こんにちは～
出雲大社の系列の神社の巫女を経まして。
教派神道の神職の資格を習得した占い師、白川葵です
本日もお忙しいところ、ご訪問ありがとうございます。
初めての方も、よろしくお願い致します。
宮城県塩竃（しおがま）市に、
鹽竈（しおがま）神社があります
鹽竈神社では、
７月４日から三日間、
古代さながらの塩作りの
藻塩焼（もしおやき）神事が行われます
藻塩焼きとは、
海水を藻で濾（こ）して、
煮詰めるものですが
７月４日には海藻を刈る神事が、
５日には海水をくんで来て
末社の御釜（おかま）神社の
神釜に入れる神事が
６日には海水を煮詰めて
荒塩を作る神事が行われます。
鹽釜神社の祭神は
人間に
塩を作る製法をもたらした神である
塩土老翁神（しおつちおじのかみ）です。
この神は、
塩椎神（しおつちのかみ）ともいい、
山幸彦が兄の釣り針を無くして
困っているときに、
「海神の宮へ行け
」と
教えた神で、
潮の流れを司っています
そして、
御釜神社に置かれている御釜は、
塩土老翁神がもたらした
神釜で、
神の力が宿っているとされています
中に入った水は、
決して溢れることも、
枯れることもなく、
大きな地震に襲われても、
零れることもなかったそうです
こうした釜に関する伝承は、
全国的にも珍しく、
「日本三奇」の一つに
数えられています。
御釜神社が
いつ頃から祀られたのか
は、
不明ですが、
鉄製の釜が普及したのが
平安時代中頃以降なので、
それより後だと考えられます。
神釜は、
かっては
七口あったそうですが、
三口が盗まれて
現在は四口だそうです。
四口の神釜は、
神釜奉置というところに
置かれていて、
神事以外でも見学出来るようです
（ただし、有料で撮影も禁止です）
四つの神釜の水は、
藻塩焼神事の
二日目に替えられますが
いつも、
錆色の
海水がたっぷり入っているそうです
かだし、
釜の水が透明になったら、
要注意で、
釜の水の色が変わるとき、
異変が起こる
と
伝えられているのです
古くから、
釜の水の変色は
大きな吉凶の兆しだと
信じられていて、
江戸時代には、
伊達家は、
別当の方連寺に、
水の監視を命令していました
寺から変色の報告が来ると、
藩主が、
鹽竈神社に祈祷を命じ
心身を浄めた使者が、
御釜神社に参拝することに
なっていました。
仙台藩の歴史記録によると、
変色が確認されたのは
１６８２年から、
１７０４年の間に１２回あり、
水が、薄とび色や
萌黄（もえぎ）色に変わったことを示す図も
残されています。
そうした変化が起こるたびに、
藩内では、
重要な出来事がありました
世継ぎの誕生などの
吉報もありましたが、
災厄も多かったようで、
伊達政宗の死亡時も
水が変色したそうです
歴代藩主や
重臣の死が近付いたときも、
色が変わることが
多かったと伝えられています
さらに、
２０１１年３月１１日の
東日本大震災の前も、
オレンジ色の水が、
透明になっていたそうです
参考記事
それでは、本日もお読みいただき、ありがとうございました
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