遊行聖の寺社巡り三昧                            Yugyohijiri no Jishameguri Zanmai

遊行聖の寺社巡り三昧                            Yugyohijiri no Jishameguri Zanmai

元三慈恵大師(角・鬼・豆)関連グッズと良源研究、オモシロ絵馬、仏像鑑賞、日蓮大聖人像、一遍上人像、キリスト看板、自作官能小説、随筆等々、蒐集したコレクションを常設展示します。当ブログは『豆々朗師のオモシロ寺社巡り』のリメイク版になります。

いよいよ今月21日早朝から24日まで、三泊四日で西国遊行の旅に出掛けて来ます。

メインは日曜日の延暦寺主催「比叡探訪、横川・観音巡り」で、元三慈恵大師良源を訪ねるツアーに美月と参加する予定です。

過去2022年9月に延暦寺を初めて遊行をしていますが、その頃はまだ角大師初心者であり、ただただ圧倒されて35,000円ものグッズを購入するに留まりました。

しかし今回は、私も美月も元三慈恵大師良源に対する知識も相当に深まっており、ご案内頂く僧侶様も十分に警戒された方が宜しいかと忠告しておきます。

一例を挙げますと、祇園社(八坂神社)を巡る良源と蘇民将来信仰の関係性や、良源と源信の師弟関係、『大日本史』が記す比叡山僧兵の良源創始説等を聞きたいと思っています。

叡山以外では、仏像マニアとして教王護国寺と奥琵琶湖向源寺、三井寺に続く石山寺参詣、そしてマイブームの知恩院、青蓮院門跡、八坂神社などを計画しています。

宿泊は琵琶湖ホテル三連泊を予約しており、名物の赤蒟蒻を食べるのも2年ぶりの楽しみにしています。

また皆様にもご報告させて頂きたいと思っています。

お楽しみに。

2024年6月15日は逗子・鎌倉を遊行して来ました。

鎌倉御霊神社でウッシー宮司(猫)の月替わり御朱印を頂く予定でしたが、紫陽花の適期にぶつかったため、混雑する長谷を避けて逗子・材木座への車遊行に即変更しました。

長谷寺へ行かずとも、鎌倉は何処でも多彩な紫陽花が咲き誇っています。

坂東三十三観音二番札所の岩殿寺、日蓮宗六老僧日朗の墓がある法性寺を参詣し、美月と盛りの紫陽花を二人だけで静かに愛でることが出来ました。

外国人観光客は仕方がないとしても、近隣に住む日本人であれば、雑踏の埃に塗れることのない鎌倉花紀行を四季ごとにつくって行きたいものです。

花のみならず、「近江八景」や「金沢八景」のように、自分の感性による心底好きな風景を残して行きたいと思っています。

そしてこの日は『浄土宗開宗850年御朱印帖』の力をお借りして、浄土宗大本山鎌倉光明寺を再訪することにしました。

前回参詣したのは2021年11月20日で、この時は浄土宗に興味もなく光明寺をほぼスルーして、材木座海岸の夕日ばかりに感涙していたのを思い出します。

浄土宗を少し勉強し始めた今回は大本山鎌倉光明寺こそが真の目的です。

情けないことに本堂改修中とトイレの場所しか覚えていなかった光明寺でしたが、知ることによって何百倍もの感動を今回は得ることが出来ました。

仮本堂におわすご尊格が実に素晴らしく、何時間でも、永遠にでも、ここで奉拝していたい感動が心から沸き上がってきました。

浄土宗の宗歌である『月影』を思い出さずにはいられない阿弥陀三尊像です。

本当に輝いておられました。

「月影のいたらぬ里はなけれども ながむる人の心にぞすむ」

ご本尊のみならず、これまたお美しい如意輪観音や弁才天のご尊格もおられ、これぞ浄土宗大本山の底力かと至近距離でまじまじと勉強させて頂きました。

もちろん『浄土宗開宗850年御朱印帖』ですから、御朱印を書いて頂いた僧侶の方も、熱心に長時間かけて授与して下さいました。

今週末、3泊4日で滋賀・京都を遊行する予定ですが、いよいよ浄土宗総本山知恩院を参詣する準備が整ったと心踊らせています。

浅草名所七福神は、「あさくさなどころしちふくじん」と読むそうです。

江戸時代後期の『江戸名所図会』(えどめいしょずえ)を知る人であれば、「あさくさめいしょしちふくじん」と自信を以って読んでしまうに違いありません。

2024年5月12日、私と美月は坂東三十三観音の浅草寺、関東三十六不動尊の寿不動尊を巡るために浅草へ遊行に出掛けました。

その前夜、美月が「浅草には浅草名所(などころ)七福神もあるよ」と言うので、「そりゃ名所(めいしょ)だろう」と私が若干威圧的に訂正したところから話は始まります。

上野から浅草へ歩く途上、たまたま七福神に参加する矢先稲荷神社に立ち寄ると、案内パンフにはご丁寧に「名所(などころ)」と仮名を振っているではありませんか。

こうなると、日頃から四天王に踏まれている邪鬼美月ですから、その足を掬って転ばせてやった高揚感から、「浅草などころ七福神をやるよ!!」と宣言・命令したわけです。

四国八十八ヶ所巡礼でも、順打ち・逆打ちと何度も深く巡る人もいれば、四国だけに拘らず西国・坂東・秩父百観音へとジャンルを広げて行く人もいます。

私は前者であり、美月は後者なのかもしれません。

じっくりと坂東三十三観音と関東三十六不動尊を巡るつもりだったのですが、「などころ」で敗北を喫した以上、美月の言うことを聞かないわけにはいかなくなりました。

その後、5月18日は鷲神社・吉原神社・橋場不動尊・石浜神社を巡り、6月8日には浅草寺・浅草神社・待乳山聖天・今戸神社と計九寺社を参詣しました。

ちなみに、七福神なのに九寺社であるのは、「九は数のきわみ、一は変じて七、七変じて九と為す。九は鳩でありあつまる意味をもち、また、天地の至数、易では陽を表す」という古事に由来しているそうです。

(浅草名所七福神パンフレットより)

きっかけはどうあれ結願することが出来ました。

御朱印の文字の美しさは七福神蒐集史上、最高ではないかと思います。

そしてオマケでミニ絵馬蒐集も無事コンプリートすることが出来ました。

そんな中で一番美月に感謝しなければならないことは、半ば強引に浅草名所七福神へ背中を押してくれたおかげで、たくさんの発見を二人で共有出来たことだと思います。

結願は今戸神社だったのですが、その授与品所の江戸っ子早口姐さん(奥様?)が、私と美月の参詣記念写真を撮ってくれたことが至福の思い出になりました。

これからも邪鬼美月の提案はしっかりと受け入れて行きたいと反省しています。