こんにちは～
出雲大社の系列の神社の巫女を経まして。
教派神道の神職の資格を習得した占い師、白川葵です
本日もお忙しいところ、ご訪問ありがとうございます。
初めての方も、よろしくお願い致します。
「村八分」とは、
仲間外れにされるという
意味ですよね
でも、
なぜ、
「村八分」と言うのか
なのですが
昔の日本は、
農業と漁業が産業の中心だったので、
個々の家でよりは、
村落がまとまって共同体として、
作業をする方が、
効率が良いことが多かったのです。
それで、
「村社会」として、
お互いの田植えを手伝ったり、
冠婚葬祭や
季節の行事を
共に催したりし、
共同体としての
結束を強めていましたが、
そこには、
マナーやルールも
当然生まれてきました。
それで、
共同作業に出席しなかったり、
犯罪などで
秩序を乱したりして、
村の掟を破った者には、
厳しい罰が課せられました
罰は、
村によって様々でしたが、
比較的軽い制裁は、
罰金で、
村に、
金銭やお酒、米などを
提供させていました。
又、
火事を起こした者を
寺などに預けて、
謹慎する風習もありました。
最も一般的な処罰は、
「村八分」でした。
村社会における「仲間外れ」で、
掟を破った本人だけでなく、
家族も
無視するのですが、
「八分」の理由は、
村社会で行われている
十の共同作業のうちの
「二つ」を除いた全てが
絶交状態になったからです
江戸幕府が出した
「御定書（おさだめがき）百箇条」という法典には、
「誕生、成人、結婚、死亡、法事、
火事、水害、病気、旅立ち、普請」という
人間同士の付き合いの
基本十条があり、
これが村落に定着していました。
それで、
村八分の中でも、
除外された二つが、
この中の
「葬式（死亡）」と「火事」です
土葬だった時代に、
死体を放置してしまうと、
疫病の原因となるため
葬式に付いては
手を貸していたのです。
又、
火事が起こったときの消火は
火の勢いが増すと、
周囲の家に延焼すれば
一大事なので、
それを食い止めるために、
消火を助けたという
現実的な理由でした
火事と葬式以外の
八つは、
地域や時代によって異なりますが、
一般的に伝えられているのは、
「成人式」「結婚式」「出産」
「病気の世話」「新改築の手伝い」「水害の世話」
「年忌法要」「旅行」などです。
村八分は、
問題を起こした当人が、
深く反省し、
権力者や村人に詫びを入れ、
酒を振る舞うなどすれば
解かれることも
ありましたが、
その後も、
集会で末席に座らせたり
ときには、
子孫の代まで
続くこともあったそうです。
参考記事
それでは、本日もお読みいただき、ありがとうございました
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