※【八重山諸島/宮古列島旅行記①】の続きになります。
この旅2日目となる2022年11月5日(土)、早朝から ユーグレナ石垣港離島ターミナル へやって来ました。
この日はここから高速フェリーで 西表島 へ向かいます。西表島には大原港と上原港の2つの港がありますが、今回は大原港行きのチケットを購入。
いつものように具志堅さんの銅像に挨拶。ちなみに横に並んで同じポーズで写真を撮る観光客を、見ない日はありません(笑)
桟橋には既にこれから乗る八重山観光フェリーの「あやぱに」が停泊してました。早速乗り込みます。
船に揺られること約45分で、西表島・大原港 に到着。地元では「仲間港」と呼ばれているようです。
西表島へ上陸するのは今回が初めて。事前の情報では海岸線の近くまで山や森林が迫っているため、道路は海岸線近くにしかなく、人が住む集落も限られているということでした。
予約していたレンタカーに乗り込み、島の散策を開始。この辺りは大原の街の中心部近くになりますが、ホントに何もありません(苦笑)
そうそう、レンタカーを借りる時に注意事項として聞いたのですが、西表島の制限速度は40km/h。時々動物が道路を横切るので気を付けてとのことでした。
まずは大原港からの県道を南西方向へ向かいます。すると数分もしないうちにイメージ通りの光景が広がってきました。
右手には何もない光景が広がります。しかし都会で生活していると、こういう非日常な景色に心を奪われるんですよね~
15分ほどで最初の目的地である「忘勿石」の入口に到着。車を停めてここから歩きます。
ここが入口。少しだけこの中へ入るのに躊躇しましたが(苦笑)、もちろん中へ進みます。
ジャングルに囲まれた中、先の見えない階段を下りていきます。決していい気分ではありません(苦笑)
海岸まで降りるといきなり広がる神秘的な光景、これは凄い!
なかなか見ることのできないような、自然の風景が広がります。
後で調べてみたのですが、ここは第2次世界大戦末期に波照間島の全住民が軍により強制的に疎開させられた場所。当時この辺りはマラリヤの汚染地帯で、ほぼ全員が疾患しうち3分の1が命を落としたそうです。
見事な岩。この時は景色を楽しんでましたが、決して楽しむような場所ではなかったんですよね。
当時、波照間国民学校の校長だった識名信升氏はここでも教育を続けようとしましたが、軍により中止に。その後生徒たちの多くが命を落としたそうです。
この石碑に刻まれている文字は、その識名校長がこの地を離れる時に刻んだもの。決してこの時のことを忘れてはならないという思いだったと言われています。
ここから更に車を西へ走らせます。しかし景色はずっと変わらないままです。
日本最南端のキャンプ場の入口を見つけました。
そしてこの県道の突き当りにあるのが、こちらの「ヤマネコ発見の地」の石碑。西表島と言えば イリオモテヤマネコ が有名ですが、初めてその姿が確認されたのが正にここ。当時、大原中学校の生徒が弱っていた大きな猫をここで見つけたものので、後に新種の猫として認定され、世紀の大発見と呼ばれているそうです。
この奥にはビーチが広がるらしいのですが、さすがにこの注意書きを観るとここから先へ進もうとは思いませんでした(苦笑)
来た方向へ戻ります。ちなみにレンタカーにはカーナビは付いてないのですが、道路が海岸沿いにしかないので迷いようがありません。
この信号を左へ曲がると先ほどの大原港。何の変哲もない信号ですが、実はこれが 日本最南の信号機 なのです。
大原港へ戻ってきました。案内図を観ると、ホントに海岸線沿いにしか道がないことがわかります。
今度は大原港から北へ反時計回りに車を走らせます。しかしこの風景、ホントに味がありますよね。
こちらは途中の仲間川。マングローブが生い茂っており、車はもちろんのこと歩いても入っていけそうにないことがよくわかります。
更に車を走らせます。ここは確か前良川の橋から撮ったような…
西表島ならではの風景が広がります。1本しかない道路にも関わらず交通量がほとんどないので、気になる景色があるたびに車を停めて眺めることができました。
イリオモテヤマネコとびだし注意の看板。もちろん、いつ飛び出してきても大丈夫なように安全運転に心掛けてました。
ここまでで海岸線の県道の3分の1ほどを走破。竹富島や小浜島、そして与那国島といったこれまで訪れた八重山の離島とは全く異なる西表島の様子が、だいぶわかってきた気がしたのでした。
※【八重山諸島/宮古列島旅行記③】へ続きます。
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[2022・八重山諸島/宮古列島旅行記]
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