生理(月経)は女性にとって重要なことです。その生理の周期的変化を理解すると、健康管理や自己理解に役立ちます。

 

 この記事では、生理の基本的な情報やそのメカニズムについてお伝えします。

 

 始めに、子宮について

 女性は、おへそから指3本分下のところに子宮という、鶏の卵くらいの大きさの、将来、子供を育てる場所をもっています。さらに赤ちゃんの種の半分にあたる卵子という、卵のようなものが入っている2~3cmの大きさの卵巣というものを、子宮の左右に1つずつ持っています。卵子は産まれた時には卵巣に既に準備されており、個人により数は決まっています。

 

 

 

生理(月経)の基本知識

 

 

  生理(月経)とは…

 

 ①子供をそだてるための準備

 ②健康を維持するための機能

 ③不要な組織を排出するためのもの

 

①子供をそだてるための準備

 女性の子宮は、赤ちゃんが育つ場所です。女性の身体は毎月、卵子を育て、子宮の内側を厚くして赤ちゃんをそだてる準備をしています。卵子と精子が出会わなかった場合、その準備をリセットするために、厚くなった子宮の内側(内膜)を身体の外に出すために出血がおこり、それを「生理(月経)」と言います。

 

②健康を維持するための機能

 月経はホルモンのバランスを保つためにも重要で、月経周期を通して、身体が正常に働いているかを知る目安になります。

 

③不要な組織を排出するためのもの

 卵子が受精せず、妊娠が成立しなかった場合に、身体は厚くなった子宮内膜を身体の外へ出す必要があります。これが月経という出血として現れます。

 

 月経は月経前の身体の状態を教えてくれる『身体からの声』です。約1ヶ月の間に、どんな食生活をしていたか、どんな生活を送っていたのか、月経の状態で知る事が出来ます。
 

 また別の視点でみると、月経はデトックスになります。月経で出血する事で、新しい血液を作る必要性ができ、新陳代謝を促すからです。更に月経中は下痢になりやすく、不要な糖分や脂肪分を排出します。

 

 

 

 

 

 

 

  月経周期(生理周期)とは…

 

 月経には月経周期と言われる単位があります。月経の始まった日から、次の月経が始まる前の日までのことをいい、1人1人違います。通常28日周期で起こりますが、個人差があり約25~38日の幅があります。そのうち月経はだいたい5~7日続きます。

 

 この周期の中で、身体は二つの性ホルモン(卵胞ホルモン、黄体ホルモン)の作用により卵子を育てたり、子宮の内側を厚くします。

 

 月経周期には4つのサイクルがあり、「①月経(出血)→②卵子がそだつ→③卵巣から卵子が放出される→④受精しなければ再び月経」という赤ちゃんを育てるための準備をし、健康を保つための自然なプロセスです。

 

 

 

  月経の各期

 

 ①月経期(1日目~約5日目):月経(出血)

  • 身体的変化:月経が始まる時期で、子宮内膜がはがれ落ちて、出血します。子宮が収縮するため腹痛や腰痛、不快感を感じる女性が多くいます。卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の量が低下して、気分が不安定になる事もあります。
 
  • 感情的変化:イライラしたり、疲労感を感じることが多いです。痛みの軽減と共に、徐々に気分も改善していくケースが多いです。

 

 ②卵胞期(約6日目~14日目):卵子がそだつ

  • 身体的変化:月経が終了すると、卵巣からのエストロゲン分泌が増加し、卵胞がそだち始め、成熟します。子宮の内側(子宮内膜)が再生し、厚くなっていきます。この時期は体温が通常よりも低めで、身体は活動的になることが多いです。
 
  • 感情的変化:エネルギーが増し、気分が明るくなる人が多いです。社交的になり、活動的になる傾向があります。
 

 ③排卵期(約14日目):卵巣から卵子が放出される

  • 身体的変化:卵子が卵巣から出ることを排卵といい、排卵が起こると、卵胞が破れて成熟卵が放出されます。この際、一時的に体温があがります。また、エストロゲンのピークにより、子宮内膜はさらに厚くなります。
 
  • 感情的変化:この時期は自身が高まり、性的欲求が増すことがあります。これは受精のチャンスを増やす、生き物の生存本能といえるかもしれません。また、思考がクリアになったり、集中力があがると感じる女性もいます。

 

 ④黄体期(約15日目~28日目):受精しなければ再び月経

  • 身体的変化:卵胞が破れた後、黄体が形成され、プロゲステロンが分泌されます。子宮内膜は受精卵を受け入れる準備をします。体温は高めに維持され、妊娠しなかった場合は、プロゲステロンが減り始め、次の月経の準備が始まります。
 
  • 感情的変化:月経前症候群(PMS)の症状(イライラ、頭痛、疲労感など)が現れることがあります。この時期は感情の変化が激しくなることがあります。 対策として呼吸法などを取り入れると、心が落ち着きやすくなります。
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

  一般的な症状:

 

  • 腹痛や腰痛:子宮内膜が剥がれ落ちる際に、子宮を収縮させるプロスタグランジンというホルモンが過剰に分泌されることと、子宮自体が収縮することで起こる痛みです。

 

  • 気分の変化:ホルモンの影響で、イライラや疲労感を感じることがあります。

 

  • 頭痛:ホルモンバランスの変化により、血管が収縮・拡張されることでおこります。

 

  • むくみ:プロゲステロンは体内の水分保持を促進するため、むくみを起こすことがあります。

 

  • 胸のはり:生理前にエストロゲンとプロゲステロンが増加して、乳腺が刺激されて胸が張ることがあります。またプロゲステロンの影響で体内の水分保持が促進され、胸の張りを感じることがありま胸の張りを感じることがあります。

 

  • 吐き気:ホルモンバランスの変化と生理痛、食欲の変化により起こります。

 

  • 冷え:月経周期に伴い、プロゲステロンが増えると、体温が一時的に上昇する事があります。その後、月経がはじまるとプロゲステロンが減り、体温が下がりやすくなるために起こります。また月経前や月経中はエストロゲン量が変化し、血管が収縮しやすくなるため、血行不良が起こり、冷えを感じやすくなります。

 

  • 便秘:月経前にプロゲステロンが増え、腸の動きが鈍くなることがあり、これによって便秘が引き起こされます。また月経前や月経中は食の好みが変わり、偏食になる場合もある為、食物繊維が不足して便秘になることもあります。

 

  • 下痢:月経中にプロスタグランジンが増え、腸の動きが促進され、腸が刺激されるために、下痢を起こすことがあります。月経前後に食の好みが変わり、甘いものや脂っこいものを摂ると腸が敏感になり、下痢を起こすことがあります。

 
  • 月経前症候群(PMS):月経前の1週間から10日間にわたって現れる、身体的、情緒的、心理的な症状の総称です。その症状は月経開始とともに軽減または消失することが特徴です。医学的には次の条件を満たす場合を言います。
  1. 時期(月経開始の約1~2週間前に症状が現れる)
  2. 症状の種類(頭痛、腹痛、浮腫みなどの身体的症状、不安、抑うつ、イライラなどの情緒的症状が含まれる)
  3. 日常生活への影響(症状が日常生活や社会的活動に影響を及ぼす程、重症である)

 

  月経に関係する症状の対策:

 

食事の見直し…

  • バランスのとれた食事:果物、野菜、良質なタンパク質を意識して摂りましょう。
 
  • オメガー3脂肪酸:炎症を抑え、ホルモンバランスの調整をしてくれます。サーモン、マグロ、さば、亜麻仁油、くるみなどに多く含まれています。
 
  • カフェインや塩分:過剰なカフェインや塩分は痛みやむくみを悪化させる可能性がある為、控えましょう。
 
  • ビタミンB群:エネルギー代謝を促進したり、ストレスを軽減してくれます。玄米、全粒粉パン、豚肉、卵黄、チーズなどに多く含まれています。
 
  • マグネシウム:生理痛や浮腫みの改善と気分を安定させる効果が期待できます。ほうれん草や豆腐、納豆などに多く含まれています。
 
  • 鉄分:月経による貧血の予防やエネルギーの生成を助けてくれます。赤身の肉、イワシ、あさり、ほうれん草などに多く含まれています。
 
  • ビタミンE:抗酸化作用があり、ホルモンバランスを整える効果があります。アーモンド、オリーブオイル、ほうれん草、アスパラガスなどに多く含まれています。
 
  • 食物繊維:消化改善、便秘解消に効果があります。玄米、オートミール、黒豆、リンゴ、バナナ、ブロッコリー、キャベツ、ニンジンなどに多く含まれています。
 
  • カルシウム:筋肉(子宮)の収縮を助けたり、ストレス軽減効果があります。牛乳、ヨーグルト、ブロッコリーなどに多く含まれています。
 
  • アルコール:睡眠の質を下げてしまうため、控えましょう。
 

水分補給…

  • 十分な水分補給:適切な水分補給は便秘解消だけでなく、むくみや生理痛を軽減することができます。温かいハーブティーがおすすめです。
 
  • 冷たいもの・甘いもの:生理痛の痛みやむくみを悪化する可能性があるので、月経期間中は控えましょう。
 

運動習慣…

  • 定期的にウォーキングやストレッチ、ヨガなどの軽い運動を行うと、血行が促進され、痛みの軽減や消化機能の改善につながります。
 

ストレスの管理…

  • リラクゼーション法:ストレスはホルモンバランスにも影響を及ぼすため、深呼吸や瞑想、アロマテラピーなどでストレスの軽減をはかりましょう。
 

睡眠…

  • 十分な睡眠:規則正しい生活リズムを心掛け、十分な睡眠を確保しましょう。良質な睡眠は身体の回復を助けます。
 

温熱療法…

  • 身体を温める:ホッカイロや電子レンジで温めるタイプのホットパックを利用して、腹部を温めると血行がよくなり、生理痛がやわらぎます。また、温かい飲み物をとるのも良いでしょう。月経期間は特に、温かい湯舟に浸かるようにすると、血流の改善の他に、ストレス軽減効果も期待できます。
 

薬…

  • 鎮痛剤:用法用量をしっかり守って使用して下さい。鎮痛剤は安易に長期間使い続けると、不利益な状態を招くことがあります。生理痛に隠れて他の病気を見逃してしまったりする事があります。

 

3.医療機関を受診する場合

 

 これまでの対策を試しても生理痛や月経前症候群(PMS)が酷い場合、大事な試験や会議、旅行など、どうしてもやむを得ない場合には、医療機関を受診することをおすすめします。

 

 受診の際は、月経周期、どんな症状がいつ頃からでるのか、どのような対処方法を望んでいるのか(一時的な服薬、長期的な治療、現状の把握など)、試験日や旅行の日程が既に決まっている場合には、出来るだけ早く受診することをおすすめします。早めの受診は治療や対処方法の選択肢をひろげてくれます。

 

4.健康相談の重要性

 

 

  個別相談の利点

 

 過去の病歴、服用中の薬、生活習慣を踏まえたうえで、一人一人にあったライフスタイルや体質に沿った解決策をみつけることができます。また、医療機関を受診する際に、どんな準備をしておくとよいのか、医師への質問の仕方など、自分にあった治療法を選択するためのアドバイスを得られます。

 

 

 

 

 

 

 

 

相談内容

 

 持病があって、定期的に通院しています。

 前回の血液検査の結果で、検査値の数値が良くないことが分かりました。医師からは薬の増量を提案されましたが、なんと、 今までの薬の量を4倍にするという驚きの提案でした。思ってもいなかった4倍への増量は、不安や恐怖があり、痛みなどの自覚症状もなかったので、医師の提案を受け入ることが出来ませんでした。なんとか次回の診察まで、現状維持にして欲しいと伝えるのが精一杯でした。

 『薬は増やしたくないんです。でも、どう医師に話したらいいか分からないし、もし話して「もう診ない」と言われたら、他に行く所がなくて困ってしまいます…。』

 

 

 

サポート内容

 

 相談者さんが本当に望んでいる事を確認します。混乱を解消するために、ゆっくりと現状を確認しながら、キーワードを拾っていきます。この場合は、4倍に増量する根拠、4倍にする事のメリットとデメリットの説明がなかったことが、不安を大きくしていました。

 

 そして、ゴールを明確にした上で、どのような言葉を使えば思いが伝わるのか、どんな言い回しや質問をすれば納得のいく回答を得られるのかを提案します。医師の治療方針にのるか否かの決定打となる質問を一緒に作ります。

 

 

サポート後の変化

 

 1ヶ月後の診察では、相談者さんが思いを伝え、自分で治療方針を決める決定打となる質問ができ、医師と円滑な対話ができたとのことです。

 相談者さんのゴールは、『薬を増やさず、症状の現状維持』でした。

 結果として、医師から同じ病気の他の患者さんでの治療経験や相談者さん自身の病状について詳しく説明してもらえたとのことです。

 そして、自分の気持ちを医師にしっかり伝える事もでき、医師も納得した上で『薬を増やさず、症状の現状維持』ができていると連絡をいただきました。

 

 

おわりに

 

 このように、薬を処方される前の段階からのサポートも行っています。

 医師とのコミュニケーションを円滑にし、あなたの不安を軽減するお手伝いをします。持病を抱える方々が、自分の意見をしっかりと伝えられるようになる事は、治療において非常に重要です。

 

 

 

 

 

 

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 最後までお読み頂き、ありがとうございます。あなたの健康と安心をサポートできることを心から願っています。

 

 あなたの未来がより良いものになるよう、一緒に歩んでいきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

夏バテとは

夏バテの主な症状

症状別の対策法

 

夏バテとは

 

 

 夏の暑さや湿気などの気候の変化に、長時間さらされることで引き起こされる体調不良をいいます。

 

 

 

夏バテの症状

 

 

 

1.疲れやすさ(倦怠感)

 

 暑さで体温調節が必要になり、体力が消耗します。また暑さで寝つきが悪くなったり、途中で起きてしまうので睡眠不足を起こします。他には汗をかくので身体の水分量がへり、脱水症状をおこします。こういったことで疲労感がまし、 体がだるく、エネルギーが出ない状態になります。そして日常生活や仕事に対する意欲の低下へとつながります。

 さらにエアコンの使用によって室内外に急激な気温差がうまれ、体温調節が乱れ、血行不良、代謝の低下を招き、倦怠感を感じやすくなります。

 

 具体的には外出後に急激な疲れを感じたり、寝ても疲れが取れなかったり、常にだるさを感じることです。

 

 

2.食欲不振

 

 暑さの影響で食欲が減り、食べる量が少なくなる事があります。また、冷たいものを摂る回数が増えると、消化不良が起こりやすく、食欲不振になります。この食欲不振によって、消化不良や腹痛、下痢などの症状が現れることがあり、さらに食欲不振を招くことがあります。

 

 具体的には、冷たい食べ物や飲み物を好むようになったり、食べたくなくなったり、食べる量が減ったりします。

 

 

3.頭痛

 

 脱水や強い日差し、体温調節の乱れにより、頭痛を感じることがあります。

 

 具体的には外出中に頭がズキズキと痛くなることです。

 

 

4.めまい・立ちくらみ

 

 たくさん汗をかくと脱水症状がおこり、血液の量が減って、血圧を低下させることがあります。すると脳への血流が減り、めまいや立ち上がった時にふらつきを感じる時があります。

 


5.不眠・睡眠不足

 

 体温調節のためにエネルギーを多く使い、暑さによって身体がリラックスするのが難しくなるので、寝つきが悪くなったり、何度も起きてしまい、深い睡眠が取りにくくなります。

 

 具体的には、寝つきが悪い、途中で起きてしまう、昼間に強い眠気を感じことです。

 

 

 

夏バテ対策

 

1.疲れやすさ(倦怠感)

 

 ①適度な水分補給:こまめに水やスポーツドリンクを飲み、身体の水分が減らないようにします。特に汗をたくさんかいた後は、水分と一緒に電解質も補いましょう。

 

 ②バランスのとれた食事:ビタミンやミネラルが豊富な食材を食べ、栄養バランスのよい食事を心掛けましょう。疲労回復に役立つビタミンB群や鉄分を含む食品を食べましょう。

 

 ③適度な休息:昼間、エアコンのきいた部屋でリラックスしたり、昼寝をして体を休めましょう。軽いストレッチや深呼吸も効果的です。

 

〈おすすめ食材〉

 ビタミンB群:エネルギーの代謝をサポートして、疲労感を軽くしてくれます。

        例…豚肉、鶏肉、納豆、卵

   鉄分:疲労感を軽くします。

        例…ほうれん草、レバー、赤身の肉

 エネルギーを補う:直ぐにエネルギーになる炭水化物を食べましょう。

          例…玄米、オートミール

 

 

2.食欲不振

 

 ①消化によいものを食べる:さっぱりした食事や消火によい食材を食べると、食欲が増すことがあります。

              例…うどん、スープ

 

 ②食べる回数を増やす:一度にたくさん食べるのではなく、数回にわけて食べることで食欲を促進させます。

 

 ③冷たいものを摂る:スムージーやアイス、冷やし中華など、冷たいものを食べると、食欲がでやすくなることがあります。しかし、摂りすぎると腹痛や下痢、消化不良などを起こしてしまうので、注意して下さい。

 

<おすすめ食材>

 消化を促進する食材:食欲を増し、消化を助ける働きがあります。

           例…生姜、ミント

 冷たい食べ物:食欲を引き出してくれます。

        例…冷たいスープ、サラダ、アイス

 ビタミンB12を含む食材:食欲を調整して、エネルギーを提供してくれます。

              例…牛や鶏のレバー、サーモン、マグロ、カニ、牛肉、豚肉、牛乳、ヨーグルト、チーズ、卵黄

 

 

3.頭痛
 
 ①十分な水分補給をする:脱水が頭痛の原因になることがあるので、意識して水分を摂りましょう。
 
 ②涼しい環境で過ごす:エアコンや扇風機を使って、室内の温度を快適に保ちましょう。直射日光は避け、適度に冷却することも大切です。
 
 ③軽いマッサージ:こめかみや首筋を軽くマッサージすると、血行がよくなり頭痛が和らぐことがあります。
 
<おすすめ食材>
 水分補給してくれる食材:脱水を予防してくれます。
             例…きゅうり、スイカ
 マグネシウムを含む食材:頭痛を和らげる効果があります。
             例…アーモンド、バナナ
 

 

4.めまい・立ちくらみ

 

 ①水分補給と塩分摂取: 脱水や塩分不足でめまいや立ちくらみが起こることがあるので、こまめに塩分を含む食べ物を摂ります。

            例…スポーツドリンク、塩飴

 

 ②ゆっくり動く:立ち上がる時や身体を動かすときは、ゆっくり行動するとめまいや立ちくらみを防ぐことができます。

 

 ③涼しい場所での休息:涼しい場所で休むと、体調が安定し、めまいや立ちくらみの予防になります。

 

<おすすめ食材>

 塩分補給:主にナトリウムを補います。

      例…塩分を含むスープ、スポーツドリンク

 電解質補給:主にカリウムを補います。

       例…バナナ、オレンジ

 

 

5.不眠・睡眠不足

 

 ①規則正しい生活:寝る時間と起きる時間を決めて、体内時計を整えましょう。

 

 ②適度な運動:朝夕の涼しい時間にウォーキングやストレッチなどの軽い運動をして、適度に身体を疲れさせ、眠りやすくします。

 

 ③寝室の環境:室温を適切に保ち、寝具は快適なものを使い、寝室の環境を整えます。エアコンを使う時は、冷やしすぎないように温度設定に気をつけて下さい。

 

 ④適切な室温と湿度:エアコンや扇風機を使い、適切な温度と湿度を保ちます。

 

 ⑤寝具選びのポイント:通気性のよいシーツや枕カバーを使い、汗を素早く吸収させます。またタオルケットや肌掛けは綿や麻などの天然素材で、好みの肌触りのものを選ぶことをお勧めします。

 

 ⑥リラックスできるルーチン:読書や軽いストレッチ、深呼吸をして、リラックスする習慣を作ります。頭が冴えてしまうので、寝る前のスマートフォンやパソコンは控えましょう。

 

<おすすめ食材>

 リラックス効果のある食材:睡眠の質を向上させます。

              例…カモミールティー、アーモンド

 タンパク質:タンパク質を朝ごはんに食べると、睡眠を助けてくれるホルモンを作り、自然な睡眠リズムを作ってくれます。

 

 

 

 

 

最後に熱中症と夏バテの違い

 

 熱中症と夏バテは異なる状態ですが、症状が似ているものがあります。熱中症は体温調節がうまくいかないことで起こる急性の症状で、重症になると生命に危険を及ぼすことがあります。

 

 熱中症は体温調節がうまくいかず、体温が以上に高くなることが原因です。長時間、暑い場所や直射日光の下で、活動することでおこります。

 

 熱中症の対策は、適度な休憩とこまめな水分・塩分を補給しましょう。長時間、直射日光の下にいないようにします。帽子や日傘も利用してください。

 

 症状が出てしまった場合には、涼しい場所に移動し、体を冷やし、水分と塩分を摂ることです。症状が重い場合や回復傾向がみられない場合には、早めに医療機関を受診するか救急車を呼ぶことも検討してください。




 


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いつ飲むのか?

 

 

調剤薬局で薬をもらった時に、いつ飲むのか、薬剤師から説明があると思います。

 

『○○錠は毎食後に◎錠飲んで下さいね。』

といった感じです。

 

薬の飲み方には食後、食間、食前、頓服など、たくさんあります。

 

今日は、薬の飲み方について簡単にお伝えしたいと思います。

 

①食後とは…食後30分以内です。

これは食事で胃が膨らんでいて、薬の胃腸への刺激が和らぐため、または食事の後に飲むと吸収がよくなったり、効果が発揮されやすい薬だから、という理由があります。

 

②食間とは…食後2時間後のことです。

食事中ではなく、食事と食事の間のことです。この時間帯は食べ物の消化が終わっているので、直接胃の粘膜に接して効果を発揮したり、食べ物と一緒ではない方が、吸収されやすかったり、効果がよい薬の飲み方になります。

 

③食前とは…食事の1時間~30分前のことです。

食前は胃が空っぽの状態で、胃酸が薄まっていない為、胃の中が酸性の状態になっています。この方が薬の吸収や効果が良い場合に、食前に飲みます。

 

④寝る前とは…寝る30分くらい前のことです。

寝る前に飲むと最も効果を発揮する薬や、寝ている間に効果を発揮する薬の飲み方です。

 

 

⑤頓服とは…必要に応じて、痛みなどの症状がある時だけの飲み方です。

「1日1回」や「毎食後」など、決められた時ではなく、症状のある時に、必要に応じて医師の指示通りに飲むものです。

 

最適な薬の効果を得るために、飲み方は守りましょう。

 

でも、決められた通りに飲めない時もありますよね。そういう時は処方してくれた医師や薬剤師に相談して下さい。飲み方を守るよりも、どうやったら飲めるのか、お一人お一人にあった飲み方や薬の変更を提案してくれると思います。


担当の医師や、調剤薬局の薬剤師に話にくいと感じている方は、お知らせください。

個別相談では、そういった事についてもサポートしています。



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薬はとても効果を発揮してくれる時と、効果が十分に感じられない時があると思います。

効果が十分ではない時の為に、医師から薬が処方されている場合もあります。


でも、それでもダメな時がありますよね。


例えば、大切な人を亡くした時や失恋した時に、『時間が1番の薬』という言葉を耳にした事があると思います。

こういう時は医師の処方した薬よりも、時間が癒してくれます。


大切な人を亡くした時には、共通の親しい友人同士で、故人の思い出話をしたり、お互いの悲しみを認めあったりする事で、前を向けるようになっていきます。

失恋の場合は、自分磨きをしたり、新しく恋をする事だと思います。

また、癌患者さんの痛みには薬では取り去る事が出来ないものもありますが、笑いや誰かが寄り添ってくれる事で軽減する事があります。


薬は万能ではありませんし、このように薬以外のものが効果的な時があります。


この事を、私はこれまで接した沢山の患者さんに教えてもらいました。


自分の心や身体が、何を必要としているのか分からないから、不安になったり、イライラしたり、自分でコントロール出来なくなってしまうんだと思います。


薬ではどうしようもない時に、薬以外に頼ってもいいと思います。


私はシータヒーリング、九星気学、アロマテラピー、食育と学び、その時々に良さそうなものを選んで使っています。


度を過ぎなければ、どれも有効な手段だと思います。



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副作用のない薬ってないんですか?

 



「副作用のない薬ってないんですか?」と質問される事があります。

答えは「何を求めるかで、効果と副作用は違ってきます。」

例えば、頭痛薬の効果は、頭の痛みを止める事になります。
頭痛薬を飲んで、胃が痛くなったら、これが副作用になります。

副作用というとマイナスな影響の事だと捉えられていますが、そうでもない場合もあります。

整形外科で処方される痛み止めの中には、痛みをとる他に、うつ病にも効果を発揮する薬があります。

うつ病で腰痛の方が、この痛み止めを飲んだら、腰痛もうつ病症状も改善する事があります。

これを副作用と捉える方は少ないでしょう。

つまり、捉え方によって薬には効果と副作用の両方があるんです。

だから、必ず自分が求める以外の作用(副作用)について、医師、薬剤師に確認して下さい。

市販薬の場合には、購入する際に薬剤師に確認し、更に飲む前に薬の説明書も読んで下さいね。



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 ご相談をいただいので、それについての私の応えになります。

 

相談内容

 

 

『最近、スーパーや職場で、独特の臭いがして、体調が悪くなることがあります。これは何かの病気でしょうか。』

 

詳細

 

①どのような症状ですか。

→喉の痛みや頭痛、咳、くしゃみや鼻水がでたり、気持ち悪くなることもあります。目が痒くなったり、腫れることもありますし、顔や腕に湿疹が出来たり、痒くなることもあります。たまにドキドキと急に鼓動が早く感じる時もあります。

 

②そういった症状はどの位の期間、続きますか。

→その場から放れると治まることもあれば、数日続くこともあります。

 

③症状が続くのは、どんな場合ですか。

→旅行に行ったり、外食をした後に多いような気がします。

 

④どのような状況で、臭いを感じますか。

→主にスーパーや職場ですが、人が近くにいる時だけでなく、臭いが留まっているスポットのようなものを感じる時もあります。そこから離れると、いくらか楽になります。冬場よりも夏の方が臭いは強く感じますし、臭いを感じる場所や状況も増えている気がします。

 

⑤感じる臭いは、どのような臭いですか。

→甘かったり、鼻にツンとしたり、その時々によって違います。柔軟剤のお花のような臭いの時もあれば、アルコール消毒やプールの塩素消毒のような臭いの時もあります。

 

考察

 

相談者さんからの聞き取りを元に、化学物質過敏症の可能性を考えました。

 

化学物質過敏症は、何らかの化学物質に大量に曝露するか、または微量の化学物質に繰り返し曝露すると発症するとされています。

化学物質への感受性は、個体差が大きいので、同じ環境にいても発症する人としない人がいます。

どんな化学物質に対して反応が出るのか、そして現れる症状の程度にも、個体差があります。

相談者さんが臭いの影響を受けて現れる症状は、この化学物質過敏症の症状によく当てはまっています。

 

また、体調を悪くする臭いは様々ありますが、スーパーや職場で臭いを感じる事から、周りにいる人が使用している洗剤や柔軟剤、香水などが原因と考えられます。

 

化学物質過敏症支援センター 

 

 

 

また、平成15(2003)年版『環境白書』より

 

「今日、推計で5万種以上の化学物質が流通し、また、わが国において工業用途として届け出られるものだけでも毎年300物質程度の新たな化学物質が市場に投入されています。化学物質の開発・普及は20世紀に入って急速に進んだものであることから、人類や生態系にとって、それらの化学物質に長期間曝露されるという状況は、歴史上、初めて生じているものです」

と、あります。

 

平成15年度版 環境白書 環境問題の現状と政府が環境の保全に関して講じた政策 第1章環境への負荷が少ない循環を基調とする経済社会システムの実現 第5節化学物質対策 1化学物質による環境汚染の現状 

 

 

 

 

これを大胆に言い換えると「毎日1種類の新しい化学物質が世の中で使用されるようになっていますが、新しい化学物質なので、どんな影響が出るのか、まだ分かっていません。」と言うこともできるでしょう。

 

この環境白書から約20年が経っていますが、人体への影響やそのメカニズムが分かっていない事が、令和4年度版化学物質と環境(調査報告書詳細版まえがき)に記載されています。

 

令和4年度版化学物質と環境 調査結果報告書詳細版 

 

 

 

対策

 

未だどのような影響があるか分からない、またそのメカニズムも分からない化学物質が溢れる世の中で、化学物質過敏症の対策は、原因と考えられる臭いの元になっている化学物質を避けることが第一になります。


臭いを感じて体調が悪くなる場所を避けます。また、特定の人が近くにいる時に臭いを感じて体調が悪くなる場合は、その人との接点を減らすようにします。


もし、洗剤や柔軟剤、殺虫剤、香水、シャンプーなどのケア用品で体調が悪くなる事があるなら、化学合成されたものではなく、昔から使われている自然に近い製品に変えましょう。

 

 


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①ホルムアルデヒドの性質・特徴

 

 

 

 ホルムアルデヒドは有機化合物の1種で、ツンと鼻につく独特な刺激臭のある無色の気体で、強い毒性があります。空気より少し重いため、下にたまりやすいです。揮発性が高く、温度依存性で、温度が高くなると室内での濃度が高くなります。

 

 メタノール(メチルアルコール)が酸化されると、ホルムアルデヒドになります。化学物質からできる事もあれば、天然由来の物質からできる事もあります。

 

 ホルムアルデヒドは架橋反応という細胞膜(タンパク質)の一部(アミノ基やカルボキシル基)と反応(アルキル化)し、1つの細胞膜表面で、橋のような構造を形成(架橋)する反応を起こし、細胞膜のタンパク質構造を変化させ、細胞を死滅させるため、私たちにとって有害です。

 

 ホルムアルデヒドは水に溶けやすく、37%以上の溶液はホルマリンと呼ばれています。このホルマリンは、無色透明で刺激臭があり、架橋反応を利用して組織標本などの防腐処理に使用さています。ワクチンを製造する過程の不活化処理やワクチンの添加物等としても使用されています。

 更にホルムアルデヒドはフェノール樹脂、メラミン樹脂などの原料にも使用されており、家や家具の接着剤や塗料として広く利用されています。

 

 また、有機物の不完全燃焼や、光化学反応によって大気中の炭化水素(HC)からも生成されるので、光化学オキシダントの構成成分の1つになっています。

 

 

 

②ホルムアルデヒドの人体への影響

 

 

 ホルムアルデヒドは粘膜への刺激性があり、その濃度によって、急性毒性として呼吸器、目、鼻、喉などに炎症を起こします。慢性毒性としては肝臓や腎臓などの臓器への障害があります。

 

 症状としては、

  ・頭痛 ・目がチカチカする ・涙がでる ・鼻水 

  ・のどの渇きや痛み ・咳 ・呼吸がしにくい 

  ・アトピー性皮膚炎やその悪化 ・喘息やその悪化

      ・吐き気 ・鼻血 などがあります。

 

 また、発がん性については多くの研究が発表されており、WHOの外部組織である国際がん研究機関(IARC)では、発がん性分類1という、発がん性がある物質として指定されています。

 これを受けて、日本では平成19年特定化学物質障害予防規則の改定により、ホルムアルデヒドは特定化学物質第2類物質となり、発がん性があるとされています。

 

 日常で高濃度のホルムアルデヒドに接触する機会はほとんどなく、建材や塗料などに含まれる低濃度のホルムアルデヒドに、知らぬ間に接触している事が多いと考えられます。しかし、低濃度でのホルムアルデヒドの長期暴露による影響については、国際的にも報告がとても少ないのが現状です。

 

 日本の実験動物を用いた研究から、低濃度長期ホルムアルデヒド暴露は、遺伝素因や抗原刺激などによるが、神経ー免疫系ー内分泌に関するネットワークのかく乱作用を誘導し、記憶・学習・免疫の記憶情報回路にかく乱作用を生じていることが示唆されています。

 

 

 ホルムアルデヒドは濃度により表れる症状に違いがあります。

 

 産業医学日本化学会誌より、FA(ホルムアルデヒド)気中濃度(ppm)と症状

https://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/07/dl/s0722-8f_0002.pdf

 

 単位が㎍/㎥、㎎/㎥、ppmと様々に表記されますが、

  100㎍/㎥=0.1㎎/㎥=0.08ppm

 となります。

 基準値や測定値をみる場合には、単位に気をつけて下さい。

 

 

 

③ホルムアルデヒドに関する法令・基準など

 

  • 毒物及び劇物取締法による医薬用外劇物
  • 特定化学物質障害予防規則における第2類物質
  • 医薬品医療機器等法
  • 食品衛生法
  • 食品安全基本法
  • 水道法
  • 建築基準法
  • 家庭用品規制法
  • 労働安全衛生法

など

 

 

 基準値としては

  • 室内空気中化学物質の室内濃度指針(厚生労働省)  100㎍/㎥=0.1㎎/㎥(0.08ppm)
  • 水道法に基づく水質基準値   0.08㎎/L
  • 建築基準法   0.1㎎/㎥以下(0.08ppm以下)
  • 家庭用品規制法に基づく肌に触れる繊維製品のホルムアルデヒド  75ppm以下(生後24カ月以下の乳幼児では16ppm以下)

 など

 

 

 

④ホルムアルデヒドの体内動態

 

 ホルムアルデヒドは呼吸器、消化管から吸収され、肝臓でホルムアルデヒド脱水素酵素により酸化され、ギ酸となり、最終的に二酸化炭素と水に分解されて、排泄されます。

 

 吸収されたホルムアルデヒドの約6割は、尿や便として、約3割は呼気中へ排出されます。

 

 ホルムアルデヒドは、飲酒によるエタノールの代謝と競合しますが、その代謝速度はエタノールの約1/9と遅いです。

 

 ホルムアルデヒドの代謝物であるギ酸は反応速度が遅いため体内に残留し、毒性を示します。ギ酸が体内に増えるため、体内(血液)㏗バランスが崩れ酸性側に傾くことがあり、これを代謝性アシドーシス(血液㏗7.35以下で炭酸水素イオン(HCO)が低下した病態)といいます。代謝性アシドーシスは、体内で炭酸水素イオン(HCO)が減少した状態または酸性物質の排泄が滞ったり、酸性物質が過剰に生産された状態で、進行すると意識障害、頻呼吸、不整脈、悪心・嘔吐などを引き起こします。

 また、ギ酸がミトコンドリアの電子伝達系の酵素を阻害し、視神経に毒性が現れるという報告もあります。(メタノール摂取による失明など)

 

 

 

⑤考察:取り込んでしまったホルムアルデヒドの害を減らすために何をしたらよいか?

 

・まずは取り込まないように、身体に変調を感じる空間は避けます。そして体内に取り込むものは、確認してからにします。

 

・換気とサーキュレーターなどを使用し、下に溜まりやすいホルムアルデヒドを分散させます。

 

・繊維製品にも含まれているため、使用頻度の高いマスク等は、天然素材のものを使用します。

   (日本薬学会第141年会 家庭用マスクに含まれる揮発性有機化学物質及び紫外線吸収剤の実態参照)

https://confit.atlas.jp/guide/event-img/pharm141/28PD1_01-40/public/pdf?type=in

 

・身体は部位によって、皮膚からの吸収率が異なるため、肌に直接ふれる下着は特に、天然素材にします。 

 前腕(内側)を1とした場合の身体の部位別吸収率は「 頭皮3.5倍 前額6倍 頬13倍 あご13倍 背中1.7倍 わきの下3.6倍 陰部42倍 」となっています。

 

 

・きちんと排出されるように、便通をよくしておきます。

 →発酵食品を毎日摂り、腸内の善玉菌が優勢になるようにします。日本人の体質には、お味噌やお漬け物、納豆といった昔からある発酵食品がおすすめです。お酒なので、注意が必要ですが、酒粕も便通改善が期待できる食品です。また、腸の動きをよくするために、汗ばむ程度の運動を習慣化し、お水をしっかり摂ります。

 

 

・飲酒により代謝が遅くなる可能性があるので、飲酒を控えます。

 →我慢し過ぎてストレスにならないよう、お酒の場でのコミュニケーションは、時にストレス発散となり、精神的によい事もあるので、飲酒は程々にします。

 

 

・肝臓での代謝がきちんと行われるように、肝機能に注意します。

→お酒やタバコ、薬だけでなく、睡眠不足や暴飲暴食、過労やストレス、運動不足でも肝機能は落ちます。更にマスク生活は呼吸が浅くなり、酸素不足を招いています。これにより体内で生成した乳酸が肝臓でグルコースへ変換しきれず、肝臓のオーバーワークを招いている事も考えられる為、呼吸にも意識を向けます。まずはどれか1つでも、改善しようと取り組む事が大切です。その上で、たんぱく質やビタミン(特に肝臓の働きを助けるビタミンB1)を多く摂るようにします。もやし、ごま、お味噌、しじみ、緑黄色野菜、ブロッコリー、貝類、タコ、エビなどを、栄養価が高い旬の時季に出来るだけ摂るようにします。

 

 

・ホルムアルデヒドの代謝物のギ酸による代謝性アシドーシスを避ける為、体内㏗バランスに気を付けます。

→ギ酸の代謝を助けるため、葉酸を多く含む食品を摂ります。更に酸性を解消する為に、日々の食事にアルカリ性食品を取り入れるよう心掛けます。便秘改善効果も期待し、重曹クエン酸水で炭酸水素イオン(HCO)の補給を行います。

 

 

 

⑥食材と食事の一例

 

 

☆便通改善、腸内環境改善に期待できる食品

  • 発酵食品(味噌、醤油、漬物)
  • きのこ
  • こんにゃく(芋)
  • ごぼう
  • 納豆
  • 切り干し大根
  • 干し椎茸
  • オクラ
  • おから
  • 海藻
  • 豆類等

 

☆楽しく飲酒できるように、アルコール代謝を助けてくれる食品

  • ほうれん草
  • 枝豆
  • 芽キャベツ
  • 海苔
  • わかめ
  • 落花生
  • アスパラガス等

☆肝臓の代謝を助けてくれる食品

  • 豚肉
  • 海苔
  • 豆類
  • 卵黄
  • キャベツ
  • 玄米
  • 落花生
  • 枝豆
  • 大根等

☆代謝性アシドーシスにならない為に、身体の酸性を緩めてくれる食品

  • 大豆製品
  • じゃがいも
  • 人参
  • 大根
  • ごぼう
  • キャベツ
  • かぼちゃ
  • サツマイモ
  • 梅干し
  • 海藻類
  • 海苔
  • わかめ
  • ひじき
  • ほうれん草
  • 白菜
  • トマト
  • きゅうり
  • アスパラガス
  • りんご等

 

↑この中から組み合わせて私が作れそうなものの一例です。カロリーや塩分は加味していませんが、基本的に薄味を心がけています。

 

 主食:白米に玄米や大麦を混ぜた麦飯

 主菜:豚肉の生姜焼き(豚肉、玉ねぎ、生姜)

 副菜:切り干し大根の煮物(切り干し大根、人参、干し椎茸、油揚げ)

 副々菜:ほうれん草のお浸し(ほうれん草、ごま)

 香の物:糠漬け(カブ)

 汁物:味噌汁(すりおろしたごぼう、味噌、豆腐、わかめ、ねぎ)

 

食べた後の体調を考えると、私は大豆などを使って、出来るだけ肉食しない方が身体にあっているようです。ベジタリアンやヴィーガンのようにはなれていませんが、出来るだけ自分の身体にあっていると感じる食材を選んでいます。

 


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どう生きたいか、どう生きるのか。どんな人生がいいのか、どんな人生にしたいのか。

 

 

私の健康管理・体調管理の根本的な考え方は、そこからはじまりました。

 

身体に痛みがなく、不調も感じず、 好きな事ができて…。

そんな元気で笑って暮らせる状態が幸せだと思っています。

 

 

私は数年前まで、咳喘息という喘息発作はないけれど、咳が出るという状態で、薬を飲んでいました。

 

発症は学生時代です。一時的に症状がなくなり、薬から離れられた時期はありました。しかし数年前、風邪をひいた後に、再び咳が止まらなくなり、3ヶ月様子をみましたが、改善せず、また薬のお世話になる事になりました。

 

内服薬の他にステロイドの吸入薬も処方され、使用していました。でも、薬を使えば症状は治まるけれど、体調次第で薬の効きが悪くなる事もあり、咳が完全にでない状態を保つのは難しかったです。

 

再燃してから1年以上、薬を使い、「完全に咳が治まる事はないのに、いつまで薬を飲み続けなければならないのか」と考えるようになりました。また、受診する時間がない事や、薬をきらしてはいけないという強迫観念にも似た思いを持つようになり、疲れてきてもいました。

 

 

この頃に「食育」に出会い、『身体は食べたものでできている』という当たり前の事に気付かされました。そして、病気や何かしらの症状がでるのは、食べものに原因があると、食育を学んで感じました。

 

それから栄養素について食品という観点から学び直し、現在の食品事情を学び、これまでの自分自身の生活を振り返りました。

すると、食べ物たけでなく、その時々の内的外的環境と心の在りかたから、とても大きく影響を受けていると実感しました。

 

私の判断ポイントは、咳でした。咳の出方から何を多く摂っているのか、何が足りないのか、そしてその時の体調や仕事のスケジュールなど、出来るだけ沢山の自分のデータを集め、分析しました。

 

そして、1年近くかけて、薬から卒業しました。

 

 

自分自身の体験から

『自分の身体の変化にも、変調にも気づけるのは、自分だけ。』

『何が原因なのか気づけるのは、自分だけ。』

『効果があった事が何なのか、気づけるのは自分だけ。』

と、感じました。

 

そして、初めに戻るわけです。 

『どう生きたいか、どう生きるのか。

どんな人生がいいのか、どんな人生にしたいのか。』

 

自分自身が自分だけを診てくれるホームドクターになる事が、健康管理・体調管理の基礎だと思っています。

 

風邪をひいたり、どこかが痛くなった時に、『身体からの悲鳴(訴え)』だとちゃんと受けとめて、生活を振り返り、そして修正する。これこそが本当の早期発見、早期治療だと考えています。

 

また、この感覚があると、医療機関を受診する時に、自分の状態を伝えやすくなります。さらに、薬の効果や副作用にも気付きやすくなります。

自分の身体を、自分が一番よく知っていると良いこと尽くめだと感じています。

 

 

1つしかない自分の身体です。自分の身体に責任をもち、自分自身が大切にして、気にかけてあげる事が、人生を楽しむ第一歩だと考えています。

 

 

 

食への考え方

 

 

①食材、調味料、味付けなど

 

食材の安全性を求めると、限界を感じる事があります。

 

内閣府食品安全委員会というものがあります。こちらを見ても100%安全と、安心できるものだとは思えないので、できるだけ地産地消ができる食材を選んだり、種や生産方法に拘りや信念を持った生産者の食材を選ぶようにしていますが、限界を感じています。だからこそ、出来ることから始めました。

 

 

まず調味料を良質なものへ変えました。 

調味料は毎日、毎食摂るものです。安心して摂れるように、原材料や産地、製造方法、包装容器、輸送方法などを加味して、摂取しても良しと思えるようなものを選んでいます。オーガニック食品や自然食品を扱っているお店で買う場合でも、必ず食品表示をみて納得してから買っています。そして食品全般に言える事ですが、食品表示は気づかぬ内に変わっているので、同じ商品、同じ食品を買う場合でも、原材料などを確認してから買うようにしています。

 

②食事の量と回数  

 

今、たくさんの情報があふれ、誰でも簡単にその情報に触れることが出来るようになりました。しかし情報が多すぎて、何が真実なのか、どれが自分に必要なのか、判断するのが難しくなってきていると感じています。

 

『世界報道自由度ランキング』というものがあります。

2002年から年1回、国境なき記者団が世界180か国と地域のメディアの透明性、独自性など、言論の自由・報道の自由について調査してまとめた年次報告書が「世界報道自由度ランキング」(World Press Freedom Index)です。

 

2022年の日本の順位は180か国中71位でした。

国境なき記者団 世界報道自由度ランキング

 

こういった調査報告があることを知ってから、メディアに対する意識が変わりました。判断基準が「テレビで誰かが話していた」から「自分で調べて納得できた」に変わりました。

 

どんなにいいと感じる事でも、納得して自分の中に落とし込んでいないと行動(実行)、継続には繋がらないと思っています。そして、得られた情報が全て自分に当てはめられるか、実行できるかは、自分を知っていないと難しいとも思っています。

 

自分の身体を知った上で、得た情報を判断して、どれをどんな風に自分へ適用していくかを、楽しんでいます。

 

その中に食事の量があります。もちろん回数も。

 

現代は飽食の時代ですが、新型栄養不足の人が多いと言われています。食べているのに、栄養不足なんです。新型栄養不足にならないように気を付けつつ、私は今は腹7分目を目指しています。理由は、自分の身体的、頭脳的なパフォーマンスを考えた時に、このくらいの時がいい状態だと感じる事が多いからです。ただ、今後これは、変わると思います。

 

また食事の回数は、1日3回食がスタンダードとされていますが、空腹がもたらすメリットも昨今、研究され解明されてきています。まだまだ、研究段階ではありますが、日本で3回食が始まったのは江戸時代といわれており、それ以前は2回食でした。食事の内容も違いますが、食材自体の持つ栄養素の量も違います。さらに、生活スタイルが大分違います。肉体労働が大分減っています。これらの事と、自分の身体の状態を考えて、2食にすることもありますし、1食の日もあります。

その時の自分にとって、最適と感じられる食事の回数を探しています。

 

塩分の摂りすぎを防ぎ、食材のもつ味を楽しむために、味付けは薄味を心がけています。

食育で味を感じる舌の味蕾(みらい)は、スポンジのように味を吸収し、覚えるので、濃い味付けになれてしまっていても、日々、薄味を摂り入れることで、薄味でも美味しいと感じるようになると知りました。さらに、下味で使った調味料は、完成した時に隠れてしまい、味として感じにくい為、さらに調味料を追加してしまうようになる事も知りました。

 

そこで、毎食、薄味を心掛け、下味をつける時は控えめにして、口の中に入れた時に最初に触れる食品の表面に、調味料がある状態を目指して、調理するようにしています。

 

 

 

③和食

 

平成25年12月に和食は、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)無形文化遺産に登録されました。

 

 

これは、和食は保護しなければ消えてなくなってしまう文化だという事です。

 

欧米の食文化を取り入れてから、和食が主だった時代よりも増えた病気があります。これは昔から和食をとり、命を繋いできた私たち日本人の方が、腸の長さや食品の分解酵素などを変化させ、和食に適合した身体なのに、それに合わない事をしているからだと感じています。

 

美味しいものに国境はないので、他国の食文化も楽しんでいますが、日本人だからこそ、身体にあった和食を大切に守り伝えていきたいと思っています。

 

そして、食の欧米化が進み、認知度が下がり、日本の日常食の配膳位置について、管理栄養士国家試験(第31回管理栄養士国家試験問69)に出題された事があります。

 

 こちらが日本の日常食の配膳位置です。 

主食(ご飯)は左側、汁物は右側、主菜は右奥、副菜は左奥、副々菜は真ん中に配膳します。そして日本人は右利きの人が多いので、箸は持ち手を右にして置きます。

 

おしゃれなカフェでのランチは、ワンプレートな洋風な食事が多いです。食事を作ること以外に沢山しなければならない事があるので、時短という言葉がとても魅力的で、忙しい中、調理→飲食→片付けを考えると、ワンプレートの食事になるも事もあります。でも落ち着いて食事が出来そうな日には、和食で配膳にも気を配れたら素敵だと思い、できる範囲で心がけています。

 

何がきっかけになるかは人それぞれです。和食の配膳、使用する食器や調理器具など、何でも構わないので、心も豊かになる食事が出来るように、自分で自分の機嫌を取るようにしています。

 


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 ブログを再スタートしますので、改めて自己紹介をさせてください。矢島佐知子と申します。

 

 タイトルにある通り、現役で薬剤師として勤務し、さらに食育指導士の資格も持っています。大学卒業後から現在に至るまで、病院勤務一筋ですので、調剤薬局や製薬企業、行政などにお勤めされている方とは、思うことも肌で感じることも違うと思います。違うからこそ、発信できることがあると思っております。

 

 私は自分が医療に携わっているのに、自分の体調管理ができず、ごまかしながら、ぎりぎりラインを保ち、時には崩れ落ちるという事を繰り返してきました。たくさんのサプリメントや薬に頼って生きてきました。そしてある時、気が付きました。これをいつまで続けるのだろうかと…。薬やサプリメントに頼り、体調を崩す生活を何一つ変えなかったら、どうなるのか考えたとき、楽しくないなと思いました。

 

 今から7年前、何かを変えないと、と思っていた時に食育に出会いました。「私たちの身体はタンパク質でできている」と思っていた私には、「わたしたちの身体は食べたもので、できている」というフレーズが衝撃的で、直ぐに学び始めました。食育は、昔から食べられてきた食事や食材の歴史から始まり、現在の食文化に至るまで、食べ物が持つ効果の他に、様々な内容が含まれ、スーパーなどで食材を手に取るときの選択の仕方(選食)まで、考えさせてくれました。薬剤師は栄養については、ビタミンCやCaといった成分として学び、日々の業務で活かしていますが、成分の効果(薬効)にフォーカスしたものであって、「食べもの」として捉えていないので、私も足りない栄養素は薬やサプリメントで補うという考え方でした。

 

 食育を学んでいく内に、食べ物に対する考えが変わりました。そこでこれまでの食生活を振り返り、できる所から取り組んでいます。現在は、薬剤師としての知識、食育指導士としての栄養の知識、さらに、出会ってきた沢山の人生の先輩たちから、自分の心と身体に向き合うことも学び、いかに人生を楽しむかをモットーに生活しています。生活そのものは大きく変わっていませんが、考え方が変わり、色々な意味で生きやすくなったと感じています。

 

 身体や栄養、健康などに関することをお話すると、知らなかったと喜んで下さり、発信した方がいいと仰ってくださる方が出てきました。もしかしたら、この感覚を自分だけのものにしておくよりも、発信した方が誰かのお役にたてるかもしれないと思うようになりました。発信することを勧めて頂いたのも、ご縁だと思うので、このブログで、私が日々、思っていることや取り組んでいることを発信したいと思っています。

 

 薬を否定するつもりはありません。必要な人には必要なものだと思います。ただ、お一人お一人にあった薬との付き合い方があって、どんな状態がその方にとって最良となるのか、立ち止まった時に、このブログが選択肢をひろげるお手伝いになればと思っています。

 


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