検査中、
- 目を細めてみたり
- 左、右、上、下 どの方向か悩んでいる時
- ぼんやり見えるため答えるのに時間がかかっている時
そのような時には、だいたい3秒以上かかってしまうため、このような場合に答えた物は除外します。
眼鏡屋の視力測定では、検査する人によっても変わってきますので、以下より視力検査表をダウンロードされ、
「 3秒以内にハッキリと見えるかどうか。」
を意識して視力をチェックされるのも1つの方法です。
視力検査表はだいたい、図のように横に5つ Cマーク(ランドル環マーク)が並んでいます。その内、4つ以上をクリアできなければ正しい視力とは判断されません。
0.6 に5つ並んでいるCマーク(ランドル環マーク)を4つ正解した場合は、“0.6弱”になります。
視力測定結果が違う理由
これを聞いて、
「 え?4つ以上をクリアできなければ正しい視力とは判断されないの?」
と驚かれるのも無理はありません。
なぜならば、多くの学校や職場、眼科、眼鏡屋の視力測定ではこのような視力測定を行っていないからです。
思い返してみて下さい。学校や職場、眼科、眼鏡屋で視力測定を行うとき、例えば 0.8 の横に並ぶCマークを4つ以上 問われたことがありましたでしょうか?
ないですよね(汗)
なので、学校、職場、眼科、眼鏡屋の視力測定では別々の視力結果が出てしまうんですね。これが、学校や職場、眼科や眼鏡屋で視力測定をしてもらうと、それぞれ視力が違って出てしまう理由です。
- 3秒以内にハッキリと見えるかどうか
- 目を細めてみたり、3秒以上かかって答えた物は除外する
- 横に5つ並んだ Cマーク(ランドル環マーク)の内、4つ以上をクリアできなければ正しい視力とは判断できない
その視力検査表をプリントアウトして、「 3秒以内にハッキリと見えるかどうか。」を意識して視力をチェックされるのも1つの方法です。
視力チェックシートのダウンロードはコチラ(無料です)
↑視力トレーニングミニキットも付属していますので、視力回復にお役立て下さい。
視力センターなどで視力測定を行う場合
ちなみに、私共の視力センターでは、裸眼視力だけではなく、オートレフラクトメーターという眼科や眼鏡店にあるものと同じ測定機器をつかい、近視や遠視、老眼そして乱視の状態など、詳しく調べています。
3m検眼や5m検眼で調べる一般的な視力とちがい、屈折度数の数値で近視か遠視か、また円柱度数の数値で、乱視の度合いなど、目の状態を客観的に判別します。
オートレフラクトメーターで出た測定値を、我々は客観視力と呼んでいます。
この屈折度数や円柱度数の数値を見る事で、近視の進み具合や視力回復の目安もわかります。
屈折度数はSPH 円柱度数はCYL と表示されます。
近視が進むと屈折度数の数値は、だんだん大きくなります。
ここで、よくいただく、ご質問があります。
「トレーニングで視力がよくなれば、屈折度数の数値も小さくなりますか?」
答えは、「必ずしも小さくはなりません!」
すでに眼球が大きくなっている大人の場合は、屈折度数が変化するケースもありますが、成長期の子供は、眼球が大きくなっていく為に、自然と眼軸が伸びて度数が上がるからです。
ただし、「必ずしも、裸眼視力は屈折度数に比例しません」
なので、トレーニングでピント調節力があがったり、脳内視力がよくなることで、同じ屈折度数でも、視力はアップできるのです。
そこで大切なことは、定期的な自宅での視力チェックで、平均的にどのくらいの視力が出ているのか、実際の見え方はどうなのか、ということです。
学校や眼鏡店や眼科など、視力測定をおこなう環境、その時の体調や時間帯などでも視力は変化しますので、上記の視力チェック表をダウンロードされて、■正しい視力測定まとめ■にも書いた3点をお守り頂く。
- 3秒以内にハッキリと見えるかどうか
- 目を細めてみたり、3秒以上かかって答えた物は除外する
- 横に5つ並んだ Cマーク(ランドル環マーク)の内、4つ以上をクリアできなければ正しい視力とは判断できない
もし、視力センターや眼科、眼鏡屋で視力測定を行われた際には、屈折度数も計測してもらってみて下さい。
- 正しい視力測定3つのポイントを守り、視力チェックシートを使用し測定する
- 視力センターや眼科、眼鏡屋で視力測定を行う際は、屈折度数も計測してもらう
ということで、よくあるご質問「 眼鏡屋の視力測定と学校の視力測定結果が違うのですが? 」についてお答えいたしました。
少しでも今回の記事の内容がお役に立てましたら嬉しく思います。
視力アップ推進委員会
アイトレーニング視快研・育視(イクシー)グループ
九州・山口カスタマー本部