人間万事塞翁が馬(随筆)【28】いいね、浄土宗大本山鎌倉光明寺 | 遊行聖の寺社巡り三昧                            Yugyohijiri no Jishameguri Zanmai

2024年6月15日は逗子・鎌倉を遊行して来ました。

鎌倉御霊神社でウッシー宮司(猫)の月替わり御朱印を頂く予定でしたが、紫陽花の適期にぶつかったため、混雑する長谷を避けて逗子・材木座への車遊行に即変更しました。

長谷寺へ行かずとも、鎌倉は何処でも多彩な紫陽花が咲き誇っています。

坂東三十三観音二番札所の岩殿寺、日蓮宗六老僧日朗の墓がある法性寺を参詣し、美月と盛りの紫陽花を二人だけで静かに愛でることが出来ました。

外国人観光客は仕方がないとしても、近隣に住む日本人であれば、雑踏の埃に塗れることのない鎌倉花紀行を四季ごとにつくって行きたいものです。

花のみならず、「近江八景」や「金沢八景」のように、自分の感性による心底好きな風景を残して行きたいと思っています。

そしてこの日は『浄土宗開宗850年御朱印帖』の力をお借りして、浄土宗大本山鎌倉光明寺を再訪することにしました。

前回参詣したのは2021年11月20日で、この時は浄土宗に興味もなく光明寺をほぼスルーして、材木座海岸の夕日ばかりに感涙していたのを思い出します。

浄土宗を少し勉強し始めた今回は大本山鎌倉光明寺こそが真の目的です。

情けないことに本堂改修中とトイレの場所しか覚えていなかった光明寺でしたが、知ることによって何百倍もの感動を今回は得ることが出来ました。

仮本堂におわすご尊格が実に素晴らしく、何時間でも、永遠にでも、ここで奉拝していたい感動が心から沸き上がってきました。

浄土宗の宗歌である『月影』を思い出さずにはいられない阿弥陀三尊像です。

本当に輝いておられました。

「月影のいたらぬ里はなけれども ながむる人の心にぞすむ」

ご本尊のみならず、これまたお美しい如意輪観音や弁才天のご尊格もおられ、これぞ浄土宗大本山の底力かと至近距離でまじまじと勉強させて頂きました。

もちろん『浄土宗開宗850年御朱印帖』ですから、御朱印を書いて頂いた僧侶の方も、熱心に長時間かけて授与して下さいました。

今週末、3泊4日で滋賀・京都を遊行する予定ですが、いよいよ浄土宗総本山知恩院を参詣する準備が整ったと心踊らせています。