おはようございます
出雲大社の系列の神社の巫女を経まして。
教派神道の神職の資格を習得した占い師、白川葵です
本日もお忙しいところ、ご訪問ありがとうございます。
初めての方も、よろしくお願い致します。
「白羽の矢が立つ」という
表現がありますが、
これは、
現在では、
非常に良い意味に使われます
人事などで、
大勢の中から大役に選ばれる
抜擢のイメージで、
「白羽の矢」が立った人は、
喜んでいいはずです。
しかし、
この表現には、
怖くて悲しい昔の風習が
由来しているのです
古代には、
天変地異を鎮め、
災いを避けて
豊作を祈願するために
人身御供の風習がありました。
生きた人間を
神に捧げるのですが、
多くは、
若い娘が選ばれました。
それなので、
年頃の娘を持つ家では、
集落の中で、
誰が選ばれるのかが、
分かるまでは、
生きた心地もなく、
怯えていたのですが
家の戸の前に、
白い羽の矢が突き立てられていると、
それが、
その家の娘が、
人身御供として、
選ばれた「お知らせ」だったのです
この矢は、
神が選び、
立てたものとされ、
白羽の矢が
立てられたら、
「逆らうことは許されない」のが、
決まりでした
白羽は、
「神の意志」を示すものだったのですが、
白は聖なる色で、
日本では、
古来は
出産・結婚・葬式などは白装束で
喪服も白でした。
白い色には、
自然の循環を強める呪力があるので
特別の日には、
人間を無に近付けるために、
白が用いられていたのです。
「白」い羽には、
選ばれた娘が
自分を無にして、
宇宙の
大きな流れの一つとして
自分を捉えることにより、
清らかになるという
呪的な意味があったのです
今も、
神社で授かる
破魔矢には、
白羽が使われていますが、
白羽は
神の意志を
示しています。
「白羽の矢が立つ」とは、
本来は、
とんでもない不幸や
災害に見舞われることを
意味していたのです。
参考記事
それでは、本日もお読みいただき、ありがとうございました
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